秋の昼下がり。
わたしは、馴染みの店ののれんをくぐった。
店の名は「タカラヅカ」。もうずいぶん古い店だ。流行りの料理は出さない。流行りの味にはしない。流行りの音楽は流さない。1世紀近く前から、ずっと同じ商売を守り通している。
価格は、決して安くない。
他の店より良心的ではあるが、ファミリーレストランやファストフードがメニューを充実させている昨今、この店の価格は「ちょっと思いついて」入れるような設定ではない。
この店を愛し、ファミレスやファストフードにはない雰囲気ごとたのしめる者でないと、常連にはなれない。
板前は月ごとに変わる。ローテーションがあるのだ。店頭には必ず、今月の料理の名と共に、板前の名前も書いてある。通な客は、料理名だけでなく板前によって来店を決めたりもするのだ。
わたしは店自体を愛しているので、板前の名前によって来店を見合わせることはない。毎月通っている。
今月のメニューの説明をしようとする店員を、わたしは笑顔で制した。穏やかに首を振ってみせる。
「説明は不要だ。今月のメニュー、『ダンシング・フォー・ユー』をひとつ頼む」
そう。
板前の名前を見たときから、わかっている。
使う素材が変わろうと、名前が変わろうと、関係ない。中村B。この板前は、同じ料理を作り続けるのだ。同じ味を作り続けるのだ。
どんな素材を使っても、どんな季節であっても、必ず同じ料理にしてしまう。
素材の良さも特徴も関係ない。
魚だろうと肉だろうと野菜だろうと、同じ調理法、同じ調味料しか使わない。
ある意味コレは、才能だろう。
理解した上で、注文するのだ。
わたしは店員を通り越し、カウンターの奥へ声を掛けた。
「オヤジ、いつものヤツを頼むよ」
それが、この店……くだらなくも素晴らしい、「タカラヅカ」という店と長くつきあう方法なのだ。
……てな、気分になります、素敵作品。
『ラブ・シンフォニー』、『ラブ・シンフォニーII』に通いまくった者としては、『ダンシング・フォー・ユー』は途中から爆笑を押さえるのに、必死でした。
同じだ。
あまりに、なにもかも、同じすぎて、笑える。
中村Bのなかには、ひとつしか作品がないのかもしれない。
そのひとつを、永遠に使い回すつもりなのかもしれない。
ジェンヌの持ち味も組もお披露目もサヨナラも、関係なし。ただひたすら、同じモノ。
群舞群舞群舞。
ごちゃまぜバラエティ、世界旅行。
平面的で単調な画面。
言い訳のような人海戦術。
上から1、2、3……数えられる登場、扱い、並び。
おもしろいなあ、中村B。
こんな単調な作品で爆笑できるくらい、中村Bを堪能ししちゃったんだなぁ。
わたし的には中村Bはおなかいっぱい、あと5年は観なくていいくらい『ラブシン』を観ちゃったからな。
しかし、オーソドックス、という点では中村Bは評価される作家なんだろう。
いつでも誰でもなんでも同じ、てのは、ヅカのように伝統を守るカンパニーには、必要だ思うよ。
どんな公演でも「はじめて宝塚歌劇を観る」人はいるわけで。
そんな人に、いちばんわかりやすく、アクも毒もなく「はい、タカラヅカですよ」と差し出せるモノをいついかなるときも作り続けるのは、必要だろう。
どんなに愚鈍であっても。10年前も10年後も、なんの進歩も進化もなく。同じモノをセルフコピーし続ける。
そんな作家がいてこそ、タカラヅカは守られていくのだろう。……全員が中村Bだったら滅んでしまうと思うけど、中村B自体はアリだと思う。
えーと、とりあえず、ニューヨークの場面が好きです。
ニューヨークにたどり着くまでが、すげー長くてちょっと途方に暮れる(笑)けど、ここをたのしみにしていられる。
その前のともち銀橋から、わくわくする。
群舞しか存在しないよーなこの作品で、ニューヨークは少人数場面があってメリハリになってるよなー。
つか、七帆といりすの並びが好きだ。ふたりともいい男だなあ。
あとは、たっちんの歌声を聴けるのがうれしい。
みっちゃんとのデュエットは耳福、エトワールのクリアさも素敵。
『Paradise Prince』がいちいち『君を愛してる』と酷似しているため類似点を数えるのに忙しくて、『ダンシング・フォー・ユー』が過去の中村B作品まんまで類似を通り越して合致点を数えるのに忙しい、という、この落ち着きの無さがわたしの中でツボってしまった(笑)。
こんなにデジャヴばかりってすげえ。
誤解なきよう断言しておくが、『Paradise Prince』を『君を愛してる』のパクリだとはまーーったく思っていない。
ゴールデン・ルールに則ってラヴコメを作ったら、同じになってしまったってだけだと思っている。
その定番ぶりがいちいちウケるんだわー。わたしお約束って大好きだから。
そして、結局のとこキムシンは男性的ロマンチストだが、景子たんは女性的リアリストなんだな、ということがよくわかって、そーゆーとこも愉快だ(笑)。
で、わたしはやはり景子たんよりキムシンが好きだなと思ってしまうのだった(笑)。←笑うのか。
『パラプリ』のいりすのかわいさは、大好きな『Le Petit Jardin』を思い出す。
あの巨大で繊細なシェフ・ジャン@いりすに、どんだけ萌えたか……。なつかしいなあ。アラン×ジャンだったんだよなあ、Bチーム『Le Petit Jardin』。(と、さりげなく腐ったことを言ってみる・笑)
景子たんの描くところのいりすは、すごく好きだ。
役不足でもったいない、七帆くんはとにかくビジュアルを愛でている。
やっぱかっこいいよなあ。美形だよなあ。しかし景子たんは彼に興味ないのかなあ。てゆーか七帆くんにジーンズ穿かせていいのか?
若者たちはみんなどーんとグループで登場するので、ふつーにタニウメのかわいらしさにうっとりしていると、周りの彼らを観ているヒマがないのが悔やまれる。
アニメ・チームの方がキャラがわかりやすい分、お得かなぁ。
あー、えーと。
すみません、ちーくんの若者ぶりっこがわたし的にキツイです(笑)。いつから彼はあんなに少年が似合わなくなってしまったのだろう……いやその、わたしだけかもしんないけどさ……『殉情』の後遺症かなぁ……。
ブラック・チームはともちしか見てないので、他の人がわかりません……。うわあ、負け犬感満載。
わたしは、馴染みの店ののれんをくぐった。
店の名は「タカラヅカ」。もうずいぶん古い店だ。流行りの料理は出さない。流行りの味にはしない。流行りの音楽は流さない。1世紀近く前から、ずっと同じ商売を守り通している。
価格は、決して安くない。
他の店より良心的ではあるが、ファミリーレストランやファストフードがメニューを充実させている昨今、この店の価格は「ちょっと思いついて」入れるような設定ではない。
この店を愛し、ファミレスやファストフードにはない雰囲気ごとたのしめる者でないと、常連にはなれない。
板前は月ごとに変わる。ローテーションがあるのだ。店頭には必ず、今月の料理の名と共に、板前の名前も書いてある。通な客は、料理名だけでなく板前によって来店を決めたりもするのだ。
わたしは店自体を愛しているので、板前の名前によって来店を見合わせることはない。毎月通っている。
今月のメニューの説明をしようとする店員を、わたしは笑顔で制した。穏やかに首を振ってみせる。
「説明は不要だ。今月のメニュー、『ダンシング・フォー・ユー』をひとつ頼む」
そう。
板前の名前を見たときから、わかっている。
使う素材が変わろうと、名前が変わろうと、関係ない。中村B。この板前は、同じ料理を作り続けるのだ。同じ味を作り続けるのだ。
どんな素材を使っても、どんな季節であっても、必ず同じ料理にしてしまう。
素材の良さも特徴も関係ない。
魚だろうと肉だろうと野菜だろうと、同じ調理法、同じ調味料しか使わない。
ある意味コレは、才能だろう。
理解した上で、注文するのだ。
わたしは店員を通り越し、カウンターの奥へ声を掛けた。
「オヤジ、いつものヤツを頼むよ」
それが、この店……くだらなくも素晴らしい、「タカラヅカ」という店と長くつきあう方法なのだ。
……てな、気分になります、素敵作品。
『ラブ・シンフォニー』、『ラブ・シンフォニーII』に通いまくった者としては、『ダンシング・フォー・ユー』は途中から爆笑を押さえるのに、必死でした。
同じだ。
あまりに、なにもかも、同じすぎて、笑える。
中村Bのなかには、ひとつしか作品がないのかもしれない。
そのひとつを、永遠に使い回すつもりなのかもしれない。
ジェンヌの持ち味も組もお披露目もサヨナラも、関係なし。ただひたすら、同じモノ。
群舞群舞群舞。
ごちゃまぜバラエティ、世界旅行。
平面的で単調な画面。
言い訳のような人海戦術。
上から1、2、3……数えられる登場、扱い、並び。
おもしろいなあ、中村B。
こんな単調な作品で爆笑できるくらい、中村Bを堪能ししちゃったんだなぁ。
わたし的には中村Bはおなかいっぱい、あと5年は観なくていいくらい『ラブシン』を観ちゃったからな。
しかし、オーソドックス、という点では中村Bは評価される作家なんだろう。
いつでも誰でもなんでも同じ、てのは、ヅカのように伝統を守るカンパニーには、必要だ思うよ。
どんな公演でも「はじめて宝塚歌劇を観る」人はいるわけで。
そんな人に、いちばんわかりやすく、アクも毒もなく「はい、タカラヅカですよ」と差し出せるモノをいついかなるときも作り続けるのは、必要だろう。
どんなに愚鈍であっても。10年前も10年後も、なんの進歩も進化もなく。同じモノをセルフコピーし続ける。
そんな作家がいてこそ、タカラヅカは守られていくのだろう。……全員が中村Bだったら滅んでしまうと思うけど、中村B自体はアリだと思う。
えーと、とりあえず、ニューヨークの場面が好きです。
ニューヨークにたどり着くまでが、すげー長くてちょっと途方に暮れる(笑)けど、ここをたのしみにしていられる。
その前のともち銀橋から、わくわくする。
群舞しか存在しないよーなこの作品で、ニューヨークは少人数場面があってメリハリになってるよなー。
つか、七帆といりすの並びが好きだ。ふたりともいい男だなあ。
あとは、たっちんの歌声を聴けるのがうれしい。
みっちゃんとのデュエットは耳福、エトワールのクリアさも素敵。
『Paradise Prince』がいちいち『君を愛してる』と酷似しているため類似点を数えるのに忙しくて、『ダンシング・フォー・ユー』が過去の中村B作品まんまで類似を通り越して合致点を数えるのに忙しい、という、この落ち着きの無さがわたしの中でツボってしまった(笑)。
こんなにデジャヴばかりってすげえ。
誤解なきよう断言しておくが、『Paradise Prince』を『君を愛してる』のパクリだとはまーーったく思っていない。
ゴールデン・ルールに則ってラヴコメを作ったら、同じになってしまったってだけだと思っている。
その定番ぶりがいちいちウケるんだわー。わたしお約束って大好きだから。
そして、結局のとこキムシンは男性的ロマンチストだが、景子たんは女性的リアリストなんだな、ということがよくわかって、そーゆーとこも愉快だ(笑)。
で、わたしはやはり景子たんよりキムシンが好きだなと思ってしまうのだった(笑)。←笑うのか。
『パラプリ』のいりすのかわいさは、大好きな『Le Petit Jardin』を思い出す。
あの巨大で繊細なシェフ・ジャン@いりすに、どんだけ萌えたか……。なつかしいなあ。アラン×ジャンだったんだよなあ、Bチーム『Le Petit Jardin』。(と、さりげなく腐ったことを言ってみる・笑)
景子たんの描くところのいりすは、すごく好きだ。
役不足でもったいない、七帆くんはとにかくビジュアルを愛でている。
やっぱかっこいいよなあ。美形だよなあ。しかし景子たんは彼に興味ないのかなあ。てゆーか七帆くんにジーンズ穿かせていいのか?
若者たちはみんなどーんとグループで登場するので、ふつーにタニウメのかわいらしさにうっとりしていると、周りの彼らを観ているヒマがないのが悔やまれる。
アニメ・チームの方がキャラがわかりやすい分、お得かなぁ。
あー、えーと。
すみません、ちーくんの若者ぶりっこがわたし的にキツイです(笑)。いつから彼はあんなに少年が似合わなくなってしまったのだろう……いやその、わたしだけかもしんないけどさ……『殉情』の後遺症かなぁ……。
ブラック・チームはともちしか見てないので、他の人がわかりません……。うわあ、負け犬感満載。
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