大変です、ジャンヌ@雪だるまが壊れました……。
 いつもの「これがあたし?!」の場面で、ジャンヌ@みわっちが雪だるまのアタマを叩くと、そのアタマの一部分がぽろっと落ちた。
 声を上げる観客、そしてオリオンの男たち。

 沈黙。
 その瞬間、主役は雪だるま@破片。

 全員が固まり、床に落ちた雪だるまのアタマの一部分を見つめた。

 が、ジャンヌ@みわっちは負けていなかった。ぼーぜんと立ちつくす男たちを残し、いつものよーにぷんすかしながら退場。
 途中出会うジェラール@オサにも、いつものよーに「あたしが雪だるまに見えるっ?!」と噛みついて。

 無言で雪だるまのアタマを拾うシモン@まとぶ。愛しそうに壊れた雪だるまを撫でる手の哀しさよ。そこに満ちる哀愁よ。

 そして、その背中にかけられるジェラールの、重い重いひとこと。

「大変だな」

 場内爆笑。

 ジェラール氏は、笑いませんでした。
 あとからその場にやってきて、壊れた雪だるまを見ても。吹き出してもおかしくないと思うし、また、彼は笑ってもかまわないのに。実際、「大変だな」を笑って言うときもあったのに。
 今日のジェラール氏は、そーゆー日だったようです。オサちゃんの演技が日替わりなのはいつものこと。今回はあまり笑わないジェラール。

「話があるんだ」
 と、シモンが人払いをしてシリアスモード突入。
 今回のジェラールはあまり笑わない人。微笑みを浮かべる程度の穏やかな男。
 そんな彼が、親友から絶交を言い渡される。
 きびしく沈む表情。
 対するシモンの苦悶、発する熱と真摯さ。

 でも。

 ふたりの間には、アタマの欠けた雪だるま。

「信じてくれ。お前を裏切るようなことはしていない」
 沈鬱に訴えるジェラール。その横にある、アタマの欠けた雪だるま。

「あのときの封筒だ。中に小切手が入っている」
 親友から視線をはずしたまま、封筒を差し出すシモン。深い苦悩にゆがむ表情。その横にある、アタマの欠けた雪だるま。

 ……どうしろと。

 ドシリアスな画面の中央が、まさに会話する男たちの中心点が、雪だるまなんだってば。
 
 なにをやっていても、雪だるまが視界に入る……。

 わ、笑えばいいのか? ねえ?

 
 あの雪だるまはどーゆー素材でできてるんでしょうね。
 斜めにすぱっと削げるよーに、一部分が落ちたんですけど。
 そして、中も同じ色でした。外だけを石鹸色に塗ってあるのではなく、中まで同じ……ということは、もともとあの色の素材で作られているってこと?

 いやあ、あまりのことに演出変わったのかと思ったよ。
 ジャンヌが手刀で雪だるまのアタマを落とし、シモンが哀しみに満ちてそれを拾う。欠けた雪だるまの前で、超深刻芝居。
 コントとして完璧じゃん?
 そーゆー演出になったのかと。

 演出変更でないならば、アクシデントなんでしょう。
 明日から雪だるまはどうなってるんだろう? 無事補修されてるのかな?
 そして、アタマがもげる演出は、今後も使われるのかしら?


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