だらだら感想・その8。@エリザベート
2009年6月7日 タカラヅカ だらだら垂れ流した月組2回目の『エリザベート』感想、最終回。
いやあ、テーマをまとめることなくただ流し書きするのは楽なのだわ。
つっても、最初は観た感想だったのに、だんだんそこから思ったこと・考えたことになって、だらだらの内容が変わって来ちゃったけど(笑)。
前回の雪『エリザベート』で新しいことに挑戦して、結局「タカラヅカ」の『エリザベート』でいいんじゃね? と元に戻したふつーの『エリザベート』だから、今回の月組公演は、薄いくらいでいいのかもしれない。
と、最後まで観て思った。
全編に漂う「ふつー」さ。「規定演技をしています」感。「『エリザベート』をやっています」と言っているような、知っているモノをまた観ている感じ。
演じている役者がチガウのだから、個々に差はあるのだけど、全体的に「いかにもな『エリザベート』」であり、規定ラインの内側に収まっている。
新しいナニかを創り上げるのでも、過去をぶっ壊すのでもなく、「伝統を再現し、伝える」ことに重きを置いたような。
……で、ガイドラインぴったりに線を書こうとしたら、つい内側に書いちゃった、みたいな。人間の心理として、ぴったり同じにしようとしたら、小さく書いちゃうんだよね。あとからやり直しが利くように。内側ならいいよね、はみ出してないからセーフ、あとから隙間を塗りつぶせばいいよ、的な。
そしてそれは、狙いとして正しいのだろう。
濃すぎたり深すぎたりすると、リピートが大変だから。タカラヅカはファンのヘビーリピートで成り立つものだから。
今回は役替わりもあり、「ひとりで何回も観に来てね」がテーマ。ひとつの組、同じキャストで深めて行くよりも、他組からの特出アリで役替わりもアリ、というイベント感を重視したスタンス。
「重い」「ミュージカル大作」であることだけが、『エリザベート』ではないのだろう。再演も7回目になれば、いろんな『エリザベート』があっていいのだろう。
最後、昇天していくときにシシィを抱きしめるトートの笑顔が、「死」ではなく、ふつーの男でしかないことにも、今回の『エリザベート』の位置づけを見た気がした。
や、ソレでいいんだよな、今回は。
フィナーレも良く見知った……というか、伝統という名のワンパターンなので、もう覚悟の上で、ソレをたのしむ。
にしても、トートとシシィが昇天したあとに下手セリに登場するフランツの衣装は、回を追うごとに華美になってないか?
きりやん衣装の、これでもかっのキラキラぶりにびびった(笑)。
そして、トート様中心場面のアレンジの、陽気さにびびる。なにあの愉快な音楽。
イケコのあさこトートのイメージって??
男役群舞では、その顔ぶれにびびった。
トート様の後ろで踊る3人は、フランツ、ルキーニ、ルドルフって決まってたんじゃないの?
なんで黒天使@そのか??
少人数になる前の、大階段を男たちがゆっくり降りてくる段階で、まさきが端っこにいることに「あれ?」と思った。ルキーニなら、最後に降りてくるはずじゃあ……? と。
フランツ@きりやん、黒天使@そのか、ルドルフ@あひという、不思議な顔ぶれ。
……番手をぼかさなければならない、タカラヅカって大変なところだよなあ。
トート閣下退場後の男群舞、人数が減るときに、るうがいないことにも驚いた。ここでオトされちゃうのかよ。そして、宇月くんが入っていることにも、驚いた。そ、そーゆーことなのか。
そして、最後のパレード。
るうは革命家として、トリオで真ん中降り。……パレードの歌手には入れてもらえるのに、男群舞の少人数からオトされるなんて、どこのヲヅキ@『エリザベート』だよ、と思った……。
ええそして、黒天使にフィナーレでポジションを奪われていたルキーニは、ちゃんとルキーニとして男役3番手位置で階段降りしてました。
まさおくんの、あの笑顔。うれしそーだなー。うれしいんだろーなー。やる気のあるなしがほんと顔と舞台に出る子だよなー(笑)。
この最後の階段降りが、ヅカの番手優先でなくて良かったと、心から思った。
タイトルロールのヒロインが下級生だからと半端な順番で降りてきたり、今回は最長学年のあひがルドルフだからいいけど、役替わりによってはエルマーがフランツの前にひとりで降りてきたり、ルキーニが革命家たちと一緒に降りてきたり、しなくて良かった。
ヅカファンにとっては大切でも、一般客には関係ないもの、そんなこと。番手に囚われて「作品」を壊すのはタカラヅカの欠点のひとつ。(同時に、長所のひとつでもある。番手や組がなくなったらタカラヅカぢゃない)
『エリザベート』もこれで7作目。
これからも再演され続けるのだろうし、いろんなカラー、役者たちが日々新しい『エリザベート』を作り続けるんだろう。
あとは好みの問題。
アイドル・ユニットがやたら大勢まとめて売りに出すように、「7作あるから、どれでも自由に好きになってね」と言えていいんだと思う。いやあ、初演・再演のあたりはファンの対立がこわかったもの。7種類もありゃ、意見が分かれて争乱にはなるまい(笑)。
正直『エリザベート』という演目には目新しさを感じず、観劇意欲も薄かったが、実際に観てみると「作品の力」に惹きつけられる。
やっぱすごい作品だなあ。
いやあ、テーマをまとめることなくただ流し書きするのは楽なのだわ。
つっても、最初は観た感想だったのに、だんだんそこから思ったこと・考えたことになって、だらだらの内容が変わって来ちゃったけど(笑)。
前回の雪『エリザベート』で新しいことに挑戦して、結局「タカラヅカ」の『エリザベート』でいいんじゃね? と元に戻したふつーの『エリザベート』だから、今回の月組公演は、薄いくらいでいいのかもしれない。
と、最後まで観て思った。
全編に漂う「ふつー」さ。「規定演技をしています」感。「『エリザベート』をやっています」と言っているような、知っているモノをまた観ている感じ。
演じている役者がチガウのだから、個々に差はあるのだけど、全体的に「いかにもな『エリザベート』」であり、規定ラインの内側に収まっている。
新しいナニかを創り上げるのでも、過去をぶっ壊すのでもなく、「伝統を再現し、伝える」ことに重きを置いたような。
……で、ガイドラインぴったりに線を書こうとしたら、つい内側に書いちゃった、みたいな。人間の心理として、ぴったり同じにしようとしたら、小さく書いちゃうんだよね。あとからやり直しが利くように。内側ならいいよね、はみ出してないからセーフ、あとから隙間を塗りつぶせばいいよ、的な。
そしてそれは、狙いとして正しいのだろう。
濃すぎたり深すぎたりすると、リピートが大変だから。タカラヅカはファンのヘビーリピートで成り立つものだから。
今回は役替わりもあり、「ひとりで何回も観に来てね」がテーマ。ひとつの組、同じキャストで深めて行くよりも、他組からの特出アリで役替わりもアリ、というイベント感を重視したスタンス。
「重い」「ミュージカル大作」であることだけが、『エリザベート』ではないのだろう。再演も7回目になれば、いろんな『エリザベート』があっていいのだろう。
最後、昇天していくときにシシィを抱きしめるトートの笑顔が、「死」ではなく、ふつーの男でしかないことにも、今回の『エリザベート』の位置づけを見た気がした。
や、ソレでいいんだよな、今回は。
フィナーレも良く見知った……というか、伝統という名のワンパターンなので、もう覚悟の上で、ソレをたのしむ。
にしても、トートとシシィが昇天したあとに下手セリに登場するフランツの衣装は、回を追うごとに華美になってないか?
きりやん衣装の、これでもかっのキラキラぶりにびびった(笑)。
そして、トート様中心場面のアレンジの、陽気さにびびる。なにあの愉快な音楽。
イケコのあさこトートのイメージって??
男役群舞では、その顔ぶれにびびった。
トート様の後ろで踊る3人は、フランツ、ルキーニ、ルドルフって決まってたんじゃないの?
なんで黒天使@そのか??
少人数になる前の、大階段を男たちがゆっくり降りてくる段階で、まさきが端っこにいることに「あれ?」と思った。ルキーニなら、最後に降りてくるはずじゃあ……? と。
フランツ@きりやん、黒天使@そのか、ルドルフ@あひという、不思議な顔ぶれ。
……番手をぼかさなければならない、タカラヅカって大変なところだよなあ。
トート閣下退場後の男群舞、人数が減るときに、るうがいないことにも驚いた。ここでオトされちゃうのかよ。そして、宇月くんが入っていることにも、驚いた。そ、そーゆーことなのか。
そして、最後のパレード。
るうは革命家として、トリオで真ん中降り。……パレードの歌手には入れてもらえるのに、男群舞の少人数からオトされるなんて、どこのヲヅキ@『エリザベート』だよ、と思った……。
ええそして、黒天使にフィナーレでポジションを奪われていたルキーニは、ちゃんとルキーニとして男役3番手位置で階段降りしてました。
まさおくんの、あの笑顔。うれしそーだなー。うれしいんだろーなー。やる気のあるなしがほんと顔と舞台に出る子だよなー(笑)。
この最後の階段降りが、ヅカの番手優先でなくて良かったと、心から思った。
タイトルロールのヒロインが下級生だからと半端な順番で降りてきたり、今回は最長学年のあひがルドルフだからいいけど、役替わりによってはエルマーがフランツの前にひとりで降りてきたり、ルキーニが革命家たちと一緒に降りてきたり、しなくて良かった。
ヅカファンにとっては大切でも、一般客には関係ないもの、そんなこと。番手に囚われて「作品」を壊すのはタカラヅカの欠点のひとつ。(同時に、長所のひとつでもある。番手や組がなくなったらタカラヅカぢゃない)
『エリザベート』もこれで7作目。
これからも再演され続けるのだろうし、いろんなカラー、役者たちが日々新しい『エリザベート』を作り続けるんだろう。
あとは好みの問題。
アイドル・ユニットがやたら大勢まとめて売りに出すように、「7作あるから、どれでも自由に好きになってね」と言えていいんだと思う。いやあ、初演・再演のあたりはファンの対立がこわかったもの。7種類もありゃ、意見が分かれて争乱にはなるまい(笑)。
正直『エリザベート』という演目には目新しさを感じず、観劇意欲も薄かったが、実際に観てみると「作品の力」に惹きつけられる。
やっぱすごい作品だなあ。
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