アルバロ@まっつが、なんかますます地味になっていた気がした、花組全国ツアー『哀しみのコルドバ』『Red Hot Sea II』守山公演。
 コメディちっくに大仰にキザることをせず、ふつーに二枚目の範疇でかっこつけるだけだと、ただの脇役としてモブに沈むというかなんというか。
 いやその、脇だからそれでいいのかもしれんが、それにしてもますます脇ぶりが板に付いてきたなと、その役のこなれ方に危惧を感じたり(笑)。
 仕事に忠実な人なんだろーか。そこだけ場を壊してお笑いに徹してもかまわないと思うんだが……。

 それと、祭り場面でなにもしなくなっていた。
 梅芸であれほどめぐむ相手に絡んでたのに。めぐむの横に行って、ただ談笑しているだけ。なにか仕掛けるでなく、小芝居するでなく、自然に背景やってます……。疲れてるのかな。

 ソロ歌は芝居もショーも「まっつ的キメ顔」で朗々と歌ってましたが。
 

 神奈川まで行かないので、これが最後、My楽。
 花組のゆーひくんを見るのは最後、まっつの隣のゆーひくんを見るのも最後。

 そう思うと寂しくて仕方がない。

 そして、また。

 不意に、まっつに会えるのは、あといったい何回あるんだろうと思い、泣きたくなった。

 タカラヅカは有限の楽園。
 誰もが永遠にいられるところじゃない。みんないつかは卒業していく。

 考えたくないけど、まっつもいずれいなくなる。
 いったいあと何回、舞台の上の未涼亜希を見ることができるのか。男役の未涼亜希を見られるのか。
 それを思うと、なんかもー急にかなしくなって。

 ゆーひくんだって、トップが確定したってことはカウントダウンがはじまったってことだし、わたしが彼にはまってから毎公演毎公演集合日が近づくたびに退団の噂が駆けめぐる人だったけど、なんか最近はそんなこともなくなって安心していたのに、そうかこれからはカウントダウンにおびえることになるのかと改めて考えて、こちらもまた悲しくなり。

 どのジェンヌさんも、輝いていられる時間はとても短いのだ、初舞台を踏んでから台詞をもらえ役をもらえ、キャラクタが確立してから卒業まではほんとーに短い間なんだと実感した。

 そうやってタカラヅカは1世紀近く続いてきたとわかってはいるが、なんかもーしみじみと悲しいなあ。

 まっつ、どうかどうか、少しでも長く夢を見させてくださいよ。
 客席でガン見しているだけで、なんの役にも立ってないファンだけどさ。

 
 ほんとに、年を取ると涙もろくて困る。
 いつどこで不意に悲しくなるのやら。
 悲しい場面だとわかっていれば、ハンカチの用意も出来るけど、しあわせそーにきらきらたのしい笑顔場面で泣きたくなる、それじゃ自衛のしようがない。
 降雨確率見て傘の用意しても、無意味みたいな。

  
 まとぶさんは芝居の髪型が微妙に変わっていて、「あのすだれはナニ?!」と、幕間に木ノ実さんと話すことに(笑)。オールバックなんだけど、垂らす前髪量が増えているよーな。
 まとぶんのエリオが好き。彼の狭量さ、純粋なゆえの残酷さも、すごく好き。

 ロメロ@ゆーひくんがかっこよすぎる。研ぎ澄まされた美しさ。
 長い時間を掛けて、たくさん遠回りして、ゆっくりゆっくり磨き抜かれてきた美しさ。
 「大人の男」であること、その矜持に懸けた公正さが、不自由でツボだ。

 このいい男ふたりが、どーしてエバ@彩音ちゃんを取り合うのか、彼女の魅力がいまいちわかっていないのだけが、つらいんだが。
 まあそーゆーこともあるだろう、そーゆーもんなんだろう、と思って見ている。

 今回は意識的にビセント@みわっち凝視。この人の芝居がなんか好き。まともに見ちゃうと彼しか見なくなる危険性があるので(笑)自重していたんだが、最後だからとガン見してみる。
 ふつーに彼主役でスピンオフもありじゃね? と思えるメロドラマっぷりがいいの。
 

 ショーの客席降りのとき、まとぶんとゆーひくんの性格の違いが出ているというか、できるだけたくさんのお客さんにタッチするべく走り回るまとぶんと、マイペースにできるところだけタッチしていくゆーひくん。この差が愛しい(笑)。
 まとぶさんは昼公演ではセンターブロックだけでなく、端から端まで歩いてくれました。夜は上手端ブロックには行き着けずに時間切れ。
 ええ、わたし、中日劇場、前回の全ツ、今回と、3回連続まとぶんに握手してもらいましたっ。タッチというより、もうちょい握手寄りだから、握手に分類(笑)。やっぱり手は冷たかった。まとぶんいい人。

 ゆーひさんのウインク大安売り(彼的に)に感動しつつ、他の人のウインク捕獲にも忙しい。みわさんは相変わらずだが、めおくんやまぁくんもバチバチやってた。もちろんみちるタンもノリノリ。
 まっつは……やってましたか? わたし見てないや。ガン見してたんだがなー。

 てゆーか、最後の1回はオペラいらない席だったにも関わらず、ずーっとまっつ追いかけてて、「引き潮」や「スカートをめくらない男」の場面(そんな名前ではない)でもオペラでまっつのみガン見してたもんで……酔った。
 3D酔い? 視覚から来る乗り物酔い状態。両シーンとも、まっつ舞台中を走り回るもんだから、それをオペラで追い続けると、もお。
 でも、まっつの顔アップなんてスカステでも見られないんだから、今ここで見ておくしかないと、飢餓感と焦燥感にかられて、やむなく……。酔った……まっつに酔った……まっつに酔う……ぽっ。(バカ)

 ゆーひさんの大きな羽が、隣の小さなまっつを攻撃することもなく(あわや、という瞬間はあったが、ちゃんとまっつの後ろに羽が来るよう場所取りしていた、お互い)、狭い舞台にみっちり並んでいました、ゆひまつ。
 大きなゆーひさんと、大きなめおくんの間にはさまれている、コンパクトなまっつの図、にひそかにツボるのだ。

  
 ……次に花組大劇場公演では、ゆーひくん、いないんだ……。

 てゆーか、おーぞらゆーひさん。
 花組でやったショーが、『Red Hot Sea』だけってのは、どうなのよ。
 どんだけ『赤熱海』のプロなのよ。職人なのよ。……と、おサカナさんたち従えてノリノリで踊る姿を見て思った。

 もっともっと、見ていたかった。花組の、ゆーひくんを。

 わたしの全ツが、『哀しみのコルドバ』と『Red Hot Sea II』が、終わっちゃった。

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