んで、新公上級生たち。@新人公演『君を愛してる−Je t’aime−』
2008年1月24日 タカラヅカ いまごろこっそりと新人公演『君を愛してる』の話、その3。
セリメーヌ@せーこちゃん。や、彼女単体より、彼女の家族ドビルバン@しゅうくん、エレーヌ@かおりちゃんとセットで語るべきだろう。
セリメーヌ個人のキャラより、「この親にして」という、家族のカラーがとても強くて(笑)。
新公演出で感心したのは、このドビルバン一家。よりコメディチックにより押し出しよく脚色してある。
「愛がいちばん」で「娘の幸せ」をいちばんに考えていることは同じなんだけど、しゅうくんとかおりちゃん夫婦はさらに、ジョルジュとセリメーヌの結婚を強く願っている。多少強引でもくっつけちゃえ!的というか。や、金目当てなのではなく、そうすることが娘の幸福だと信じているがゆえ。
自分たちの価値観に盲目的で、それゆえに言動のコメディ度が上がっている。
セリメーヌもこの両親の娘だから、大柄さもあいまってまっすぐに進んでいく感じ。……ただ、「ジョルジュと結婚するわ」の歌はちょっとイケてなかったよーな。せーこちゃんならもっと聴かせてくれると思っていたっす。あの歌、難しいのかなー。
かおりちゃんは余裕の役作り、存在感。つかやっぱ華やかだよなー。すげえや。長の挨拶も立派だった。
しゅうくんもこんな役ができる人だったんだねー。こうやってひとつずつ芸幅を広げていってほしいな。
ドビルバン一家の活躍は、本公では夫婦漫才……ぢゃねえや、デュエットのある1シーンのみなんだけど、よりコメディリリーフになっている新公では、クライマックスとなる「貸切公演」の導入部分でも彼らがごちゃごちゃやって笑いを取っている。
今回さゆちゃんがピエロ役だから、ピエロの出番を増やす意味があったのかもしれないけれど、出演者ほぼ全員が銀橋を通ってサーカスへ行くところで、ピエロが銀橋から降りてなんやかやと目立ち、それに反応するドビルバン一家、という図になっていた。
なんでもないところに笑いを入れて、彼らの存在がコメディなんだとアピールしてあるわけだな。
悪役アルガンは「実はいい人」ではなく、アニメの美形悪役(主役より派手でオイシイ)だし、主人公ジョルジュはモラトリアムのヘタレ少年だし、アルセストはそれに輪を掛けたお子ちゃまだし、フィラントは牽引役には足りていないし、と、まあ新公らしくいろいろあるわけで。
よりマンガ的に、コントラストをはっきりつけて、「気弱な少年が勇気を得て大人の階段を一段上る」(一段かよ!)、「華やかでオイシイ美形敵役、信念を持つ悪人」(実はいい人、ではナイ)、「政略結婚上等、貴族万歳〜〜♪なコメディ悪役」(ディズニー的憎めない障害)など、いかにも記号的に、キッチュに盛り上げている。
演技としては多くの人たちが本役のコピーを真面目にやっているのに、作品全体としては、本公演のコピーにはなってないの。最初から別物の演出がしてある。
そーだよなあ。
本役のコピーをすることが上達の初歩で、代替わりした若い新人たちにはそうすることが最良なんだよな。
でも、本役の演技をただコピーしただけの、おそろらくは劣化コピーになっているだけのものを「作品」として見せられても観客はつらい。
ならば最初から、劣化コピーだとしてもそのありのままの能力・技術を味として活かし、作品全体を見たときに統一感があるものにすればいいんだ。
新公演出家は大野せんせ。なるほど、うまいことまとめてるなー。
レオン牧師@コマ。
重要な役なので、新公主演経験豊富なコマくんがこの役を演じ、舞台を引き締める、という意味で必要なキャスティングだったのでしょう。
実際、彼はよくやっていたし。
でもなあ。
わたしの個人的感想でいくと、コマがハマコの役を演じるのはよくない、と思う。
てゆーか。
これ以上コマが、ハマコに似たらどーすんのよ?!
ただでさえ似てるのに……。外見も芸風もそっち系なのに。
コマは熱量と粘度を持った大切な若手スター。あさこちゃんとかきりやんとかれおんに似ている美形さんなんだから、もっとこうスマートに育ててほしいっす。
や、若いウチにいろんな役をするべきだと思うけど、それならハマコ系ではなくクールとか鬼畜とかそっちの色濃い役をやらせてやって。
と、いらん心配をしてしまうくらいには、ナチュラルにハマコです……うおお。
今はその、舞台姿があちこちたしかに丸いけど、きっと年齢を重ねるにつれフェイスラインもスタイルも変わってくるだろうから、そのときに芸風や立ち位置がまるきしハマコになっていたらどうしよう、と、余計なことを考えてしまいました。
丸いつながりで思い出してナンですが。
あーたんに怪力キャラをアテたのはダレですか(笑)。
女の子ふたりを楽々持ち上げる姿に、客席から笑いが起こってたぞ。
上流階級の歌手@剣崎くんも、クドくてきれいで、いい声なのになんともゴツいよなあ……。
せめて文化祭のときくらい痩せてくれたらなあ。
とまあ、主要キャラの感想はこんなもんで。
立ち見だったのであんまし脇まで観られなかったんだよぅ。そしてさらに、主要キャラ以外でも「視点固定」されていることがちょくちょくあって、ほんとに視界が狭かったさ……。
人をおぼえると観劇が加速的にたのしくなるから、もっともっと下級生おぼえたいなー。WSがたのしみだ。
あれ。
かおりちゃんとコマは研7? これが新公最後なのか。
かおりちゃんのヒロイン、どこかでまた観たいんだが……。
セリメーヌ@せーこちゃん。や、彼女単体より、彼女の家族ドビルバン@しゅうくん、エレーヌ@かおりちゃんとセットで語るべきだろう。
セリメーヌ個人のキャラより、「この親にして」という、家族のカラーがとても強くて(笑)。
新公演出で感心したのは、このドビルバン一家。よりコメディチックにより押し出しよく脚色してある。
「愛がいちばん」で「娘の幸せ」をいちばんに考えていることは同じなんだけど、しゅうくんとかおりちゃん夫婦はさらに、ジョルジュとセリメーヌの結婚を強く願っている。多少強引でもくっつけちゃえ!的というか。や、金目当てなのではなく、そうすることが娘の幸福だと信じているがゆえ。
自分たちの価値観に盲目的で、それゆえに言動のコメディ度が上がっている。
セリメーヌもこの両親の娘だから、大柄さもあいまってまっすぐに進んでいく感じ。……ただ、「ジョルジュと結婚するわ」の歌はちょっとイケてなかったよーな。せーこちゃんならもっと聴かせてくれると思っていたっす。あの歌、難しいのかなー。
かおりちゃんは余裕の役作り、存在感。つかやっぱ華やかだよなー。すげえや。長の挨拶も立派だった。
しゅうくんもこんな役ができる人だったんだねー。こうやってひとつずつ芸幅を広げていってほしいな。
ドビルバン一家の活躍は、本公では夫婦漫才……ぢゃねえや、デュエットのある1シーンのみなんだけど、よりコメディリリーフになっている新公では、クライマックスとなる「貸切公演」の導入部分でも彼らがごちゃごちゃやって笑いを取っている。
今回さゆちゃんがピエロ役だから、ピエロの出番を増やす意味があったのかもしれないけれど、出演者ほぼ全員が銀橋を通ってサーカスへ行くところで、ピエロが銀橋から降りてなんやかやと目立ち、それに反応するドビルバン一家、という図になっていた。
なんでもないところに笑いを入れて、彼らの存在がコメディなんだとアピールしてあるわけだな。
悪役アルガンは「実はいい人」ではなく、アニメの美形悪役(主役より派手でオイシイ)だし、主人公ジョルジュはモラトリアムのヘタレ少年だし、アルセストはそれに輪を掛けたお子ちゃまだし、フィラントは牽引役には足りていないし、と、まあ新公らしくいろいろあるわけで。
よりマンガ的に、コントラストをはっきりつけて、「気弱な少年が勇気を得て大人の階段を一段上る」(一段かよ!)、「華やかでオイシイ美形敵役、信念を持つ悪人」(実はいい人、ではナイ)、「政略結婚上等、貴族万歳〜〜♪なコメディ悪役」(ディズニー的憎めない障害)など、いかにも記号的に、キッチュに盛り上げている。
演技としては多くの人たちが本役のコピーを真面目にやっているのに、作品全体としては、本公演のコピーにはなってないの。最初から別物の演出がしてある。
そーだよなあ。
本役のコピーをすることが上達の初歩で、代替わりした若い新人たちにはそうすることが最良なんだよな。
でも、本役の演技をただコピーしただけの、おそろらくは劣化コピーになっているだけのものを「作品」として見せられても観客はつらい。
ならば最初から、劣化コピーだとしてもそのありのままの能力・技術を味として活かし、作品全体を見たときに統一感があるものにすればいいんだ。
新公演出家は大野せんせ。なるほど、うまいことまとめてるなー。
レオン牧師@コマ。
重要な役なので、新公主演経験豊富なコマくんがこの役を演じ、舞台を引き締める、という意味で必要なキャスティングだったのでしょう。
実際、彼はよくやっていたし。
でもなあ。
わたしの個人的感想でいくと、コマがハマコの役を演じるのはよくない、と思う。
てゆーか。
これ以上コマが、ハマコに似たらどーすんのよ?!
ただでさえ似てるのに……。外見も芸風もそっち系なのに。
コマは熱量と粘度を持った大切な若手スター。あさこちゃんとかきりやんとかれおんに似ている美形さんなんだから、もっとこうスマートに育ててほしいっす。
や、若いウチにいろんな役をするべきだと思うけど、それならハマコ系ではなくクールとか鬼畜とかそっちの色濃い役をやらせてやって。
と、いらん心配をしてしまうくらいには、ナチュラルにハマコです……うおお。
今はその、舞台姿があちこちたしかに丸いけど、きっと年齢を重ねるにつれフェイスラインもスタイルも変わってくるだろうから、そのときに芸風や立ち位置がまるきしハマコになっていたらどうしよう、と、余計なことを考えてしまいました。
丸いつながりで思い出してナンですが。
あーたんに怪力キャラをアテたのはダレですか(笑)。
女の子ふたりを楽々持ち上げる姿に、客席から笑いが起こってたぞ。
上流階級の歌手@剣崎くんも、クドくてきれいで、いい声なのになんともゴツいよなあ……。
せめて文化祭のときくらい痩せてくれたらなあ。
とまあ、主要キャラの感想はこんなもんで。
立ち見だったのであんまし脇まで観られなかったんだよぅ。そしてさらに、主要キャラ以外でも「視点固定」されていることがちょくちょくあって、ほんとに視界が狭かったさ……。
人をおぼえると観劇が加速的にたのしくなるから、もっともっと下級生おぼえたいなー。WSがたのしみだ。
あれ。
かおりちゃんとコマは研7? これが新公最後なのか。
かおりちゃんのヒロイン、どこかでまた観たいんだが……。
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