少年の恋。@星影の人
2007年9月19日 タカラヅカ 体調は、決して良くなかった。
でもってこれは、体調のせいだろうか。
雪組全国ツアー『星影の人』初日、泣けて泣けて、しょうがなかった。
『星影の人』といえば、水くんが沖田総司。あの大人の色男・水夏希が、純情可憐な少年役。中日で観たときもその異様なまでの若作りに心を痛めたものだった。どー見ても沖田より年下の少年たちの間で、少年ぶらなくてはならない痛々しさ。
これはいったいなんの罰ゲーム? 水くんの魅力は若作りプレイにあるわけぢゃないわ! と、アタマを抱えていた、あの作品。
名作とかいう噂だけど、そりゃー大昔はコレで良かったのかもしれないが、21世紀にコレは無理だろ、今コレを「新作です、若手が書きました」と言ったらボコボコに叩かれるだろうクオリティ。
柴田ブランドでめくらましされてるだけぢゃねーの? 柴田作品=名作というすり込みがあるのがタカラヅカ、でもあたしゃ中日初日に観て、「もう観なくていいや」と判断したくらい、どーでもいい作品。
土方役がゆみこだった中日ですら、水くんの若作りやミスキャスティング感、「ゆみこと水はどう考えても逆だろ、配役」という違和感がぬぐえなかったのに、全ツでは土方役が少年役者のキムだという。
それって、若作りを超えて水くんに幼児プレイをしろってこと?
ひでーよ劇団、ナニ考えてんだ。土方はハマコでいいじゃん、その昔ケロが芝居では2番手役で、ショーではタニちゃんが2番手役をやったように、キムを無理矢理土方にしなくていいじゃん。
と、思っていた、あの『星影の人』で。
泣いた。
もー、最初から泣けまくった。
沖田の、もどかしい「少年の恋」に。
……水しぇんなのに。
大人の色男・水夏希なのに、その「少年ぶり」に、きゅんきゅんきました。
玉勇@となみと出会ったときの瑞々しい緊張感。中学生の恋のような、純粋さと不器用さ。
再会と、デートの約束。そして、はじめてのデート。
沖田と玉勇の心が近づき、おどおどとふれあい、やがて深く結び合わされていくさまに、ヲトメゴコロつつかれまくり!!
なんなのこのリリカルさ!
リリカルですよ、リリカル。
みずいろにとーめいな、れぇすであまれたぽえむのせかいですよ。
ふたりの恋がかわいらしければかわいらしいほど、結末を知っているだけに切ないのだ。
おそろしいな、水夏希。ちゃんと少年に見えるよ。若者たちの間で誰より年少キャラを演じているのに、変じゃないよ。
2階席だったせいかなあ?
中日はわたし、張り切って前方席Getしてたからなあ。近くで観るとどうあがいても水先輩が若くないことが……ゲフンゲフン。
いや、水先輩の演技力の賜物だ。そうとも。中日1ヶ月、ムラ・東宝と難役トートをこなした経験が、水くんをさらに成長させたのだ。もともと心のある演技をする人だったのが、なおいっそう役者として高見に到達したのだ。そーだそーだ。
でもって、今回の公演で、ある意味いちばん危惧していたことは、少年役者のキムが土方役だってこと。
ええ、危惧してたんですよ。前述の通り。
それが。
違和感ナシ。
ど、どういうこと? 土方@キム、沖田@水でおかしくない。ふつーに観られる……って、ナニそれ?
キムはふつーに「土方」をやっている。
水しぇんより学年も実年令もはるかに下なのに、違和感ない。
きっとものすげえことになる、と身構えてたのに……。
2階席だったせいかなあ?
わたしだけの目の錯覚かと思っていたら、芝居が終わった直後、一緒に観ていたチェリさんが、「キム、うまいねえぇ。土方で違和感ナシ!!」 とこれまた力強く感動していたので、わたしだけではなかったようだ。
うん、キムやばい。本気でうまいわこの子。
むしろゆみこの方が「土方」としては無理があった。見ていていたたまれなかった。
もちろんソレは、最初に見たのがゆみこ土方であったこと、今回のキム土方は若作り水しぇんに対し、わたしの免疫ができたあとだった、てのも、あると思う。
でも中日未見のチェリさんも「キムで違和感なかった」って言ってるしなー。免疫は関係ないのかな。
んじゃ水先輩の「少年らしさ」が上がったことが大きいのかな。
キムの学年や実年令、「少年役者」だという先入観を持たない、役者の顔なんかわかっていない地方のお客様相手なら、このキャスティングで無問題だ。先入観ゆえにいろいろ言うのはヅカファンだろうから、ファンをメインターゲットとした本公演ではないのなら、キム2番手で大人の男としての扱いも、まちがってはいない。
作品の古さも、粗も、ムカつくところ、許容できずにどーしても引っかかったところも、全部もう「仕方ない」とわかっているから、素直に「沖田の恋」に集中した。
だからもう、泣けて泣けてしょーがなかったよ。
オープニング、沖田の他の新撰組幹部たちが登場するところ、かっこいいねえ。
山南@ひろみ、近藤@汝鳥さん、土方@キム、山崎@ハマコが、新撰組のダンダラを着てずらりと並んで登場したとき、あまりの格好良さに息をのんだ。
てゆーか、ハマコ、かっこいい。なんでこー色男なんだっ。
中日に引き続いて、「今すぐ外部の舞台に出られる……つか、出て、さらに外部の男性俳優に勝てる」と思える色男ぶり。
ハマコの巧さ、かっこよさに心酔していたわたしは、幕間に隣の席のチェリさんに「この間まで、ゾフィーやってたのにね」と言われるまで、忘れていたよ。
そーだった、ゾフィーだったんだ、あの人。
あの美しい壮年の女性だったんじゃん。
…………。
…………。
…………。
ハマコ、恐るべしっ。
キャスティングも、誰が出るのかもわかっていないままの観劇だったので、桂@らぎ、におどろいた。
らぎくんがやってんのかー。
すげー、美しい〜〜。
てゆーか、ふつーにうまいし? 『睡れる月』のころからすりゃ、ほんと成長したなあ。
主要キャラクタはそのまんまなんだなあ。ルーシー@『ホップスコッチ』に芝居が必要な役を与えるのはやめてほしいっす……。や、きれいだから、いてくれるぶんにはいいんだけど、芝居されるとなー……。
疑問はそれくらいで、あとはたのしく観ました。
基本、「沖田と玉勇」しか見てませんから!!
熱のせいかなんか知らんが、泣けて泣けてしょーがなかったから!
水しぇん、となみちゃん!!
もーダイスキ〜〜。
でもってこれは、体調のせいだろうか。
雪組全国ツアー『星影の人』初日、泣けて泣けて、しょうがなかった。
『星影の人』といえば、水くんが沖田総司。あの大人の色男・水夏希が、純情可憐な少年役。中日で観たときもその異様なまでの若作りに心を痛めたものだった。どー見ても沖田より年下の少年たちの間で、少年ぶらなくてはならない痛々しさ。
これはいったいなんの罰ゲーム? 水くんの魅力は若作りプレイにあるわけぢゃないわ! と、アタマを抱えていた、あの作品。
名作とかいう噂だけど、そりゃー大昔はコレで良かったのかもしれないが、21世紀にコレは無理だろ、今コレを「新作です、若手が書きました」と言ったらボコボコに叩かれるだろうクオリティ。
柴田ブランドでめくらましされてるだけぢゃねーの? 柴田作品=名作というすり込みがあるのがタカラヅカ、でもあたしゃ中日初日に観て、「もう観なくていいや」と判断したくらい、どーでもいい作品。
土方役がゆみこだった中日ですら、水くんの若作りやミスキャスティング感、「ゆみこと水はどう考えても逆だろ、配役」という違和感がぬぐえなかったのに、全ツでは土方役が少年役者のキムだという。
それって、若作りを超えて水くんに幼児プレイをしろってこと?
ひでーよ劇団、ナニ考えてんだ。土方はハマコでいいじゃん、その昔ケロが芝居では2番手役で、ショーではタニちゃんが2番手役をやったように、キムを無理矢理土方にしなくていいじゃん。
と、思っていた、あの『星影の人』で。
泣いた。
もー、最初から泣けまくった。
沖田の、もどかしい「少年の恋」に。
……水しぇんなのに。
大人の色男・水夏希なのに、その「少年ぶり」に、きゅんきゅんきました。
玉勇@となみと出会ったときの瑞々しい緊張感。中学生の恋のような、純粋さと不器用さ。
再会と、デートの約束。そして、はじめてのデート。
沖田と玉勇の心が近づき、おどおどとふれあい、やがて深く結び合わされていくさまに、ヲトメゴコロつつかれまくり!!
なんなのこのリリカルさ!
リリカルですよ、リリカル。
みずいろにとーめいな、れぇすであまれたぽえむのせかいですよ。
ふたりの恋がかわいらしければかわいらしいほど、結末を知っているだけに切ないのだ。
おそろしいな、水夏希。ちゃんと少年に見えるよ。若者たちの間で誰より年少キャラを演じているのに、変じゃないよ。
2階席だったせいかなあ?
中日はわたし、張り切って前方席Getしてたからなあ。近くで観るとどうあがいても水先輩が若くないことが……ゲフンゲフン。
いや、水先輩の演技力の賜物だ。そうとも。中日1ヶ月、ムラ・東宝と難役トートをこなした経験が、水くんをさらに成長させたのだ。もともと心のある演技をする人だったのが、なおいっそう役者として高見に到達したのだ。そーだそーだ。
でもって、今回の公演で、ある意味いちばん危惧していたことは、少年役者のキムが土方役だってこと。
ええ、危惧してたんですよ。前述の通り。
それが。
違和感ナシ。
ど、どういうこと? 土方@キム、沖田@水でおかしくない。ふつーに観られる……って、ナニそれ?
キムはふつーに「土方」をやっている。
水しぇんより学年も実年令もはるかに下なのに、違和感ない。
きっとものすげえことになる、と身構えてたのに……。
2階席だったせいかなあ?
わたしだけの目の錯覚かと思っていたら、芝居が終わった直後、一緒に観ていたチェリさんが、「キム、うまいねえぇ。土方で違和感ナシ!!」 とこれまた力強く感動していたので、わたしだけではなかったようだ。
うん、キムやばい。本気でうまいわこの子。
むしろゆみこの方が「土方」としては無理があった。見ていていたたまれなかった。
もちろんソレは、最初に見たのがゆみこ土方であったこと、今回のキム土方は若作り水しぇんに対し、わたしの免疫ができたあとだった、てのも、あると思う。
でも中日未見のチェリさんも「キムで違和感なかった」って言ってるしなー。免疫は関係ないのかな。
んじゃ水先輩の「少年らしさ」が上がったことが大きいのかな。
キムの学年や実年令、「少年役者」だという先入観を持たない、役者の顔なんかわかっていない地方のお客様相手なら、このキャスティングで無問題だ。先入観ゆえにいろいろ言うのはヅカファンだろうから、ファンをメインターゲットとした本公演ではないのなら、キム2番手で大人の男としての扱いも、まちがってはいない。
作品の古さも、粗も、ムカつくところ、許容できずにどーしても引っかかったところも、全部もう「仕方ない」とわかっているから、素直に「沖田の恋」に集中した。
だからもう、泣けて泣けてしょーがなかったよ。
オープニング、沖田の他の新撰組幹部たちが登場するところ、かっこいいねえ。
山南@ひろみ、近藤@汝鳥さん、土方@キム、山崎@ハマコが、新撰組のダンダラを着てずらりと並んで登場したとき、あまりの格好良さに息をのんだ。
てゆーか、ハマコ、かっこいい。なんでこー色男なんだっ。
中日に引き続いて、「今すぐ外部の舞台に出られる……つか、出て、さらに外部の男性俳優に勝てる」と思える色男ぶり。
ハマコの巧さ、かっこよさに心酔していたわたしは、幕間に隣の席のチェリさんに「この間まで、ゾフィーやってたのにね」と言われるまで、忘れていたよ。
そーだった、ゾフィーだったんだ、あの人。
あの美しい壮年の女性だったんじゃん。
…………。
…………。
…………。
ハマコ、恐るべしっ。
キャスティングも、誰が出るのかもわかっていないままの観劇だったので、桂@らぎ、におどろいた。
らぎくんがやってんのかー。
すげー、美しい〜〜。
てゆーか、ふつーにうまいし? 『睡れる月』のころからすりゃ、ほんと成長したなあ。
主要キャラクタはそのまんまなんだなあ。ルーシー@『ホップスコッチ』に芝居が必要な役を与えるのはやめてほしいっす……。や、きれいだから、いてくれるぶんにはいいんだけど、芝居されるとなー……。
疑問はそれくらいで、あとはたのしく観ました。
基本、「沖田と玉勇」しか見てませんから!!
熱のせいかなんか知らんが、泣けて泣けてしょーがなかったから!
水しぇん、となみちゃん!!
もーダイスキ〜〜。
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