まさにヒーロー。彼がヒーロー。@愛と死のアラビア
2008年6月10日 タカラヅカ ふと気が付けば、花組公演も、あと1週間。
文句垂れつつ回数減らすとか言いつつ、まあいろいろあって、結局今回もフタ桁にはなりそうです。オギーにハマりまくった『TUXEDO JAZZ』や、オサ様フィーバーの『アデュー・マルセイユ』の比ではないにしろ、やっぱ花組ダイスキなので、彼らを眺めているのは幸福です。
つーことで、ちょっくらここで『愛と死のアラビア』『Red Hot Sea』観劇日記。……いやその、もともと観劇感想その他タカラヅカ雑談しかしてないブログだけど、作品への文句ばっか書いてると疲れるので、ジェンヌへの、愛を語ろう。
えーとアレは、いつだったかな。
たしか新人公演の日の、本公演。
わたしは『愛と死のアラビア』をいつものよーにぼーっと眺めていた。
ベドウィン音頭も終わり、トマス@まとぶんとトゥスン@壮くんの「キミは素晴らしい」「キミこそステキだ」みたいな、どこぞの沖田総司と玉勇さんが初デートで交わしていたよーな会話を、照れることもなくえんえんえんえん繰り返す男ふたりのバカップルをまったりと愛でつつ、そこそこ前方の下手席だったんで、まっつが遠いなー、かぶり物とヒゲで顔ほんと見えないなー、とか考えるでもなく考えつつ、かなり油断して見ておりました。
「女が逃げたぞー」でアノウド@彩音ちゃん登場だー、あー、やっぱまっつの顔は見えねーなー、みつるヒゲ似合うなーかっこいー。
……げっ。
ぼーっとしていたわたしは、信じられない光景を見て、いきなり我に返りました。
ヒゲのかっこいーみつるさんは荒々しくアノウドのベールを剥ぐのですが……なんかうまく取れなかったらしく、しばし手こずっておりました。
時間がないためだろう、ついに力尽くで「えいっ」て感じに無理矢理剥ぎ取った。
そしたら、アノウドの、ヅラごと取れた。
あれって全部カツラだったんだ! や、いちいちどこまで地毛かなんて、考えて舞台観たことないから。
アノウドちゃんの髪はほとんどカツラだったようです。みつるくんにむしり取られ、短髪オールバック状態になってました。
たぶん、地毛はまとめてお団子かなんかにしてあったのかな、と思う。ただ、わたしからは見えなかった。あまりにぴったりしたオールバックだったんでアノウド、髪がない? と思えるくらいでした。や、あのうねうね複雑そうな長い髪がまるっと取れてつるんとしたアタマが出てきたら、インパクトでつい……。
で、このアクシデントゆえにアノウドとみつるさんの斬り合いは過程が1個飛んでたと思う。アノウドはカツラが取れるなりうずくまったので、みつるを斬ることが出来ない。で、みつるはあわててアノウドを斬るふりをし、話を続けていた。……うずくまった相手に剣をふるって腕を斬ったことにするのは無理があるが……まあ、咄嗟のことなので。
ヒロインがヅラ女では、ロマンにつながらない。アクシデントを一般客に気づかせてはならない。
つるりとハゲ……もとい、短髪になってしまったアノウドを隠すべく、侍女@れみちゃんは間髪入れず、彼女に覆い被さった。すげえ。早かった。早かったよ、れみちゃん!!
そして、もうひとり。
絶体絶命のヒロインを助けるべく動いた人物がいた。
ヒーロー・トマスが、両腕を広げ、彼女の前に立ちはだかった。
あのずるりとしたアラビア衣装で。
両腕を広げれば見事にカーテン状態だ。後ろは見えない。ヅラのとれたアノウドを観客から隠すため、彼もまた間髪入れずに動いていた。
物語としても、変じゃない。殺されかけた女の子を助けるために、ベドウィンたちを止める場面だ。
トマスはゆうゆうと両腕を広げて、その全身でアノウドを隠した。守った。
そしてそのままの態勢で、芝居を続ける。話を進める。
みつるからアノウドたちを譲り受けるよう、交渉をする。
その間、れみちゃんが必死になってカツラを直していた。急げれみちゃん、がんばれれみちゃん!
……なんとかカツラの応急処置は間に合い、斬られたことになっている腕を押さえたアノウドとトマスたちはテントの中へ……。
いやあ、手に汗握った。
どーなるのかと。
ショーではよく群舞の女の子がヅラを落としちゃって、ひとりだけオールバックのまま踊っていたりするけどさー。
トップ娘役がカツラ落としたの見たの、これで2回目だー。でも、前見たのはショーだったから、芝居で見たのははじめて。ショーは場面場面のことだから、「ここはこういう髪型なんです」で無理矢理通すことも可能だけど、芝居ではそうもいかないじゃん?
無事にフォローできてよかった。
一瞬のことだったから、初見の人にはわかんなかったかもしれない?
あ、ちなみに、前に見た、つーのはぐんちゃんです。名作『パッサージュ』の、もっとも切なく美しい、そして作品の核となる「硝子の空の記憶」で登場時にカツラが落ち、オールバックのまま踊りきりました(笑)。ええ、超シリアスに。
それにしても。
まとぶさんに、ときめきました。
女の子の危機を、あたりまえの顔して救ってくれるのよ? 両腕を広げて立ちはだかって。自分の身体で、守って。
まさに、ヒーロー。
うわああぁぁぁあん、まとぶん、かっこいー。
かっこいーかっこいーかっこいー。
あの、広げ続けた両腕がツボです。
真四角でモモンガみたいになった姿がツボです。
わーん、あたしも守られたいー。
ええもん見ました。
まとぶん、ステキ。
文句垂れつつ回数減らすとか言いつつ、まあいろいろあって、結局今回もフタ桁にはなりそうです。オギーにハマりまくった『TUXEDO JAZZ』や、オサ様フィーバーの『アデュー・マルセイユ』の比ではないにしろ、やっぱ花組ダイスキなので、彼らを眺めているのは幸福です。
つーことで、ちょっくらここで『愛と死のアラビア』『Red Hot Sea』観劇日記。……いやその、もともと観劇感想その他タカラヅカ雑談しかしてないブログだけど、作品への文句ばっか書いてると疲れるので、ジェンヌへの、愛を語ろう。
えーとアレは、いつだったかな。
たしか新人公演の日の、本公演。
わたしは『愛と死のアラビア』をいつものよーにぼーっと眺めていた。
ベドウィン音頭も終わり、トマス@まとぶんとトゥスン@壮くんの「キミは素晴らしい」「キミこそステキだ」みたいな、どこぞの沖田総司と玉勇さんが初デートで交わしていたよーな会話を、照れることもなくえんえんえんえん繰り返す男ふたりのバカップルをまったりと愛でつつ、そこそこ前方の下手席だったんで、まっつが遠いなー、かぶり物とヒゲで顔ほんと見えないなー、とか考えるでもなく考えつつ、かなり油断して見ておりました。
「女が逃げたぞー」でアノウド@彩音ちゃん登場だー、あー、やっぱまっつの顔は見えねーなー、みつるヒゲ似合うなーかっこいー。
……げっ。
ぼーっとしていたわたしは、信じられない光景を見て、いきなり我に返りました。
ヒゲのかっこいーみつるさんは荒々しくアノウドのベールを剥ぐのですが……なんかうまく取れなかったらしく、しばし手こずっておりました。
時間がないためだろう、ついに力尽くで「えいっ」て感じに無理矢理剥ぎ取った。
そしたら、アノウドの、ヅラごと取れた。
あれって全部カツラだったんだ! や、いちいちどこまで地毛かなんて、考えて舞台観たことないから。
アノウドちゃんの髪はほとんどカツラだったようです。みつるくんにむしり取られ、短髪オールバック状態になってました。
たぶん、地毛はまとめてお団子かなんかにしてあったのかな、と思う。ただ、わたしからは見えなかった。あまりにぴったりしたオールバックだったんでアノウド、髪がない? と思えるくらいでした。や、あのうねうね複雑そうな長い髪がまるっと取れてつるんとしたアタマが出てきたら、インパクトでつい……。
で、このアクシデントゆえにアノウドとみつるさんの斬り合いは過程が1個飛んでたと思う。アノウドはカツラが取れるなりうずくまったので、みつるを斬ることが出来ない。で、みつるはあわててアノウドを斬るふりをし、話を続けていた。……うずくまった相手に剣をふるって腕を斬ったことにするのは無理があるが……まあ、咄嗟のことなので。
ヒロインがヅラ女では、ロマンにつながらない。アクシデントを一般客に気づかせてはならない。
つるりとハゲ……もとい、短髪になってしまったアノウドを隠すべく、侍女@れみちゃんは間髪入れず、彼女に覆い被さった。すげえ。早かった。早かったよ、れみちゃん!!
そして、もうひとり。
絶体絶命のヒロインを助けるべく動いた人物がいた。
ヒーロー・トマスが、両腕を広げ、彼女の前に立ちはだかった。
あのずるりとしたアラビア衣装で。
両腕を広げれば見事にカーテン状態だ。後ろは見えない。ヅラのとれたアノウドを観客から隠すため、彼もまた間髪入れずに動いていた。
物語としても、変じゃない。殺されかけた女の子を助けるために、ベドウィンたちを止める場面だ。
トマスはゆうゆうと両腕を広げて、その全身でアノウドを隠した。守った。
そしてそのままの態勢で、芝居を続ける。話を進める。
みつるからアノウドたちを譲り受けるよう、交渉をする。
その間、れみちゃんが必死になってカツラを直していた。急げれみちゃん、がんばれれみちゃん!
……なんとかカツラの応急処置は間に合い、斬られたことになっている腕を押さえたアノウドとトマスたちはテントの中へ……。
いやあ、手に汗握った。
どーなるのかと。
ショーではよく群舞の女の子がヅラを落としちゃって、ひとりだけオールバックのまま踊っていたりするけどさー。
トップ娘役がカツラ落としたの見たの、これで2回目だー。でも、前見たのはショーだったから、芝居で見たのははじめて。ショーは場面場面のことだから、「ここはこういう髪型なんです」で無理矢理通すことも可能だけど、芝居ではそうもいかないじゃん?
無事にフォローできてよかった。
一瞬のことだったから、初見の人にはわかんなかったかもしれない?
あ、ちなみに、前に見た、つーのはぐんちゃんです。名作『パッサージュ』の、もっとも切なく美しい、そして作品の核となる「硝子の空の記憶」で登場時にカツラが落ち、オールバックのまま踊りきりました(笑)。ええ、超シリアスに。
それにしても。
まとぶさんに、ときめきました。
女の子の危機を、あたりまえの顔して救ってくれるのよ? 両腕を広げて立ちはだかって。自分の身体で、守って。
まさに、ヒーロー。
うわああぁぁぁあん、まとぶん、かっこいー。
かっこいーかっこいーかっこいー。
あの、広げ続けた両腕がツボです。
真四角でモモンガみたいになった姿がツボです。
わーん、あたしも守られたいー。
ええもん見ました。
まとぶん、ステキ。
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