宝塚歌劇団は、ふつーに営利企業である。芸術保護が目的でもなければ、ボランティア団体でもない。
純粋に、商売をしているはずだ。
夢とか愛とか、美しいことを謳っているが、それは商売のためのキャッチコピー、イメージ戦略でしかないとわかっている。
わたしはヅカが好きで、そこに夢や愛を求めているけれど、べつに彼らがカスミ喰って生きてるとは思っていない。
美しいモノを道具にした商売だとわかっている。
営利目的で商売しているんだから、商品ってのは大切だと思う。
とくに「売れる」商品は大切だろう。
和音美桜の退団発表を知り、歌劇団の商売方法に、心から首を傾げた。
今年になって劇団は、レストランでのサロンコンサートを開催しはじめた。
出演者は生徒(OG)ひとりとピアノ奏者のみ。ライティングも音響も、最低限。レストランでのパーティ・レベル。演出はナシに等しい。
低コスト……ってゆーか、出演者の持ち出しだけで劇団的には一銭も出してないんじゃないかという、かなりアレなコンサートだ。
その代わり、チケット代も低価格。ディナー付きで1万円。
たぶん、出演者は持ち出しばかりでほとんど収入にはなっていないだろう。練習にかける労力を考えれば、時給いくらにもなってないんじゃないか?
儲けはレストランと、機会を与えた劇団にのみ入っていそうだ。
だが、コンサートは名誉なことだし、誰でも出来ることではないのだし、お金の問題ではなく「開催すること・出演すること」に意義があるだろう。
宝塚歌劇団は、個人を売るプロダクションじゃない。
トップスター・クラスになれば単体でも売れるだろうが、彼らでさえ「宝塚歌劇団」というブランドに価値がある。
華やかな舞台、男役・娘役のいる架空空間ごと、すべてでもって「売れる」レベルに達する。
だから、トップスターでもない職人上級生や、娘役単体では、集客できない。
数百人単位のディナーショーですらなく、上限70人のレストラン・コンサートですら、開催は「冒険」だった。(冒険でないのなら、今までやっていなかったはずがない)
それが成功だったのかどうなのか、とりあえずコンサートは今のところ第5回まで、終了もしくは前売りを終えている。
そのチープなコンサートで、唯一、和音美桜だけが追加公演の開催があった。
トップクラスの路線スターでないと「売れる」レベルに達しない宝塚歌劇団で、たっちんは「売れる」人間だということを、証明した。
そりゃたしかにたかがレストラン・コンサート、たかが70席。
だけど他の誰なら発売10分強で完売させ、その後もキャンセル待ちが続き、追加公演決定までこぎ着ける?
路線の男役スターではなく、トップですらない娘役でだよ?
たっちんは、儲けさせてくれる「商品」じゃないか。
経営者なら、売れ筋商品は大切にするよな?
売れ筋商品を利用して、もっとオイシイ思いをするために、戦略を練ったりするよな?
……ジェンヌを「商品」だなんて、思いたいわけでも、思っているわけでもありませんが、あえて今はそーゆー観点で語る。
あのコンサートの売れ行きで、劇団はたっちんの価値を見直したと思うんだ。
人気なんて目に見えにくいモノで、とくに娘役なんてバウヒロやってその公演がチケット完売したとしても、「主演男役の実績」としてしかカウントされないでしょう?
たっちんの個人ファンクラブがチケットの代行販売をしていて、その枚数で判断できるとしても、それはあくまでもコアなファンの数でしかないでしょう? 「いちばん好き」だけで成り立つわけじゃない。FCに入るほどじゃなくても「この人の舞台は観に行きたい」と思う人たちがどれほどいるかは、わからない。
低価格のコンサートを開催することによって、FC会員だけに留まらない、ライト層まで人気のある娘役だってこと、「商売」になる娘役だってこと、証明したと思うんだ。
なのに、たっちんは退団するという。
劇団、バカちゃないの?
営利企業でしょ? 商売なんでしょ? なんでお金になるとわかっている子を辞めさせちゃうの?
劇団がわざわざ売れ筋商品を切るわけがないから、たっちん本人の意志だろうと思う。
……たっちんが納得できるだけの、魅力を感じていられるだけの場所では、なかったってことか。
たっちんがヅカを愛していないと思っているわけではなくて。
彼女には、大きな可能性がある。
ヅカという特殊なところで、娘役に冷たいところで、ちゃんと人気を得ているのだ、ヅカ以外のところで十分活躍できるだろう。
その可能性を殺してでも、留まるべき場所じゃ、なかったんだろうな。
残念だ。
ただもー、残念だ。
そして劇団に、はがゆさを感じるわけだ。
たっちんが「売れる」子だってわかったんだから、もっと彼女を大切にすればいいのに。これからもっともっと、劇団を儲けさせてくれただろうに。
直接的な金銭云々じゃなくても、その実力ゆえにイメージとかクオリティとか、お金で買えないところを底上げしてくれただろうに。
たっちんの未来を、可能性を信じるからこそ、この決断を仕方がないとも思う。
また、残念だとも思う。
そしてやっぱ劇団って、商売下手だな。と、思う。
純粋に、商売をしているはずだ。
夢とか愛とか、美しいことを謳っているが、それは商売のためのキャッチコピー、イメージ戦略でしかないとわかっている。
わたしはヅカが好きで、そこに夢や愛を求めているけれど、べつに彼らがカスミ喰って生きてるとは思っていない。
美しいモノを道具にした商売だとわかっている。
営利目的で商売しているんだから、商品ってのは大切だと思う。
とくに「売れる」商品は大切だろう。
和音美桜の退団発表を知り、歌劇団の商売方法に、心から首を傾げた。
今年になって劇団は、レストランでのサロンコンサートを開催しはじめた。
出演者は生徒(OG)ひとりとピアノ奏者のみ。ライティングも音響も、最低限。レストランでのパーティ・レベル。演出はナシに等しい。
低コスト……ってゆーか、出演者の持ち出しだけで劇団的には一銭も出してないんじゃないかという、かなりアレなコンサートだ。
その代わり、チケット代も低価格。ディナー付きで1万円。
たぶん、出演者は持ち出しばかりでほとんど収入にはなっていないだろう。練習にかける労力を考えれば、時給いくらにもなってないんじゃないか?
儲けはレストランと、機会を与えた劇団にのみ入っていそうだ。
だが、コンサートは名誉なことだし、誰でも出来ることではないのだし、お金の問題ではなく「開催すること・出演すること」に意義があるだろう。
宝塚歌劇団は、個人を売るプロダクションじゃない。
トップスター・クラスになれば単体でも売れるだろうが、彼らでさえ「宝塚歌劇団」というブランドに価値がある。
華やかな舞台、男役・娘役のいる架空空間ごと、すべてでもって「売れる」レベルに達する。
だから、トップスターでもない職人上級生や、娘役単体では、集客できない。
数百人単位のディナーショーですらなく、上限70人のレストラン・コンサートですら、開催は「冒険」だった。(冒険でないのなら、今までやっていなかったはずがない)
それが成功だったのかどうなのか、とりあえずコンサートは今のところ第5回まで、終了もしくは前売りを終えている。
そのチープなコンサートで、唯一、和音美桜だけが追加公演の開催があった。
トップクラスの路線スターでないと「売れる」レベルに達しない宝塚歌劇団で、たっちんは「売れる」人間だということを、証明した。
そりゃたしかにたかがレストラン・コンサート、たかが70席。
だけど他の誰なら発売10分強で完売させ、その後もキャンセル待ちが続き、追加公演決定までこぎ着ける?
路線の男役スターではなく、トップですらない娘役でだよ?
たっちんは、儲けさせてくれる「商品」じゃないか。
経営者なら、売れ筋商品は大切にするよな?
売れ筋商品を利用して、もっとオイシイ思いをするために、戦略を練ったりするよな?
……ジェンヌを「商品」だなんて、思いたいわけでも、思っているわけでもありませんが、あえて今はそーゆー観点で語る。
あのコンサートの売れ行きで、劇団はたっちんの価値を見直したと思うんだ。
人気なんて目に見えにくいモノで、とくに娘役なんてバウヒロやってその公演がチケット完売したとしても、「主演男役の実績」としてしかカウントされないでしょう?
たっちんの個人ファンクラブがチケットの代行販売をしていて、その枚数で判断できるとしても、それはあくまでもコアなファンの数でしかないでしょう? 「いちばん好き」だけで成り立つわけじゃない。FCに入るほどじゃなくても「この人の舞台は観に行きたい」と思う人たちがどれほどいるかは、わからない。
低価格のコンサートを開催することによって、FC会員だけに留まらない、ライト層まで人気のある娘役だってこと、「商売」になる娘役だってこと、証明したと思うんだ。
なのに、たっちんは退団するという。
劇団、バカちゃないの?
営利企業でしょ? 商売なんでしょ? なんでお金になるとわかっている子を辞めさせちゃうの?
劇団がわざわざ売れ筋商品を切るわけがないから、たっちん本人の意志だろうと思う。
……たっちんが納得できるだけの、魅力を感じていられるだけの場所では、なかったってことか。
たっちんがヅカを愛していないと思っているわけではなくて。
彼女には、大きな可能性がある。
ヅカという特殊なところで、娘役に冷たいところで、ちゃんと人気を得ているのだ、ヅカ以外のところで十分活躍できるだろう。
その可能性を殺してでも、留まるべき場所じゃ、なかったんだろうな。
残念だ。
ただもー、残念だ。
そして劇団に、はがゆさを感じるわけだ。
たっちんが「売れる」子だってわかったんだから、もっと彼女を大切にすればいいのに。これからもっともっと、劇団を儲けさせてくれただろうに。
直接的な金銭云々じゃなくても、その実力ゆえにイメージとかクオリティとか、お金で買えないところを底上げしてくれただろうに。
たっちんの未来を、可能性を信じるからこそ、この決断を仕方がないとも思う。
また、残念だとも思う。
そしてやっぱ劇団って、商売下手だな。と、思う。
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