今さらこっそりと『ラブ・シンフォニー』のまっつ語りをしてみる、その3。

 ★★こあらった目線の、見どころまっつ。★★

 はい、スパニッシュです、まっつがなんかありがたいことになってます。

 下手花道で踊るまっつは、端正です。
 わたしはダンスの善し悪しはさっぱりわからんのですが、まっつの動きはなんかおぼえました。手の表情に特徴ある。
 大きくない踊り方。外へ向かうのではなく、確実に踊ることを念頭に置いたような。

 歌声は回数を重ねるごとに豊かさを増し、ついでに顔の表情が大きくなった。

 うっとりしてます。
 まっつ的キメ顔してます。

 表情ひとつひとつも、すげー作り込んでいる。計算している。指先の動きとか計算しているよーに。
 ラフに流すとか、感情にまかせるとか、そーゆーことがまったくない、すげー気張った姿。

 うっとりしたナルシーまっつが、なんかちと恥ずかしいです。背中がむずむずします。
 自分で自分を抱きしめる振りとか、アンニュイうっとりなままでやるので、さらにステキです。

 
 最後の場面は黒燕尾、まずは大階段に登場。
 まつださんの黒燕尾姿は、残念だが華やかではまったくない。衣装にきらきらがついてないからとか、そーゆー意味ではなくて。
 でも空気の緊張と、小細工ナシの「男役」としの技術が気持ちいい。
 それにしても髪型変わらないなあ、ショー全体通して……とか、ラスト場面だからこその感想を飲み込みつつ(や、多少は変わっているのよ、でも全部印象が同じっちゅーかええっと、ゲフンゲフン)、その端正さを堪能する。
 中村Bだから立ち位置は上から順番、探すまでもない(笑)。

 寿美礼サマがセリ下がったあと、後ろを向いて汗を指で拭くのは身だしなみ、歩きながら髪を撫でつけるのはかっこつけ、まとぶさんのドスの聞いた歌声に続き、みわっちとふたりで歌う、太い低音が好き。ときどきみわさんの声をかき消す勢いで声が響いているのを聴いては「ヲイヲイ(笑)」と思う。

 まっつが笑顔になるのは、デュエットダンスになってから。
 ひーさんとのダンスでは、とてもくだけた自然な笑い方をする。だからそれまでの大人っぽさ(落ち着き?)から、年相応の男の子になる感じ。
 パートナーの女の子の、顔やダンスの表情ひとつひとつに反応する、ご機嫌なあんちゃん。ひとりだけに向けられる「キミと踊れてたのしい!」オーラが心地いい。そのくせ、途中男役だけで一列に並ぶところでは、途端にかっこつけて客席に対していい男ぶっているのがいい(笑)。

 
 パレードはまさかのセンターひとり降り。階段上にスタンバイするところからオペラでガン見しているんだけど、歌位置にたどり着くまでにも口動いてるよね? 歌っている風でもなく、数でも数えているのかなあ、という印象。
 最初はすげー地味だった歌声が、日に日に場に相応しい力と色を帯びていくのがたのもしかった。(や、最初のうちはどーなることかと手に汗握った)

 なにはともあれ、まっつまっつまっつ。
 群舞の隅っこだとしても、探して眺めるわけだから。これから先なにがどうなるかわからないのがタカラヅカ、それでもまっつまっつな日々は続くのです。
 少しでも長く、続いて欲しい。

 
 キャトレで発売している、『ラブ・シンフォニー』東宝版のまっつ写真がかっこよくてお気に入りっす。
 いちばん好き!な、「ラブ・ゲーム」のモスグリーンのスーツ姿。

 わたしの目にアタマに、録画機能がついていればなぁ。まっつアングルを自在に再生できればいいのに。
 ……と、ヅカにハマったときから20年、変わらぬ欲望です。カタチに残ることはないから、せめて文字に残しておきましょう。

 まっつまっつまっつ。


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