1・2・3、そして6カラット。@Amour それは・・・
2009年5月5日 タカラヅカ ユニットの人数って難しいんだな。
と、宙組ショー『Amour それは・・・』を観て思った。
スカステで前もってともちたちが、「6カラット」というユニットで活躍するとかなんとか、言っていたらしいことを、聞きかじっていた。予備知識ナシ観劇希望のわたしは番組自体見ていないが。
それを聞いたときに、「6カラット? それって、ただの6人口のことなんぢゃないの?」と、いやな予感がした。
6、という数に、不安を感じたんだ。だってAQUA5よりさらに人数多いわけだし、第一真ん中誰よ、学年順でともちなら、偶数ってのおかしいでしょう?
6人のアイドル・ユニットぐらいこの世にはいくらでもあるが、ヅカには順列がありルールがあり、いろいろややこしい。外の芸能界のよーにユニットが成立するとも思えない。
アイドル・ユニットではなく、ただのスクールメイツなんぢゃないの? と、おばさんは思った。スクールメイツってのは、大昔にあったスターの後ろで踊る個々に名前のないバックダンサーのチームね。
ええ。
ほんとにただの6人口で、しょんぼりした。
ありゃただのスクールメイツだ……。
AQUA5が「5人」で成り立っているのは、トップスターを中心としたユニットだからだ。5人以上、そこに誰も入らない。5人で完結している彼らは、たしかにひとつのユニットとして使うことが出来る。
一方6カラットがスクールメイツでしかないのは、彼らの真ん中に別のスターが入り、そのスターの場面を盛り上げる脇役でしかないためだ。彼らだけでは場は成り立たないという……ソレってただの6人口……。
でもって、若い子はいいけど、ともちが今さら88期生と一緒に6人口っつーのは、ええっと。
ユニットとか言ってるけど、AQUA5のような活躍をするわけではない、今回のショー限定でそんな名前がついている、というのはわかっています。
だからこそ余計に、「ただの6人口に名前付けるなよ」と思ったのです。6人組、としばってしまうと、かえって個々の活躍とか、作品のバラエティ度が下がる気がして。
ふつーなら顔ぶれを替えて2人、3人と使うべき場面でも、「6カラットって言っちゃったから、6人で登場ね」とか、自分で自分の首を絞めている気がするんですが、岡田先生?
ショー1作品限定でユニットを組むならば、3人組が限度かな。
トップスター以外の脇(番手スターを含んでいたとしても、トップでない以上脇だよな)で構成されたユニットをオイシク使うための、最大人数。
銀橋でも花道でもカーテン前でも、3人なら場は保つし、また「ただの大勢」にはならない。あくまでも「スターが3人」でいられる。
大勢が登場している場面にも、3人ならプラスアルファとして投入できる。
トップスターを含んでいるユニットなら、5人でも大丈夫。だっていつでもどこでも真ん中は決まっているから。そして、彼らだけでカーテン前ではない、本当の一場面まるまるもらえるから、人数多くても問題ない。
……脇のユニットでは、人数多いとただのバックダンサーかコーラスチームでしかないよ……。
と、ユニット人数について、つらつら考えてしまいました、『Amour それは・・・』。
上から1・2・3、そして6カラットという作りなので、必然的に3番手みっちゃんはオイシクなった気がする。トップと2番手は通常通りで、4以下が存在しないも同然(6人セット)だと、通常4番目や5番目に振られがちな役割も全部3番手がまかなうことになる。
まあ、それもソレでアリかなとは思うが……。作品の幅が狭まってるよなー。
6カラットのしばりで、さらに平板に散漫になっていたけど、よーするにもお……古い、よね、ね、この作品……。
いや、きれいだよ? きれいだけど、そのきれいさも薄い水色とかがずーーっと続いて、いつか他の色や光があるのかなと思っているうちに終了、えええ、ほんとにコレだけで終わり?! と、びっくりした。
あまりに平板、あまりに凡作。
大劇場での新作ショーというより、どこかの市民ホールで全ツ再演ショーを観ているみたいだった。大劇場を使い切っていない。
盛り上がるところはどこだ……なにを訴えたくてクリエイトしてるんだ、作者?
その後全ツで使い回すことを念頭に置いて、規模を小さく紙芝居的にまとめているのか?
サヨナラ公演だということも、わかりにくい。
岡田せんせ、タニウメ退団公演だっておぼえてるのかなあ。
や、前回の星組さんがやりすぎだったんデスヨ? フジイくんアレはやりすぎ、毎日サヨナラショーぢゃ観ている方も持たないって。
だからって、ここまでどーでもいい作りにしなくてもいいじゃないか、岡田せんせ?!
アテ書きが観たかった。
最後だからこそ、キャストを愛し、ファン目線を理解し、「タニちゃんだからこそ」「タニウメだからこそ」の場面やシチュエーションを楽しみたかった。
……コレ、どの組で誰がやっても同じだよねえ……サヨナラ関係ない、通常公演でいいよねえ……。
いやその、ファンの人には「これぞタニウメ」「これぞサヨナラ作品」になっているのかもしれないが。
わたしはただの全組観るゆるいヅカファンでしかない外野だから、すごくとんちんかんなことを言っているのかもしれないが。
らんとむとウメががっつり絡む、大人な場面が観たかったよおお。
またしてもウメちゃんの場面、相手はみっちゃんですよ。もうソレは観たから、今回はらんとむにしてくださいよ。
クラシカルなタニウメもいいけど、それ一辺倒でなく、現代的な部分も見せてくださいよ、このふたりほどソレが似合うトップコンビもいなかったんだから。
七帆くんもアレだけですか……彼中心の場面をわざわざ作らなくても、十分オイシイものを演じられる実力のある美形くんなのに。
退団公演がオリジナル書き下ろしショーなのにアテ書きとは思えない、ってのは、寂しいなあ。
クリエイターだから、自分の作風優先もアリだと思っているけれど、タカラヅカである以上生徒をどう活かすかにも気を配ってほしいっす、岡田せんせ。
それでも、初舞台生ロケットのあとに、ひとり歌うタニちゃんを見て泣いたがな。
はじまる子たちと、卒業する人と。
そのコントラストのあざやかさに。
と、宙組ショー『Amour それは・・・』を観て思った。
スカステで前もってともちたちが、「6カラット」というユニットで活躍するとかなんとか、言っていたらしいことを、聞きかじっていた。予備知識ナシ観劇希望のわたしは番組自体見ていないが。
それを聞いたときに、「6カラット? それって、ただの6人口のことなんぢゃないの?」と、いやな予感がした。
6、という数に、不安を感じたんだ。だってAQUA5よりさらに人数多いわけだし、第一真ん中誰よ、学年順でともちなら、偶数ってのおかしいでしょう?
6人のアイドル・ユニットぐらいこの世にはいくらでもあるが、ヅカには順列がありルールがあり、いろいろややこしい。外の芸能界のよーにユニットが成立するとも思えない。
アイドル・ユニットではなく、ただのスクールメイツなんぢゃないの? と、おばさんは思った。スクールメイツってのは、大昔にあったスターの後ろで踊る個々に名前のないバックダンサーのチームね。
ええ。
ほんとにただの6人口で、しょんぼりした。
ありゃただのスクールメイツだ……。
AQUA5が「5人」で成り立っているのは、トップスターを中心としたユニットだからだ。5人以上、そこに誰も入らない。5人で完結している彼らは、たしかにひとつのユニットとして使うことが出来る。
一方6カラットがスクールメイツでしかないのは、彼らの真ん中に別のスターが入り、そのスターの場面を盛り上げる脇役でしかないためだ。彼らだけでは場は成り立たないという……ソレってただの6人口……。
でもって、若い子はいいけど、ともちが今さら88期生と一緒に6人口っつーのは、ええっと。
ユニットとか言ってるけど、AQUA5のような活躍をするわけではない、今回のショー限定でそんな名前がついている、というのはわかっています。
だからこそ余計に、「ただの6人口に名前付けるなよ」と思ったのです。6人組、としばってしまうと、かえって個々の活躍とか、作品のバラエティ度が下がる気がして。
ふつーなら顔ぶれを替えて2人、3人と使うべき場面でも、「6カラットって言っちゃったから、6人で登場ね」とか、自分で自分の首を絞めている気がするんですが、岡田先生?
ショー1作品限定でユニットを組むならば、3人組が限度かな。
トップスター以外の脇(番手スターを含んでいたとしても、トップでない以上脇だよな)で構成されたユニットをオイシク使うための、最大人数。
銀橋でも花道でもカーテン前でも、3人なら場は保つし、また「ただの大勢」にはならない。あくまでも「スターが3人」でいられる。
大勢が登場している場面にも、3人ならプラスアルファとして投入できる。
トップスターを含んでいるユニットなら、5人でも大丈夫。だっていつでもどこでも真ん中は決まっているから。そして、彼らだけでカーテン前ではない、本当の一場面まるまるもらえるから、人数多くても問題ない。
……脇のユニットでは、人数多いとただのバックダンサーかコーラスチームでしかないよ……。
と、ユニット人数について、つらつら考えてしまいました、『Amour それは・・・』。
上から1・2・3、そして6カラットという作りなので、必然的に3番手みっちゃんはオイシクなった気がする。トップと2番手は通常通りで、4以下が存在しないも同然(6人セット)だと、通常4番目や5番目に振られがちな役割も全部3番手がまかなうことになる。
まあ、それもソレでアリかなとは思うが……。作品の幅が狭まってるよなー。
6カラットのしばりで、さらに平板に散漫になっていたけど、よーするにもお……古い、よね、ね、この作品……。
いや、きれいだよ? きれいだけど、そのきれいさも薄い水色とかがずーーっと続いて、いつか他の色や光があるのかなと思っているうちに終了、えええ、ほんとにコレだけで終わり?! と、びっくりした。
あまりに平板、あまりに凡作。
大劇場での新作ショーというより、どこかの市民ホールで全ツ再演ショーを観ているみたいだった。大劇場を使い切っていない。
盛り上がるところはどこだ……なにを訴えたくてクリエイトしてるんだ、作者?
その後全ツで使い回すことを念頭に置いて、規模を小さく紙芝居的にまとめているのか?
サヨナラ公演だということも、わかりにくい。
岡田せんせ、タニウメ退団公演だっておぼえてるのかなあ。
や、前回の星組さんがやりすぎだったんデスヨ? フジイくんアレはやりすぎ、毎日サヨナラショーぢゃ観ている方も持たないって。
だからって、ここまでどーでもいい作りにしなくてもいいじゃないか、岡田せんせ?!
アテ書きが観たかった。
最後だからこそ、キャストを愛し、ファン目線を理解し、「タニちゃんだからこそ」「タニウメだからこそ」の場面やシチュエーションを楽しみたかった。
……コレ、どの組で誰がやっても同じだよねえ……サヨナラ関係ない、通常公演でいいよねえ……。
いやその、ファンの人には「これぞタニウメ」「これぞサヨナラ作品」になっているのかもしれないが。
わたしはただの全組観るゆるいヅカファンでしかない外野だから、すごくとんちんかんなことを言っているのかもしれないが。
らんとむとウメががっつり絡む、大人な場面が観たかったよおお。
またしてもウメちゃんの場面、相手はみっちゃんですよ。もうソレは観たから、今回はらんとむにしてくださいよ。
クラシカルなタニウメもいいけど、それ一辺倒でなく、現代的な部分も見せてくださいよ、このふたりほどソレが似合うトップコンビもいなかったんだから。
七帆くんもアレだけですか……彼中心の場面をわざわざ作らなくても、十分オイシイものを演じられる実力のある美形くんなのに。
退団公演がオリジナル書き下ろしショーなのにアテ書きとは思えない、ってのは、寂しいなあ。
クリエイターだから、自分の作風優先もアリだと思っているけれど、タカラヅカである以上生徒をどう活かすかにも気を配ってほしいっす、岡田せんせ。
それでも、初舞台生ロケットのあとに、ひとり歌うタニちゃんを見て泣いたがな。
はじまる子たちと、卒業する人と。
そのコントラストのあざやかさに。
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