タニちゃん大劇場お被露目初日、HPには当日券が「多数ご用意しております」と発表されているのに、それと同時に「立ち見券の発売もあります」とゆーことだった。
 なんで? 立ち見券は、座席券が売りきれてはじめて発売するものでしょう? 一度は完売したけれど、戻りがあったために立ち見も売ることにしたのかな?
 と、なんとなーく思っていたが、当日の潔い空席ぶりを見て「戻りがどうとかいうレベルの空席ぢゃない」、と思いなおした。

 だからずっと、謎だったんだ。

 あの日、2階A席サイドブロック以降ほとんどまるっと空席、とかゆー潔さ(ムラの平日なんてこんなもん)なのに、立ち見が発売されていたという現実。

 宙組のときは、積極的に前売りに参加したり、チケ取りに必死になっていたわけではないので、どーしてそんなことになったのかわからないままだった。

 んで、今回。
 謎は解けた。

 まとぶさんのお被露目初日も、当日券は「多数ご用意」、なのに立ち見券も有り。
 タニちゃんのときと同じ。
 実際に客席を見た上での空席の数からして、ただの一度も完売していないことは推察できる。や、『バレンシア』ほどじゃないにしろ、こちらもとても潔い空席っぷりでしたから。
 それなのに何故、立ち見券発売?

 わたしと同じ疑問を、花組初日当日友人も口にした。

「座席が売りきれてないのに、どうして立ち見も出てるの?」

 しかし今回のわたしは、すんなり答えを口にできた。

「発売日に、大劇場だけ売り切れたからだよ」

 そう。
 発売されたチケットは最終的にひとつに集められ、どこの窓口からでも同じように購入できようになるが、発売日当日だけはそうではない。
 チケットぴあにはぴあの持ち分、ローソンにはローソンの持ち分、三番街プレイガイドには三番街プレイガイドの持ち分、というものがある。
 それぞれの窓口が、持っている枚数も配席もチガウので、購入する側で選んで電話をかけたり端末を叩いたり、並びに行ったりする、わけだ。
 だからこそわたしは、最端ではあっても最前列がある三番街プレイガイドを愛用している。1列目1〜4番は三番街の持ち席、たとえチケぴに時報と同時に電話がつながったとしても、その席は購入できない。なにしろ最初からぴあは「持っていない」のだから。

 そして、それぞれの窓口はまったくの個別扱いなので、ひとつの窓口が売り切れたからといって、よその窓口のチケットが回ったりしない。
 チケぴで売り切れたからといって、その次の瞬間ローソンチケットの持ち分が引き続きぴあで買える、というわけじゃない。
 最終的にチケットはひとつに集められるが、発売日はチガウ。だから人気公演の場合に「ぴあは売り切れたけどローソンならまだあった」とか「イープラスならまだ買える」とか友人間で情報メールが飛び交ったりするのさ。
 かの『ベルばら』がぴあその他チケット業者で即日完売だっつーに、三番街プレイガイドではS席から全部売れ残っていたりしたもんよ。

 全国の誰でも購入可能なチケット業者持ち分と、当日その時間に出向いて、実際に何時間と拘束され、列に並び続けることでしか購入できないチケットでは、動きがチガウ場合がある、んだ。

 『ベルばら』はなあ。ダフ屋をはじめ、全国一般のライトな人々は狂喜してチケ取りしたんだろうけど、コアなヅカファンは辟易。チケぴ他では瞬殺なのに、三番街では席や日にちの寄り好みをして「こんな悪い席だったら見たくなーい」と手を出さず。
 「『ベルばら』なのにぜんぜん売れてないねー」と言っていたのに、帰宅してからネットを見て驚愕したさ。世の中と梅田の温度差に。

 そんなわけだから。
 発売初日だけ、ある窓口では売りきれ、ある窓口では絶賛発売中、ということが、ふつーにある。

 そして本拠地、宝塚大劇場。
 ここでの前売りは、やっぱ特別。
 わたしは並んだことがないのでよくわからないが、全国から多くの人々が並びにやって来ている。
 土曜日の早朝にあんなへんぴなところまで出向くのだから、相当本気の人たちだ。

 どのあたりの座席を持っているのか知らないが、ただ「立ち見券」を持っているのは大劇だけだということは、聞いている。
 三番街はたとえ売りきれても、引き続き立ち見券を販売したりはしない。持っていないからだ。三番街は座席が売りきれたらそこで完売。
 唯一大劇場窓口のみが、立ち見券を持つ。

 そうやって発売当日に大劇場に並んだ人たち限定の販売において、初日はいったん売り切れた。そのため、引き続き立ち見券も発売したんだ。

 花組前売り前後の日程、うっかり入院中だったわたしは病院のベッドの上でパソコン開いて、「初日売りきれたー。立ち見券で観られるぞー」とよろこんだんだもんよ。高額な2階席で坐って観るより、安価で1階にいられる立ち見がいいもん。宙組のときは立ち見が出てるの知らなくてB席で観ちゃったんだもん。

 大劇場で前売りをしている限り、これからもこーゆーことが起こるんだろうな。
 いやその、今までトップお被露目初日は窓口がどこであろうと売りきれ当然だったから、こんなややこしいことにはならなかったんだが。
 宙組のときはこんなのは最初で最後かと思ったんだが、正直ごめん、うちの組も同じかぁ。
 これからはこーゆーことがあたりまえになっていくのかなあ。

 
 なにはともあれ、「今」をおぼえておこうと思う。ここからはじまった。
 ここから大きくなっていくんだ。

 まとぶんはトップスターとして不足のない人だし、ゆーひくんも加わって組自体とても充実している。
 これからどんなふうになっていくのか、たのしみだ。


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