公式より
 バウ・ロマン
 『逆転裁判』-蘇る真実-
 原作・監修・制作協力/株式会社カプコン
 脚本・演出/鈴木圭

 ■主演・・・(宙組)蘭寿 とむ


 本日の発表の中で、もっともコレに食いつきました。

 噂はマジだったのか!
 先日の全ツ観劇の折、まっつメイトの木ノ実さん相手に語ったことが、真実に……。

 成歩堂がらんとむっつーのは、イメージぴったりだ。つか、全ジェンヌの中で、彼ほど相応しい漢はおるまい。
 んで、御剣は七帆がいいっ。絶対絶対七帆っ。
 イトノコが十。七と十は逆でもよさそーかもしれんが、そんなこたぁない、腐った女子として、御剣@七帆は譲れない(笑)。

 『逆裁』自体は、わたしの逆ツボに入るゲームだったため(このブログに感想書いてあります。プレイしたの、5年も前か……)、1本目しかプレイしてませんが、その1本目ですら、ナルホドくんとミツルギでなんとか乗り切った感じ。ミツルギのエピソードに入ってはじめて、「女子に人気が高いのは、コレでか……!」と納得した。
 ミツルギ萌えだけで、2本目をプレイしよーかどうしようか、真面目に検討したもんなー(笑)。

 これを機会に、続きをプレイしようか、と思ったら。

「やるなら1からだろ? アドバンス版からDS版に移植されたときに、エピソード追加されてるから、DSで1本目からやり直しだな」

 と、弟にさらりと言われました。
 えええ、そんなことになってたの? んじゃもう一度トノサマンとかやんなきゃいけないのかよーっ?!

 ゲーマーの弟も、『逆裁』をヅカでミュージカル化、にはさすがに絶句しとりました。
 なにしろカプコンだからなあ。カプコンソフトでヅカにできそーなものっていったら、いちばん相応しいのは『Devil May Cry』ぢゃないかと思うんだが……。戦闘はどーせダンスなんだし、化け物さんたちの美しい表現方法なんかいくらでもあるだろーし。

 しかし何故、演出が鈴木圭?

 カプコン側から企画が持ちかけられたとき、歌劇団には、『逆裁』をプレイしたことのあるモノが、鈴木圭以外誰もいなかった。
 というのが、FAぢゃないかと踏んでるんですが。
 演出家のおじーちゃんたちが、携帯ゲーム機で脳トレ以外をやるとは思えん。

 もちろん、ゲーム会社からの話だから、劇団は真っ先にサイトーくんに話を振った。
「カプコンってわかるか? 『逆転裁判』ってわかるか?」
「そりゃわかりますよ、基礎知識レベルです」
「じゃあ、プレイしたことあるんだな?」
「ありませんよ、ボクはギャルゲー専門です」
 ……とゆー会話があったんぢゃないかと思ってみたり。

 で、消去法で鈴木氏に。他にいない、全権大使、たのむよ鈴木くん!!てなもんで。

 
 ゲームとヅカのコラボは、アリだと思う。

 ぶっちゃけ、今のヅカは先行き暗いと思う。
 以前なら集客できてしかるべき演目でも、客足はさっぱりだ。全組まんべんなくムラで観ていると、危機感が募る。

 どの組がとかどのスターがとかゆー以前に、「タカラヅカ」自体に、人を集める力がなくなってきているのだと思う。
 
 今現在のファンの総数だけでは、乗り切れないところまで来ているのではないかと、危惧している。

 だから、新しい客を取り込まなければならない。

 だが、なんといっても特殊なジャンルだ。
 むやみやたらに宣伝しても、あまり結果にはつながらないだろう。

 昔ならテレビCMだけでも有効だったかもしれないけれど、今は一般大衆向けに15秒だけCMしたところでどーにもならない。
 宣伝費が捨てるほどあるなら、サブリミナル効果を引き起こすぐらいえんえん流せばいいけど、そーでないなら、ターゲットを絞るべきだ。

 娯楽はタダで与えられるもの、と思っている人相手は、効果が薄い。
 つまり、テレビ好き相手にがんばっても、無理がある。スイッチを入れるだけでいつでも娯楽を得ることができ、どこにいかなくても、一円も出さなくても楽しめる。……そーゆー前提で生活している人は、テレビのCMやバラエティに出演しているのを見て多少興味を持ったぐらいじゃ、どこでどうやったら観られるのかを調べ、どうやってチケットを買うのかを調べ、1万円近い金を払い、交通費と時間をかけてまで劇場に来ない。
 今までの生活の中にないモノには、手を出さない。

 だから狙うのは、「ライヴに行くことを経験として知っている人」か、「趣味に手間と金を掛けることを厭わない人」だ。

 興味を持った、じゃあチケット取って観てみようかな。
 と、フットワーク軽く考えられる人。

 興味を持った、じゃあまずDVDとか手近なソフトを入手してみようかな。
 と、好奇心をカタチに変換することが出来る人。

 舞台関係のもの……芝居、歌、パフォーマンス、お笑い、だけに限らず、スポーツや武道、ダンスやスケートとかの試合や大会もそうだよね。
 ナマで、その会場にチケット代出して入ってたのしむ……ということを、経験している・日常としている人。

 この多彩な娯楽のあふれかえる中で、自分のが価値を見出したモノには、有形無形問わずに入れ込むし、手間暇惜しまない。発売日に何時間並ぶのも平気だし、関連商品コンプリートにいくらだって出す、てな人。

 エンタメ系の娯楽はタダで与えられると思い込んでいる人たちの心を動かすことは容易ではないが、もともとこーゆースキルを持った人たちなら、なにかきっかけがあれば、こちら側を振り向かせることは可能だと思う。
 どこも業界は先細り、新規顧客開拓したくてうずうずしているんだ、滅多なことでは動かない層に働きかけるより、可能性のあるところを狙おうよ。

 ヲタク業界は、そーゆー意味で狙い甲斐がある、と思う。
 好きなモノに時間と金を掛けることを、厭わないからな。実際にチケット買って、イベントに駆けつけたりするわけだからな。

 彼らの興味を引くことが出来れば、だけど。

 
 とりあえずわたしは、わたしのもっと身近なゲーム仲間でもある弟に、「『逆裁』のミュージカル、一緒に行かない?」と言ってみたが、「絶対行かない」と即答された。
 ……ちっ。


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