客席降りでオイシイ思いはいろいろしたけれど、いちばん興奮したっつーかびっくりしたっつーか、こまったとゆーか……ええっと、その、えーらいこっちゃ、だったのは。

 ゆまちゃんが隣で踊ってくれたときだ。

 公演終わっちゃった今だから書けるが、『ラブ・シンフォニーII』の11列目32番と33番。
 ここは、「ゆまちゃん席」だ。
 32番と33番の間に、ゆまちゃんがやってくる。
 露出の大きいラテン衣装で、ノリノリで腰を振って踊ってくれる。

 10列目の32番に坐ったとき、ゆまちゃんが1段上にいたからその太股がすぐそばでびびったんだが……。
 11列目だと、脚よりもっと上の部分が目に飛び込んでくる。
 すなわち……胸が。

 わーい、ゆまちゃんだー、きれー、きゃー。
 と、無邪気に思ったのも束の間。

 キンバラを歌い踊るゆまちゃんの揺れる巨乳が、目の前に。

 ゆ……揺れてます。
 でかいです。
 容積、とか、体積、とかゆー言葉が浮かんでは消えていきます。

 谷間があります。
 ジェンヌさんがドーランで描く「ナンチャッテ谷間」ではなく、ホンモノの谷間です、クレバスです。
 深い深い切れ込みです。

 ど……どうしよう?!
 なんか、見てはいけないような、目が離せないような?
 さ、触っちゃダメだよな、踊り子さんには手を触れちゃいけませんですよ。

 やー、うろたえた。
 間近で見る、巨乳美少女の破壊力!
 ええ、胸だけでなく、ゆまちゃんの美貌も間近なわけっすから。
 うおおお、どーしよー!
 うろたえて、思わず目を泳がせたわたしに、12列目で踊っているさおたさんが、サワヤカに微笑みかけてくれました。

 さ、さおたさぁん……。

 血圧上げてうろたえていたわたしのエロテンション(てナニ?!)が、しゅわ〜〜って落ち着いていく。
 うおー、副組長癒し系。

 や、さおたさんもエロOKの大人の男だけど、このときはサワヤカ全開だったのよ。やさしー笑顔がきらきらこぼれていて。
 その笑顔に思わず会釈して、しばらくさおたさんロックオン、見つめ合ってみる(笑)。や、だって横にはゆまちゃんのちちがあるわけだし、その。

 はー。さおたさんには癒されました。ほんと。

 んで気を取り直してちち……いやその、ゆまちゃんと向き合ってみたり。
 女のわたしでもこんだけ目のやり場にこまるんだから、男の人は大変なんじゃないかと余計なお世話を考えてみたり。
 目に毒っちゅーか薬っちゅーかね。
 たんにわたしがゆまちゃん好きで、巨乳愛好家なせいで、過剰反応しているだけかもしんないが。

 
 や、ちちの話は置くとして。

 わたしが「どこ見ればいいわけ?」と目線を泳がせている間にも、ゆまちゃんの歌声は届いているわけで。

 ゆまちゃんが、わたしの目の前で歌っている。
 「キンバラキンバラナントカカントカ」と、肉声で歌っている。

 胸にマイク付けてるけど、耳に入るのはスピーカからの音ではなくて、あくまでもゆまちゃん自身の声。

 そうか。
 真横ってのは、生の声が聞こえちゃうんだ。
 ソレは舞台からマイク越しに聞く声や、テレビで聞く声となんらちがいはないんだけど。

 でもたしかにもナマの声だった。

 今実際に、ここで、ゆまちゃんが歌っている。
 その事実を、噛みしめた。

 そして。

 うわあぁぁん、まっつ〜〜。

 今回、いろんな人にかまってもらって、真横で踊ったり歌ったり、握手してもらったりしたけれど。
 まっつの客席降り位置とは、カケラもかすってなくて。
 遠い。
 まっつが、遠いっっ。

 や、あきらめていたとこはあるんだけどね。
 まっつ位置のチケットは取れなかった。もう仕方ない、って。
 まっつをそばで見たかったけど、あのアピール精神乏しい人が近くに来てくれたからって、他の人のときほどかまってもらえるかわかんないわ、って。
 かまってもらえなくても、笑顔だの目線だのなんにもなくても、まっつが「近い」というだけで舞い上がる自信はあるが、それでもそーやって自分を納得させ、あきらめさせていたのよ。

 それらのことは、あきらめがついたのだけど。

 そうか、客席降りで横に来てくれたら、まっつのナマ歌が聴けたんだ、てことは……あきらめきれないっ。
 くやしいっ。残念だっ。かなしい〜〜せつない〜〜。

 ナマ歌だよ?
 これから先まっつがどんだけ舞台で歌の場面をもらったとしても、お茶会とかで歌ってくれたとしても、それらはみんな「マイクを通した声」でしかない。

 マイク関係なし、ナマの、そのままの歌声を聴く機会なんて、最初で最後だったかもしれないのに……っ!!

 たとえ歌ってる内容が「キンバラキンバラナントカカントカ」でもいいんだっ。
 まっつのナマ声、ナマ歌〜〜。

 聴きたかったよぉ。うじうじ。めそめそ。

 やさしいまとぶさんや、エロアピール上等のらいや、相変わらず絨毯爆撃とウインク攻撃のみわさんにグラつきつつも、やっぱりまっつまっつなわたしですから。

 それにしても、まっつまっつ言っていながらまっつとは微妙に縁がないままだわ……。


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