1幕最大の見せ場は、各トップスターの持ち歌ソロ披露。
って、これはいかなるイベントの場合もそうだけど。
今回の『タカラヅカスペシャル2008~La Festa!~』。にて、いつもとちがったのは、狂言回し@マヤさんという、ヅカ最高級のエンターティナーの存在があったことだ。
ナンチャッテ和物ショー終了を告げる赤いカーテンが閉まった後、中央から白洲次郎@トドロキが登場した。
微妙に茶金髪なんだけど、ピンクてらてら口紅なんだけど、その端正なスーツ姿はまぎれもなく激動の昭和を担った大人物。
そこへもうひとり、下手から正装の紳士が登場する。
吉田茂@マヤさんだ。
『黎明の風』クライマックスの主人公・次郎とヒロイン・ポジだった吉田氏のいちゃいちゃシーン……ぢゃねえ、感動場面を再現する。
そうだよなあ、マヤさんの吉田茂、かっこよかったよなあ……って、チガウがな、本役は汝鳥サマだってば!
一瞬錯覚してしまうくらい自然に吉田茂で。対するトドロキもすげー男前で。『黎明』は泣ける話だったなあ……わたしが「タカラヅカ」に求めるモノではなかったのでスルーしてしまったけれど、初見では泣きましたともさ。
基本本編と同じ台詞の応酬なんだけど、麻生総理ネタをわざわざ入れるあたり、いかにもイシダ。就任直後ならともかく、この冷え切った世相でなにも今入れなくていいのに、と溜息。
マヤさんはすぐにまた下手へ引っ込み、トドの主題歌ソロとなる。
トドはディナーショーを観たとこだから、中性的でフェミニンな姿より、作り込んだ「男役」としての姿にほっとする。
「男役」でいることは、体力気力が必要なんだと思う。だから年齢を重ねるとそれらの衰えにより、フェミニンさが出てしまったり、雰囲気がまろやかになったりするんだろう。それはコアなファンだけに見せていればいい姿で、公の場では「男役」であってほしい。
DSみたいに中性的だったら困るな、男役トップスターの上に立つ立場の人なんだから、男の中の男でいてくれないと、という危惧がわたしのどこかにあったんだろう。
んなことを吹っ飛ばす漢らしさ!
野太い声、ナチュラルボーンな背広姿、骨太な華と、トドらしいかっこよさにあふれていた。
てゆーかやっぱカッコイイよなあ、この人。
イシダが苦手で宙組公演を観られなかったことを、改めて惜しく思う。
でもってナニ気にトドの客席降りってレアな気がする。彼のトップ時代は客席降りがなかったと思うし、ショーより芝居の人だからなおさら、「芝居の姿」で客席降りして主題歌を熱唱する姿にくらくらする(笑)。
わーん、センター寄り通路の人たち、うらやましすぎー!!
白洲次郎が退場したあと、舞台へ登場するのはイスマヨール@マヤさんと、リナレス@キムだ。
センターの階段を、ふたりで降りてくる。リナレスは松葉杖姿。
そこへ上手から現れるロジャー@かなめ、手には大きな「クール宅急便」のダンボール。
「ロジャー、まだ取材してるのか?」
とか、本編とは関係なくオリジナル会話を展開。
うおー、髪のもしゃもしゃが足りないリナレス! でもってダークカラーのオールバックなロジャー!(なんか萌えてるみたいですよこの人)
ええっと、ロジャーってリナレスを拷問した本人ぢゃなかったですか……? や、描かれていなかった部分なので、受け取り方は個人任せでしょうが。
リナレスを拷問して殺しかけておいて、それでもいけしゃーしゃーと「記者のロジャーですよ、CIA? なんのこと?」と登場しているロジャーと、「拷問されましたとも、ヘタすりゃ死ぬところでしたよ、他ならぬアンタのせいでっ!」と睨みつけつつ、表向きは「はいはい、記者さんでしたね、そーでしたね」と慇懃な態度を取るリナレス、ふたりの不穏な空気に気づくこともない、なにも知らず平和なイスマヨール……という新場面ですかコレは。
リナレスの「生きてるよ!」という吐き捨て台詞がたまりません。
そうか、ロジャーはまだあれから、アメリカには帰らずずっとあの国に残ってCIAのお仕事を続けてるんだな。
政治犯関係者であるリナレスたちを、遠巻きに見張っているんだわ。
えー、てことはロジャー×リナレス? ロジャー、ドSだから攻? えー? かなめ攻はかまわないんだけど、わたし的にキムこそ総攻キャラなんで、受られるとちょっと混乱するわ(笑)。
何故か宅配便のおにーさんも兼ねるロジャーが持ってきたのは、マリポーサの花。ロシアからのお届け物らしい。ネロ@水しぇんはロシアまで亡命していたのか……。
クール宅急便の箱と松葉杖をイスマパパに渡してパパ下手へ退場、残ったリナレスとロジャーで『マリポーサの花』主題歌熱唱。
キムやりすぎ、キム最高(笑)。
だっていちおー彼、リナレスのわけですよ。歌の前に小芝居やってるわけだから。
リナレスなのに……色気むんむん。
すげー勢いでセクシービーム発してます。
何故この歌で、このキャラで、そこまで過剰にお色気やってんのこの人?!
対するロジャーが、とってもロジャーでクールなんですよ!(笑)
ロジャーはロジャーとして歌い踊ってるのに、リナレスがキャラ違ってるので、場違い感増大。
お、おもしれー!!
んで次に登場するのはムハンマド@マヤさん。
たしか先に彼がセンターから板付き登場したので、アラビアなシルエットからみんな「まとぶさんだわ!」と一斉にオペラを上げ……ライトが点いてマヤさんだとわかり、一斉にオペラが下がるのもまた一興(笑)。
トマス@まとぶは上手から歩いて登場。
水色のアラブ衣装のトマスを見て、なんかすごく馴染みのあるものを見た気がした。
ええ、20回観たんだもんな、あの公演……遠い目。作品はぜんぜん好きじゃなかったのに、それでも20回……遠い目。『ソロモンの指輪』こそ20回観たかったよ。『スカーレット・ピンパーネル』や『夢の浮橋』をもっと観たかったよ。
それでも通った贔屓組の公演。
海馬に刻みついて消えそうにない(笑)。
『愛と死のアラビア』の一場面を再現……しつつ、トマスは次回公演『太王四神記』の宣伝を超早口でまくしたててた。ああ、こーゆーキャラ似合うなあ、まとぶん……ほろり。
がんばってお笑いやってスベる感じが愛しい、我が贔屓組のトップさん。
雪組のふたりが舞台だけだったから客席降りはトドだけかと思ったら、まとぶんも主題歌ソロは客席降り。
つーことはあとのふたりも降りるよね? しかも同じルートで。
センター通路の人たち、美味しすぎ!! うらやましー!
次は『ME AND MY GIRL』のビル@あさこ登場。黒燕尾の上にロングコート姿。
そこへ警官@マヤさんが下手から登場して、浮浪罪について説明するんだが……「どーしたんだパーチェスター」とあっけなくビルに看破され、あとは漫才突入。
てゆーか主役がパーちゃんになって、ビルが合いの手いれるだけの人になっているよーな。
パーちゃんは踊りすぎて腰を痛め、お屋敷の弁護士を首になったとか。……踊れないとできない職業なんだ……。
あさこ氏の客席降りはなんといっても、ナマ着替えプレイですよ!!
歌いながらあの人、無意味にコート脱ぐんですよ!!
ぐわーっ、あの席坐りたい、目の前で瀬奈じゅんが服を脱ぐって!! なにソレなにソレ、なにごとー?!
そして、小脇に抱えたコートが、13列目の人たちに当たっているのも目撃。ええ、見ましたとも。
あさこちゃんのコートに当たられたい~~。
んで結局あさこ氏は、せっかく脱いだコートを舞台の上で再度着込むし。
わずかな間に、無意味に脱いで、着る。これがプレイでなくて、なんだというの。
おっと文字数切れ、星組編は別欄へ続く~~!
って、これはいかなるイベントの場合もそうだけど。
今回の『タカラヅカスペシャル2008~La Festa!~』。にて、いつもとちがったのは、狂言回し@マヤさんという、ヅカ最高級のエンターティナーの存在があったことだ。
ナンチャッテ和物ショー終了を告げる赤いカーテンが閉まった後、中央から白洲次郎@トドロキが登場した。
微妙に茶金髪なんだけど、ピンクてらてら口紅なんだけど、その端正なスーツ姿はまぎれもなく激動の昭和を担った大人物。
そこへもうひとり、下手から正装の紳士が登場する。
吉田茂@マヤさんだ。
『黎明の風』クライマックスの主人公・次郎とヒロイン・ポジだった吉田氏のいちゃいちゃシーン……ぢゃねえ、感動場面を再現する。
そうだよなあ、マヤさんの吉田茂、かっこよかったよなあ……って、チガウがな、本役は汝鳥サマだってば!
一瞬錯覚してしまうくらい自然に吉田茂で。対するトドロキもすげー男前で。『黎明』は泣ける話だったなあ……わたしが「タカラヅカ」に求めるモノではなかったのでスルーしてしまったけれど、初見では泣きましたともさ。
基本本編と同じ台詞の応酬なんだけど、麻生総理ネタをわざわざ入れるあたり、いかにもイシダ。就任直後ならともかく、この冷え切った世相でなにも今入れなくていいのに、と溜息。
マヤさんはすぐにまた下手へ引っ込み、トドの主題歌ソロとなる。
トドはディナーショーを観たとこだから、中性的でフェミニンな姿より、作り込んだ「男役」としての姿にほっとする。
「男役」でいることは、体力気力が必要なんだと思う。だから年齢を重ねるとそれらの衰えにより、フェミニンさが出てしまったり、雰囲気がまろやかになったりするんだろう。それはコアなファンだけに見せていればいい姿で、公の場では「男役」であってほしい。
DSみたいに中性的だったら困るな、男役トップスターの上に立つ立場の人なんだから、男の中の男でいてくれないと、という危惧がわたしのどこかにあったんだろう。
んなことを吹っ飛ばす漢らしさ!
野太い声、ナチュラルボーンな背広姿、骨太な華と、トドらしいかっこよさにあふれていた。
てゆーかやっぱカッコイイよなあ、この人。
イシダが苦手で宙組公演を観られなかったことを、改めて惜しく思う。
でもってナニ気にトドの客席降りってレアな気がする。彼のトップ時代は客席降りがなかったと思うし、ショーより芝居の人だからなおさら、「芝居の姿」で客席降りして主題歌を熱唱する姿にくらくらする(笑)。
わーん、センター寄り通路の人たち、うらやましすぎー!!
白洲次郎が退場したあと、舞台へ登場するのはイスマヨール@マヤさんと、リナレス@キムだ。
センターの階段を、ふたりで降りてくる。リナレスは松葉杖姿。
そこへ上手から現れるロジャー@かなめ、手には大きな「クール宅急便」のダンボール。
「ロジャー、まだ取材してるのか?」
とか、本編とは関係なくオリジナル会話を展開。
うおー、髪のもしゃもしゃが足りないリナレス! でもってダークカラーのオールバックなロジャー!(なんか萌えてるみたいですよこの人)
ええっと、ロジャーってリナレスを拷問した本人ぢゃなかったですか……? や、描かれていなかった部分なので、受け取り方は個人任せでしょうが。
リナレスを拷問して殺しかけておいて、それでもいけしゃーしゃーと「記者のロジャーですよ、CIA? なんのこと?」と登場しているロジャーと、「拷問されましたとも、ヘタすりゃ死ぬところでしたよ、他ならぬアンタのせいでっ!」と睨みつけつつ、表向きは「はいはい、記者さんでしたね、そーでしたね」と慇懃な態度を取るリナレス、ふたりの不穏な空気に気づくこともない、なにも知らず平和なイスマヨール……という新場面ですかコレは。
リナレスの「生きてるよ!」という吐き捨て台詞がたまりません。
そうか、ロジャーはまだあれから、アメリカには帰らずずっとあの国に残ってCIAのお仕事を続けてるんだな。
政治犯関係者であるリナレスたちを、遠巻きに見張っているんだわ。
えー、てことはロジャー×リナレス? ロジャー、ドSだから攻? えー? かなめ攻はかまわないんだけど、わたし的にキムこそ総攻キャラなんで、受られるとちょっと混乱するわ(笑)。
何故か宅配便のおにーさんも兼ねるロジャーが持ってきたのは、マリポーサの花。ロシアからのお届け物らしい。ネロ@水しぇんはロシアまで亡命していたのか……。
クール宅急便の箱と松葉杖をイスマパパに渡してパパ下手へ退場、残ったリナレスとロジャーで『マリポーサの花』主題歌熱唱。
キムやりすぎ、キム最高(笑)。
だっていちおー彼、リナレスのわけですよ。歌の前に小芝居やってるわけだから。
リナレスなのに……色気むんむん。
すげー勢いでセクシービーム発してます。
何故この歌で、このキャラで、そこまで過剰にお色気やってんのこの人?!
対するロジャーが、とってもロジャーでクールなんですよ!(笑)
ロジャーはロジャーとして歌い踊ってるのに、リナレスがキャラ違ってるので、場違い感増大。
お、おもしれー!!
んで次に登場するのはムハンマド@マヤさん。
たしか先に彼がセンターから板付き登場したので、アラビアなシルエットからみんな「まとぶさんだわ!」と一斉にオペラを上げ……ライトが点いてマヤさんだとわかり、一斉にオペラが下がるのもまた一興(笑)。
トマス@まとぶは上手から歩いて登場。
水色のアラブ衣装のトマスを見て、なんかすごく馴染みのあるものを見た気がした。
ええ、20回観たんだもんな、あの公演……遠い目。作品はぜんぜん好きじゃなかったのに、それでも20回……遠い目。『ソロモンの指輪』こそ20回観たかったよ。『スカーレット・ピンパーネル』や『夢の浮橋』をもっと観たかったよ。
それでも通った贔屓組の公演。
海馬に刻みついて消えそうにない(笑)。
『愛と死のアラビア』の一場面を再現……しつつ、トマスは次回公演『太王四神記』の宣伝を超早口でまくしたててた。ああ、こーゆーキャラ似合うなあ、まとぶん……ほろり。
がんばってお笑いやってスベる感じが愛しい、我が贔屓組のトップさん。
雪組のふたりが舞台だけだったから客席降りはトドだけかと思ったら、まとぶんも主題歌ソロは客席降り。
つーことはあとのふたりも降りるよね? しかも同じルートで。
センター通路の人たち、美味しすぎ!! うらやましー!
次は『ME AND MY GIRL』のビル@あさこ登場。黒燕尾の上にロングコート姿。
そこへ警官@マヤさんが下手から登場して、浮浪罪について説明するんだが……「どーしたんだパーチェスター」とあっけなくビルに看破され、あとは漫才突入。
てゆーか主役がパーちゃんになって、ビルが合いの手いれるだけの人になっているよーな。
パーちゃんは踊りすぎて腰を痛め、お屋敷の弁護士を首になったとか。……踊れないとできない職業なんだ……。
あさこ氏の客席降りはなんといっても、ナマ着替えプレイですよ!!
歌いながらあの人、無意味にコート脱ぐんですよ!!
ぐわーっ、あの席坐りたい、目の前で瀬奈じゅんが服を脱ぐって!! なにソレなにソレ、なにごとー?!
そして、小脇に抱えたコートが、13列目の人たちに当たっているのも目撃。ええ、見ましたとも。
あさこちゃんのコートに当たられたい~~。
んで結局あさこ氏は、せっかく脱いだコートを舞台の上で再度着込むし。
わずかな間に、無意味に脱いで、着る。これがプレイでなくて、なんだというの。
おっと文字数切れ、星組編は別欄へ続く~~!
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