さて、グッズの話、第3弾。
 いやその、今ちょっと個人的に「グッズを考える」モードなのよ。いろいろとな(笑)。

 グッズを買うのって、恥ずかしくないですか?

 わたしは、恥ずかしい。
 グッズは好きで、欲しいけれど、いざお店で買うのは恥ずかしいのだ。
 
 今年のブックマークだけどさぁ、現物が店頭に置いてなくて、カウンターで店のおねーさんに「誰それさんのブックマークをください」って申告しなきゃいけないんだって聞いたんだけど、ほんとう?

 キャトレへ言って、「未涼亜希さんのブックマークを1枚ください」って言わなきゃいけないの?

 ナニそれ。
 その羞恥プレイは、なんの罰ゲームなのっ?!

 羞恥プレイでしょう? 恥ずかしくて恥ずかしくて、たまらないよね?
 まだね、陳列してある商品を勝手に手に取り、レジを持っていくことならできるの。それでもけっこう恥ずかしいんだけど、それならまだなんとか行動できる。
 レジで「未涼亜希さんのブックマーク1枚ですね」って読み上げられたりしないでしょう?

 みんな、恥ずかしくない?
 贔屓の名前を公の場で口にするのよ? 口にしなくても、購入するという行動で示すのよ? 恥ずかしくない?

 ……恥ずかしくないのかなあ、世の中の人って?

 考えてみれば、若い頃は比較的平気だったの。
 ヅカにハマりたてのころ、まだ新公学年だったトドの写真を買いあさっていたわ。そのころはべつに、恥ずかしくはなかったと思う。
 さらに昔、中高生のころだと、アニメショップで好きなアニメのグッズを買ったりしていたけれど、ぜんぜん恥ずかしくなかった。

 どうやら、年齢とともに恥ずかしくなってきているようだ。高校を卒業したあとは、ヲタクであることに変化はなくても、アニメショップに行くことすら恥ずかしかったもんなあ。

 それはやはり、キャラクタグッズ等を持つのは子どもだけ、大人がしてはならないという意識があり、ソレを破ることは恥ずかしいことだと思うからか。

 そういう「一般常識と照らし合わせて恥ずかしい」と思うキモチならば、まだわかる。
 だがその場合は、キャトレで売っているモノを買うのは、すべて恥ずかしいということでなければおかしい。
 プログラムや『歌劇』などの書籍、DVDなどはグッズではなく、ふつーに映画や小説と同じ文化商品カテゴリということにしてのぞくとしても。
 それ以外の、個人のスターグッズを購入することはすべて恥ずかしい、と思わなくてはおかしい。

 でもさ。
 べつに、恥ずかしくないの。まっつ以外の人のグッズなら。

 頼まれモノの買い物は平気だもん。誰の写真やポスカを何枚買ってきて、と言われてもぜんぜん恥ずかしくないわ。

 アニメの絵のついたグッズを買うのは大人として恥ずかしい、ということなら、すべてのアニメグッズを恥ずかしいと思うのがふつーだろう。
 タカラヅカスターの写真グッズを買うのが恥ずかしいというなら、すべてのジェンヌ写真が恥ずかしいもんだろう。
 特定の人のグッズだけ恥ずかしいというのは、判断基準が「大人だから」ではないということになる。

 わかっている。
 贔屓だから恥ずかしい。
 なんとも思ってないとか、好きとはいっても特別というほどでもない、ふつーに好き程度の人のグッズを買うのは、ちっとも恥ずかしくない。

 何故だ。

 まっつだと思うと、恥ずかしいの。「きゃあ〜〜っっ☆」なキモチになるの。
 レジカウンターで、店のおねーさんに、「未涼亜希さんのブックマークを1枚ください」なんて、言えないよおっ。

 だから、舞台写真とか、注文番号で店のおねーさんに商品を出してもらう方式、キライなの。
 まっつ写真が欲しくて、「えーと、401と402と403ね」と思って注文用紙にその番号を記入する。それをレジでおねーさんに渡す。
 するとおねーさんは番号を見て、奥の引き出しから該当番号の写真を出してきて、わたし見せる。
「こちらのお写真で、まちがいありませんか?」

 うわあぁぁあんっ。
 見せるなよ、確認するなよっ。まっつの写真ばっかぞろりと見せるなよぉーっ。

 逃げ帰りたくなるだろおっ?!
 内心心臓ばくばくなのに、平静を装って「はい」と答え、会計を済ませる。
 あああ、もー、大嫌いだ、この方式!!

 商品は、すべて陳列しろ。そして、客が勝手に手に取り、レジへ持っていくよーにしろ。
 そーでなきゃ恥ずかしくて買えない人だっているんだよぉ。

 なんつーかさー。
 勇気を振り絞って、好きなアイドルの水着写真集を買う少年のキモチ……?
 店内の他の客の様子を伺いながら目当ての水着ちゃんを1冊手に取り、ダッシュでレジへ行って会計してもらう、よーな恥ずかしさ。やましいことはナニもない、ただ好きなだけなのに……何故か、いたたまれないほど恥ずかしい。
 ふつーに買うのでも勇気なのに。
 注文書に書名を書かされ、レジのおねーさんに「こちらの写真集でよろしいですか」と水着でにっこり表紙を前に確認させられちゃったりしたら、もお……。二度とこの店には来られない、つーぐらい恥ずかしいわな。
 そのうえ。
 レジで「****ちゃんの『****』っていう写真集を1冊下さい」って言わないと購入できない店だったりしたら……「はい、****の『****』ですね。こちらでよろしいですか」(復唱。そのうえ現物を掲示して確認)だったりしたら……その店、絶対売り上げ落ちるって。

 あああ。
 好きの度合いが大きくなると、それを対外的に示すことになる「グッズを購入する」という行為が恥ずかしすぎるの。

 みんなは平気なのかなぁ。

 好きの度合いが高くても、たとえばゆーひくんや水しぇんや、寿美礼サマのグッズは平気。
 だって彼らは「こんなに素晴らしい人を好きで、グッズが欲しくても当たり前のこと」とか、思っちゃうしなー……。
 寿美礼サマの写真を山ほど持ってレジに並んでいる人とか見ても、「うんうん、そうよね、寿美礼サマの写真は全部欲しくて当然よね」とか思っちゃうしな。ゆーひくんでも水くんでも、「こんなに美しいんだから、欲しくて当然よね」とか思うし。

 でももし、まっつ写真を山ほど購入している人を見かけたら、びびるだろうなぁ……何故まっつ?! って。
 いやその、まっつは素敵ですよ、もちろんそうですよ、まっつを悪くとか下にとか思っているわけでは絶対なくて、まっつを素敵だと思って好きだと思って購入する人がいて当然で、だってわたしがそうなんだし、世界にはまっつファンがたくさんいて当然で、でも、えっと……。
 ああダメだ、他人が購入しているのでも、わたしが恥ずかしくなる〜〜。
 何故だ〜〜。

 「好き」という、ココロのやわらかい部分が剥き出しになってしまうため、触っただけ、擦れただけでも、痛むのかもしれない。

 グッズ自体ダイスキで、部屋に飾ったり写真を持ち歩いたりという、イタい行為は平気なくせにね。
 何故か、グッズを買うのは恥ずかしい……。

 他の誰のグッズでも平気なのに、いちばんの贔屓だけは、恥ずかしくて買えない。買いにくい。
 これは、特殊なことなんだろうか。こんな人、めったにいないんだろうか?

「汐美真帆さんのグッズを買うのは恥ずかしくても、未涼亜希さんのを買うのは恥ずかしくない」
「彩吹真央さんのグッズを買うのは恥ずかしくても、未涼亜希さんのを買うのは恥ずかしくない」

 ……友人2名が、賛同してくれました。
 ええ、ふたりとも贔屓グッズは恥ずかしくて買えないけど、まっつ程度なら平気だって!
 賛同はうれしいが、べつにふたりとも、買うのが恥ずかしいくらい、まっつを好きになってくれていいのよ? ねえっ?!


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