ところで、「革命政府軍決起集会」に行きました。

 『スカーレット・ピンパーネル』の後出しイベント。チケット前売り前に言ってくれよ、わかってたらその日を買っておいたのに。
 と、くやしがったら、ツッコミ担当ドリーさんに「前売り後だから、イベントをやるんじゃない」と返されました。そ、そうか……そうだよね……満員御礼なら、こんなイベントわざわざやらないよね。

 でもさ、そのおかげでたのしいイベントを見ることが出来てラッキーだわー。

 全部で4回あるトーク・イベント。
 「ピンパーネル団の夕べ」「革命政府軍決起集会」「ブレイクニー家の親族会」「恋人たちの井戸端会議」。
 全部に行けるはずもないので、選ぶとすれば、しいちゃんのいる「ピンパーネル団の夕べ」か、ゆーほのいる「革命政府軍決起集会」かだ。
 トウコちゃんはそりゃ見たいけど、競争率いちばん高いだろうし、トウコちゃんのトークショーなら他に機会はいろいろあるだろうし、それよりもっとレアな人々の声が聴きたい。
 つーことで結局、革命家を選んだ。

 ゆーほ、退団しちゃうんだもん。
 彼のトーク・イベントなんて、これが最初で最後ってことじゃん。

 
 当日券で参加したんだが、客席はえっと、「イベントを開催した理由」を納得できる空き具合でした。
 これだけの作品をもってしても、ムラの平日3時を埋めることは難しいんだなぁ。『ME AND MY GIRL』でさえ、平日はそこそこだったもんなあ。

 入口で質問用紙を渡される。
 質問者の都道府県と市まで、プラス氏名。あとは本日のイベント参加者の役名と名前が印刷されており、誰に対してなんという質問をするか、という記入欄になっていた。

 迷いなく、某まっつの出身地と本名(名字のみ)を、質問者欄に記入する(笑)。こーゆー用紙に本名を大真面目に書く人は、どれくらいいるんだろう? 質問が採用されたら、大劇場の舞台で読み上げられちゃうんだよ? 質問はしたいけれど、こんな公の場で住所氏名を読み上げられたくはない。仮ネーム使うでしょう。
 某まっつはありふれた名字だし、近場の大都市出身なので仮ネームとして使いやすい(笑)。

 質問相手はもちろん、ゆーほと、どいちゃん(笑)。
 ……わたしの質問が読まれることはなかったけれど。

  
 で、「革命政府軍決起集会」。司会は組長、出演はロベスピエール@にしきさん、ショーヴラン@れおん、ピポー軍曹@みきちぐ、メルシェ@ゆーほ、クーポー@どいちゃん。

 わたし的いちばんのトピックスは、ウインクするみきちぐ。

「ピポー軍曹役の美稀千種さんへ質問。黒の眼帯が格好いいです、はぁとまーく」
 と、プリンスコスプレ(腹の詰め物ナシ)な組長が質問用紙を読み上げているとき、みきちぐは「格好いい」という言葉に反応して、キメ顔でウインクしてくれましたっ。

 みきちぐオペラピン取りしていたわたしは、モロにウインクがオペラ越しに突き刺さり、「あうっ」とのけぞりました。
 ジュンタンジュンタン、なんでここにいないのっ?! あーたいなきゃダメでしょ、あーたのみきちぐがウインクしてるわよおお。

 いやあ、ごちそーさまです、ちーくん。角度的にウインク直撃来ました。うまうま。

 でもって、次のトピックスは、ガクブルしまくりのどいちゃんです。

 えー、タカラヅカではいわゆる「路線」と呼ばれるごく一部の人しかイベントには出演しません。撮り直しや編集の効くテレビには、それ以外の人たちも出演する機会があるけれど、ナマのイベント、しかも大劇場でたった数人でマイクを持って喋るなんてこと、まずありません。
 上級生になれば場数も踏んでいるし、舞台人としての年輪も、ぶっちゃけ実年齢もチガウので、路線でなくてもある程度は喋られるんだろうけど。
 下級生で、路線でもなんでもない我らがどいちゃんは……盛大に、ブルッてました(笑)。

 どいちゃん、声、震えてる! 震えてる!! うわずってる!

 彼の緊張がこちらにまで伝わってきて、手に汗握りました。
 ジュンタンジュンタン、なんでここにいないのっ?! あーたいなきゃダメでしょ、あーたのどいちゃんが小鳥のように震えてるわよおお。

 みきちぐとどいちゃんだもん。友人のジュンタンが万難を排して……つーか投げ捨てて、ムラに駆けつけて来ると思ってたんだけどなあ。なんでジュンタンいないのかなあ。(平日ですってば)

 ちーくんのウインクと、チキンなどいちゃんにハートを撃ち抜かれました。
 ちーくんかっこいー。どいちゃんかわいー。

 
 愉快だったのは、ショーヴラン絡みの話。

「革命政府がスカーレット・ピンパーネルに敗北した要因はなんだと思いますか。私は人を疑うことを知らない上官と、失敗ばかりを繰り返す無能な部下のせいだと思います」
 とゆー質問において。

 たぶん、客席のすべての人が大きく頷いて聞いていたことでしょう、「ショーヴラン、まぬけすぎなんだよっ」と。

 しかし。

 ショーちゃん@れおんは、自分を「人を疑うことを知らない上官」側だと思ってるんですよっ。

 「人を疑うことを知らない上官」=ロベスピエール、「失敗ばかりを繰り返す無能な部下」=ショーヴラン以下公安委員、という括りだってば!!
 ロベちゃんはグラパン@トウコを信用しすぎているし、ショーちゃんはグラパン&パーシー@トウコの手のひらの上で遊ばれているばかりだし。

 れおんが「上官」側だと思って受け答えしているから、空気微妙(笑)。
 さすがショーちゃん、あれだけまぬけ全開でいながら、自分を抜けているとか失敗しているとか思ってないんだ……。
 素直に、「黒いドシリアスな二枚目キャラ」だと思って演じてるんだ……。

 いいなあ。だからこそ、あのステキなショーヴラン像が形成されているんだわ。
 

「どの台詞を言っているとき『オレってキマってる』と思いますか?」
 とゆー質問において。

 れおんくんはひとりしきり、「キマってる、なんてそんな……」と恐縮して、しどろもどろしてました。そんなおこがましいこと思っていません、ともじもじするショーヴラン姿の柚希礼音。や、なんかあるやろ、とさらに答えを促す組長。さらにもじもじ困惑するれおん。

 が、それでもなんとか考え考え、「あすかさんに……」と話し出した瞬間。

「あるんや(笑)」

 組長、容赦なく突っ込む。

 どこをかっこいいと思っているか、以前に、「かっこいいと思っている」という事実を突っ込む組長GJ!!

 でもさ、ソレでいいんだよ。2番手だもん、悪役だもん、かっこつけててナンボ、自己陶酔してナンボ。
 オレってイケてる!! と鼻息荒くいてくれた方が、観ている方もたのしいんだってば。

 ちなみに、ショーヴランさんが「オレってキマッテル!」と思っている場面は、王宮舞踏会でマルグリット@あすかを脅しているところだそうですよ。

 で、フィナーレ、銀橋で「ひとかけらの勇気」を歌うれおんくん。
 ここは悪役ショーヴランとして歌っているのではない。
「知らない国の王子様が客観的にこの世界を観て、『どうしてだろう?』と歌っている」というコンセプトだそうです。

 どっから王子?!

 きらきら衣装だから?? 一般人とか普遍的な問いだとか考えず、何故かいきなり「知らない国の王子様」設定をするあたり、感性の断絶感が際立っていてステキです、れおんくん!

 
 上級生だけど、こーゆーイベント出演経験はほとんどないだろうにしきさんのはしゃぎっぷりが微笑ましく、みきちぐのキャリアを感じさせる佇まいと、場をわきまえつつも的確な仕事をしているゆーほ、挙動不審などいちゃんもまた、観に行った価値アリまくりでした。

 あー、たのしー。


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