あのひとは、真ん中に立つために生まれてきた。
2007年10月28日 タカラヅカ「記念すべき、今年100回目の観劇ですね」
と、うれしそうにチェリさんに言われ、なんのことかマジでわからなかった。
「もう100回目でしょ? 今日あたり」
はあ? わたしの、今年の観劇回数? なに言ってんの、まだ10月だよ? 100回目なわけないじゃん。
と、即座に否定したんだけど。
今日で、100回目でした。
家帰ってから、数えた。チェリさんに指摘された前楽こそが、ズバリ100回目。
何故? 何故チェリさん、ひとの観劇回数知ってるのよ?! 本人もわかっていないよーなことを言い当てられるの?!
と、うろたえつつ。
花組公演Wヘッダーして来ました。両方とも2階A席。……実は2階で見るのは1ヶ月ぶりだ……。立ち見か、奮発して前方席という2択で生きてきた公演だったからなー。
つーことで、『アデュー・マルセイユ』の、「本日のジェラールさん」。
おどろいたことに、初日あたりのキャラクタに戻っていた。適度ににこやかで、社交的。でも孤独と秘密を抱えていて、翳りがある。マリアンヌにマルセイユのことを尋ねられても、素直に望郷の念を口にしていたし、「色も匂いもない」が皮肉になっていなかった。
午前公演ではモーリスに対してあまり興味なし。反対に前楽の方ではモーリスにちゃんと過剰反応していた(や、最近のジェラールさんはモーリスとの絡みがいちばん感情的でおもしろいから・笑)。
必要以上にセンシティヴにもエキセントリックにもならない、「脚本通り」のジェラールさんに近かったんじゃないかと思う。
前楽の方がより「ヒーロー」っぽかった。
楽を前にして、初日あたりのキャラに戻して来るとは思わなかった……。
やっぱそれまでは好き勝手にトバしていたってこと? オサ様(笑)。
ところでシモン作雪だるまは、いつからアタマ欠け状態が、デフォルトに?
午前公演も前楽も、雪だるまのアタマが削げたように欠けたままだったので、気になってしょうがなかった(笑)。ほら、いつぞやの、ジャンヌ姐さんが「これがアタシなんて嫌よ!」と雪だるまを叩きまくって壊してしまったときの、あの姿。
壊れてしまったあとの公演も、落ちたアタマの一部分をくっつけて、なにごともなかったかのように「雪だるま」姿を披露していたのに……なんで欠けたままの姿になってるんだ?
くっつかなくなっちゃったとか?
いつからそうだったのか、雪だるまに注目したことがなかったからわかんないよー。
前楽はまたしても団体の女子高生たちがぞろりと。前もって配られたペンライトを持って入場していた。
彼女たちに罪はないが、席が近かったこともあり、観劇中のお喋りがが耳についた。
でも、サヨナラショーではちゃんとペンライト振って、最後はスタンディングのカーテンコールにも参加していたよ。……ご苦労様。
なにも知らない彼女たちはきっと、「タカラヅカって、歌唱力がすごい人でないと入れないのね」と誤解したことだろう……オサ様の神!!な歌声をあれだけ聴いたんだから。
サヨナラショーの詳細については、レポ能力のないわたしにはナニも書けないです。感想文は書けても、報告書は書けない人間だから。(アタマ悪いんだよぅ)
ただ、1曲目から「世界の終わりの夜に」でどーんと来られ、涙腺決壊、次にまっつ影ソロで血管が何本か切れたので、はじまり部分で息も絶え絶え、あとはもーアタマ真っ白になってました。や、まっつはソロではなくコーラスだった気もするけど、ソロ部分も歌っていたのでわたし的にはソロ認定、油断していたとこに声を聴いて撃沈しました、はい。
そして、タカラヅカのトップスターの役目がなんなのかを、改めて思い知りました。
ヅカのトップスターの役目。資質。何度も書いてきているが、それは、「駄作を、力業でねじ伏せてしまうこと」!!
えー、中村Bは今後一切、サヨナラショーの演出はしないで下さい。頼みます。
ここまで愚鈍な人に、大切なサヨナラショーの演出は、2度として欲しくないっす。
彼に悪意があるとは思いません。いい人なんだろうな、とは思う。ただ、無神経で無能なんだと思う。
昨今ここまでひどい演出はないな、てな演出で、それでも、実力で空間を埋める春野寿美礼の凄さを、体感した。
寿美礼サマの凄さを改めて知らせるために、こんな演出だったんだろうか……。
演出がどれほどアレでも、オサ様の歌声はすばらしかった。
他のことを全部ねじ伏せて、圧倒的な声を聴かせてくれた。
先日シングルコレクションを買ったばかりだ。当時の歌声で綴られたCDを聴いたあとに、「現在の歌声」で、想い出の曲を歌われると、彼の進化が目の当たりになる。
すごい。
すごいよ、この人。
春野寿美礼は、ここまで来てしまったんだ。
神懸かり的だろ、この歌声。
なんか、途中から、泣くとかじゃなく、心臓がばくばくして、血管が脈打っていることがわかって、体温が上がっていることがわかった。
どうしよう。自分の体内の音が聞こえるよ。
どうしよう。このひとがいなくなってしまうなんて、別れなければならないなんて。
最後は謎の曲で昭和歌謡ど真ん中、レトロと言っていいのか、まあええっと、混乱する感じの謎が謎呼ぶ曲で(つか、あとで仲間たちと答え合わせをしても、誰も知らなかった)、その曲を歌いながら、オサ様が銀橋から客席に赤い薔薇を投げていたんだが。
上手から下手に向かって歩いていたんだけど、ぽつぽつ投げていたので銀橋が終わりに近づいても半分くらい薔薇が余ったままで。どーするんだろう、と思っていたら、最後の下手タケノコ席に向かって、残った薔薇を全部投げつけた。
……オサ様ステキ。
カーテンコールは2回。
ええ、2回だけです。
2回目で舞台にオサ様ひとり、あのくしゃっとした笑顔で「明日もがんばります」とかなんとか言ってくれたかな。もちろん仲間たちも舞台に呼んで、みんな揃って三度幕が下りる。……と。
拍手は、ぴたりと止まった。
えええ。
2回? 2回ですか?
なおもカテコする気満々だったわたしは、客席でたたらを踏んだ。ひとつ隣の席のデイジーちゃんも気持ちは同じだったらしい。
「あやうく私たち、またふたりだけでやっちゃうとこでしたね」
と、デイジーちゃんが言うのは、『不滅の棘』東京千秋楽で、ふたり揃って意気揚々とスタンディングしたのに、他には誰も立ってくれなかったというイタい過去(笑)のことだ。前方の一部のFC席は立つ人がいたけれど、まったく関係ない後方センター一般席で立ち上がったのがふたりだけだったんだな。
や、『不滅』楽のときは、そのあと何回目かのカテコでみんな立ったんだけど、今回のカテコはぴたりと2回でエンド。や、前楽だから、というのは関係ないよ。だって他の組の前楽は……(語らない、比べない・笑)。
……花組だなあ(笑)。こーゆーとこって、とっても組カラーだ。
明日はオサ様の「アイシテルヨー」と「*階のお客さん、イェ〜イ!」を聞けるかな。
明日で最後。
そう思うと、心臓がばくばくしてやばい。
やばいやばいやばい。こわい。
……みんな、しあわせでありますように。
送る人たちも、送られる人たちも。
お願いします、神様。
と、うれしそうにチェリさんに言われ、なんのことかマジでわからなかった。
「もう100回目でしょ? 今日あたり」
はあ? わたしの、今年の観劇回数? なに言ってんの、まだ10月だよ? 100回目なわけないじゃん。
と、即座に否定したんだけど。
今日で、100回目でした。
家帰ってから、数えた。チェリさんに指摘された前楽こそが、ズバリ100回目。
何故? 何故チェリさん、ひとの観劇回数知ってるのよ?! 本人もわかっていないよーなことを言い当てられるの?!
と、うろたえつつ。
花組公演Wヘッダーして来ました。両方とも2階A席。……実は2階で見るのは1ヶ月ぶりだ……。立ち見か、奮発して前方席という2択で生きてきた公演だったからなー。
つーことで、『アデュー・マルセイユ』の、「本日のジェラールさん」。
おどろいたことに、初日あたりのキャラクタに戻っていた。適度ににこやかで、社交的。でも孤独と秘密を抱えていて、翳りがある。マリアンヌにマルセイユのことを尋ねられても、素直に望郷の念を口にしていたし、「色も匂いもない」が皮肉になっていなかった。
午前公演ではモーリスに対してあまり興味なし。反対に前楽の方ではモーリスにちゃんと過剰反応していた(や、最近のジェラールさんはモーリスとの絡みがいちばん感情的でおもしろいから・笑)。
必要以上にセンシティヴにもエキセントリックにもならない、「脚本通り」のジェラールさんに近かったんじゃないかと思う。
前楽の方がより「ヒーロー」っぽかった。
楽を前にして、初日あたりのキャラに戻して来るとは思わなかった……。
やっぱそれまでは好き勝手にトバしていたってこと? オサ様(笑)。
ところでシモン作雪だるまは、いつからアタマ欠け状態が、デフォルトに?
午前公演も前楽も、雪だるまのアタマが削げたように欠けたままだったので、気になってしょうがなかった(笑)。ほら、いつぞやの、ジャンヌ姐さんが「これがアタシなんて嫌よ!」と雪だるまを叩きまくって壊してしまったときの、あの姿。
壊れてしまったあとの公演も、落ちたアタマの一部分をくっつけて、なにごともなかったかのように「雪だるま」姿を披露していたのに……なんで欠けたままの姿になってるんだ?
くっつかなくなっちゃったとか?
いつからそうだったのか、雪だるまに注目したことがなかったからわかんないよー。
前楽はまたしても団体の女子高生たちがぞろりと。前もって配られたペンライトを持って入場していた。
彼女たちに罪はないが、席が近かったこともあり、観劇中のお喋りがが耳についた。
でも、サヨナラショーではちゃんとペンライト振って、最後はスタンディングのカーテンコールにも参加していたよ。……ご苦労様。
なにも知らない彼女たちはきっと、「タカラヅカって、歌唱力がすごい人でないと入れないのね」と誤解したことだろう……オサ様の神!!な歌声をあれだけ聴いたんだから。
サヨナラショーの詳細については、レポ能力のないわたしにはナニも書けないです。感想文は書けても、報告書は書けない人間だから。(アタマ悪いんだよぅ)
ただ、1曲目から「世界の終わりの夜に」でどーんと来られ、涙腺決壊、次にまっつ影ソロで血管が何本か切れたので、はじまり部分で息も絶え絶え、あとはもーアタマ真っ白になってました。や、まっつはソロではなくコーラスだった気もするけど、ソロ部分も歌っていたのでわたし的にはソロ認定、油断していたとこに声を聴いて撃沈しました、はい。
そして、タカラヅカのトップスターの役目がなんなのかを、改めて思い知りました。
ヅカのトップスターの役目。資質。何度も書いてきているが、それは、「駄作を、力業でねじ伏せてしまうこと」!!
えー、中村Bは今後一切、サヨナラショーの演出はしないで下さい。頼みます。
ここまで愚鈍な人に、大切なサヨナラショーの演出は、2度として欲しくないっす。
彼に悪意があるとは思いません。いい人なんだろうな、とは思う。ただ、無神経で無能なんだと思う。
昨今ここまでひどい演出はないな、てな演出で、それでも、実力で空間を埋める春野寿美礼の凄さを、体感した。
寿美礼サマの凄さを改めて知らせるために、こんな演出だったんだろうか……。
演出がどれほどアレでも、オサ様の歌声はすばらしかった。
他のことを全部ねじ伏せて、圧倒的な声を聴かせてくれた。
先日シングルコレクションを買ったばかりだ。当時の歌声で綴られたCDを聴いたあとに、「現在の歌声」で、想い出の曲を歌われると、彼の進化が目の当たりになる。
すごい。
すごいよ、この人。
春野寿美礼は、ここまで来てしまったんだ。
神懸かり的だろ、この歌声。
なんか、途中から、泣くとかじゃなく、心臓がばくばくして、血管が脈打っていることがわかって、体温が上がっていることがわかった。
どうしよう。自分の体内の音が聞こえるよ。
どうしよう。このひとがいなくなってしまうなんて、別れなければならないなんて。
最後は謎の曲で昭和歌謡ど真ん中、レトロと言っていいのか、まあええっと、混乱する感じの謎が謎呼ぶ曲で(つか、あとで仲間たちと答え合わせをしても、誰も知らなかった)、その曲を歌いながら、オサ様が銀橋から客席に赤い薔薇を投げていたんだが。
上手から下手に向かって歩いていたんだけど、ぽつぽつ投げていたので銀橋が終わりに近づいても半分くらい薔薇が余ったままで。どーするんだろう、と思っていたら、最後の下手タケノコ席に向かって、残った薔薇を全部投げつけた。
……オサ様ステキ。
カーテンコールは2回。
ええ、2回だけです。
2回目で舞台にオサ様ひとり、あのくしゃっとした笑顔で「明日もがんばります」とかなんとか言ってくれたかな。もちろん仲間たちも舞台に呼んで、みんな揃って三度幕が下りる。……と。
拍手は、ぴたりと止まった。
えええ。
2回? 2回ですか?
なおもカテコする気満々だったわたしは、客席でたたらを踏んだ。ひとつ隣の席のデイジーちゃんも気持ちは同じだったらしい。
「あやうく私たち、またふたりだけでやっちゃうとこでしたね」
と、デイジーちゃんが言うのは、『不滅の棘』東京千秋楽で、ふたり揃って意気揚々とスタンディングしたのに、他には誰も立ってくれなかったというイタい過去(笑)のことだ。前方の一部のFC席は立つ人がいたけれど、まったく関係ない後方センター一般席で立ち上がったのがふたりだけだったんだな。
や、『不滅』楽のときは、そのあと何回目かのカテコでみんな立ったんだけど、今回のカテコはぴたりと2回でエンド。や、前楽だから、というのは関係ないよ。だって他の組の前楽は……(語らない、比べない・笑)。
……花組だなあ(笑)。こーゆーとこって、とっても組カラーだ。
明日はオサ様の「アイシテルヨー」と「*階のお客さん、イェ〜イ!」を聞けるかな。
明日で最後。
そう思うと、心臓がばくばくしてやばい。
やばいやばいやばい。こわい。
……みんな、しあわせでありますように。
送る人たちも、送られる人たちも。
お願いします、神様。
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