ふたりはいっしょ。@アデュー・マルセイユ
2007年9月30日 タカラヅカ 当初の設定と異なり、シモンは何故ジェラールが少年院に入ったのかを知らない、ということになっている。
そこで。
14年後に再会した折に、なんとジェラールさんは言うわけですよ。
「シモンのせいで、少年院送りになった。俺が辛い目にあったのはみーんなオマエのせいだけど、もう時効だ、俺は気にしてない」
いや、あの。
本当にシモンの責任であったとして。
何故、ソレを本人に言う?
言ってしまったら、かばってきた意味がないだろう? 母親には「ケンカに巻き込まれて逮捕された」という理由が嘘であることを告げている様子なのに、当の親友に少年院送りの原因を告げずにいたのは、彼を傷つけないためではなかったのか?
「時効だ」と「罪の所在」を押しつけるのは、なんのため?
かばい通して少年院で長い時を過ごした、ほどの「大切な親友」ならば、墓の中まで真実を持っていくべきだろう。
ここで明かしてしまったら、ジェラールはただの「恩着せがましい奴」でしかない。
何故ここで、打ち明け話をするのか。
ソレは「地下水道での事件」を説明するため……てゆーか、ジェラールが少年院送りになる事件は、そもそも最初のプロットでは、
てことで、双方知っているはずだったんだよね。
ふたり共通の想い出ってことで、回想するはずだった。
それがイケコの中でプロットが二転三転……十転くらいしたもんだから、わけがわかんなくなった。
ジェラールは正義感の強い子どもで、悪いことをしたシモンを人知れずかばって院送りになった、ということになった。
人知れず、だからシモンも知らない。ふたりで思い出話が出来ない。
つーことで、ジェラールが「俺が院に送られたのは、オマエのせいだったんだ」と話すことになった……って、ヲイ。
ここで確実に、ジェラールの人格にヒビが入っている。
一生秘密にしておくべきことを、わざわざシモンに打ち明けるのなら、理由が必要だ。
たとえば、あのときの鞄の男について調べたい、とか、自分を陥れたスコルピオの入れ墨の男と悪徳警官に復讐したい、とか。
シモンの協力が必要だから、当時の真実を話す……てならアリだ。
しかし、そんなつもりもない。
ジェラールはなーんの意識も理由もなく、シモンを傷つけることがわかっている打ち明け話をする。
ええ。
現在の『アデュー・マルセイユ』の、どーにも引っかかる部分の話、その2です。
ただでさえ、無意味に秘密を打ち明けるジェラールは人としておかしい。
本当にシモンのせいだったとしても、よ?
でもさ、前の欄で書いた通り、そもそも真犯人はジェラールであり、シモンはほぼ無関係、そそのかされて協力しただけなのよ?
ジェラールが院送りになったのも、「秘密と孤独」を胸に生きてこなければならなかったのも、全部、自業自得なの。
悪いのは自分なのに、シモンのせいにしている。
しかも、わざわざ昔話を蒸し返し、シモンに罪の意識を植え付けている。
故意にやっているなら、まだいいのよ。
スルーできないくらい引っかかるのは、ジェラールが、本心からシモンのせいだと思っているらしいことなのよ。
悪いのは自分なのに、脳内で勝手に別ストーリーを展開、俺は悪くない、悪いのは他人と都合良く変換したみたいで。
自分の罪を他人に押しつけ、その上自分は被害者面してるみたいで。
うわーん。ここ、すごい引っかかるんですけどー。
無意識だとしたら、嫌すぎる。
せめてわざとだと思いたい。
そう。
ジェラールは、悪の人。
自業自得で苦労して故郷に戻ってきてみれば、昔の友人がえらく出世して、羽振りが良くなっている。
夜の帝王だあ? シモンのくせに生意気な。
よし、こいつを利用しちゃえ。
バカだから、てきとーなことを言って恩を着せちゃえ。
14年前の地下水道の一件、どう考えたってシモンは悪くないのに、さもシモンのせいだ、とアンニュイに影なんか背負って打ち明ける。
おバカなシモンは「俺のせいで、オマエの人生が台無しに……!!」。
や、台無しとか言うな、失礼な。まだ俺の人生終わってないっつーの。ふん。
まったくもって唐突に、恩だけ着せてジェラールはポーズを決める。
チョロいチョロい。
……って。
逃げて。
シモン、逃げて〜〜!!
その男、アナタを利用するつもりよ、アナタがバカなのにつけ込んで!!
えーと。
そーゆー話になってしまいますが、『アデュー・マルセイユ』。
頼むよイケコ。
最初のプロットから、別の話になってしまったんだから、ちゃんとフォローしてよ。
初日、最初にここでつまづいたわたしは、ジェラールって、ひどくね?!と愕然としていたために、いろいろと乗り遅れましたよ。
彼の言動や人格にヒビが入っていても、寿美礼サマが歌声で異次元へ連れて行ってくれるから、そこで酔えるんだけどね。
初日の幕間、ジオラモ@まっつのことでさんざんウケまくり、話題になったあと。
なんか仲間たちみんなそろって口にしたよね。
「で、まとぶの役はアレでいいの?」
ジェラールが少年院送りになった事件と無関係で、現在のジェラールの捜査にも無関係って……あのー、それじゃ彼、いなくてもいい役なんぢゃあ……?
最初のプロットでは、関係していたのよね。重要な役だったのよね。
ただ、二転三転……十転しているうちに、どーでもいい役になってしまっただけで。
シモンとその愉快な仲間たちがほのぼのしている分、ジェラールの孤独が際立つ、という作用はあるが、別にソレ、シモンでなくてもいいし。
物語に絡んでいない2番手の役ってのは、構成上「失敗したな、イケコ」と取られて仕方ないよ。
最初のプロットでは、あくまでも、ジェラールとシモンの友情がメインの物語だったはずなのに。
シモンが「いなくてもいい役」にまで落ちたんじゃあなあ。
おーい、イケコぉ。
そこで。
14年後に再会した折に、なんとジェラールさんは言うわけですよ。
「シモンのせいで、少年院送りになった。俺が辛い目にあったのはみーんなオマエのせいだけど、もう時効だ、俺は気にしてない」
いや、あの。
本当にシモンの責任であったとして。
何故、ソレを本人に言う?
言ってしまったら、かばってきた意味がないだろう? 母親には「ケンカに巻き込まれて逮捕された」という理由が嘘であることを告げている様子なのに、当の親友に少年院送りの原因を告げずにいたのは、彼を傷つけないためではなかったのか?
「時効だ」と「罪の所在」を押しつけるのは、なんのため?
かばい通して少年院で長い時を過ごした、ほどの「大切な親友」ならば、墓の中まで真実を持っていくべきだろう。
ここで明かしてしまったら、ジェラールはただの「恩着せがましい奴」でしかない。
何故ここで、打ち明け話をするのか。
ソレは「地下水道での事件」を説明するため……てゆーか、ジェラールが少年院送りになる事件は、そもそも最初のプロットでは、
ある日ジェラールとシモンは菓子屋の屋台でかっぱらいを働き、逃げる途中でシモンが捕まってしまう。ジェラールは逃げ切れたが、つかまったシモンを救うため、自らおとりとなって警官に捕まり、学校を退学させられる。シモンはいつかこの借りはきっと返す、二人の友情は永遠だと誓う。
てことで、双方知っているはずだったんだよね。
ふたり共通の想い出ってことで、回想するはずだった。
それがイケコの中でプロットが二転三転……十転くらいしたもんだから、わけがわかんなくなった。
ジェラールは正義感の強い子どもで、悪いことをしたシモンを人知れずかばって院送りになった、ということになった。
人知れず、だからシモンも知らない。ふたりで思い出話が出来ない。
つーことで、ジェラールが「俺が院に送られたのは、オマエのせいだったんだ」と話すことになった……って、ヲイ。
ここで確実に、ジェラールの人格にヒビが入っている。
一生秘密にしておくべきことを、わざわざシモンに打ち明けるのなら、理由が必要だ。
たとえば、あのときの鞄の男について調べたい、とか、自分を陥れたスコルピオの入れ墨の男と悪徳警官に復讐したい、とか。
シモンの協力が必要だから、当時の真実を話す……てならアリだ。
しかし、そんなつもりもない。
ジェラールはなーんの意識も理由もなく、シモンを傷つけることがわかっている打ち明け話をする。
ええ。
現在の『アデュー・マルセイユ』の、どーにも引っかかる部分の話、その2です。
ただでさえ、無意味に秘密を打ち明けるジェラールは人としておかしい。
本当にシモンのせいだったとしても、よ?
でもさ、前の欄で書いた通り、そもそも真犯人はジェラールであり、シモンはほぼ無関係、そそのかされて協力しただけなのよ?
ジェラールが院送りになったのも、「秘密と孤独」を胸に生きてこなければならなかったのも、全部、自業自得なの。
悪いのは自分なのに、シモンのせいにしている。
しかも、わざわざ昔話を蒸し返し、シモンに罪の意識を植え付けている。
故意にやっているなら、まだいいのよ。
スルーできないくらい引っかかるのは、ジェラールが、本心からシモンのせいだと思っているらしいことなのよ。
悪いのは自分なのに、脳内で勝手に別ストーリーを展開、俺は悪くない、悪いのは他人と都合良く変換したみたいで。
自分の罪を他人に押しつけ、その上自分は被害者面してるみたいで。
うわーん。ここ、すごい引っかかるんですけどー。
無意識だとしたら、嫌すぎる。
せめてわざとだと思いたい。
そう。
ジェラールは、悪の人。
自業自得で苦労して故郷に戻ってきてみれば、昔の友人がえらく出世して、羽振りが良くなっている。
夜の帝王だあ? シモンのくせに生意気な。
よし、こいつを利用しちゃえ。
バカだから、てきとーなことを言って恩を着せちゃえ。
14年前の地下水道の一件、どう考えたってシモンは悪くないのに、さもシモンのせいだ、とアンニュイに影なんか背負って打ち明ける。
おバカなシモンは「俺のせいで、オマエの人生が台無しに……!!」。
や、台無しとか言うな、失礼な。まだ俺の人生終わってないっつーの。ふん。
まったくもって唐突に、恩だけ着せてジェラールはポーズを決める。
チョロいチョロい。
……って。
逃げて。
シモン、逃げて〜〜!!
その男、アナタを利用するつもりよ、アナタがバカなのにつけ込んで!!
えーと。
そーゆー話になってしまいますが、『アデュー・マルセイユ』。
頼むよイケコ。
最初のプロットから、別の話になってしまったんだから、ちゃんとフォローしてよ。
初日、最初にここでつまづいたわたしは、ジェラールって、ひどくね?!と愕然としていたために、いろいろと乗り遅れましたよ。
彼の言動や人格にヒビが入っていても、寿美礼サマが歌声で異次元へ連れて行ってくれるから、そこで酔えるんだけどね。
初日の幕間、ジオラモ@まっつのことでさんざんウケまくり、話題になったあと。
なんか仲間たちみんなそろって口にしたよね。
「で、まとぶの役はアレでいいの?」
ジェラールが少年院送りになった事件と無関係で、現在のジェラールの捜査にも無関係って……あのー、それじゃ彼、いなくてもいい役なんぢゃあ……?
最初のプロットでは、関係していたのよね。重要な役だったのよね。
ただ、二転三転……十転しているうちに、どーでもいい役になってしまっただけで。
シモンとその愉快な仲間たちがほのぼのしている分、ジェラールの孤独が際立つ、という作用はあるが、別にソレ、シモンでなくてもいいし。
物語に絡んでいない2番手の役ってのは、構成上「失敗したな、イケコ」と取られて仕方ないよ。
最初のプロットでは、あくまでも、ジェラールとシモンの友情がメインの物語だったはずなのに。
シモンが「いなくてもいい役」にまで落ちたんじゃあなあ。
おーい、イケコぉ。
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