水くんジョルジュを「へタレ」なんて言って悪かった。
水ジョルジュはへタレじゃない、乙男なだけだ(笑)。
新人公演『君を愛してる』のジョルジュ@キングは、正しくヘタレ男だった。
や、ヘタレが悪いとゆーわけではなく(笑)。
長い手足をもてあましている風な、なさけない男のコ。
たぶん、フェンシングは苦手。てゆーか、とにかく側転が苦手なことはわかった。
初主演だいっぱいいっぱいだ、だけどがんばってやりぬいたぞ、と。
水くんアテ書きな役だが、キングがやると等身大の役になるんだね。アテ書きと等身大の違いをまざまざと見せつけられました(笑)。
大学出たてのボクちゃん、パパの会社に縁故就職、学性気分のまま悪友たちと遊んでいる。世間知らずでヘタレだが善良な少年。
自分の周囲の小さな世界しか知らなかったのが、マルキーズという異世界の住人と知り合うことで世界が広がり、モラトリアムを卒業する。
ソレはそれでアリかと。
さて、蓮城まことくんという人。
もっと下級性のころは、怖いもの知らずの芸風が目立っていたと思う。
なんつーか、「引くこと」を知らない、攻め込むだけの演技。『エンカレッジ・コンサート』のときなんかもそうだった。なんか鼻息荒いっちゅーか。
でも若いころはソレでいいんだと思う。多少無鉄砲っていうか、ブレーキの存在忘れているくらいの方が舞台はおもしろい。実際わたしは、最初彼の押し出しの強さ、「前へ出ることがたのしい!」という演技に注目した。……好きだもん、そーゆー芸風。
でもいい加減ソレしかないのかなー、てなときに『堕天使の涙』新公で「弱さ」を出す演技をして見せた。なんだ、弱弱しい役もできるんじゃん、と思ったら……そっから先は、へタレ一直線。ど、どーしたんだ?
『ハロー!ダンシング』の精彩のなさが気になった。ヲヅキ休演のため急遽『ノン・ノン・シュガー』に出演することになり、大変だったとは思うけれど。
今まで男っぽさを作ってきた彼が、『無糖』の役では、男役以前の「女の子」になってしまっているように見えて、首をかしげたさ。いやその、そーゆー情けない役だったんだけどさ。
そして『エリザベート』でもどーにもくすんだまま……。
せっかくビジュアルに恵まれているのに、なんかしら弱いっちゅーか後ろ向きな芸風になっちまったなあ、と、じれったく思っていたところだった。
『シルバー・ローズ・クロニクル』でなんかはじけて、見るからにたのしそーだったので今回の新公は楽しみだった。
やっぱ舞台に対するアグレッシブさが欲しいから。
ジョルジュ役は、へタレはヘタレなんだけど、とりあえず「前へ」のベクトルを感じたのでよかったなと。
初主演でいっぱいいっぱいでそれどころじゃなかったろうけど、それでも「なんとか」しようとしていたよね。
役が『銀薔薇』のティムとかぶるってゆーか、引出しの中にあるものだけでなんとかなる役だったことが幸いしたとは思うけど。
相手役のみなこちゃんもまた初ヒロインでテンパッていたっぽいので、若いふたりでよくやったと思う。
また『エンカレ』のときみたいな不敵さを感じさせてほしーなー。キングに関しては、ヘタレよりそっちの方が好みだわ(笑)。
マルキーズ@みなこちゃんは、本役となみちゃんまんまコピーしていて、おどろいた。
声まで似てるんですけど……。
わたしはみなこちゃんの素顔が苦手で、それゆえあまり舞台でも注目していなかった。わたし、苦手な人は視界に入らないから。
されど。
前回の『エリザベート』のマデレーネ役からちょっと気になっている。
黒天使がマデレーネのバスタブを押して来るじゃん? マデレーネはお肌艶々ポーズ(ってなにソレ)しながら運ばれてくるわけだが。
黒天使の子がなにかドジったのか、バスタブがなにかに引っかかるように、ガックン、となったことがあって。
そのときのマデレーネ@みなこがステキだった。
「ナニ?」と舌打ちせんばかりの表情で、黒天使たちを睨め付けた。
うわ、マデレーネだ!
ふつー無防備なとこにアクシデントがあったら、素の顔が出るじゃん?
いきなりガックンとバスタブが揺れて、ナニが起こったかわかんないだろーに、みなこちゃんはマデレーネの仮面をつけたままだった。
すっげーこわい女王様だったよ、マデレーネ。
それ以来、なんか「役者」として彼女を見るよーになり。
『シルバー・ローズ・クロニクル』のヴァージニア役もいい感じだったし、今後たのしみかも? と。
黒い役が出来る、つーのがいいよな。
だから今回の初ヒロインも注目していた。……ら、となみコピーでびっくり。
もっと挑戦的にまったく別の役作りをしてくるかと思った。や、みなこちゃん実力派だから、本役のとなみちゃんとは別の切り口でも役作りできんじゃないかとか、勝手に思っていたのよ。
芝居に「正しい」も「まちがい」もないし、答えはひとつじゃない。
本役とはあえてちがった役作りで、新たな可能性を探すのもアリかと。
そしたら、ふつーにコピーだし。
そうか、みなこちゃんがうまいから忘れてたけど、下級生抜擢の初ヒロインだっけ。それなら変な冒険せずに、基本に忠実に本役コピーでも不思議はない。
キングはコピーできず別物になっているだけで(笑)、コピーしきっちゃうみなこちゃんがすごいってことだな。
スタイルの良さを武器に、どんどん「美女」になってほしい。
主役カップルは、下級生抜擢の初主演同士。無理はさせず、コピーに努めたのは新公演出の大野せんせのGJっつーことで。
本公演が役者アテ書きで書かれ、それゆえに成り立っているところが多分にあるので、新公で別の人がただ役だの芝居だのをコピーしても、全体としては成り立たなくなる。
そのあたりのバランス調整を大野せんせが細かくしているな、という印象。ばっさり大きく変えたりはせず、微調整って感じなのがステキ。
つーことで、続く。
水ジョルジュはへタレじゃない、乙男なだけだ(笑)。
新人公演『君を愛してる』のジョルジュ@キングは、正しくヘタレ男だった。
や、ヘタレが悪いとゆーわけではなく(笑)。
長い手足をもてあましている風な、なさけない男のコ。
たぶん、フェンシングは苦手。てゆーか、とにかく側転が苦手なことはわかった。
初主演だいっぱいいっぱいだ、だけどがんばってやりぬいたぞ、と。
水くんアテ書きな役だが、キングがやると等身大の役になるんだね。アテ書きと等身大の違いをまざまざと見せつけられました(笑)。
大学出たてのボクちゃん、パパの会社に縁故就職、学性気分のまま悪友たちと遊んでいる。世間知らずでヘタレだが善良な少年。
自分の周囲の小さな世界しか知らなかったのが、マルキーズという異世界の住人と知り合うことで世界が広がり、モラトリアムを卒業する。
ソレはそれでアリかと。
さて、蓮城まことくんという人。
もっと下級性のころは、怖いもの知らずの芸風が目立っていたと思う。
なんつーか、「引くこと」を知らない、攻め込むだけの演技。『エンカレッジ・コンサート』のときなんかもそうだった。なんか鼻息荒いっちゅーか。
でも若いころはソレでいいんだと思う。多少無鉄砲っていうか、ブレーキの存在忘れているくらいの方が舞台はおもしろい。実際わたしは、最初彼の押し出しの強さ、「前へ出ることがたのしい!」という演技に注目した。……好きだもん、そーゆー芸風。
でもいい加減ソレしかないのかなー、てなときに『堕天使の涙』新公で「弱さ」を出す演技をして見せた。なんだ、弱弱しい役もできるんじゃん、と思ったら……そっから先は、へタレ一直線。ど、どーしたんだ?
『ハロー!ダンシング』の精彩のなさが気になった。ヲヅキ休演のため急遽『ノン・ノン・シュガー』に出演することになり、大変だったとは思うけれど。
今まで男っぽさを作ってきた彼が、『無糖』の役では、男役以前の「女の子」になってしまっているように見えて、首をかしげたさ。いやその、そーゆー情けない役だったんだけどさ。
そして『エリザベート』でもどーにもくすんだまま……。
せっかくビジュアルに恵まれているのに、なんかしら弱いっちゅーか後ろ向きな芸風になっちまったなあ、と、じれったく思っていたところだった。
『シルバー・ローズ・クロニクル』でなんかはじけて、見るからにたのしそーだったので今回の新公は楽しみだった。
やっぱ舞台に対するアグレッシブさが欲しいから。
ジョルジュ役は、へタレはヘタレなんだけど、とりあえず「前へ」のベクトルを感じたのでよかったなと。
初主演でいっぱいいっぱいでそれどころじゃなかったろうけど、それでも「なんとか」しようとしていたよね。
役が『銀薔薇』のティムとかぶるってゆーか、引出しの中にあるものだけでなんとかなる役だったことが幸いしたとは思うけど。
相手役のみなこちゃんもまた初ヒロインでテンパッていたっぽいので、若いふたりでよくやったと思う。
また『エンカレ』のときみたいな不敵さを感じさせてほしーなー。キングに関しては、ヘタレよりそっちの方が好みだわ(笑)。
マルキーズ@みなこちゃんは、本役となみちゃんまんまコピーしていて、おどろいた。
声まで似てるんですけど……。
わたしはみなこちゃんの素顔が苦手で、それゆえあまり舞台でも注目していなかった。わたし、苦手な人は視界に入らないから。
されど。
前回の『エリザベート』のマデレーネ役からちょっと気になっている。
黒天使がマデレーネのバスタブを押して来るじゃん? マデレーネはお肌艶々ポーズ(ってなにソレ)しながら運ばれてくるわけだが。
黒天使の子がなにかドジったのか、バスタブがなにかに引っかかるように、ガックン、となったことがあって。
そのときのマデレーネ@みなこがステキだった。
「ナニ?」と舌打ちせんばかりの表情で、黒天使たちを睨め付けた。
うわ、マデレーネだ!
ふつー無防備なとこにアクシデントがあったら、素の顔が出るじゃん?
いきなりガックンとバスタブが揺れて、ナニが起こったかわかんないだろーに、みなこちゃんはマデレーネの仮面をつけたままだった。
すっげーこわい女王様だったよ、マデレーネ。
それ以来、なんか「役者」として彼女を見るよーになり。
『シルバー・ローズ・クロニクル』のヴァージニア役もいい感じだったし、今後たのしみかも? と。
黒い役が出来る、つーのがいいよな。
だから今回の初ヒロインも注目していた。……ら、となみコピーでびっくり。
もっと挑戦的にまったく別の役作りをしてくるかと思った。や、みなこちゃん実力派だから、本役のとなみちゃんとは別の切り口でも役作りできんじゃないかとか、勝手に思っていたのよ。
芝居に「正しい」も「まちがい」もないし、答えはひとつじゃない。
本役とはあえてちがった役作りで、新たな可能性を探すのもアリかと。
そしたら、ふつーにコピーだし。
そうか、みなこちゃんがうまいから忘れてたけど、下級生抜擢の初ヒロインだっけ。それなら変な冒険せずに、基本に忠実に本役コピーでも不思議はない。
キングはコピーできず別物になっているだけで(笑)、コピーしきっちゃうみなこちゃんがすごいってことだな。
スタイルの良さを武器に、どんどん「美女」になってほしい。
主役カップルは、下級生抜擢の初主演同士。無理はさせず、コピーに努めたのは新公演出の大野せんせのGJっつーことで。
本公演が役者アテ書きで書かれ、それゆえに成り立っているところが多分にあるので、新公で別の人がただ役だの芝居だのをコピーしても、全体としては成り立たなくなる。
そのあたりのバランス調整を大野せんせが細かくしているな、という印象。ばっさり大きく変えたりはせず、微調整って感じなのがステキ。
つーことで、続く。
コメント