恒例の、年中行事です。@1万人の第九
2008年12月7日 タカラヅカ 毎年恒例、もはや年中行事の『1万人の第九』に行ってきました。
ええっと、タイトルは『サントリー10000人の第9 歌のある星へ』が正しいのか? ロゴはそうなっていたけど。
自分が参加しはじめて何回になるのかわかんなくなりがちなんだけど、総監督・指揮の佐渡せんせが「10回、10年目です」と言っていたので、「ああ、そうか」と思った。佐渡せんせと同期なので、わたしもこれで10回、10年目だ。
ゲネプロの前半、午前中はごめん、ほとんど記憶にない。『街』……ぢゃねえ、『428』を明け方までプレイしていて、ほとんど寝てなかったのな。
お隣の席の人も自分が声を出すとき以外はいびきかいて爆睡しているし、お隣の人のせいばかりでもないが、なんか気もゆるみっぱなしでした。
で、やっぱ寝起きで歌っても声が出るはずはなく、ゲネプロの第九は自分的に最低。
午後は絶対寝ちゃダメだと気合いを入れ直す。……いやその、一眠りできたため、もう寝なくても大丈夫になった、ともいうが(笑)。
前もって配られていたプログラムとは無関係に、ゲネプロは進む。去年ぐたぐだだったせいか? 今年は最初に「本日の予定」として、プログラム記載の時間通りにやる気はないのだと演説された……んじゃ最初からプログラムに書かなければいいのに、とは、思う。
お昼ごはんをお昼に取ることはできないのが『1万人の第九』なので、ちゃんとしたお弁当は持っていかず、短い休憩時間に何度も分けて食べられるように、パンやおにぎりを用意するのが、10年連続参加しているささやかな知恵(笑)。
いつが休憩でも、べつにいいさ。
今年のゲストはCHEMISTRY。
前日のリハーサルも当日のゲネプロも、テレビでよく見るジーンズにジャケット、帽子姿。
テレビで見る姿とおんなじ……で、去年の中島美嘉の変わりっぷりを、なつかしく思い出す(笑)。
ふたりとも細いなー。かっこいいにーちゃんたち。
余分なものを削ぎ落とした系の、正味ヴォーカル力を問われるアレンジの楽曲で、すばらしい歌声を披露してくれる。
彼らの歌に、1万人の合唱団がコーラスを入れるわけだが、例年通り楽譜をもらったのがレッスン最終日。圧倒的な、練習不足。
なんで毎年毎年、楽譜作成と練習が遅れに遅れるんだろう。たぶんコーラスはいちばん後回しにされているのだと思うけど、1万人いるからたとえ半分の人が練習不足で満足に歌えなくても、それでも5千人は歌えるわけだからどーにでもなる、ってことだろうけど、毎年「ひでえな(笑)」とは思う。
タイトル的には「1万人の第九」で、1万人の合唱団を全面に押し出しているが、「コンサート開催」する大人の事情でいけば、合唱参加者はいちばんどーでもいい存在なんだよな。それがあちこち透けて見える(笑)んだけど、それさえまあ「所詮そんなもんだろ」と思う10年目。
コーラスがダメダメなのは主催者側もあきらめていると思うけど、それにしても、練習不足のあおりをくって、CHEMISTRYのふたりがコーラスの練習につきあわされるのは、大変っつーか気の毒っつーか。
はじめて見た(笑)。
毎年1万人の合唱団もコーラス担当させられてるんだけど、これまではゲストのシンガーさんの歌声がなくてもかまわない位置に挿入するコーラスだったり、誰もが知っている歌を主旋律通りに勝手に歌っていいから練習する必要もなかったりしたんだよね。
ちょっと難しいときは、さすがに練習できる期間に楽譜が配られていた。
去年はゲストの曲にはコーラス入れず、別のオリジナル曲にコーラス、だったし。
今年がはじめて。ゲストの歌声が練習時に必要なコーラスだから、ソレ無しで歌えるようになるには練習が必要なのに、楽譜配布が遅く練習不足、リハーサルでいきなりぶっつけにやっても合うはずがなく、ゲネプロではゲストさんをコーラス練習につきあわせるはめになった、てのは。
コーラスを合わせるためだけに、余分に歌わされたCHEMISTRYのふたり、乙。
や、外野としては余分にふたりの歌声が聴けてラッキーだったが。
今までのゲストさんにそんなことをさせていないのをおぼえているだけに、「どーすんだコーラス、ぜんっぜん合ってないよ、でもこのままCHEMISTRYの歌声無しに練習したって合うわけないし、かといってあのふたりに素人コーラスの練習のために歌わせるわけにもいかないし、どーすんだ??」と心配してたんだが。
ケミストリーのおふたりさんが、いい人たちで良かった(笑)。
わたしの席あたりは、なんつーか、「会話が少ない」ところだった。
どうやらみんな個人参加者でツレなし、常連ゆえにひとり参加平気、新鮮味無しってとこらしい。
お隣さんは終始いびきかいてるし、反対側のお隣さんも静かに目を閉じている。
わたしもゲーム機持ち込みでヒマなときはゲームしたり、新たに入手したミニパソでテキスト打ってたり。
ひとりだからってべつに、なんの問題もない。
とはいえ、そんな一匹狼たちも次第に会話をはじめる。
「何回目ですか?」
「山本直純時代からです」
「佐渡さんだと、ぜんぜんちがいますねー」
そんなふうに。
「はじめは仲間たちと参加してたんだけど、みんな脱落していって、ひとりになって」
「ひとりでも、まあいいかって」
「恒例というか、毎年というか」
「とりあえず参加しないと12月じゃないっていうか」
もう、生活の一部。
人生の一部。
だから、ここにいる。
新鮮味はない。だからどうってこともない。
だけど。
それでも、ここにいる。
「今年はハズレですねー、この席」
「スクリーン真後ろはないですよねー」
大阪城ホールには液晶大画面と大スクリーンがあるんだけど、液晶画面はともかく、スクリーンの方は周囲が明るいと真っ白になって見えないし、鏡像になるし。おかげで、CHEMISTRYの立ち位置が逆ですよ。
スクリーンは光を映すから、カメラ映像のCHEMISTRYに、演出ライトの水玉が二重写しになって、えらくファンタスティックになるし(笑)。
いびき爆睡のお隣さんは、本番でもやっぱりいびきかいて爆睡していたけれど、それでも自分が歌うときには背筋を伸ばして一生懸命歌っていた。
本番は、格別。それは合唱団だけでなく、ソリストさんたちのメドレーも、ケミストリーの歌声の響きも。
あ、女性ソリストさんは特に、ドレスとお化粧が加わるから、見た目もすげーチガウ(笑)。ケミストリーのおふたりさんも、気合いの入ったスーツ(川畑氏はコート、と司会から突っ込まれていた)姿で、彼らにもドレスコードはあるんだ、と感動。(それぞれ素敵だったが、そのスーツを某瀬奈氏が着たとこを見たいと、さぞやかっこいいだろーと思っていたことはナイショ・笑)
もうすっかり慣れきったイベントではあっても。
恒例で、年中行事。
特別、ではなくて、あたりまえ、であったとしても。
1万人の声が響くこの瞬間は、たしかな感動なんだ。
それがあるからこそ、みんな時間を捻出して、ここに集まるんだ。
……なにしろ、恒例だから。
「お疲れ様でしたー」
「また来年ねー」
「また来年、お会いしましょう」
見知らぬ独り参加者同士、笑顔で挨拶するんだ。
「また来年」……恒例だものね、年中行事だもんね。
なにも変わらず、平穏無事に。
わたしもあなたも、そして日本も世界も。
またいつものように、「歓喜の歌」を歌える日が来ることを祈って。
ええっと、タイトルは『サントリー10000人の第9 歌のある星へ』が正しいのか? ロゴはそうなっていたけど。
自分が参加しはじめて何回になるのかわかんなくなりがちなんだけど、総監督・指揮の佐渡せんせが「10回、10年目です」と言っていたので、「ああ、そうか」と思った。佐渡せんせと同期なので、わたしもこれで10回、10年目だ。
ゲネプロの前半、午前中はごめん、ほとんど記憶にない。『街』……ぢゃねえ、『428』を明け方までプレイしていて、ほとんど寝てなかったのな。
お隣の席の人も自分が声を出すとき以外はいびきかいて爆睡しているし、お隣の人のせいばかりでもないが、なんか気もゆるみっぱなしでした。
で、やっぱ寝起きで歌っても声が出るはずはなく、ゲネプロの第九は自分的に最低。
午後は絶対寝ちゃダメだと気合いを入れ直す。……いやその、一眠りできたため、もう寝なくても大丈夫になった、ともいうが(笑)。
前もって配られていたプログラムとは無関係に、ゲネプロは進む。去年ぐたぐだだったせいか? 今年は最初に「本日の予定」として、プログラム記載の時間通りにやる気はないのだと演説された……んじゃ最初からプログラムに書かなければいいのに、とは、思う。
お昼ごはんをお昼に取ることはできないのが『1万人の第九』なので、ちゃんとしたお弁当は持っていかず、短い休憩時間に何度も分けて食べられるように、パンやおにぎりを用意するのが、10年連続参加しているささやかな知恵(笑)。
いつが休憩でも、べつにいいさ。
今年のゲストはCHEMISTRY。
前日のリハーサルも当日のゲネプロも、テレビでよく見るジーンズにジャケット、帽子姿。
テレビで見る姿とおんなじ……で、去年の中島美嘉の変わりっぷりを、なつかしく思い出す(笑)。
ふたりとも細いなー。かっこいいにーちゃんたち。
余分なものを削ぎ落とした系の、正味ヴォーカル力を問われるアレンジの楽曲で、すばらしい歌声を披露してくれる。
彼らの歌に、1万人の合唱団がコーラスを入れるわけだが、例年通り楽譜をもらったのがレッスン最終日。圧倒的な、練習不足。
なんで毎年毎年、楽譜作成と練習が遅れに遅れるんだろう。たぶんコーラスはいちばん後回しにされているのだと思うけど、1万人いるからたとえ半分の人が練習不足で満足に歌えなくても、それでも5千人は歌えるわけだからどーにでもなる、ってことだろうけど、毎年「ひでえな(笑)」とは思う。
タイトル的には「1万人の第九」で、1万人の合唱団を全面に押し出しているが、「コンサート開催」する大人の事情でいけば、合唱参加者はいちばんどーでもいい存在なんだよな。それがあちこち透けて見える(笑)んだけど、それさえまあ「所詮そんなもんだろ」と思う10年目。
コーラスがダメダメなのは主催者側もあきらめていると思うけど、それにしても、練習不足のあおりをくって、CHEMISTRYのふたりがコーラスの練習につきあわされるのは、大変っつーか気の毒っつーか。
はじめて見た(笑)。
毎年1万人の合唱団もコーラス担当させられてるんだけど、これまではゲストのシンガーさんの歌声がなくてもかまわない位置に挿入するコーラスだったり、誰もが知っている歌を主旋律通りに勝手に歌っていいから練習する必要もなかったりしたんだよね。
ちょっと難しいときは、さすがに練習できる期間に楽譜が配られていた。
去年はゲストの曲にはコーラス入れず、別のオリジナル曲にコーラス、だったし。
今年がはじめて。ゲストの歌声が練習時に必要なコーラスだから、ソレ無しで歌えるようになるには練習が必要なのに、楽譜配布が遅く練習不足、リハーサルでいきなりぶっつけにやっても合うはずがなく、ゲネプロではゲストさんをコーラス練習につきあわせるはめになった、てのは。
コーラスを合わせるためだけに、余分に歌わされたCHEMISTRYのふたり、乙。
や、外野としては余分にふたりの歌声が聴けてラッキーだったが。
今までのゲストさんにそんなことをさせていないのをおぼえているだけに、「どーすんだコーラス、ぜんっぜん合ってないよ、でもこのままCHEMISTRYの歌声無しに練習したって合うわけないし、かといってあのふたりに素人コーラスの練習のために歌わせるわけにもいかないし、どーすんだ??」と心配してたんだが。
ケミストリーのおふたりさんが、いい人たちで良かった(笑)。
わたしの席あたりは、なんつーか、「会話が少ない」ところだった。
どうやらみんな個人参加者でツレなし、常連ゆえにひとり参加平気、新鮮味無しってとこらしい。
お隣さんは終始いびきかいてるし、反対側のお隣さんも静かに目を閉じている。
わたしもゲーム機持ち込みでヒマなときはゲームしたり、新たに入手したミニパソでテキスト打ってたり。
ひとりだからってべつに、なんの問題もない。
とはいえ、そんな一匹狼たちも次第に会話をはじめる。
「何回目ですか?」
「山本直純時代からです」
「佐渡さんだと、ぜんぜんちがいますねー」
そんなふうに。
「はじめは仲間たちと参加してたんだけど、みんな脱落していって、ひとりになって」
「ひとりでも、まあいいかって」
「恒例というか、毎年というか」
「とりあえず参加しないと12月じゃないっていうか」
もう、生活の一部。
人生の一部。
だから、ここにいる。
新鮮味はない。だからどうってこともない。
だけど。
それでも、ここにいる。
「今年はハズレですねー、この席」
「スクリーン真後ろはないですよねー」
大阪城ホールには液晶大画面と大スクリーンがあるんだけど、液晶画面はともかく、スクリーンの方は周囲が明るいと真っ白になって見えないし、鏡像になるし。おかげで、CHEMISTRYの立ち位置が逆ですよ。
スクリーンは光を映すから、カメラ映像のCHEMISTRYに、演出ライトの水玉が二重写しになって、えらくファンタスティックになるし(笑)。
いびき爆睡のお隣さんは、本番でもやっぱりいびきかいて爆睡していたけれど、それでも自分が歌うときには背筋を伸ばして一生懸命歌っていた。
本番は、格別。それは合唱団だけでなく、ソリストさんたちのメドレーも、ケミストリーの歌声の響きも。
あ、女性ソリストさんは特に、ドレスとお化粧が加わるから、見た目もすげーチガウ(笑)。ケミストリーのおふたりさんも、気合いの入ったスーツ(川畑氏はコート、と司会から突っ込まれていた)姿で、彼らにもドレスコードはあるんだ、と感動。(それぞれ素敵だったが、そのスーツを某瀬奈氏が着たとこを見たいと、さぞやかっこいいだろーと思っていたことはナイショ・笑)
もうすっかり慣れきったイベントではあっても。
恒例で、年中行事。
特別、ではなくて、あたりまえ、であったとしても。
1万人の声が響くこの瞬間は、たしかな感動なんだ。
それがあるからこそ、みんな時間を捻出して、ここに集まるんだ。
……なにしろ、恒例だから。
「お疲れ様でしたー」
「また来年ねー」
「また来年、お会いしましょう」
見知らぬ独り参加者同士、笑顔で挨拶するんだ。
「また来年」……恒例だものね、年中行事だもんね。
なにも変わらず、平穏無事に。
わたしもあなたも、そして日本も世界も。
またいつものように、「歓喜の歌」を歌える日が来ることを祈って。
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