飛ばすぜ初心者!な彼。@Joyful!!II
2007年9月20日 タカラヅカ 『星影の人』ってさあ、宙組で再演もアリだよねとか、無邪気に考える。
「少年」スキルをぜひ取り戻して欲しいタニちゃんが沖田、渋い色男らんとむの土方、うめちゃんの玉勇。そしてナニより、桂小五郎@みっちゃん再び!!
是非女装してください、みっちゃん桂! 衣装同じでいいです、そのくせシリアスに願います。同じ役で同じ衣装、だけどうってかわってドシリアスとなると、腕の見せどころだと思うなぁ。
なーんて妄想は置いておいて、雪組全国ツアー公演初日、『Joyful!!II』。
幕開け、水しぇんにマイクがなかったのは、気のせいですか?
びびりました。水くんだけナマ声で。
あわててオペラで確認したところ、キムもハマコもネクタイにマイク付けてるのに、水くんは付いてない。
ムラならスタンドマイクが出てくるんだろうけど、梅芸ではフォロー無し。水くんはそのまま歌う。
キムが自分のソロで声を出すとき、「どこまでやっていいのかな?」と水くんをチラ見していた。マイクのあるキムが全開で歌うと、水先輩の声がかき消されてしまうかもしれないものね。
その直後、ハマコ先生が容赦なく美声を披露。朗々と。いやあ、ハマコ先生、同期トップに容赦ないなー。ま、たとえ水くんにマイクがあったとして、ハマコ先生の声量に勝てるとは思えないから、いっそ清々しくていいのかな。
でもってオープニングの水くん、一度出たら、出っぱなしなんだね。一旦袖に引っ込むことがあれば、マイクを付けて出てこられるんだろうけど……その機会ぜんぜんなし。
水くんの声は、たしかにボリュームは小さかったけれど、2階席にもちゃーんと届いてました。
めーっちゃ力の入った笑顔が輝いてました。
そして、よーやく一旦引っ込んだあと、再度登場したときはちゃんと胸にマイク有り、余裕の歌声を聴かせてくれました。よかったよかった。
……いやその。水くんのマイクに気を取られて、オープニングよくおぼえてないんだわ……。
水くんをチラ見するキムと、顧みもせずマイペースに歌うハマコ、に大ウケできたので、それでヨシ。
中日に引き続き、プログラム買ってないし、ムラとちがって場面解説のあるチラシも置いてないし、で、ショーになるとなにがなんやら、どこがどうやら。
印象だけで感想を残しておく。
キムが、すごかった。
ひょっとして、初の2番手?
はじめて?
ほんとうに?
ちなみに今日、初日だよね?
めーーっちゃ、余裕でした。
えーと、少なくとも1年以上は単独2番手経験ありだよね? 慣れてるよね? 知ってるよね?
あたりまえの顔でスターやってました。
真ん中に立ち、たったひとりで舞台を、客席を含めた広大な劇場空間すべてを埋めなくてはならなくなっても、揺るがない。
当然である、ように、光を発する。
トップ娘役をエスコートし、トップスター様に対峙する。
動き続ける表情、前へ前へ、客席へ、世界へと己の存在を解放する強い力。
安定した歌唱力、実力に裏打ちされた、自分の武器を自覚した上でのアピール。
すげえ。
この子ほんとに、「トップスター」になるために在る子だ。
途中、水くんと男同士の絡みがあるんだが。
水しぇん、自分を攻だと思ってちゃダメだってば。
おさまりが悪く感じられたのは、水くんが「下級生相手だ、ワタシがちゃんと攻をやらなきゃ。リードしてあげなきゃ」と肩に力が入っていたせいだと思う。
水くん、キミ、受だから。がんばって攻やらなくていいから。傲慢な若い攻に、身も心も任しちゃいなよ(笑)。
キムが、水くん相手にもまーったく引く気がなく、ガンガンに攻めている様を見て、そう思いましたのことよ。
ちなみにキムは、小柄でかわいらしい顔立ちのわりに受とかかわいこちゃんとかが似合わない。中性的な美少年とか背徳的な小悪魔とか、コム姫が得意としたものはことごとく似合わない。
彼の持ち味は骨太な野郎系であり、帝王系だ。王子様でも姫君でもない。
劇団が誤解してかわいこちゃんだの美少年だのをやらせるから失敗するんじゃん。
水くんを誘惑するなら、蠱惑的な美少年だとか女のような中性的な小悪魔とか(いつぞやの金歩の「キリエ」みたく)ではなく、強引傲慢S系で攻めたててこそ、だわ。
それでこそ、水くんのM的魅力が花開くのよ。(水夏希は受攻に関わらず、基本Mだと思っていますがナニか?)
でもって、あちこちで嘆息したこと。
水、キム、ひろみと来て、さらにその周囲を、らぎ、そら、谷みずせ(必ずフルネーム・笑)と固めるのよ?
なんなの、この絶対無敵の美しさ。
美形揃いかよ?! なんつー完璧な布陣だ。
あまりの美しさに、感動してしまった。
美形揃いなんだ、雪組……。雪組1の美形・かなめが抜けてさえ、この顔面偏差値の高さ。
じつはわたし、せしるがいることにほとんど最後近くまで気づいてなくて。
中詰めが終わって後半戦になってから、「いやー、美しいわー、つくづく、しみじみ美しいわ雪組」と感心しきりだったときに、よーやく気づいたの。
あれ? あそこにいるのせしるぢゃね? ……えええ、せしるいたの?!
今まで、せしるはどんなときでも目に飛び込んでくる子だったので、気づかなかったことにびっくり。
見間違いかな。せしるは出てないのかも。出てたら芝居からわかるはずだし。
終演後、チェリさんに「せしる出てた?」と聞いても「わかりません」としか返らなかったし……帰宅してから確認したよ、やっぱアレはせしるだったって。
漠然と「美しい雪組」に感動していたとき、たぶんきっと、せしるも視界に入っていたんだと思うよ。なにしろ顔立ちの美しさでいけば組内五指に入る美少年だからなっ。
これだけ美形揃いなんだと思うと、これからの雪組観劇がますますたのしみだ。
彼らの真ん中で君臨するとなみ姫はゴージャスな美女だしさー。
眼福眼福。
そーいや中日でいちばん好きだった、赤い花の椅子がないぢゃないですか、全ツ!
そこに坐るとなみ姫の壮絶な美しさ。
となみガン見してたら終わっちゃった場面があったはず……(周囲で何が起こっていたかわからない)。
全ツだもんなあ。セットはショボくて当たり前だよなあ。寿美礼サマの箱だってなくなったもんなあ@『エンレビ』。
セットのショボさを吹き飛ばしてくれるのは、なんといってもハマコの歌声。
あああ、帰ってきたなあ。どこへ、とは聞かないでくれ。ハマコのハマコ全開っぷりを見ると、すごく安心するんだ。癒されるんだ。
まるで、長い旅路の果てに故郷へ帰り着いた旅人のように。
『Joyful!!II』は「目がいくつあっても足りない」「もっと観たい」という強烈な欲求を残して終了した。
水くんととなみちゃんはほんとーに、美しいカップルだ。
芝居であんなにリリカルで初々しいのに、ショーではアダルトかつスタイリッシュな美男美女カップルとして、豊かな輝きを放ってくれる。
や、リフトはちょっとチガウ意味で息をのむけど、そ、それでもお似合いのカップルだ。
フィナーレのパレードで、キムが「1年以上前からですが、ナニか?」てなカオで、巨大な2番手羽根を背負っていて、感動した。
えーと君、はぢめて……だよね? んな大きな羽根背負うの。
でもって今日初日……だよね?
めーーっちゃ、余裕でした。
当然というか、慣れた風情というか。
すげえなヲイ、と思いつつも。
あ。
「銀橋」に並んだつもりで客席に挨拶するとき、キムの羽根が、水くんの羽根より前にずっと出たまま。
ダメだよキム、それは反則。トップスター様の羽根を隠しちゃダメ。君は一歩後ろに下がらなきゃ。
ホントに、はじめてなんだ。
お稽古じゃわからない、本当に羽根を付けて挨拶しなきゃわからない位置関係、身体の角度。
その昔、博多座ではじめて2番手羽根を背負い、隣に立つまっつのカオを羽根で隠しかけた初日のゆみこを思い出す……みんな、最初は位置や角度がわかんないもんなんだね……。
余裕で微笑むキムの、そんなささやかな失敗に、ちょっと胸を撫で下ろしました。
なんだ、やっぱキムも初心者らしいとこあんじゃん。
「少年」スキルをぜひ取り戻して欲しいタニちゃんが沖田、渋い色男らんとむの土方、うめちゃんの玉勇。そしてナニより、桂小五郎@みっちゃん再び!!
是非女装してください、みっちゃん桂! 衣装同じでいいです、そのくせシリアスに願います。同じ役で同じ衣装、だけどうってかわってドシリアスとなると、腕の見せどころだと思うなぁ。
なーんて妄想は置いておいて、雪組全国ツアー公演初日、『Joyful!!II』。
幕開け、水しぇんにマイクがなかったのは、気のせいですか?
びびりました。水くんだけナマ声で。
あわててオペラで確認したところ、キムもハマコもネクタイにマイク付けてるのに、水くんは付いてない。
ムラならスタンドマイクが出てくるんだろうけど、梅芸ではフォロー無し。水くんはそのまま歌う。
キムが自分のソロで声を出すとき、「どこまでやっていいのかな?」と水くんをチラ見していた。マイクのあるキムが全開で歌うと、水先輩の声がかき消されてしまうかもしれないものね。
その直後、ハマコ先生が容赦なく美声を披露。朗々と。いやあ、ハマコ先生、同期トップに容赦ないなー。ま、たとえ水くんにマイクがあったとして、ハマコ先生の声量に勝てるとは思えないから、いっそ清々しくていいのかな。
でもってオープニングの水くん、一度出たら、出っぱなしなんだね。一旦袖に引っ込むことがあれば、マイクを付けて出てこられるんだろうけど……その機会ぜんぜんなし。
水くんの声は、たしかにボリュームは小さかったけれど、2階席にもちゃーんと届いてました。
めーっちゃ力の入った笑顔が輝いてました。
そして、よーやく一旦引っ込んだあと、再度登場したときはちゃんと胸にマイク有り、余裕の歌声を聴かせてくれました。よかったよかった。
……いやその。水くんのマイクに気を取られて、オープニングよくおぼえてないんだわ……。
水くんをチラ見するキムと、顧みもせずマイペースに歌うハマコ、に大ウケできたので、それでヨシ。
中日に引き続き、プログラム買ってないし、ムラとちがって場面解説のあるチラシも置いてないし、で、ショーになるとなにがなんやら、どこがどうやら。
印象だけで感想を残しておく。
キムが、すごかった。
ひょっとして、初の2番手?
はじめて?
ほんとうに?
ちなみに今日、初日だよね?
めーーっちゃ、余裕でした。
えーと、少なくとも1年以上は単独2番手経験ありだよね? 慣れてるよね? 知ってるよね?
あたりまえの顔でスターやってました。
真ん中に立ち、たったひとりで舞台を、客席を含めた広大な劇場空間すべてを埋めなくてはならなくなっても、揺るがない。
当然である、ように、光を発する。
トップ娘役をエスコートし、トップスター様に対峙する。
動き続ける表情、前へ前へ、客席へ、世界へと己の存在を解放する強い力。
安定した歌唱力、実力に裏打ちされた、自分の武器を自覚した上でのアピール。
すげえ。
この子ほんとに、「トップスター」になるために在る子だ。
途中、水くんと男同士の絡みがあるんだが。
水しぇん、自分を攻だと思ってちゃダメだってば。
おさまりが悪く感じられたのは、水くんが「下級生相手だ、ワタシがちゃんと攻をやらなきゃ。リードしてあげなきゃ」と肩に力が入っていたせいだと思う。
水くん、キミ、受だから。がんばって攻やらなくていいから。傲慢な若い攻に、身も心も任しちゃいなよ(笑)。
キムが、水くん相手にもまーったく引く気がなく、ガンガンに攻めている様を見て、そう思いましたのことよ。
ちなみにキムは、小柄でかわいらしい顔立ちのわりに受とかかわいこちゃんとかが似合わない。中性的な美少年とか背徳的な小悪魔とか、コム姫が得意としたものはことごとく似合わない。
彼の持ち味は骨太な野郎系であり、帝王系だ。王子様でも姫君でもない。
劇団が誤解してかわいこちゃんだの美少年だのをやらせるから失敗するんじゃん。
水くんを誘惑するなら、蠱惑的な美少年だとか女のような中性的な小悪魔とか(いつぞやの金歩の「キリエ」みたく)ではなく、強引傲慢S系で攻めたててこそ、だわ。
それでこそ、水くんのM的魅力が花開くのよ。(水夏希は受攻に関わらず、基本Mだと思っていますがナニか?)
でもって、あちこちで嘆息したこと。
水、キム、ひろみと来て、さらにその周囲を、らぎ、そら、谷みずせ(必ずフルネーム・笑)と固めるのよ?
なんなの、この絶対無敵の美しさ。
美形揃いかよ?! なんつー完璧な布陣だ。
あまりの美しさに、感動してしまった。
美形揃いなんだ、雪組……。雪組1の美形・かなめが抜けてさえ、この顔面偏差値の高さ。
じつはわたし、せしるがいることにほとんど最後近くまで気づいてなくて。
中詰めが終わって後半戦になってから、「いやー、美しいわー、つくづく、しみじみ美しいわ雪組」と感心しきりだったときに、よーやく気づいたの。
あれ? あそこにいるのせしるぢゃね? ……えええ、せしるいたの?!
今まで、せしるはどんなときでも目に飛び込んでくる子だったので、気づかなかったことにびっくり。
見間違いかな。せしるは出てないのかも。出てたら芝居からわかるはずだし。
終演後、チェリさんに「せしる出てた?」と聞いても「わかりません」としか返らなかったし……帰宅してから確認したよ、やっぱアレはせしるだったって。
漠然と「美しい雪組」に感動していたとき、たぶんきっと、せしるも視界に入っていたんだと思うよ。なにしろ顔立ちの美しさでいけば組内五指に入る美少年だからなっ。
これだけ美形揃いなんだと思うと、これからの雪組観劇がますますたのしみだ。
彼らの真ん中で君臨するとなみ姫はゴージャスな美女だしさー。
眼福眼福。
そーいや中日でいちばん好きだった、赤い花の椅子がないぢゃないですか、全ツ!
そこに坐るとなみ姫の壮絶な美しさ。
となみガン見してたら終わっちゃった場面があったはず……(周囲で何が起こっていたかわからない)。
全ツだもんなあ。セットはショボくて当たり前だよなあ。寿美礼サマの箱だってなくなったもんなあ@『エンレビ』。
セットのショボさを吹き飛ばしてくれるのは、なんといってもハマコの歌声。
あああ、帰ってきたなあ。どこへ、とは聞かないでくれ。ハマコのハマコ全開っぷりを見ると、すごく安心するんだ。癒されるんだ。
まるで、長い旅路の果てに故郷へ帰り着いた旅人のように。
『Joyful!!II』は「目がいくつあっても足りない」「もっと観たい」という強烈な欲求を残して終了した。
水くんととなみちゃんはほんとーに、美しいカップルだ。
芝居であんなにリリカルで初々しいのに、ショーではアダルトかつスタイリッシュな美男美女カップルとして、豊かな輝きを放ってくれる。
や、リフトはちょっとチガウ意味で息をのむけど、そ、それでもお似合いのカップルだ。
フィナーレのパレードで、キムが「1年以上前からですが、ナニか?」てなカオで、巨大な2番手羽根を背負っていて、感動した。
えーと君、はぢめて……だよね? んな大きな羽根背負うの。
でもって今日初日……だよね?
めーーっちゃ、余裕でした。
当然というか、慣れた風情というか。
すげえなヲイ、と思いつつも。
あ。
「銀橋」に並んだつもりで客席に挨拶するとき、キムの羽根が、水くんの羽根より前にずっと出たまま。
ダメだよキム、それは反則。トップスター様の羽根を隠しちゃダメ。君は一歩後ろに下がらなきゃ。
ホントに、はじめてなんだ。
お稽古じゃわからない、本当に羽根を付けて挨拶しなきゃわからない位置関係、身体の角度。
その昔、博多座ではじめて2番手羽根を背負い、隣に立つまっつのカオを羽根で隠しかけた初日のゆみこを思い出す……みんな、最初は位置や角度がわかんないもんなんだね……。
余裕で微笑むキムの、そんなささやかな失敗に、ちょっと胸を撫で下ろしました。
なんだ、やっぱキムも初心者らしいとこあんじゃん。
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