霧の向こうのぼやけた世界。@TCAスペシャル2007・6
2007年9月12日 タカラヅカ 『TCAスペシャル2007 アロー!レビュー!−「モン・パリ」80周年記念−』初回とラストの東宝組中継有りスペシャル回との感想が混在してます、感想。でも今回はラストの回の話のみ。
もーすっかり中継のことなんか忘れてたから、スクリーンが登場していることに首を傾げていたよ、ラストの回。
んで、東宝のマミさんと映像がつながっているのがわかるのだが……。
映像、悪すぎ。
照明を煌々とつけた部屋で映画を見ている感じ?
ぼやけてしまって、見にくい。なにも見えない、というほどではないが、見えそうで見えない、ストレスの溜まる映像。
てゆーかコレ、金取って客に見せていいような映像か?
東宝組のショーが映し出されるのだけど、真ん中で歌う、アップになる人以外顔の判別不可。
アップになる人だって、誰かを理解して見なければわからなくなるレベル。
現に、幕間に合流したサトリちゃんは真顔で「ウメと一緒に歌ってたの、誰っすか?」と聞いてきた。
1曲限りとはいえ、トップ娘役とデュエットした男の顔すら判別が難しいほどの、ぼやけきった映像。
いやその、「トップ娘役がひとりで歌った」あとに登場し、「彼女とデュエットするスター男役」っていったらふつーソレってトップスターでしょう。わたしもてっきりタニちゃんが登場するもんだと思い込んでいた。
……が、現れたのは、ともちだった。
びっくりした。
びっくりして目を疑い、「と、ともち、退団しちゃったりしないよね? ね?」と1曲まるまる不安と戦った。や、だって、最近の彼の扱いから、ありえない厚遇なんだもんよ……し、心臓に悪いよ。
「ここで現れるのはトップスター」という先入観があったにしろ、ともちがともちだとわかってもらえないほどの、映像クオリティだったのよ。
「ええー、ともち? ほんとにアレ、ともちですか? ちがうんじゃない?」
と、本気で言われると、ともちスキーのわたしですら、「え、チガウ? あたしなんか勘違いしてる?!」と途端自信をなくすよーな、そんなぼやけた画面だったのよ。
や、「ともちが、トップスターみたいな扱いを受けるわけない」という先入観が大きいとはいえ。
ほっくんの歌う『エンター・ザ・レビュー』の主題歌は、クリアすぎて、なんの歌だかしばらくわからなかった。
こ、こんな歌だっけ?
オサ様のねっとり歌唱がデフォルトになってるもんで、譜面通りって感じのクリアヴォイスほっくんが歌うと、別物……。
トド様はなつかしの『Stylish!』の主題歌。うわー、うわー、なつかしいなあ、もう5年経つのかぁ。
信じられないチケ難公演だったねえ。ふつーに1階中頃席が10万超えでねぇ。オークション眺めながら絶望したもんだったよ……このままぢゃあたし、トド様観に行けない、って。
専科になって最初のコンサート。未来も、向かう方角もわからず、ファンも混乱していたころだ。
このチケットがありえないほど高騰、チケ難になっていたため、ダフ屋が勘違いしたんだよなあ……その後の『花供養』の価格暴落ぶりときたら……ああ、なつかしいなあ……。遠い目。
トド様は声がえらいことになっていた。
ちょっと待て、先日『Kean』を観に行ったときは、こんなことにはなってなかったぞ? たった数日で、このしゃがれっぷりはどうしたことだ。
ぜんぜん声が出ていないトド様に、胸が痛む。……大変なんだろうなあ、あの舞台。魂すり減らしてるよね、絶対。
だからこそ、同期のマミさんとのくだけたやりとりがうれしい。
「轟理事」が、「末っ子のイシちゃん」になる瞬間。
同期トップ4人で一緒にいるとき、トドはいつも末っ子のいじられ役だった。
それが今は、こんなところにいるんだねえ。
マミとトドの「アマール・アマール」デュエットは、たのしかった。
トドは黒燕尾に舞台化粧、と「男役」としてのディテールを作り上げている。だけど、マミさんを前にして素の「女の子」部分がのぞく。
一方マミさんは素顔化粧に女性としての服装。ジーンズ姿で、アクティヴな印象とはいえ、あくまでも女性の範疇。なのに、歌いはじめると、一気に「男役」に入り込む。
ジェンダーの混乱。
外見と内面の錯誤。
トドの中の女性と、マミさんの中の男性。
すげえなヲイ。
交錯する性は、やがてたしかな歴史と技術で創られた「男役」という型に収束される。
……つまりトドが、無事にエンジンかけられたようで。マミさんとデュエット、ってことであの人、なかなか「男役」に、「轟悠」になれなかったみたい。しばらくは「イシちゃん」のまま歌ってた。
そんなトドを見守り、精神的に抱擁し、「男役」でありつづける真琴つばさのかっこいいこと!!
最初の背中を向けた横顔がアップになったとき、その入り込みっぷりに、大劇場では笑いが起こった……ことはナイショです(笑)。
入り込みっぷりといえば、タニちゃんもすごかった。
アップになった顔は、目をすがめたいつもの「陶酔」しきった表情。タニちゃん的「セクスィ決め顔」なんでせう。いやあ、ドアップですよ、どうしましょう。
歌うは持ち歌「Life」。……歌は、よかったよ。タニちゃんほんとうまくなった。
だけどいろいろいろいろ、道を間違えているよーなタニオカさん……胸にもやもやを抱えながら眺めていたら、マミさんが快刀乱麻、スパッと言い切ってくれた。
「そのなんとも言えないキザりは相変わらずね」(場内爆笑。大拍手)
「タニちゃんに合うキザり方を、今度トドロキユウさん……」(教えてあげて、と続くハズ。場内爆笑。大拍手)
「かわいいんですよ、ほんとうは」
言い切ったよ、ヲイ!! さすがマミさん!
タニちゃんの現在のキザり方が、おかしいって。合ってないって。かわいいことが本来の持ち味だって。
すげーなー。みんな思っていても、口に出して言えないであろうことを、全国何カ所かの会場で生中継しているよーなイベントで、スカステでお茶の間生中継しているよーなイベントで、DVDにも残るイベントで、言い切っちゃったよー。
会場内、大ウケなんですが。
みんな手を打ち鳴らして賛同している。
それぞれの会場での場面はまだ、映像がぼやけぼやけでシルエットモード的だとしても、慣れもあってなんとかなっていたんだが。
大劇場と東宝でリアルタイムでやりとりをするとなると、もー大変。
時差が。
はい、続きますよ〜〜。
もーすっかり中継のことなんか忘れてたから、スクリーンが登場していることに首を傾げていたよ、ラストの回。
んで、東宝のマミさんと映像がつながっているのがわかるのだが……。
映像、悪すぎ。
照明を煌々とつけた部屋で映画を見ている感じ?
ぼやけてしまって、見にくい。なにも見えない、というほどではないが、見えそうで見えない、ストレスの溜まる映像。
てゆーかコレ、金取って客に見せていいような映像か?
東宝組のショーが映し出されるのだけど、真ん中で歌う、アップになる人以外顔の判別不可。
アップになる人だって、誰かを理解して見なければわからなくなるレベル。
現に、幕間に合流したサトリちゃんは真顔で「ウメと一緒に歌ってたの、誰っすか?」と聞いてきた。
1曲限りとはいえ、トップ娘役とデュエットした男の顔すら判別が難しいほどの、ぼやけきった映像。
いやその、「トップ娘役がひとりで歌った」あとに登場し、「彼女とデュエットするスター男役」っていったらふつーソレってトップスターでしょう。わたしもてっきりタニちゃんが登場するもんだと思い込んでいた。
……が、現れたのは、ともちだった。
びっくりした。
びっくりして目を疑い、「と、ともち、退団しちゃったりしないよね? ね?」と1曲まるまる不安と戦った。や、だって、最近の彼の扱いから、ありえない厚遇なんだもんよ……し、心臓に悪いよ。
「ここで現れるのはトップスター」という先入観があったにしろ、ともちがともちだとわかってもらえないほどの、映像クオリティだったのよ。
「ええー、ともち? ほんとにアレ、ともちですか? ちがうんじゃない?」
と、本気で言われると、ともちスキーのわたしですら、「え、チガウ? あたしなんか勘違いしてる?!」と途端自信をなくすよーな、そんなぼやけた画面だったのよ。
や、「ともちが、トップスターみたいな扱いを受けるわけない」という先入観が大きいとはいえ。
ほっくんの歌う『エンター・ザ・レビュー』の主題歌は、クリアすぎて、なんの歌だかしばらくわからなかった。
こ、こんな歌だっけ?
オサ様のねっとり歌唱がデフォルトになってるもんで、譜面通りって感じのクリアヴォイスほっくんが歌うと、別物……。
トド様はなつかしの『Stylish!』の主題歌。うわー、うわー、なつかしいなあ、もう5年経つのかぁ。
信じられないチケ難公演だったねえ。ふつーに1階中頃席が10万超えでねぇ。オークション眺めながら絶望したもんだったよ……このままぢゃあたし、トド様観に行けない、って。
専科になって最初のコンサート。未来も、向かう方角もわからず、ファンも混乱していたころだ。
このチケットがありえないほど高騰、チケ難になっていたため、ダフ屋が勘違いしたんだよなあ……その後の『花供養』の価格暴落ぶりときたら……ああ、なつかしいなあ……。遠い目。
トド様は声がえらいことになっていた。
ちょっと待て、先日『Kean』を観に行ったときは、こんなことにはなってなかったぞ? たった数日で、このしゃがれっぷりはどうしたことだ。
ぜんぜん声が出ていないトド様に、胸が痛む。……大変なんだろうなあ、あの舞台。魂すり減らしてるよね、絶対。
だからこそ、同期のマミさんとのくだけたやりとりがうれしい。
「轟理事」が、「末っ子のイシちゃん」になる瞬間。
同期トップ4人で一緒にいるとき、トドはいつも末っ子のいじられ役だった。
それが今は、こんなところにいるんだねえ。
マミとトドの「アマール・アマール」デュエットは、たのしかった。
トドは黒燕尾に舞台化粧、と「男役」としてのディテールを作り上げている。だけど、マミさんを前にして素の「女の子」部分がのぞく。
一方マミさんは素顔化粧に女性としての服装。ジーンズ姿で、アクティヴな印象とはいえ、あくまでも女性の範疇。なのに、歌いはじめると、一気に「男役」に入り込む。
ジェンダーの混乱。
外見と内面の錯誤。
トドの中の女性と、マミさんの中の男性。
すげえなヲイ。
交錯する性は、やがてたしかな歴史と技術で創られた「男役」という型に収束される。
……つまりトドが、無事にエンジンかけられたようで。マミさんとデュエット、ってことであの人、なかなか「男役」に、「轟悠」になれなかったみたい。しばらくは「イシちゃん」のまま歌ってた。
そんなトドを見守り、精神的に抱擁し、「男役」でありつづける真琴つばさのかっこいいこと!!
最初の背中を向けた横顔がアップになったとき、その入り込みっぷりに、大劇場では笑いが起こった……ことはナイショです(笑)。
入り込みっぷりといえば、タニちゃんもすごかった。
アップになった顔は、目をすがめたいつもの「陶酔」しきった表情。タニちゃん的「セクスィ決め顔」なんでせう。いやあ、ドアップですよ、どうしましょう。
歌うは持ち歌「Life」。……歌は、よかったよ。タニちゃんほんとうまくなった。
だけどいろいろいろいろ、道を間違えているよーなタニオカさん……胸にもやもやを抱えながら眺めていたら、マミさんが快刀乱麻、スパッと言い切ってくれた。
「そのなんとも言えないキザりは相変わらずね」(場内爆笑。大拍手)
「タニちゃんに合うキザり方を、今度トドロキユウさん……」(教えてあげて、と続くハズ。場内爆笑。大拍手)
「かわいいんですよ、ほんとうは」
言い切ったよ、ヲイ!! さすがマミさん!
タニちゃんの現在のキザり方が、おかしいって。合ってないって。かわいいことが本来の持ち味だって。
すげーなー。みんな思っていても、口に出して言えないであろうことを、全国何カ所かの会場で生中継しているよーなイベントで、スカステでお茶の間生中継しているよーなイベントで、DVDにも残るイベントで、言い切っちゃったよー。
会場内、大ウケなんですが。
みんな手を打ち鳴らして賛同している。
それぞれの会場での場面はまだ、映像がぼやけぼやけでシルエットモード的だとしても、慣れもあってなんとかなっていたんだが。
大劇場と東宝でリアルタイムでやりとりをするとなると、もー大変。
時差が。
はい、続きますよ〜〜。
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