これぞ、トップスター。@あさきゆめみしII
2007年7月7日 タカラヅカ 初日ですから、駆けつけました、花組公演『源氏物語 あさきゆめみしII』。
チケットなかったんでサバキ待ち。あ、チケットのことでメールくれたHさん、ありがとう。メールに気づいたのが遅かったので、連絡できなかったっす。で、正攻法でサバキ待ち。
運良く声かけてもらい、3階のいちばん後ろで観劇しました。いやあ、あのサバキ待ちの数見て、あきらめていたのでラッキーだった。
退団発表後、はじめてのオサ様。
あああオサ様……オサ様……。
オサ様に限定して言えば、もちろん、すばらしいです。
美しい姿、艶のある歌声、涙を流しての熱演。
オサ様が登場するなり空気が変わります。
ああ、トップスターだ。
この人は、トップスターなんだ。
空気を動かし、支配する力。
カリスマ、という言葉を具現する存在。
春野寿美礼の前に、ひれ伏したい。
なんてすごい人なんだろう……これぞトップ……。
ええ。
駄作を力技でひっくり返すのが、トップの仕事ですから。
…………。
…………。
…………。
草野旦、許すまじ。
もともとわたしは、草野せんせーは好きじゃない。てか、嫌いだ。センスが合わないのよ、わたしと。
『火の鳥』『マンハッタン不夜城』でわたしの観劇意欲を粉砕し、『ブラックジャック』『CAN−CAN』が1回しか観られなかった(ショーがキライ過ぎて、芝居すら観られなかった)ことでまず恨み節だったんだが、その後もなにかと不快感を煽る作品を作り続けてきた。中にはまあ、ましなものもあったんだが、前回の『ザ・クラシック』で恨み骨頂、さらに株が下がり、底値を記録していたんだが。
まだ底があったのか!
びっくり。
ぼーぜん。
素朴な疑問なんですが、なんで草野が芝居の演出やってんの? この人、ショー作家でしょ? 作劇できない人に、なんで大劇場より高額な劇場の芝居を作らせるの?
8000円っすよ。1階26列目でも、この値段よ? 大劇場よりはるかに高いのよ?
出演者が少なく、音楽が録音なのに、8000円。同じハコで同じ条件で全ツは6500円なのに。
去年、一昨年は海外ミュージカルだし生オケだし、で、料金が高いのもわかったんだけど。
海外ミュージカル+生オケより、よほど特別感がなけりゃーならんのに、この大駄作。
オサ様の男役としてカウントダウンがはじまったあとの、貴重な1作がコレかと思うと握り拳ですよ、草野め〜〜っ。
えー、『あさきゆめみしII』は、箇条書きでした。
話が。
出来事を箇条書きで羅列してあるの。
なにがあった、こんな人がいた、こんなことを言った。
原作を横に置いて、ただ箇条書きで単語帳に書き出してあるの。
単語帳だから、1行しか書けない。内容を深く表現することはできない。
でもって、すごいのはこの箇条書きの単語帳を、草野氏は、一度、落としたらしい。
リングがはずれて、ページがばらばらになっちゃったの。さあ大変。
あわててかき集めて……あれ? 順番がわからなくなっちゃった。まあいいや、てきとーに並べ直しちゃえ。合ってる合ってる、大丈夫。……あれ? なんか微妙に枚数減ってる気がする。まあいいや、なくなっていたって数枚のことだから、誰も気にしないよ、大丈夫。
大丈夫ぢゃねえよ。
時系列合ってねえ、欠落と無駄な重複、キャラの人格破壊、無意味なエピソード抽出、まちがった演出、悪趣味な歪曲、なんなんだコレ。
ただの箇条書きすら、できてねえ。
時系列に一貫性を持たせろ。視点を統一しろ。テーマを決めて、ソレに沿ったエピソードの抽出をしろ。
一貫した人格があるのが光源氏@オサと朱雀帝@さおたさんだけってどーゆーこと?! あとは人格ナシか多重人格ってなにごと?! しかも朱雀帝は出番ほとんどないのに、このほとんどない人が主役以外で唯一まともな人って、他がどんだけひどいことになってるんだ?
なにがしたかったんだ?
心からの疑問。
これだけの原作を得て、何故ここまでひどいものを作れる?
ただの出来事箇条書き……。
箇条書きなのに、必要な項目が抜け、不要な捏造が有り。
しかも描き方が悪趣味。
演出は紙芝居。
ありえねえ。ありえねえよおおお。
作り直してくれ。
草野では最初から無理だから、別の人にやらせてくれ。サイトーくんでもこだまっちでもいいよ。最低限芝居の演出経験者にやらせてくれ。素人にやらせるのはやめてくれ。
とまあ、わたしの逆ツボ、逆鱗にジャストミート。
植爺作品を「嫌いだっ」と叫ぶのとは、別の意味なの。
『あさきゆめみしII』の草野旦の許せなさは、酒井澄夫の許せなさと同種なの。
つまり、「物語」として、最初から機能していないものを「物語」と大嘘こいて舞台に載せていること。
物語を作れないなら、はじめから書くな。
情だとか文学・芸術だとかいう、ファジィな話じゃない。
1+1=2だとかいう、計算の話なの。数学の話なの。論理の話であり、原因と結果の話なの。
どの薬品になにを混ぜればどんな化学混合物ができるか、学校で習ったでしょう? アレと同じ。「物語」には、最低限の方程式がある。なにをどうすればどうなるって、シンプルに仕組みがあるの。
草野せんせに説明してもらいたい。
あの箇条書きのひとつひとつを、論理的に。
テーマと視点を決めて、このエピソード、この台詞、この場面がどう意味を持ち、どう展開し、どう決着するのか。
作劇の方程式で説明して欲しい。
どういう仕掛けで、どういう意図でこの場面を作り、それがどこへつながり、どこで盛り上がり、それによってなにを表現しているのか。
数学的な話だよ。
プロ作品として上演しているんだから、計算の上で作られているはずだ。
それを教えて欲しい。
いやあ、幕間から梅芸ロビーの壁叩きまくっちゃったよ。あまりのありえなさに。ドリーさんと「どうしよう、コレ……」「どうするの、これ……」とつぶやきながら。
視点のない、センスのない「箇条書き」がどれほどつらいかを、身をもって知った。
1場面1場面、登場人物ひとつずつ、ばらばら。
感情のつながりも、物語のつながりもない。
そんな、とんでもない駄作だからこそ。
春野寿美礼の偉大さを知る。
ばらばらのぶつ切りなのに、彼が登場しているシーンだけ、いきなり持っていくんだよ。
力尽くで。
作品のひどさなんか関係なく、彼が歌っているその瞬間だけ、別のモノにしてしまうの。
すごい。
……もっとも、それすらぶつ切りの箇条書きなんで、寿美礼サマが持っていった直後にまた紙芝居に戻ってドン引き、寿美礼サマ登場で別次元、の繰り返し。
ははは、すげえや。
まとぶは歌も声もすげーよくなっているし、さおたさんの気弱+病弱プレイはステキだし、アーサーがすげーがんばっていてツボだし、くまくますごすぎるし、きらりは女を上げているし、まぁくんかっこいーし、いろいろいろいろ見どころはあるんだが。
正直、途方に暮れる。
あああオサ様。
オサ様。
あなたの偉大さを、またひとつ思い知りました。
あなたこそ、トップスター。
チケットなかったんでサバキ待ち。あ、チケットのことでメールくれたHさん、ありがとう。メールに気づいたのが遅かったので、連絡できなかったっす。で、正攻法でサバキ待ち。
運良く声かけてもらい、3階のいちばん後ろで観劇しました。いやあ、あのサバキ待ちの数見て、あきらめていたのでラッキーだった。
退団発表後、はじめてのオサ様。
あああオサ様……オサ様……。
オサ様に限定して言えば、もちろん、すばらしいです。
美しい姿、艶のある歌声、涙を流しての熱演。
オサ様が登場するなり空気が変わります。
ああ、トップスターだ。
この人は、トップスターなんだ。
空気を動かし、支配する力。
カリスマ、という言葉を具現する存在。
春野寿美礼の前に、ひれ伏したい。
なんてすごい人なんだろう……これぞトップ……。
ええ。
駄作を力技でひっくり返すのが、トップの仕事ですから。
…………。
…………。
…………。
草野旦、許すまじ。
もともとわたしは、草野せんせーは好きじゃない。てか、嫌いだ。センスが合わないのよ、わたしと。
『火の鳥』『マンハッタン不夜城』でわたしの観劇意欲を粉砕し、『ブラックジャック』『CAN−CAN』が1回しか観られなかった(ショーがキライ過ぎて、芝居すら観られなかった)ことでまず恨み節だったんだが、その後もなにかと不快感を煽る作品を作り続けてきた。中にはまあ、ましなものもあったんだが、前回の『ザ・クラシック』で恨み骨頂、さらに株が下がり、底値を記録していたんだが。
まだ底があったのか!
びっくり。
ぼーぜん。
素朴な疑問なんですが、なんで草野が芝居の演出やってんの? この人、ショー作家でしょ? 作劇できない人に、なんで大劇場より高額な劇場の芝居を作らせるの?
8000円っすよ。1階26列目でも、この値段よ? 大劇場よりはるかに高いのよ?
出演者が少なく、音楽が録音なのに、8000円。同じハコで同じ条件で全ツは6500円なのに。
去年、一昨年は海外ミュージカルだし生オケだし、で、料金が高いのもわかったんだけど。
海外ミュージカル+生オケより、よほど特別感がなけりゃーならんのに、この大駄作。
オサ様の男役としてカウントダウンがはじまったあとの、貴重な1作がコレかと思うと握り拳ですよ、草野め〜〜っ。
えー、『あさきゆめみしII』は、箇条書きでした。
話が。
出来事を箇条書きで羅列してあるの。
なにがあった、こんな人がいた、こんなことを言った。
原作を横に置いて、ただ箇条書きで単語帳に書き出してあるの。
単語帳だから、1行しか書けない。内容を深く表現することはできない。
でもって、すごいのはこの箇条書きの単語帳を、草野氏は、一度、落としたらしい。
リングがはずれて、ページがばらばらになっちゃったの。さあ大変。
あわててかき集めて……あれ? 順番がわからなくなっちゃった。まあいいや、てきとーに並べ直しちゃえ。合ってる合ってる、大丈夫。……あれ? なんか微妙に枚数減ってる気がする。まあいいや、なくなっていたって数枚のことだから、誰も気にしないよ、大丈夫。
大丈夫ぢゃねえよ。
時系列合ってねえ、欠落と無駄な重複、キャラの人格破壊、無意味なエピソード抽出、まちがった演出、悪趣味な歪曲、なんなんだコレ。
ただの箇条書きすら、できてねえ。
時系列に一貫性を持たせろ。視点を統一しろ。テーマを決めて、ソレに沿ったエピソードの抽出をしろ。
一貫した人格があるのが光源氏@オサと朱雀帝@さおたさんだけってどーゆーこと?! あとは人格ナシか多重人格ってなにごと?! しかも朱雀帝は出番ほとんどないのに、このほとんどない人が主役以外で唯一まともな人って、他がどんだけひどいことになってるんだ?
なにがしたかったんだ?
心からの疑問。
これだけの原作を得て、何故ここまでひどいものを作れる?
ただの出来事箇条書き……。
箇条書きなのに、必要な項目が抜け、不要な捏造が有り。
しかも描き方が悪趣味。
演出は紙芝居。
ありえねえ。ありえねえよおおお。
作り直してくれ。
草野では最初から無理だから、別の人にやらせてくれ。サイトーくんでもこだまっちでもいいよ。最低限芝居の演出経験者にやらせてくれ。素人にやらせるのはやめてくれ。
とまあ、わたしの逆ツボ、逆鱗にジャストミート。
植爺作品を「嫌いだっ」と叫ぶのとは、別の意味なの。
『あさきゆめみしII』の草野旦の許せなさは、酒井澄夫の許せなさと同種なの。
つまり、「物語」として、最初から機能していないものを「物語」と大嘘こいて舞台に載せていること。
物語を作れないなら、はじめから書くな。
情だとか文学・芸術だとかいう、ファジィな話じゃない。
1+1=2だとかいう、計算の話なの。数学の話なの。論理の話であり、原因と結果の話なの。
どの薬品になにを混ぜればどんな化学混合物ができるか、学校で習ったでしょう? アレと同じ。「物語」には、最低限の方程式がある。なにをどうすればどうなるって、シンプルに仕組みがあるの。
草野せんせに説明してもらいたい。
あの箇条書きのひとつひとつを、論理的に。
テーマと視点を決めて、このエピソード、この台詞、この場面がどう意味を持ち、どう展開し、どう決着するのか。
作劇の方程式で説明して欲しい。
どういう仕掛けで、どういう意図でこの場面を作り、それがどこへつながり、どこで盛り上がり、それによってなにを表現しているのか。
数学的な話だよ。
プロ作品として上演しているんだから、計算の上で作られているはずだ。
それを教えて欲しい。
いやあ、幕間から梅芸ロビーの壁叩きまくっちゃったよ。あまりのありえなさに。ドリーさんと「どうしよう、コレ……」「どうするの、これ……」とつぶやきながら。
視点のない、センスのない「箇条書き」がどれほどつらいかを、身をもって知った。
1場面1場面、登場人物ひとつずつ、ばらばら。
感情のつながりも、物語のつながりもない。
そんな、とんでもない駄作だからこそ。
春野寿美礼の偉大さを知る。
ばらばらのぶつ切りなのに、彼が登場しているシーンだけ、いきなり持っていくんだよ。
力尽くで。
作品のひどさなんか関係なく、彼が歌っているその瞬間だけ、別のモノにしてしまうの。
すごい。
……もっとも、それすらぶつ切りの箇条書きなんで、寿美礼サマが持っていった直後にまた紙芝居に戻ってドン引き、寿美礼サマ登場で別次元、の繰り返し。
ははは、すげえや。
まとぶは歌も声もすげーよくなっているし、さおたさんの気弱+病弱プレイはステキだし、アーサーがすげーがんばっていてツボだし、くまくますごすぎるし、きらりは女を上げているし、まぁくんかっこいーし、いろいろいろいろ見どころはあるんだが。
正直、途方に暮れる。
あああオサ様。
オサ様。
あなたの偉大さを、またひとつ思い知りました。
あなたこそ、トップスター。
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