正義の味方は、そもそも空気なんか読んでられない。@ZORRO 仮面のメサイア
2009年3月15日 タカラヅカ それにしても、オープニングがかっこいいですな、『ZORRO 仮面のメサイア』。
仮面をつけていても、ゆみこちゃんはアゴのカタチで、キムは唇でわかる(笑)。
や、まさか2、3番手がまざっているとは思わなかったので、めっさ油断してオペラで「誰がいるのかしら♪」と気軽にアップで見たら、水しぇんの後ろがゆみことキムでおどろいた(笑)。
んで、主人公さんたちの話。
……ディエゴさん@水しぇん登場時のKYぶりに、最初からびっくりしました、実は。
トップスターだから当然なのかもしれないけど、それまでの雰囲気ぶっ壊し、すごく華美な衣装で「出迎えてくれないのか?」とかなんとか言って現れるのが、じゃじゃーん♪な感じというより、雰囲気クラッシャーなだけに感じられて……ゲフンゲフン。
そして、お友だち♪と信じていたメンドーサ@ゆみこに握手をはねのけられ、「アンタ実は友だちいないんぢゃあ……?」みたいな危惧を抱きました。
そして、両親殺され、領地没収され、とかものすごいことになってるのに、そのキラキラ衣装でお金持ち然として帰国してきたのもまた、「アンタ実は友だちいないんぢゃあ……?」という危惧に、拍車をかけました。誰も知らせてくれないんだ……。
当時の移動手段、情報伝達の時差を考えれば仕方ないことなのかもしれないけど、コトがコトだけに、ディエゴののんきさにびっくりしてしまった。
登場がコレ、つーのが、その後の彼の印象も決定づけてしまう……わたし的に(笑)。
なんつーんだ、空気読めないおぼっちゃまってゆーかな。
それはそれでアリだと思っているが、演出家はそういう意図で作っていないだろうこともわかるので、そのへんはちょっとモニョる。
メンドーサとロリータ@となみとディエゴが幼なじみ設定てのが、よくわかりません。
この人たちがどんな少年時代を送っていたのか、断絶感が強くてピンと来ない。
ディエゴとロリータがいい関係だったのはわかる。ついでに、ガルシア@ヲヅキとの温度感も。
しかしそこにメンドーサが加わると、途端わからなくなる……。
メンドーサひとり、あきらかに異質。
友だちだったとは、とても思えない……。
おつむにお花の咲いている幸せカップル・ディエゴとロリータの周囲に、黒い暗雲漂わせて「ロリータ……ロリータ……ボクのモノ……」とただなんとなくうろうろしていただけなんじゃないかメンドーサ、と思ってみたり。
ロリータは「うざっ、ナニこの根暗男」と思っていたけど、人を疑うことを知らないディエゴおぼっちゃまは「みんな友だち~~♪」と思っていたとか?
……どんどんディエゴ様がアレな人に思えてしまう……(笑)。
ようするに筋が通っていればソレでイイので、ディエゴ様がお花畑な人であっても、別にかまわない。
浮世離れしてなきゃ、仮面付けて正義のヒーローはやらないと思うから。
ディエゴ様が少々アレな人で、やることなすことそりゃまずいでしょう、と思っていても、彼の忠犬ベルナルドくん@キムは「…………」なまま、付き従っている、という展開はとても萌えです。
見た目がかっこいいから、それでイイし、ディエゴ様。ヒゲ最高!!
お馬鹿おぼっちゃまプレイも素敵です。
水しぇんの誠実な熱量で、正義を説かれるとそれだけで正しい気がするから、タカラヅカのヒーロー物ってのは、いいよな。
まさしくトップスターの仕事だ。
気の強いお嬢様ロリータ@となみちゃんは、すごくかわいい。
アクティヴでじっとしてなくて、トラブル・メーカー……てゆーか、足を引っ張るだけだから、じっとしてろナニもするななとこがまた、かわいいですな。
てゆーか、ゾロに憧れたからってふつー、コスプレして、追っかけはしません。
いや、いるよ、そーゆー人。好きなミュージシャンでもアニメキャラでも、コスプレして愛を示す人はいる。が、ヒロインがソレってのは、なかなか素敵だ(笑)。
その頓狂でズレた感じの突撃感がかわいい。
ついでに、ベルナルドくんをゾロだとカンチガイしたままのロリータ、というパラレル物語も見てみたいです。
ゾロを追いかけて隠れ家へやって来たロリータちゃんは、ベルナルドくんを見てなんの疑問もなくゾロだと思うわけでしょ?
そのまカンチガイして、恋しちゃってくれても、ぜんぜんいいんだけど。でもって、夜の稲妻@みなこと対決だ。
ほんとはオレがゾロなんだ……と、言い出したくて言えなくて、じれじれするディエゴ様も見てみたい。
真実が言えないまま(ベルナルドくんは喋れないし)、四角関係、絶体絶命!!(笑)
ロリータちゃんの侍女たち@さゆ・ミミも巻き込んで、暗黒パワーのメンドーサ大佐も乱入してきて、さあ大変。
ヒーロー物も正義も横へ置いておいて、恋愛事情のみにじたばたする彼らもたのしそうだ。
あ、恋愛にもつれまくってる彼らを横目に、美しき総督@かなめ様が美しき奥方@ルーシーちゃんと美しき邪悪姉君@いづるんと、優雅に世間話しながらアフタヌーン・ティとかキメてくれてると、なお萌えですな。
さて、悪役メンドーサ大佐@ゆみこは中間管理職は大変!て感じで、いいですな。
高笑いと上から叱られる姿ばかりが印象に残ってしまう、ベルクカッツェとかあしゅら男爵とかのポジション?(例が古すぎます)
悪役はハッタリ効かせてナンボ、彼の場合歌声が説得力になります。
ロリータちゃんにまーーったく相手にされていないのにひとりで盛り上がっていたり、お約束なところがたまりません。
前述の通り、昔馴染み設定は想像の範囲外なので、「彼の脳内で」ということにしておきます。
メンドーサも「オレとロリータのラヴラヴな関係を邪魔する、憎きディエゴ」と思ってるし、ディエゴも「仲良しのメンドーサくん」と思ってたみたいだし、一見アホっぽいロリータちゃんが、実はいちばん人間関係があるがままに見えているのかもしれない。
人間、自分の見たいモノしか見ないからなー。
とことん悪役だった彼が、最後に「何故インディアンを憎むのか」を打ち明けます。
そ、そうだったのか! そんなことがあったのか!! と、素直にショックを受け、彼の心のキズに打たれました。そーゆーシリアスな盛り上げは、ほんと彩吹氏はうまいっす。
共に両親を異種族に殺され、人生が変わってしまったふたりの男の亡骸の手を、ディエゴがつなげてみせるラストシーンに、泣けました。
なんか全体的にすごーく「タカラヅカを観た」な気分になるのはたぶん、『ベルばら』を観たのと同じテイストを感じているからかも、しれません。
や、『ベルばら』よりぜんぜんいいけどなっ。
仮面をつけていても、ゆみこちゃんはアゴのカタチで、キムは唇でわかる(笑)。
や、まさか2、3番手がまざっているとは思わなかったので、めっさ油断してオペラで「誰がいるのかしら♪」と気軽にアップで見たら、水しぇんの後ろがゆみことキムでおどろいた(笑)。
んで、主人公さんたちの話。
……ディエゴさん@水しぇん登場時のKYぶりに、最初からびっくりしました、実は。
トップスターだから当然なのかもしれないけど、それまでの雰囲気ぶっ壊し、すごく華美な衣装で「出迎えてくれないのか?」とかなんとか言って現れるのが、じゃじゃーん♪な感じというより、雰囲気クラッシャーなだけに感じられて……ゲフンゲフン。
そして、お友だち♪と信じていたメンドーサ@ゆみこに握手をはねのけられ、「アンタ実は友だちいないんぢゃあ……?」みたいな危惧を抱きました。
そして、両親殺され、領地没収され、とかものすごいことになってるのに、そのキラキラ衣装でお金持ち然として帰国してきたのもまた、「アンタ実は友だちいないんぢゃあ……?」という危惧に、拍車をかけました。誰も知らせてくれないんだ……。
当時の移動手段、情報伝達の時差を考えれば仕方ないことなのかもしれないけど、コトがコトだけに、ディエゴののんきさにびっくりしてしまった。
登場がコレ、つーのが、その後の彼の印象も決定づけてしまう……わたし的に(笑)。
なんつーんだ、空気読めないおぼっちゃまってゆーかな。
それはそれでアリだと思っているが、演出家はそういう意図で作っていないだろうこともわかるので、そのへんはちょっとモニョる。
メンドーサとロリータ@となみとディエゴが幼なじみ設定てのが、よくわかりません。
この人たちがどんな少年時代を送っていたのか、断絶感が強くてピンと来ない。
ディエゴとロリータがいい関係だったのはわかる。ついでに、ガルシア@ヲヅキとの温度感も。
しかしそこにメンドーサが加わると、途端わからなくなる……。
メンドーサひとり、あきらかに異質。
友だちだったとは、とても思えない……。
おつむにお花の咲いている幸せカップル・ディエゴとロリータの周囲に、黒い暗雲漂わせて「ロリータ……ロリータ……ボクのモノ……」とただなんとなくうろうろしていただけなんじゃないかメンドーサ、と思ってみたり。
ロリータは「うざっ、ナニこの根暗男」と思っていたけど、人を疑うことを知らないディエゴおぼっちゃまは「みんな友だち~~♪」と思っていたとか?
……どんどんディエゴ様がアレな人に思えてしまう……(笑)。
ようするに筋が通っていればソレでイイので、ディエゴ様がお花畑な人であっても、別にかまわない。
浮世離れしてなきゃ、仮面付けて正義のヒーローはやらないと思うから。
ディエゴ様が少々アレな人で、やることなすことそりゃまずいでしょう、と思っていても、彼の忠犬ベルナルドくん@キムは「…………」なまま、付き従っている、という展開はとても萌えです。
見た目がかっこいいから、それでイイし、ディエゴ様。ヒゲ最高!!
お馬鹿おぼっちゃまプレイも素敵です。
水しぇんの誠実な熱量で、正義を説かれるとそれだけで正しい気がするから、タカラヅカのヒーロー物ってのは、いいよな。
まさしくトップスターの仕事だ。
気の強いお嬢様ロリータ@となみちゃんは、すごくかわいい。
アクティヴでじっとしてなくて、トラブル・メーカー……てゆーか、足を引っ張るだけだから、じっとしてろナニもするななとこがまた、かわいいですな。
てゆーか、ゾロに憧れたからってふつー、コスプレして、追っかけはしません。
いや、いるよ、そーゆー人。好きなミュージシャンでもアニメキャラでも、コスプレして愛を示す人はいる。が、ヒロインがソレってのは、なかなか素敵だ(笑)。
その頓狂でズレた感じの突撃感がかわいい。
ついでに、ベルナルドくんをゾロだとカンチガイしたままのロリータ、というパラレル物語も見てみたいです。
ゾロを追いかけて隠れ家へやって来たロリータちゃんは、ベルナルドくんを見てなんの疑問もなくゾロだと思うわけでしょ?
そのまカンチガイして、恋しちゃってくれても、ぜんぜんいいんだけど。でもって、夜の稲妻@みなこと対決だ。
ほんとはオレがゾロなんだ……と、言い出したくて言えなくて、じれじれするディエゴ様も見てみたい。
真実が言えないまま(ベルナルドくんは喋れないし)、四角関係、絶体絶命!!(笑)
ロリータちゃんの侍女たち@さゆ・ミミも巻き込んで、暗黒パワーのメンドーサ大佐も乱入してきて、さあ大変。
ヒーロー物も正義も横へ置いておいて、恋愛事情のみにじたばたする彼らもたのしそうだ。
あ、恋愛にもつれまくってる彼らを横目に、美しき総督@かなめ様が美しき奥方@ルーシーちゃんと美しき邪悪姉君@いづるんと、優雅に世間話しながらアフタヌーン・ティとかキメてくれてると、なお萌えですな。
さて、悪役メンドーサ大佐@ゆみこは中間管理職は大変!て感じで、いいですな。
高笑いと上から叱られる姿ばかりが印象に残ってしまう、ベルクカッツェとかあしゅら男爵とかのポジション?(例が古すぎます)
悪役はハッタリ効かせてナンボ、彼の場合歌声が説得力になります。
ロリータちゃんにまーーったく相手にされていないのにひとりで盛り上がっていたり、お約束なところがたまりません。
前述の通り、昔馴染み設定は想像の範囲外なので、「彼の脳内で」ということにしておきます。
メンドーサも「オレとロリータのラヴラヴな関係を邪魔する、憎きディエゴ」と思ってるし、ディエゴも「仲良しのメンドーサくん」と思ってたみたいだし、一見アホっぽいロリータちゃんが、実はいちばん人間関係があるがままに見えているのかもしれない。
人間、自分の見たいモノしか見ないからなー。
とことん悪役だった彼が、最後に「何故インディアンを憎むのか」を打ち明けます。
そ、そうだったのか! そんなことがあったのか!! と、素直にショックを受け、彼の心のキズに打たれました。そーゆーシリアスな盛り上げは、ほんと彩吹氏はうまいっす。
共に両親を異種族に殺され、人生が変わってしまったふたりの男の亡骸の手を、ディエゴがつなげてみせるラストシーンに、泣けました。
なんか全体的にすごーく「タカラヅカを観た」な気分になるのはたぶん、『ベルばら』を観たのと同じテイストを感じているからかも、しれません。
や、『ベルばら』よりぜんぜんいいけどなっ。
コメント