しゅん様が、萌えキャラ化してますが、いいんですか?!

 新人公演『アデュー・マルセイユ』の話です、はい。

 しゅん様がフィリップ役だというのは、いいんですよ。知ってますよ。
 映画に出てきそうな、「有能」とおでこに書かれたような、トレンチコートが「制服ですが、ナニか?」な、かっこいー捜査官でしたよ。
 本役が立さんだからといって無理に老けることなく、若々しい、でもキャリアは十分、って感じの仕事盛りの男。あー、ケロで見たいな、この役……と、ふと思ってみたり(唐突な)。

 そっちはいいの。「しゅん様、相変わらずオトコマエ〜〜」とぼーっと眺めているだけでよかった。

 問題は。

 アルバイトの、シュバリエ商工会議所所長の方。

 ヘタレめがねっ子キタ〜〜っっ!!

 や、無駄にキャラ立ってますから。無意味に目立ってますから。
 や、芝居において無駄とか無意味とかないですから。それはわかってますから。
 でも、やっぱその目立ち方はなんなの?

 あたしを萌えさせるのが目的?!

 カーテン前コーラス時には、力一杯へこへこオドオド、キョドりながら右往左往。
 あの美貌にダサ眼鏡かけて。あの美貌をくしゃりと崩してなさけな〜い表情浮かべて。

 フィリップのときの、すきっとした二枚目ぶりとのギャップがすごい。
 しゅん様のこのバイト姿見たときは、目が点でしたわよ。
 だってこのあとすぐにまた、フィリップになってしゃきっと現れるんだもん……。

 あああ、かっこいー、しゅん様〜〜。かわいー、しゅん様〜〜。
 まさかしゅん様がめがねっ子してくれるとは思ってなかったわ。

 
 さて、花組を観るときのおたのしみ、我らが巨乳娘ゆまちゃん。
 今回のショーではロケットを卒業してしまい、寂しい限りですよ……や、そのあとのドレス姿はステキなんですけどね……胸の谷間もたのしめるしね……。

 そのゆまちゃんが、レビュースター・ジャンヌ役だというのだから、期待も高まる。
 際立つ美貌と豊かな胸、がトレードマークの彼女だが、演技に関しては不安要素がいつまでもつきまとう。それくらい博多座の『マラケシュ』は強烈だった……。

 ジャンヌのレビュー衣装は、初日に観たときから不満だった。
 露出が極端に低いのだ。
 女の振りをしているが、じつはお○まだから、露出できないのかと、本気で疑ったわ。
 ええい、肩ぐらい見せろ、脚ぐらい見せろ、つか、太股見せろ〜〜!!

 でもいちばん痛烈に思ったのは、その衣装じゃ、胸の谷間が見えないじゃないの、新公のとき!! という憤りだ(笑)。

 みわっちの胸を見るのはあきらめられても、ゆまちゃんの胸が見られないのは残念過ぎるっ。
 露出度を上げろ〜〜。

 新公では衣装変わらないかなぁ……みわっちの衣装は入らない、とかで、ふつーにダルマ姿になってくれないかしら……。
 期待したのになあ。
 胸をぱつんぱつんにふくらませて、同じ衣装なんだもん、ゆまちゃん……。

 ジャンヌ役、ゆまちゃんはがんばっていました。本役みわっちのジャンヌをなぞり、それらしい話し方をしたりしていました。

 ……最初のうちは。

 物語が進むにつれて、どんどん「無理をしている」部分が剥がれていきます。無理……というのは変か。「演技している」と言った方が適切かな。

 気がつくと、ジャンヌは、マリィになってました。

 つまり、演技しているのかしていないのか、ただ地のまま喋っているだけなんじゃないのか、という、あのいつものゆまちゃんです。

 姐さん、ではなく、ふつーに若い女の子、になってました。レビュースターの女の子。若くてぴちぴち、アイドルですとも。男を尻に敷くのも当たり前。なんてったってアイドル。アイドルはやめられない。

 もちろん、それはソレでありなんだけど。
 ジャンヌは姐さんでなければならい、ということはない。かわいい若い女の子、でもまちがいではない。
 ただ……。
 ゆまちゃんが、なにをやっても同じキャラになってしまう、というのはどーしたもんかと思いました。

 アテ書きしてもらえれば、問題ない持ち味だと思うけどね。

 
 期待の美少女、月野姫花ちゃんは抜擢だよね?の、ミレーユ役。本役はすみ花ちゃん。
 配役チェックしてなかったから、幕が開いていきなり姫花ちゃんがいておどろいた。ののすみの役かよ?! すげえなそりゃ。

 かわいー。顔ちっちゃー。
 その可憐な美貌がうれしい。すごーい、歌ってるー、踊ってるー。

 しかし。

 ……演技は、相当やばいっすね……。

 や、学年からすれば仕方ない。これから場数を踏んで成長していくのだ。
 今は表情、発声、滑舌、課題だらけ。つーか、演技以前だろヲイ、状態。

 また、一緒にいるのがののすみとくまくまでしょ? 分が悪すぎるわ。

 ののすみちゃんは納得のヒロインっぷりで、演技力でセンターがどこかを表現しているし、くまくまちゃんは、爆走中だし。

 ののすみよりなにより、くまちゃんの容赦のなさにウケたよ……。トリオなのに、ヒロインは別扱いだから姫花とコンビのはずなのに、並ぶ気なんかぜんぜんなくて、できない姫花を置き去りに自分ひとりちゃーんと「女優」してるんだもん。
 強いなあ、くまちゃん(笑)。大変だな、姫花ちゃん。

 眼鏡をかけても萌えキャラにならないくまちゃんは、そこがかえって味なのだ。彼女の魅力なのだ。
 強い上昇志向と野心がギラギラしていて、ダイスキだ。そのまま突き進んでくれ。

 そして姫花ちゃんも、負けずに羽ばたいてくれ。なんにもできなくておどおどしている姿は、可憐な美少女であるだけにかわいらしいのだし。

 
 ……とまあ、萌えキャラな女の子がいっぱいで、素晴らしいですな、花組。
 あ、しゅん様は男の子だっけ。でも姫ポジ一直線な気もするぞ、彼(笑)。


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