「なんか、夢みたいだねえ……」
 と、トウコファンのBe-Puちゃんとしみじみした、3月13日。
 お互い誠心誠意疲労困憊、駆け抜けたねえ(笑)。

「もう雪組初日なんだね」

 ついこの前、ここでトウコちゃんたちとお別れしたんだ。あれからたった数日で、もう別の公演が幕を開ける。
 それがタカラヅカだとわかっているが、なんとなく不思議な感じ。
 雨が降るのは、水くんの初日のお約束。みんな、傘を忘れちゃダメだよ。

 月バウを観たあとBe-Puちゃんとは別れ、わたしはキティちゃんと一緒に雪組初日。友会で当たった席が、偶然前・後ろだったという(笑)。キティちゃんが前で、わたしが後ろ。
「泣いてたら、後ろからすぐわかるわね」
 と言うわたしに、
「イシダに谷でしょ? こんな演目でどーして泣くの!」
 と言っていたキティちゃんは、案の定、芝居で泣いていた。……や、ほんとにピュアでいい人だ。

 関東在住のはずなのに、どーしてこうも毎週というか週1以上の頻度で会っているのか不思議なジュンタン、「仕事で初日は行けない」とずーーっと言っていたわりに、やっぱり初日にムラにいる気合いのnanaタンとも合流し、なんてにぎやか。

 てゆーか、ごめんよnanaタン。「ゆみこちゃん、プログラムのスチール失敗してる!」て熱弁ふるってたのに、めっちゃ素で「どこが? いつものゆみこじゃん?」って言っちゃって。
 あんまり前もって「失敗!」って吹き込まれてもったいつけられて、期待?させられたあと、じゃじゃーん!と見るに至ったので、その反動もあったと思う。
 ふつーのゆみこに見えたけどなあ。ピュアファンじゃないからわかんないよなあ。
 
 
 でもって、さくっと感想。

 イシダ作ナンチャッテ日本物ショー、『風の錦絵』

 劇場に入り、まず花道にのぼりが立っている(描かれている)ことにテンションが上がる。
 それらしく書いてあるけど内容的には「春一番」とか「春風秋風」とか、風絡みの言葉をてきとーに並べてあるだけ。……なんだけど、芝居小屋風にのぼりが立っていると、わくわくする(笑)。

 そして、幕開きの着流しゴレンジャーのかっこよさにハクハクし、岡っ引きとなみちゃんの可愛さにヤられた(笑)。
 上手端でめろめろになって、周囲から止められているとなみちゃんが可愛すぎる。

 ゆみこちゃんの青天+着流しは似合いすぎる(笑)。
 てゆーか、ミエコ先生が登場するまで、出演していることを忘れていた。あれ、だってオープニングいなかったよねえ?

 でもって、トドロキの美しさに、瞠目した。

 化けモンやわ、あれは……。
 ものごっつー美しい。
 謙信@トドロキに、信玄@水って……。トドVS水って……。
 なんなのこの容赦ない美しさ。かっこよさ。彼らが引き連れている男たちもかっこいいしっ。

 てゆーか、トドロキが登場するまで、出演していることを忘れていた。あれ、だってオープニングいなかったよねえ?

 この風林火山だけでも、わたし的には「来て良かったっ」だわ。
 しかし、謙信と信玄、Wキャストにしてくんないかなー。逆も見たいよー。トド信玄(ヒゲ)と水しぇん美麗謙信……。

 キムとなで1場面、てのはおどろいた。2番手ゆみこがミエコせんせーの相手役だから、順番的にはこれでおかしくないとはいえ、トップ娘役の相手役かー。や、キムはその昔、まーちゃんの相手役もやってたから、今回がはじめてではないけれども。
 つか、キムとな好き。おいしくいただきます。

 猫ちゃん登場にはおどろいた。こーゆーことをするのはサイトーだけだと思っていたので。幕間に、「演出助手にサイトーがいる!」という話になり……というか、みんな「サイトーが関わっているはずだ」と決めつけて探しただろう(笑)。
 でもほんとにサイトー単独演出なら、猫ちゃんの衣装、もっとかわいかったと思うんだ。あの衣装、なんかハンパぢゃね?
 みなこちゃんの猫が意外に可愛くてびっくり(失礼な)。つか、猫顔なんだね、違和感なし。

 小坊主ロケットは、前もってnanaタンが「オープニングがゴレンジャーで、ハゲヅラで『山寺の和尚さん』で小坊主ロケットでセンターがヲヅキで」と、とにかくいろいろいろいろ観る前から教えてくれるので(笑)、それほどインパクトなし。
 ああ、ホントにやったなあ、ぐらい。
 やっぱイシダ的に、おてもやんは絶対登場しなきゃいかんのか……。
 そしてイシダにとってのヲヅキは、短パン穿いてジャイアンな小学生@『青い鳥を捜して』から変化していないのかもしれない……。

 三味線でじょんがらロックを奏でられると、血が沸き立つのを感じるのは、三つ子の魂っつーか、子どもの頃に『銀河烈風バクシンガー』で刷り込まれたせいかもしれん。土方歳三萌えはそっからはじまったよなー(遠い目)。
 刷り込みと言えば、「ソーラン」はすでにワタさんの持ちネタ……というか、わたしの中でカタチが出来上がっているので、「なにもまたソーランにしなくても、他にかっこいい民謡はいくらでもあるだろうに……」と、ちょっと寂しくなった。
 同じイシダ作品とはいえ、セルフコピーというか、初演を超えられないというか。別切り口なのはわかるし、先入観を持つ方が悪いのも自覚しているけれど、わざわざよりによってそんな先入観のあるものをやってくれなくていいのに、とモニョモニョ。
 や、それも最初だけ、もう頭を切り換えて楽しむけどさっ。

 でもって出演者全員での中詰めだー、にぎやかでかっこよくていいなあ、と思っていたら、幕が下りたので、びっくりした。

 中詰めだと信じていたよ。
 終わりなんかい。
 

 えー、ナンチャッテ日本物ショーなので、アトラクションみたいでいいのかも。
 日本物ショーらしい幽玄さだの静謐さなどはまーーったくないが、単純に差し出されるモノにわくわくしているうちに終了する。

 終わってみれば、トドとミエコせんせの出番の少なさにびっくりするし。
 どちらも派手に場と時間を与えられてどーんと登場しているんだが、要になる場面に登場しないと、全体としての印象は、あくまでも「ゲスト」になるんだな。

 そして、実はひそかに、ミエコせんせが笑顔で踊っていたことにおどろいているのだ……。
 表情のあるミエコせんせって……すすすすげー。

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