キャラクタをつないで。@薔薇に降る雨
2009年5月4日 タカラヅカ 役が少なすぎる……のは正塚作品のデフォ。『マリポーサの花』に比べれば上出来とはいえ、『薔薇に降る雨』にどーしてこんなにも「役が少ないんぢゃね?」と思うのか、考えた。
7年前と現在と、いわば舞台がふたつあるため、通し役が少ない。
舞台がふたつあるから、それぞれに役を作ることは出来るが、ボーイやメイド、踊る街の人役が増えるだけで、物語に絡む役が上演時間に対して2分の1になっているんだ。
物語に絡む役だって、現在パートにしか出ないからどーしても出番が少なく、書き込みも少ない。
グザヴィエ@ともちんだって、7年前からイヴェット@ウメに目を付けていたってゆーなら、7年前から登場していればいいのに。
ジャスティン@タニちゃんが潜入するパーティ場面を華やかに盛り上げて、現在に登場する人たちをみんなぶちこんでおく。
取り巻きを連れたグザヴィエ、成り上がりモノを見下す貴族サマたち、イヴェットのパパとママン、お屋敷の会計士とその息子@七帆も正装してかちんこちんに混ざっている、と。
オーランジュ男爵@らんとむが優雅に舞っていたり、歌ってくれてもヨシ(笑)。
特に台詞があるでなく、ストーリーが展開するでなく、パーティ自体は背景でいいからさ。「キャラクタ」をつないでほしいの。
さすがに庶民代表の下請け会社社長@いりすは混ざれないけどさ。
1時間半の3分の1近い時間、主要キャラが出番なしっつーのはもったいないと思うのよ。
『マリポサ』もそうだったけど、とにもかくにも「出番」なんだよ、とりあえず板の上に載せておけば、別にわざわざ台詞作ってあげなくても、ジェンヌは演技するんだから、小芝居でもなんでも作り込んでいくんだから。
コロスや通行人ではなく、「役」として板の上にいれば、現在パートへとつながる演技を無言でしてくれるよ。
ジャスティンがイヴェットを見つけてキスの雨を降らせて、駆け落ちを持ちかける。
それを銀橋にして、本舞台では華やかなパーティ。現在パートの主要キャラ勢揃い。
で、「早く戻らないと怪しまれる」とイヴがパーティ場面にたどり着いたところで紗幕が降りる。ジャスティンとは無縁の世界が紗幕の向こうで静止しているのを背景に、「イヴェットは来なかった」のモノローグでいいんじゃない?
女の子を壁に押し付けてキスの雨、っての、萌えシチュだから壁がないのは残念だが(笑)、銀橋だったら客席に近いから、情熱のタニウメラヴシーンが目の前でごっくん、になるしさー。
初見時に「ともちの出番、アレだけ?」と言いはしたが、別にグザヴィエ氏の出番的にはあれでしょうがないかなとは思っています。
ジャスティンVSグザヴィエって話じゃないし。ジャスティンはイヴェットの結婚相手になるつもりはないんだから、グザヴィエは恋敵ですらない。
しかし、七帆くんの出番の少なさっつーか、役の小ささは、惜しいと思うんだよなー。彼のタカラヅカ人生、男役人生、最後の役なんだよお? 番手的にはたしかにまだ下だから仕方ないとはいえ、新公主演してバウ主演もしたスターなんだよお?
もったいないっす。
これ以上「役」の数を増やすことができないなら、7年前にも出番を増やして、今ある役の描き方をプラスアルファしてくれればなと。
唯一主要キャラで通し役なのは、フランシス@みっちゃん。
フランシスは正直なとこ3番手の演じる比重のキャラではないと思う。みっちゃんには役不足。7年前も現在も、出てはいるけれど、だからどうってことのない描き方。7年前なんて、モブに近い扱いだし。
この「モブに近い扱い」だからこそ、みっちゃんが演じている意味はあるのかもしれない。
みっちゃんは、モブには混ざらないからだ。
主要キャラだからといって特別扱いされない正塚作品、自力で輝かないとモブとの区別がつかない。
もしも半端な人がやると、フランシスという役はモブに混ざってしまうと思う。避暑地で歌い踊る名もなき人と混ざってしまう。
その点、みっちゃんは背景には絶対ならない、押し出しの強さと派手さがある。
彼のスターとしての実力、キャリアに信頼があるから、あーゆーモブめいた扱いをされているんだろうな。
自力で輝けない人だったら、もう少し演出面で気を遣われていると思う。
あの集団お祭り騒ぎの中で再会するからこそ意味のあるふたり、を描く以上、弟だからって登場を特別扱いするわけにいかない。だからただの脇扱い、でもその存在感と男役としての佇まいの確立された姿で「おっ」と思わせ、「あ、あの人最初に出てた弟役の人だ」と観客に自発的に気づかせる。気づかせたからといって、ストーリーには絡まないから「弟と来ていたのね、ふーん」で終わらせる。
同じ意味で、フランシスのガールフレンド、ベロニカ@アリスちゃんもいる。彼女もまた、なんの説明もないまま現在パートで再登場し、「あのとき弟くんと踊っていた女の子かぁ」と観客に気づかせるために、とにかくスター力のある子を配置しているよね。
難しい仕事をさせられているわりに、役として美味しくないよなあ、フランシス。
でも二枚目役だから、『Paradise Prince』よりいいと思う。『パラプリ』では「目立つ」役ではあったけれど、3番手スターのやるべき役ではないと思ったから。今みっちゃんが大劇場でやるべきなのは、絶対二枚目役だと思う。コメディやイモにーちゃんではなく、ふつーにハンサムな役。
『パラプリ』では目立つ役だけどお笑い役で新人がやるならいいけど、3番手が今さらやるべき役じゃない、で、『薔薇雨』では二枚目だけど自力で目立たなくてはならない役で、役割的に3番手が今さらやるべき役じゃない……って、与えられた仕事は正反対なのに、3番手としてはどうよ、なところは共通って。
2番手が主人公の親友をやっているのだから、3番手は敵を演じるのがいちばんオイシイんだがなあ。
グザヴィエをみっちゃんがやれば良かったんじゃないのかな、それこそ7年前のパーティ場面描いて、イヴェットの美貌に瞠目してる姿を見せて。
なにげに悪役のみっちゃんって見たことないよな。ファンがわかりやすく食いつく役じゃん、恋のためには遮断を選ばない悪役って。
「ダメだよ、みっちゃんに悪役はできるけど、ともちに弟役は出来ないから」
わたしの提案は、友人にあっさり却下されました。
あー……ともちのきらきら若ぶった16歳(推定)演技……そ、それは確かに羞恥プレ……ゲフンゲフン。
7年前と現在と、いわば舞台がふたつあるため、通し役が少ない。
舞台がふたつあるから、それぞれに役を作ることは出来るが、ボーイやメイド、踊る街の人役が増えるだけで、物語に絡む役が上演時間に対して2分の1になっているんだ。
物語に絡む役だって、現在パートにしか出ないからどーしても出番が少なく、書き込みも少ない。
グザヴィエ@ともちんだって、7年前からイヴェット@ウメに目を付けていたってゆーなら、7年前から登場していればいいのに。
ジャスティン@タニちゃんが潜入するパーティ場面を華やかに盛り上げて、現在に登場する人たちをみんなぶちこんでおく。
取り巻きを連れたグザヴィエ、成り上がりモノを見下す貴族サマたち、イヴェットのパパとママン、お屋敷の会計士とその息子@七帆も正装してかちんこちんに混ざっている、と。
オーランジュ男爵@らんとむが優雅に舞っていたり、歌ってくれてもヨシ(笑)。
特に台詞があるでなく、ストーリーが展開するでなく、パーティ自体は背景でいいからさ。「キャラクタ」をつないでほしいの。
さすがに庶民代表の下請け会社社長@いりすは混ざれないけどさ。
1時間半の3分の1近い時間、主要キャラが出番なしっつーのはもったいないと思うのよ。
『マリポサ』もそうだったけど、とにもかくにも「出番」なんだよ、とりあえず板の上に載せておけば、別にわざわざ台詞作ってあげなくても、ジェンヌは演技するんだから、小芝居でもなんでも作り込んでいくんだから。
コロスや通行人ではなく、「役」として板の上にいれば、現在パートへとつながる演技を無言でしてくれるよ。
ジャスティンがイヴェットを見つけてキスの雨を降らせて、駆け落ちを持ちかける。
それを銀橋にして、本舞台では華やかなパーティ。現在パートの主要キャラ勢揃い。
で、「早く戻らないと怪しまれる」とイヴがパーティ場面にたどり着いたところで紗幕が降りる。ジャスティンとは無縁の世界が紗幕の向こうで静止しているのを背景に、「イヴェットは来なかった」のモノローグでいいんじゃない?
女の子を壁に押し付けてキスの雨、っての、萌えシチュだから壁がないのは残念だが(笑)、銀橋だったら客席に近いから、情熱のタニウメラヴシーンが目の前でごっくん、になるしさー。
初見時に「ともちの出番、アレだけ?」と言いはしたが、別にグザヴィエ氏の出番的にはあれでしょうがないかなとは思っています。
ジャスティンVSグザヴィエって話じゃないし。ジャスティンはイヴェットの結婚相手になるつもりはないんだから、グザヴィエは恋敵ですらない。
しかし、七帆くんの出番の少なさっつーか、役の小ささは、惜しいと思うんだよなー。彼のタカラヅカ人生、男役人生、最後の役なんだよお? 番手的にはたしかにまだ下だから仕方ないとはいえ、新公主演してバウ主演もしたスターなんだよお?
もったいないっす。
これ以上「役」の数を増やすことができないなら、7年前にも出番を増やして、今ある役の描き方をプラスアルファしてくれればなと。
唯一主要キャラで通し役なのは、フランシス@みっちゃん。
フランシスは正直なとこ3番手の演じる比重のキャラではないと思う。みっちゃんには役不足。7年前も現在も、出てはいるけれど、だからどうってことのない描き方。7年前なんて、モブに近い扱いだし。
この「モブに近い扱い」だからこそ、みっちゃんが演じている意味はあるのかもしれない。
みっちゃんは、モブには混ざらないからだ。
主要キャラだからといって特別扱いされない正塚作品、自力で輝かないとモブとの区別がつかない。
もしも半端な人がやると、フランシスという役はモブに混ざってしまうと思う。避暑地で歌い踊る名もなき人と混ざってしまう。
その点、みっちゃんは背景には絶対ならない、押し出しの強さと派手さがある。
彼のスターとしての実力、キャリアに信頼があるから、あーゆーモブめいた扱いをされているんだろうな。
自力で輝けない人だったら、もう少し演出面で気を遣われていると思う。
あの集団お祭り騒ぎの中で再会するからこそ意味のあるふたり、を描く以上、弟だからって登場を特別扱いするわけにいかない。だからただの脇扱い、でもその存在感と男役としての佇まいの確立された姿で「おっ」と思わせ、「あ、あの人最初に出てた弟役の人だ」と観客に自発的に気づかせる。気づかせたからといって、ストーリーには絡まないから「弟と来ていたのね、ふーん」で終わらせる。
同じ意味で、フランシスのガールフレンド、ベロニカ@アリスちゃんもいる。彼女もまた、なんの説明もないまま現在パートで再登場し、「あのとき弟くんと踊っていた女の子かぁ」と観客に気づかせるために、とにかくスター力のある子を配置しているよね。
難しい仕事をさせられているわりに、役として美味しくないよなあ、フランシス。
でも二枚目役だから、『Paradise Prince』よりいいと思う。『パラプリ』では「目立つ」役ではあったけれど、3番手スターのやるべき役ではないと思ったから。今みっちゃんが大劇場でやるべきなのは、絶対二枚目役だと思う。コメディやイモにーちゃんではなく、ふつーにハンサムな役。
『パラプリ』では目立つ役だけどお笑い役で新人がやるならいいけど、3番手が今さらやるべき役じゃない、で、『薔薇雨』では二枚目だけど自力で目立たなくてはならない役で、役割的に3番手が今さらやるべき役じゃない……って、与えられた仕事は正反対なのに、3番手としてはどうよ、なところは共通って。
2番手が主人公の親友をやっているのだから、3番手は敵を演じるのがいちばんオイシイんだがなあ。
グザヴィエをみっちゃんがやれば良かったんじゃないのかな、それこそ7年前のパーティ場面描いて、イヴェットの美貌に瞠目してる姿を見せて。
なにげに悪役のみっちゃんって見たことないよな。ファンがわかりやすく食いつく役じゃん、恋のためには遮断を選ばない悪役って。
「ダメだよ、みっちゃんに悪役はできるけど、ともちに弟役は出来ないから」
わたしの提案は、友人にあっさり却下されました。
あー……ともちのきらきら若ぶった16歳(推定)演技……そ、それは確かに羞恥プレ……ゲフンゲフン。
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