寿美礼サマを待つ間。@IAAF世界陸上2007大阪 開会式・3
2007年8月26日 タカラヅカ 会場もスタッフもグダグダだ、手際悪すぎ、ありえねー。なんでも会場側の不手際で、到着しているのに入場できず、開会式開始に間に合わなかった人たちが大勢いるんだって? さもありなん、あの手際の悪さじゃありえるよなー、と力強く頷いてしまう、『IAAF世界陸上2007大阪 開会式』に行ってきました〜〜話、その3。
時刻は午後4時50分ほどだったか。
真夏の太陽がスタンドの客たちをじりじりと焦がし、「いいなー、日陰になってるのは関係者席かぁ」「一般人は直射日光でもあびてろってことよねー」「てゆーか陸上競技を真夏の大阪でやるって正気? 気温もすげえが湿度もすげえぞ」とか、いろいろ基本的疑問を胸に宿しながらも。
フィールドに、くいだおれ人形の姿をしたパフォーマーが現れた。
先に言っておくと、「大阪=くいだおれ人形」という発想自体を、大阪人は快く思っていない。「大阪=阪神ファン」くらい、まちがった認識だ。
宣伝にはわかりやすい「ウリ」が必要。ドラマの中の大阪人がありえない時代錯誤な大阪弁を話すように、「大阪=くいだおれ人形」というわかりやすい「ウリ」を、マスコミが作り上げているにすぎない。
くいだおれ人形を喜ぶのは大阪原住民以外、地方人だけだ。観光客だけだ。地元民には関係ない。
マスコミによってイメージ操作されている現実に、萎えまくっているのが現状なんだが……。
「くいだおれ人形ダンサーズが踊るらしいよ」とかゆー前評判は、わたしの周囲の大阪人たちを失笑させた。その発想の悪趣味さに閉口していたさ。
それでも。
「道化師」という記号としてのくいだおれ人形は、いい仕事をしていた。
ひとりで登場したくいだおれ人形は、フィールドの中央でまず観客の注目を集め、次に同じ衣装のくいだおれ人形パフォーマーたち数十人と共に客席を盛り上げてくれた。
いろんなカタチ、整ったフォーメーションでフィールド上を移動し、あちこちで陸上競技にちなんだパフォーマンスを披露。
短距離走だったり、幅跳びだったり。
バク転してみせたり、転んで見せたり。
拍子を取って手拍子を先導、これからはじまる祭りへの導入を立派に果たしたと思う。
たしか5時スタートってことになっていたと思うんだが、くいだおれ人形パフォーマーは10分前から登場していたし、5時ジャストはそのパフォーマンス真っ直中だったと思う。
結局、何時はじまりだったんだ? まあ、くいだおれパフォーマンスはどっから見てもOKなものだったけど。
本格スタートは、くいだおれさんたちが会場をあたためたあと。
わたしたちが坐っている南側スタンド中央に作られた白いステージ上に、太鼓がぞろりと設置され、オサコンでおなじみの石川直氏と黒い衣装に身を包んだ奏者たちが情熱的な演奏をはじめる。
そしてフィールドには、赤いポンチョ姿のダンサーたちが登場。
この赤ダンサーたちがすごい。
長居陸上競技場って、広さどんだけあるんだ? その広大なフィールドを走り回りながら人文字を作るんだ。
「走」「投」とかの漢字や、「BEAT」「RUN」などの英語。
この動きが本当にきれいで。
また、力強い太鼓のビート感が心地よくて。
アニメーション映画を見ているみたいだ。
たとえ言葉の意味はわからなくても、人間が作る「カタチ」を眺めているだけでも感動できるよ。意志を持って統一された動きはキレイ。
打つ、という、もっとも原始的な、だからこそ細胞に響くような音楽のもと、これまた原始的ともいえる人文字によるパフォーマンス。
赤い衣装は途中で純白に変わる。
赤ポンチョをひっくり返すと中は白衣装なのね。
走りながら衣装を着替えるんだけど、中にはどーしても遅い人がいて。
「がんばれ、急げ!」と手に汗握る(笑)。
わたしが心配してなくても、ちゃんと次の文字を作るには全員間に合った模様。
事前に購入した「テレビナビ」によれば第1部がくいだおれ人形パフォーマンスや石川さんの演奏、そして我らが寿美礼サマの国歌独唱、第2部が選手入場、第3部が我らがAQUA5やダンサーたちの音楽イベント、とゆーふーに載っていたのだけど。
寿美礼サマが登場しないままに、選手入場がはじまった。
あ、あれ? まさか寿美礼サマを見逃したわけぢゃないのよね? 見逃すはずないよね?
でも考えてみれば、誰もフィールドにいないときに国歌独唱するわきゃないわな。選手たちが勢揃いした上でするもんだ。
オリンピックもそうだが、選手入場は長い長い。
しかし、プラカードと国旗を日本人のボーイスカウト、ガールスカウトが持って行進するだけの国が多くてびっくり。選手、開会式不参加なんだ……。意気込みや価値観、国民性のちがいかな。日本人なら開催地がどこであろうと、スケジュールがどうであろうと、セレモニーにはきちんと出席するだろうから。
そんなふーに不参加の国もあれば、コスプレして盛り上がっている国もあるし、「暖かい歓迎をありがとうございます」と日本語の横断幕を掲げて行進する国もあり。さまざまだー。いちばん観客によろこばれていたのは、その「日本語」の横断幕を持った国。スイスだっけか。その国の言葉で語りかけてくれること(たとえ選手がその文章を読めない・発音できない・ただプロデューサーなりにやらされているだけだったとしても)は、うれしいことだ。
「心」が感じられる、ほんのちょっとしたことで、こんなにキモチは動く。
役者が全部そろったうえで開会宣言だのなんだのとあって。
ついに。
寿美礼サマの出番だ。
つーことで、ここで引く。続く。
時刻は午後4時50分ほどだったか。
真夏の太陽がスタンドの客たちをじりじりと焦がし、「いいなー、日陰になってるのは関係者席かぁ」「一般人は直射日光でもあびてろってことよねー」「てゆーか陸上競技を真夏の大阪でやるって正気? 気温もすげえが湿度もすげえぞ」とか、いろいろ基本的疑問を胸に宿しながらも。
フィールドに、くいだおれ人形の姿をしたパフォーマーが現れた。
先に言っておくと、「大阪=くいだおれ人形」という発想自体を、大阪人は快く思っていない。「大阪=阪神ファン」くらい、まちがった認識だ。
宣伝にはわかりやすい「ウリ」が必要。ドラマの中の大阪人がありえない時代錯誤な大阪弁を話すように、「大阪=くいだおれ人形」というわかりやすい「ウリ」を、マスコミが作り上げているにすぎない。
くいだおれ人形を喜ぶのは大阪原住民以外、地方人だけだ。観光客だけだ。地元民には関係ない。
マスコミによってイメージ操作されている現実に、萎えまくっているのが現状なんだが……。
「くいだおれ人形ダンサーズが踊るらしいよ」とかゆー前評判は、わたしの周囲の大阪人たちを失笑させた。その発想の悪趣味さに閉口していたさ。
それでも。
「道化師」という記号としてのくいだおれ人形は、いい仕事をしていた。
ひとりで登場したくいだおれ人形は、フィールドの中央でまず観客の注目を集め、次に同じ衣装のくいだおれ人形パフォーマーたち数十人と共に客席を盛り上げてくれた。
いろんなカタチ、整ったフォーメーションでフィールド上を移動し、あちこちで陸上競技にちなんだパフォーマンスを披露。
短距離走だったり、幅跳びだったり。
バク転してみせたり、転んで見せたり。
拍子を取って手拍子を先導、これからはじまる祭りへの導入を立派に果たしたと思う。
たしか5時スタートってことになっていたと思うんだが、くいだおれ人形パフォーマーは10分前から登場していたし、5時ジャストはそのパフォーマンス真っ直中だったと思う。
結局、何時はじまりだったんだ? まあ、くいだおれパフォーマンスはどっから見てもOKなものだったけど。
本格スタートは、くいだおれさんたちが会場をあたためたあと。
わたしたちが坐っている南側スタンド中央に作られた白いステージ上に、太鼓がぞろりと設置され、オサコンでおなじみの石川直氏と黒い衣装に身を包んだ奏者たちが情熱的な演奏をはじめる。
そしてフィールドには、赤いポンチョ姿のダンサーたちが登場。
この赤ダンサーたちがすごい。
長居陸上競技場って、広さどんだけあるんだ? その広大なフィールドを走り回りながら人文字を作るんだ。
「走」「投」とかの漢字や、「BEAT」「RUN」などの英語。
この動きが本当にきれいで。
また、力強い太鼓のビート感が心地よくて。
アニメーション映画を見ているみたいだ。
たとえ言葉の意味はわからなくても、人間が作る「カタチ」を眺めているだけでも感動できるよ。意志を持って統一された動きはキレイ。
打つ、という、もっとも原始的な、だからこそ細胞に響くような音楽のもと、これまた原始的ともいえる人文字によるパフォーマンス。
赤い衣装は途中で純白に変わる。
赤ポンチョをひっくり返すと中は白衣装なのね。
走りながら衣装を着替えるんだけど、中にはどーしても遅い人がいて。
「がんばれ、急げ!」と手に汗握る(笑)。
わたしが心配してなくても、ちゃんと次の文字を作るには全員間に合った模様。
事前に購入した「テレビナビ」によれば第1部がくいだおれ人形パフォーマンスや石川さんの演奏、そして我らが寿美礼サマの国歌独唱、第2部が選手入場、第3部が我らがAQUA5やダンサーたちの音楽イベント、とゆーふーに載っていたのだけど。
寿美礼サマが登場しないままに、選手入場がはじまった。
あ、あれ? まさか寿美礼サマを見逃したわけぢゃないのよね? 見逃すはずないよね?
でも考えてみれば、誰もフィールドにいないときに国歌独唱するわきゃないわな。選手たちが勢揃いした上でするもんだ。
オリンピックもそうだが、選手入場は長い長い。
しかし、プラカードと国旗を日本人のボーイスカウト、ガールスカウトが持って行進するだけの国が多くてびっくり。選手、開会式不参加なんだ……。意気込みや価値観、国民性のちがいかな。日本人なら開催地がどこであろうと、スケジュールがどうであろうと、セレモニーにはきちんと出席するだろうから。
そんなふーに不参加の国もあれば、コスプレして盛り上がっている国もあるし、「暖かい歓迎をありがとうございます」と日本語の横断幕を掲げて行進する国もあり。さまざまだー。いちばん観客によろこばれていたのは、その「日本語」の横断幕を持った国。スイスだっけか。その国の言葉で語りかけてくれること(たとえ選手がその文章を読めない・発音できない・ただプロデューサーなりにやらされているだけだったとしても)は、うれしいことだ。
「心」が感じられる、ほんのちょっとしたことで、こんなにキモチは動く。
役者が全部そろったうえで開会宣言だのなんだのとあって。
ついに。
寿美礼サマの出番だ。
つーことで、ここで引く。続く。
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