男たちの人生交差点。@夢の浮橋
2008年12月11日 タカラヅカ 二の宮@あひくんが好きだ。
なんか久しぶりに、素直な気持ちであひくんにときめくことができている。
あひくんは色悪とか善良なだけとかバカとかじゃなく、「大人のやさしい男性」を演じると二枚目力がぐーんとUPするな。
「物語」を愉しむ上で、主人公の兄に見える美形ってのは、必要なんだよ。今回の『夢の浮橋』に限らず。
現在のタカラヅカは、男役の仕上がりに昭和時代の倍くらい時間がかかるようになったのに、時代の回転の速さからか長い時間を掛けて出来上がった男役たちがどんどん辞めていく。
トップスターになるのにも時間がかかるから、ふと気がつけばトップだけ年長で、あとは若者ばかり、なんてことになったりもする。
だけど「物語」って、大人の主人公と子どもたちばかりでは成り立たないだろ?
トップが主人公、2番手がその恋敵として、それ以外の役が、役の年齢とは関係なく少年にしか見えない幼い男たちばかりてのは、見ていて落ち着かない。困る。
専科さんを含め、脇になら年長者を演じられる人たちがいるが、そうではなく、場合によっては主人公の恋敵を演じても遜色ない、「路線としての教育を受けた大人の男」が必要なんだ。
現在の月組トップスターのあさこちゃんは、組では飛び抜けて上級生だし、彼ときりやんだけでは表現できる物語に幅がなくなってしまう。
3番手位置にいるあひくんが、「大人」であることがうれしい。……彼の場合、てぎる役がこれまたかなり限られていて、スベるとえらいことになるっつーがアギラールとかジェラルドとかでわかっちゃった感はあるにしろ。
うまく役がはまったときは、とても素敵な二枚目になる。
二の宮の、誠実さと実直さがいいの。ときめきなの。
まっすぐで不器用で、愚直なところがいいの。
フランツ@『エリザベート』好きには、たまりません。
某ゆみこファンが、月組『エリザベート』再演に関して、「あひくんのフランツだけは嫌!」と言っていたのに、『夢の浮橋』観劇後は「あひくんのフランツ、いいかも」と言い出したのが、すげー納得。
歌はともかく(笑)、キャラクタとしてアリだと思う。
大人ゆえの、寛大さゆえのかなしさを持つ男、ての。
中の君@蘭ちゃんとのデート場面、毎回泣けるし。
「光無き 奥津城」って歌詞が切ない。どんだけ辛い人生送ってんだよ、それでも戦い続けてるんだよ。
……歌が毎回手に汗握る出来なので、カマされて涙が引っ込んだりもしょっちゅうですが(笑)、それでも二の宮が好きだっ。
体育会系従者・時方@そのかと、お調子者従者・道定@まさきのコンビがいいなあ。
実直だけど役には立たないそのか。
役には立つけど口は軽いまさき。
侍女ちゃんたちに簡単に負かされてしまうそのかのヘタレっぷり、女に弱いだけならやさしいからかなと思えるけど、ほんとに兵士相手でも一撃すら出来ずに終わる、役立たずさは、萌えです。
一方まさきは面倒な場面は雲隠れして、コトが終わってからひょっこり顔を出したり、口止めされていることをあっさり漏らしたりと、かなりアレなキャラクタ。
てゆーか、この悲劇はすべて、おめーが元凶じゃん。でもそんなこと、まったく気にしてないところが、萌えです。
ちゃっかりもんのおちょーしもん、しかも軽薄で浅慮。なのに、ちゃんと匂宮@あさこを浮舟@しずくの元へ手引きしたりと、実質問題とても役に立っているところも、ツボです。
そのかだけだったら、癒されるけど役には立たないもんなー。性格に難アリでも、まさきが必要だよなー。
大野せんせったら、なんてアテ書き……ゲフンゲフン。
役名はぴんとこないので、つい役者名で書いちゃったけど、他意はないです。
このふたり、銀橋でじゃれてたりするんだけど、萌えないな。
そのかを口説くときは、もっと邪悪でいてくれないと!>まさき
(緑野こあらはまさおさんに、かなりドリーム入ってます。かわいこちゃんぶってくれるのはぜんぜんかまいませんが、その奥に邪悪さをチラつかせてくれないと! 受でも攻でもいいけど、鬼畜でいてくれないと! ……や、だからドリームですってば、深く考えないで下さいねっ・はぁと)
萌えといえば、光源氏@萬ケイ様と、夕霧@ソルーナさん。
プロローグから、このふたりに号泣させていただきましたから。
美しい傀儡、萬ケイ様のしんとした哀しさ、切なさも良いのですが、冷酷な施政者、ソルーナさんの追いつめられた非情さに、哀しさ切なさを感じるのですよ。
だって、夕霧よ?
『源氏物語』の夕霧が、こんだけ血も涙もない権力亡者になってんのよ? 彼の若い頃のエピソードとか知ってりゃあ、どんだけの心の遍歴を経て、こんだけ冷酷な大人になったのかと、想像するだけで痛いじゃないっすか。
敬愛してきた偉大な父を、「傀儡」と言い切ってしまう、その心が痛くて哀しくて、泣けて泣けてしょーがない。
ソルさんはどんどんいい男になるなあ……って、わたしのよーな若輩者が語るのもおこがましいキャリアの方ですが、それでも近年加速をつけて色男化してると思う。
でもって彼、鬼畜役似合うよねええ。溜息。
その素敵夕霧の息子たち、悪役兄弟のマギーは無駄に悪役じみていて、マンガっぽすぎた気がする。相変わらずやりすぎていて、やりすぎゆえに悪役ぶりがベルク・カッツェ風味……。
そして、そのやりすぎさんの横にいた悪役兄@もりえは、割を食ってひたすら地味だった……。
てゆーか、もりえが兄だったのを、「兄上!」とマギーが呼ぶまで気づかなかった。マギーが前へ出すぎてるんだよなー。
『想夫恋』でもそうだったけど、もりえくんはこーゆー衣装・髪型だと栄えなくて気の毒だ。せっかくのスタイルの良さや小顔さがわかりにくく、ほんとに顔立ちだけしかわからなくなりがちだから。
この兄弟もいつも一緒なわりに、萌えない。
マギーがもっとブラコン全開とかやってくれたら、たのしいのに。や、いついかなるところにも萌えを求め、供給されたいと思ってますんで、ゆーだけゆーときます(笑)。
薫@きりやんのお付きの越リュウ様が、無駄に格好良く無駄に色気ダダ漏れなのはもお、言うまでもなく。
彼、武芸の達人でもあるんだよね? チャンバラごっこしてる匂宮と薫の間にあざやかに割って入るんだから。
万能美形色気ダダ漏れストイック執事@リュウ様最高。
いやあ、あれほど「執事」という役職が似合う男もいないっ。2作連続執事! ブラボー!
薫にはひたすらストイックに仕え、匂宮には弱さを見せるところがまた、セクシーで良いですな。
と、『夢の浮橋』男たちの感想つれづれ。
なんか久しぶりに、素直な気持ちであひくんにときめくことができている。
あひくんは色悪とか善良なだけとかバカとかじゃなく、「大人のやさしい男性」を演じると二枚目力がぐーんとUPするな。
「物語」を愉しむ上で、主人公の兄に見える美形ってのは、必要なんだよ。今回の『夢の浮橋』に限らず。
現在のタカラヅカは、男役の仕上がりに昭和時代の倍くらい時間がかかるようになったのに、時代の回転の速さからか長い時間を掛けて出来上がった男役たちがどんどん辞めていく。
トップスターになるのにも時間がかかるから、ふと気がつけばトップだけ年長で、あとは若者ばかり、なんてことになったりもする。
だけど「物語」って、大人の主人公と子どもたちばかりでは成り立たないだろ?
トップが主人公、2番手がその恋敵として、それ以外の役が、役の年齢とは関係なく少年にしか見えない幼い男たちばかりてのは、見ていて落ち着かない。困る。
専科さんを含め、脇になら年長者を演じられる人たちがいるが、そうではなく、場合によっては主人公の恋敵を演じても遜色ない、「路線としての教育を受けた大人の男」が必要なんだ。
現在の月組トップスターのあさこちゃんは、組では飛び抜けて上級生だし、彼ときりやんだけでは表現できる物語に幅がなくなってしまう。
3番手位置にいるあひくんが、「大人」であることがうれしい。……彼の場合、てぎる役がこれまたかなり限られていて、スベるとえらいことになるっつーがアギラールとかジェラルドとかでわかっちゃった感はあるにしろ。
うまく役がはまったときは、とても素敵な二枚目になる。
二の宮の、誠実さと実直さがいいの。ときめきなの。
まっすぐで不器用で、愚直なところがいいの。
フランツ@『エリザベート』好きには、たまりません。
某ゆみこファンが、月組『エリザベート』再演に関して、「あひくんのフランツだけは嫌!」と言っていたのに、『夢の浮橋』観劇後は「あひくんのフランツ、いいかも」と言い出したのが、すげー納得。
歌はともかく(笑)、キャラクタとしてアリだと思う。
大人ゆえの、寛大さゆえのかなしさを持つ男、ての。
中の君@蘭ちゃんとのデート場面、毎回泣けるし。
「光無き 奥津城」って歌詞が切ない。どんだけ辛い人生送ってんだよ、それでも戦い続けてるんだよ。
……歌が毎回手に汗握る出来なので、カマされて涙が引っ込んだりもしょっちゅうですが(笑)、それでも二の宮が好きだっ。
体育会系従者・時方@そのかと、お調子者従者・道定@まさきのコンビがいいなあ。
実直だけど役には立たないそのか。
役には立つけど口は軽いまさき。
侍女ちゃんたちに簡単に負かされてしまうそのかのヘタレっぷり、女に弱いだけならやさしいからかなと思えるけど、ほんとに兵士相手でも一撃すら出来ずに終わる、役立たずさは、萌えです。
一方まさきは面倒な場面は雲隠れして、コトが終わってからひょっこり顔を出したり、口止めされていることをあっさり漏らしたりと、かなりアレなキャラクタ。
てゆーか、この悲劇はすべて、おめーが元凶じゃん。でもそんなこと、まったく気にしてないところが、萌えです。
ちゃっかりもんのおちょーしもん、しかも軽薄で浅慮。なのに、ちゃんと匂宮@あさこを浮舟@しずくの元へ手引きしたりと、実質問題とても役に立っているところも、ツボです。
そのかだけだったら、癒されるけど役には立たないもんなー。性格に難アリでも、まさきが必要だよなー。
大野せんせったら、なんてアテ書き……ゲフンゲフン。
役名はぴんとこないので、つい役者名で書いちゃったけど、他意はないです。
このふたり、銀橋でじゃれてたりするんだけど、萌えないな。
そのかを口説くときは、もっと邪悪でいてくれないと!>まさき
(緑野こあらはまさおさんに、かなりドリーム入ってます。かわいこちゃんぶってくれるのはぜんぜんかまいませんが、その奥に邪悪さをチラつかせてくれないと! 受でも攻でもいいけど、鬼畜でいてくれないと! ……や、だからドリームですってば、深く考えないで下さいねっ・はぁと)
萌えといえば、光源氏@萬ケイ様と、夕霧@ソルーナさん。
プロローグから、このふたりに号泣させていただきましたから。
美しい傀儡、萬ケイ様のしんとした哀しさ、切なさも良いのですが、冷酷な施政者、ソルーナさんの追いつめられた非情さに、哀しさ切なさを感じるのですよ。
だって、夕霧よ?
『源氏物語』の夕霧が、こんだけ血も涙もない権力亡者になってんのよ? 彼の若い頃のエピソードとか知ってりゃあ、どんだけの心の遍歴を経て、こんだけ冷酷な大人になったのかと、想像するだけで痛いじゃないっすか。
敬愛してきた偉大な父を、「傀儡」と言い切ってしまう、その心が痛くて哀しくて、泣けて泣けてしょーがない。
ソルさんはどんどんいい男になるなあ……って、わたしのよーな若輩者が語るのもおこがましいキャリアの方ですが、それでも近年加速をつけて色男化してると思う。
でもって彼、鬼畜役似合うよねええ。溜息。
その素敵夕霧の息子たち、悪役兄弟のマギーは無駄に悪役じみていて、マンガっぽすぎた気がする。相変わらずやりすぎていて、やりすぎゆえに悪役ぶりがベルク・カッツェ風味……。
そして、そのやりすぎさんの横にいた悪役兄@もりえは、割を食ってひたすら地味だった……。
てゆーか、もりえが兄だったのを、「兄上!」とマギーが呼ぶまで気づかなかった。マギーが前へ出すぎてるんだよなー。
『想夫恋』でもそうだったけど、もりえくんはこーゆー衣装・髪型だと栄えなくて気の毒だ。せっかくのスタイルの良さや小顔さがわかりにくく、ほんとに顔立ちだけしかわからなくなりがちだから。
この兄弟もいつも一緒なわりに、萌えない。
マギーがもっとブラコン全開とかやってくれたら、たのしいのに。や、いついかなるところにも萌えを求め、供給されたいと思ってますんで、ゆーだけゆーときます(笑)。
薫@きりやんのお付きの越リュウ様が、無駄に格好良く無駄に色気ダダ漏れなのはもお、言うまでもなく。
彼、武芸の達人でもあるんだよね? チャンバラごっこしてる匂宮と薫の間にあざやかに割って入るんだから。
万能美形色気ダダ漏れストイック執事@リュウ様最高。
いやあ、あれほど「執事」という役職が似合う男もいないっ。2作連続執事! ブラボー!
薫にはひたすらストイックに仕え、匂宮には弱さを見せるところがまた、セクシーで良いですな。
と、『夢の浮橋』男たちの感想つれづれ。
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