心ゆくまで語り合おう。@忘れ雪
2009年1月12日 タカラヅカ バウ・ピュア・ストーリー『忘れ雪』の1幕が終わった瞬間、
「静香、こわすぎっ」
「てゆーか深雪サイアク、なにあの女」
とゆー会話からはじまった幕間休憩、女4人(笑)。
リアル女子が嫌うタイプの女をヒロインにして、女性相手に「ピュア」を訴えるのはなかなか難しいだろうなあ。
あ、役者の話ではないですよ、あくまでも、物語の中のキャラクタのこと。
内容がすごすぎて、演じている生徒さんの話までたどりつかない(笑)。まず、キャラやストーリーについて、つっこまずにはいられない。
人生どん底のときにやさしくしてくれた異性に恋するのは王道だし、子どもの頃の恋をずっと胸に抱き、7年間も想い続けてきたのに相手にはきれーさっぱり忘れられていた……ってのは、せつないよな。
思い出してくれない男を強引にデートに誘って想い出作り……とかも、アリだよな。
あきらめているけど、やっぱり思い出して欲しくて、愛して欲しくて、思わせぶりなことを言ったりしたりしちゃうのも、わかるよな。
やってることはストーカーに近いけど、そうせざるを得ないキモチはわかるかな。
と、思っていた。
しかし。
そんなもんは全部、吹っ飛ぶのだ。
最悪のタイミングで、真実を押し付けることで。
過ちに気づいた男がフォローすることも出来ない、自分だけが安全なタイミングで真実を伝え、相手を傷つけておいて、自分は国外逃亡。
育ての親だの婚約者だのに、迷惑かけまくって、自分だけが楽になる。
なんだ、結局大切なのは自分だけ、愛してるのは自分だけ。相手の男も、それまで築いてきた人間関係も、全部どーでもいいことだったんだ。
ヒロイン深雪は1幕最後でこの大爆弾カマシてくれるので、「ピュア」が霧散した。
「言っちゃダメでしょアレは」
「言ったらただの嫌な女だよねー」
「てかこわいよ……全部計算……?」
「むしろ静香の方がマシじゃん?」
「静香こわくていいよねー」
偽善者より悪人の方が支持されるのは、フィクションの常。
「でもなんで一希おぼえてないの? 7年前でしょ?」
もちろん、小学生の女の子との結婚の約束を後生大事にしている高校生の男は嫌だ(笑)。健康な高校生なら忘れててイイ。
「でもふつー、あれだけヒント出されたら思い出すでしょ」
「一瞬会っただけじゃなくて、犬のトレーニングの間中一緒にいたわけでしょ? 一週間?」
「ふつー名前くらい教えてるよね。出来事と本人の名前と犬の名前まで合ってたら、ふつーなら思い出すでしょ?」
「わかった。一希は、すり替えられてるんだ」
「あの一希は、高校時代の一希とは別人なの。昔の一希は死ぬとかしてて、今の一希と入れ替わってるの」
ピュア・ストーリー『忘れ雪』が、サスペンスな展開をする、とどっかで聞いたような気がしていたし、1幕のサイコ・ホラー的展開ぶりに、「コレ絶対『火曜サスペンス劇場』だよね?」という前提で、話が進む。
一希記憶喪失ネタ、一希入れ替わりネタ、そーなると犯人は一希父の陰謀なのかとか、いやそもそも深雪が尋ねていく病院を間違えたとか、話は自在に展開する。
「大体、高校時代の一希と現在の一希と、同一人物に見えないし」
「なんで現在の方が背が低くて、アタマが小さいの? 身長はふつう縮まないし、なにより頭蓋骨が縮小することはありえないから」
「なんでそもそも高校時代をキムでやらないの? 高校時代の出会い場面の背景でキムがなんか苦悩して歌ってるから、キムの回想で、キムはおぼえてるんだと思ったよ」
「キムでふつーに高校生くらいやれるだろうに」
「高校時代は太っててイケてなかったって設定なのかな。だから?」
「てゆーかなんであーたんがやってるの?」
「「「アレ、あーたんじゃないから!!」」」(総ツッコミ入ります)
「しかし犬。アレはいいの?!」
「しかも1匹じゃないし」
「あの2匹の犬、ドラマがあるのがすごい」
「よく動いてたねー」
「犬のぬいぐるみが出てくることは問題だけど、それで笑っちゃって大変だけど、でも、本当の問題も、笑えるところも、ソコじゃないからね」
「ペガちゃんが出たことも確かに問題だしお笑いだけど、深刻な問題も真に笑えたのもソコじゃない、むしろそんなことは些細なことだった、てのと同じね。……あ、どっちも雪組か」
「しかし深雪、あの絵の実力で留学して大丈夫なの?」
「や、300万ドルの絵@『Paradise Prince』よりはいいんじゃね?」
「一希の布のめくり方がホラーでびびった」
「あちこち演出ホラー入ってるよね」
あとはヒメの掛け声がドス利きまくってすごかったとか、「そらちんがシンバル叩いてる!!」(ソレだけでうれしいらしい)、「雪組はデートというと遊園地に行かにゃならんのか?」とか、「医学部と獣医学部が同じクラスになる大学ってどこだろう」の検証とか、「ランドセルは何年生まで使用していたか」とか、「てゆーかミツルって! せしるがミツルって!」(せしる氏の役名がミツル……このことに、みんなすごく食らいつく、4人とも花担)……まあ話題はいろいろ。
「ねーねーソレで、誰が死ぬの?」
「真犯人は誰?」
「最後は崖の上? それとも倉庫街?」
『火サス』としか考えてませんよ、この人たち。船越英一郎か片平なぎさが出てくるのよね?
無邪気に尋ねる3名に、唯一原作を読破しているドリーさんは、口の端をムズムズさせながら、「それは、見てのお楽しみ(はぁと)」と微笑んだ。
……もちろん、2幕終了したときも、トンデモ作品への感想は熾烈を極めましたとも。
てゆーか、静香、大人気(笑)。
原作通りのオチ希望。GO! GO! 静香!!
ところで。
ケロメイトであるわたしとドリーさんは、幕間にふたりしてプログラムで若手くんの写真をチェックしてました。
多くを語る必要はなかった。
「バーテンだよね?」
「そう、バーテン!」
「ケロに似た子いなかった?」
「いた」
「てゆーか、みっさまにも似ていたような……」
ええ、「ケロとみっさまを足して2で割らず、足しっぱなし」のよーな顔の男がいたんですよ(笑)。ふたりとも同時に食いついているのが愉快。
あ、ぐっちょんではなくてね。
長々会話中心に書いたのは。
バウ・ピュア・ストーリー『忘れ雪』。
これは、仲間と語り合いたくなるドラマだ。
仲間の大切さ、ありがたさに気づかせてくれる……そんな作品なのだ。(劇評風に)
ええ、ひとりで観てたら、大変っすよ。喋りたくて喋りたくて、ストレスになる(笑)。
「静香、こわすぎっ」
「てゆーか深雪サイアク、なにあの女」
とゆー会話からはじまった幕間休憩、女4人(笑)。
リアル女子が嫌うタイプの女をヒロインにして、女性相手に「ピュア」を訴えるのはなかなか難しいだろうなあ。
あ、役者の話ではないですよ、あくまでも、物語の中のキャラクタのこと。
内容がすごすぎて、演じている生徒さんの話までたどりつかない(笑)。まず、キャラやストーリーについて、つっこまずにはいられない。
人生どん底のときにやさしくしてくれた異性に恋するのは王道だし、子どもの頃の恋をずっと胸に抱き、7年間も想い続けてきたのに相手にはきれーさっぱり忘れられていた……ってのは、せつないよな。
思い出してくれない男を強引にデートに誘って想い出作り……とかも、アリだよな。
あきらめているけど、やっぱり思い出して欲しくて、愛して欲しくて、思わせぶりなことを言ったりしたりしちゃうのも、わかるよな。
やってることはストーカーに近いけど、そうせざるを得ないキモチはわかるかな。
と、思っていた。
しかし。
そんなもんは全部、吹っ飛ぶのだ。
最悪のタイミングで、真実を押し付けることで。
過ちに気づいた男がフォローすることも出来ない、自分だけが安全なタイミングで真実を伝え、相手を傷つけておいて、自分は国外逃亡。
育ての親だの婚約者だのに、迷惑かけまくって、自分だけが楽になる。
なんだ、結局大切なのは自分だけ、愛してるのは自分だけ。相手の男も、それまで築いてきた人間関係も、全部どーでもいいことだったんだ。
ヒロイン深雪は1幕最後でこの大爆弾カマシてくれるので、「ピュア」が霧散した。
「言っちゃダメでしょアレは」
「言ったらただの嫌な女だよねー」
「てかこわいよ……全部計算……?」
「むしろ静香の方がマシじゃん?」
「静香こわくていいよねー」
偽善者より悪人の方が支持されるのは、フィクションの常。
「でもなんで一希おぼえてないの? 7年前でしょ?」
もちろん、小学生の女の子との結婚の約束を後生大事にしている高校生の男は嫌だ(笑)。健康な高校生なら忘れててイイ。
「でもふつー、あれだけヒント出されたら思い出すでしょ」
「一瞬会っただけじゃなくて、犬のトレーニングの間中一緒にいたわけでしょ? 一週間?」
「ふつー名前くらい教えてるよね。出来事と本人の名前と犬の名前まで合ってたら、ふつーなら思い出すでしょ?」
「わかった。一希は、すり替えられてるんだ」
「あの一希は、高校時代の一希とは別人なの。昔の一希は死ぬとかしてて、今の一希と入れ替わってるの」
ピュア・ストーリー『忘れ雪』が、サスペンスな展開をする、とどっかで聞いたような気がしていたし、1幕のサイコ・ホラー的展開ぶりに、「コレ絶対『火曜サスペンス劇場』だよね?」という前提で、話が進む。
一希記憶喪失ネタ、一希入れ替わりネタ、そーなると犯人は一希父の陰謀なのかとか、いやそもそも深雪が尋ねていく病院を間違えたとか、話は自在に展開する。
「大体、高校時代の一希と現在の一希と、同一人物に見えないし」
「なんで現在の方が背が低くて、アタマが小さいの? 身長はふつう縮まないし、なにより頭蓋骨が縮小することはありえないから」
「なんでそもそも高校時代をキムでやらないの? 高校時代の出会い場面の背景でキムがなんか苦悩して歌ってるから、キムの回想で、キムはおぼえてるんだと思ったよ」
「キムでふつーに高校生くらいやれるだろうに」
「高校時代は太っててイケてなかったって設定なのかな。だから?」
「てゆーかなんであーたんがやってるの?」
「「「アレ、あーたんじゃないから!!」」」(総ツッコミ入ります)
「しかし犬。アレはいいの?!」
「しかも1匹じゃないし」
「あの2匹の犬、ドラマがあるのがすごい」
「よく動いてたねー」
「犬のぬいぐるみが出てくることは問題だけど、それで笑っちゃって大変だけど、でも、本当の問題も、笑えるところも、ソコじゃないからね」
「ペガちゃんが出たことも確かに問題だしお笑いだけど、深刻な問題も真に笑えたのもソコじゃない、むしろそんなことは些細なことだった、てのと同じね。……あ、どっちも雪組か」
「しかし深雪、あの絵の実力で留学して大丈夫なの?」
「や、300万ドルの絵@『Paradise Prince』よりはいいんじゃね?」
「一希の布のめくり方がホラーでびびった」
「あちこち演出ホラー入ってるよね」
あとはヒメの掛け声がドス利きまくってすごかったとか、「そらちんがシンバル叩いてる!!」(ソレだけでうれしいらしい)、「雪組はデートというと遊園地に行かにゃならんのか?」とか、「医学部と獣医学部が同じクラスになる大学ってどこだろう」の検証とか、「ランドセルは何年生まで使用していたか」とか、「てゆーかミツルって! せしるがミツルって!」(せしる氏の役名がミツル……このことに、みんなすごく食らいつく、4人とも花担)……まあ話題はいろいろ。
「ねーねーソレで、誰が死ぬの?」
「真犯人は誰?」
「最後は崖の上? それとも倉庫街?」
『火サス』としか考えてませんよ、この人たち。船越英一郎か片平なぎさが出てくるのよね?
無邪気に尋ねる3名に、唯一原作を読破しているドリーさんは、口の端をムズムズさせながら、「それは、見てのお楽しみ(はぁと)」と微笑んだ。
……もちろん、2幕終了したときも、トンデモ作品への感想は熾烈を極めましたとも。
てゆーか、静香、大人気(笑)。
原作通りのオチ希望。GO! GO! 静香!!
ところで。
ケロメイトであるわたしとドリーさんは、幕間にふたりしてプログラムで若手くんの写真をチェックしてました。
多くを語る必要はなかった。
「バーテンだよね?」
「そう、バーテン!」
「ケロに似た子いなかった?」
「いた」
「てゆーか、みっさまにも似ていたような……」
ええ、「ケロとみっさまを足して2で割らず、足しっぱなし」のよーな顔の男がいたんですよ(笑)。ふたりとも同時に食いついているのが愉快。
あ、ぐっちょんではなくてね。
長々会話中心に書いたのは。
バウ・ピュア・ストーリー『忘れ雪』。
これは、仲間と語り合いたくなるドラマだ。
仲間の大切さ、ありがたさに気づかせてくれる……そんな作品なのだ。(劇評風に)
ええ、ひとりで観てたら、大変っすよ。喋りたくて喋りたくて、ストレスになる(笑)。
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