永遠には、遠すぎて。@白羽ゆり退団発表
2008年12月25日 タカラヅカ なんか立て続けすぎて、気持ちの整理がつかない。
今日は『カラマーゾフの兄弟』千秋楽で、わたしはサバキGETして機嫌良く観劇していた。
それが幕間に、人づてにとなみちゃんの挨拶状が届いたことを知って。
正式発表が出たわけじゃないし、周囲の人だれもそんな話してないし、半信半疑で2幕に臨み。
表情とか演技とか、舞台にいるすべての人から「となみちゃん、辞めちゃうの?」に対する答えを探る自分が嫌だ。
ずっとずっと、心臓がバクバクしていた。
落ち着け、もしとなみちゃんが退団するとして、となみちゃんはそれをとっくに決めている。発表が今日や明日だとしても、今この舞台で特別になにか感極まるってことはない。
水しぇんだってハマコだって、今日が特別なわけじゃない。きっともう知って、なにもかも受け止めた上で、仲間としてあそこにいるんだ。
繰り返されるカーテンコール、テレビカメラの入っていない千秋楽。
となみちゃんは白いドレスの裾を抱きかかえるように、何度もとことこと小走りに現れる。
その姿が愛らしくて、姿はたしかにグルーシェニカなのに、そこにいるのは「となみちゃん」であるギャップがかわいくて。
きっと思いは同じなんだろう、水しぇんがそんなとなみちゃんを見て「グルーシェニカが飛んできた(笑)」みたいなことをつぶやいていた。
飛んできたグルーシェニカは立ち止まった位置が一歩前だったのか、真正面の客席を見たまま後ろへ一歩下がろうとして、思い切り、つまづいた。
ドレスの裾を踏んでしまったのか、ヒールがすべったのか、マンガみたいにぺしゃんと後ろへ坐り込みそうになるとなみを、隣のハマコが咄嗟に支えたのがオトコマエ。
となみちゃんは立ち直りが遅くて、「なにが起こったの?」とびっくり目のまんま、ハマコは慈愛の笑顔。よーやく自分がつまづすいてコケかけてハマコに助けられたのだと現状を理解するに至ったとなみちゃんがハマコを見てにっこり笑う……この、時差が素敵だ。
生憎水しぇんはもう前を向いてご挨拶をはじめようとしてるところだったので、この一連の出来事は見ていない……水くんのリアクションも見たかった(笑)。
カテコの間、となみちゃんは何度も何度も、劇場内をゆっくりと見回していた。
大きな瞳で。
……チガウよね? まだ、サヨナラじゃないよね? わたしが「退団」を念頭に置いて見ているから、ことさらそんな風に思っちゃってるだけだよね?
水しぇんはひたすら喋り続け、ほんっとーにえんえん喋り続け、あんなにオトコマエなドミートリー姿でまぎれもなく「ちかちゃん」で、他愛ないことやこの公演で退団する子たちのことやなんかを、ものすげーテンションでオチもないままただえんえんまくしたてていたわけだけど(愛しすぎる・笑)、最後にゆみこやとなみちゃんにも挨拶を振った。
ゆみこはふつーに「公演についての挨拶」をした。
でもとなみちゃんは。
挨拶ではなく、文章ではなく、ただ単語をふたつ並べて叫んだ。
話した、ではない。叫んだんだ。
「水さん最高!」「雪組最高!」
…………今まで何度も見た。
退団者が袴姿でブーケ持って、カテコのときに「一言」とトップに話を振られて叫ぶ姿。
なんかトドメを刺されて、ぼーぜんと劇場をあとにした。
そのあと、モバタカから「雪組主演娘役 白羽ゆり 退団のお知らせ」が届いた。
……今日、となみちゃんを、そして雪組の舞台を観られてよかったんだと思う。
みんなみんな、やさしかった。
舞台の彼らがいつとなみちゃんの進退を知ったのかは知らないけれど、今日の舞台、カーテンコールの数が多くて素の姿を見せる時間が多かった、その間中、となみちゃんを見つめる人たちの瞳が、とてもやさしかった。
となみちゃんがとても、愛らしかった。
美しかった。
今日は『カラマーゾフの兄弟』千秋楽で、わたしはサバキGETして機嫌良く観劇していた。
それが幕間に、人づてにとなみちゃんの挨拶状が届いたことを知って。
正式発表が出たわけじゃないし、周囲の人だれもそんな話してないし、半信半疑で2幕に臨み。
表情とか演技とか、舞台にいるすべての人から「となみちゃん、辞めちゃうの?」に対する答えを探る自分が嫌だ。
ずっとずっと、心臓がバクバクしていた。
落ち着け、もしとなみちゃんが退団するとして、となみちゃんはそれをとっくに決めている。発表が今日や明日だとしても、今この舞台で特別になにか感極まるってことはない。
水しぇんだってハマコだって、今日が特別なわけじゃない。きっともう知って、なにもかも受け止めた上で、仲間としてあそこにいるんだ。
繰り返されるカーテンコール、テレビカメラの入っていない千秋楽。
となみちゃんは白いドレスの裾を抱きかかえるように、何度もとことこと小走りに現れる。
その姿が愛らしくて、姿はたしかにグルーシェニカなのに、そこにいるのは「となみちゃん」であるギャップがかわいくて。
きっと思いは同じなんだろう、水しぇんがそんなとなみちゃんを見て「グルーシェニカが飛んできた(笑)」みたいなことをつぶやいていた。
飛んできたグルーシェニカは立ち止まった位置が一歩前だったのか、真正面の客席を見たまま後ろへ一歩下がろうとして、思い切り、つまづいた。
ドレスの裾を踏んでしまったのか、ヒールがすべったのか、マンガみたいにぺしゃんと後ろへ坐り込みそうになるとなみを、隣のハマコが咄嗟に支えたのがオトコマエ。
となみちゃんは立ち直りが遅くて、「なにが起こったの?」とびっくり目のまんま、ハマコは慈愛の笑顔。よーやく自分がつまづすいてコケかけてハマコに助けられたのだと現状を理解するに至ったとなみちゃんがハマコを見てにっこり笑う……この、時差が素敵だ。
生憎水しぇんはもう前を向いてご挨拶をはじめようとしてるところだったので、この一連の出来事は見ていない……水くんのリアクションも見たかった(笑)。
カテコの間、となみちゃんは何度も何度も、劇場内をゆっくりと見回していた。
大きな瞳で。
……チガウよね? まだ、サヨナラじゃないよね? わたしが「退団」を念頭に置いて見ているから、ことさらそんな風に思っちゃってるだけだよね?
水しぇんはひたすら喋り続け、ほんっとーにえんえん喋り続け、あんなにオトコマエなドミートリー姿でまぎれもなく「ちかちゃん」で、他愛ないことやこの公演で退団する子たちのことやなんかを、ものすげーテンションでオチもないままただえんえんまくしたてていたわけだけど(愛しすぎる・笑)、最後にゆみこやとなみちゃんにも挨拶を振った。
ゆみこはふつーに「公演についての挨拶」をした。
でもとなみちゃんは。
挨拶ではなく、文章ではなく、ただ単語をふたつ並べて叫んだ。
話した、ではない。叫んだんだ。
「水さん最高!」「雪組最高!」
…………今まで何度も見た。
退団者が袴姿でブーケ持って、カテコのときに「一言」とトップに話を振られて叫ぶ姿。
なんかトドメを刺されて、ぼーぜんと劇場をあとにした。
そのあと、モバタカから「雪組主演娘役 白羽ゆり 退団のお知らせ」が届いた。
……今日、となみちゃんを、そして雪組の舞台を観られてよかったんだと思う。
みんなみんな、やさしかった。
舞台の彼らがいつとなみちゃんの進退を知ったのかは知らないけれど、今日の舞台、カーテンコールの数が多くて素の姿を見せる時間が多かった、その間中、となみちゃんを見つめる人たちの瞳が、とてもやさしかった。
となみちゃんがとても、愛らしかった。
美しかった。
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