文句言いつつ、結局好きなんだよなあ。

 とゆーことで、『Red Hot Sea II』について、つらつらと。

 
 妖精さん@みわっちは変わらず。……が、みわっちは壮くんのパートにまざっているので、大忙し。
 そうまでしてみわさんに妖精さんをさせたかったんだな、JFK。

 人の使い方っつーか流れが鈍くさいオープニングの歌い継ぎはそのまま。おさかなまっつは出てきてワンフレーズ歌って、出てきた場所へ引っ込む。……変。

 25回観てはじめて、まとぶんの歌う主題歌の歌詞のある部分が「悲しみではない」なのかもしれないと思った。(いろいろと聴き取れていないらしい)
 

 海へ行こうぜトリオの身長バランスが変わっている。長身のゆーひくんとまぁくん、そしてひとりちびっこのまっつ。そして、このいちばんのちびっこが、いちばんおっさん臭い。
 3人の白スーツ姿がきれいだ。

 ……て、曲がチガウ。
 『哀しみのコルドバ』の冒頭で流れた曲は、同公演のショーでは使えない。ただそれだけの理由で、カモメさんたちの音楽が変わっている。
 同じ場面、同じ?振付で、曲だけチガウのって、すげー違和感。
 わたしは劇団発売のDVDはほとんど購入しないし、カットや曲の差し替えがあったらまず絶対買わない(記憶の方が大事。別の曲で上書きされたくない)のでよくわからないが、こんな感じなんだろうか。観ているモノと、聴いているモノがチガウって……。

 ゆーひくんを中心としたこのカモメから波の場面は大好きだから、もう一度観られるのはいいんだけれど、「曲だけ差し替え」するくらいなら、全ツオリジナル場面を1から作ってもいいだろうと思う。
 てゆーか、ふつーはそうしないか?
 やっぱ草野せんせが手抜きをしているよーに思える……。

 白スーツまっつは、コントをしていたとは思えないくらい端正に踊るので(登場時の歌はコントだよな・笑)、長めの黒髪と白スーツのコントラストを楽しむ。

 ゆーひくんの歌声を好きだと思う。曲調と、あのこもってしわがれた感じの声が合う。

 カモメ@いちか。つばさをもった、おんなのこ。
 その白い翼の少女が、白スーツゆーひの腕の中にあるのが好き。つかず、はなれず、舞い上がり、舞い降りて。

 波の男、壮くんパートはめおくんなんだー。つか、だいもんが目に飛び込んでくる……。

 
 幽霊船はセリ上がりナシ。大劇よりなお暗い舞台で、シルエットでまっつを見つける。腕組みした、あのえらそーな姿(笑)。
 歌はまっつとちあきさんだけになっていた……が、コーラスは録音? ふたりのデュオとソロはいいんだが、それ以外の声が聞こえるところは、音のバランスが気になった。
 しかし、いい声だ。

 まとぶんとまっつが、顔だけでなんかやりとりしている……。

 ちあきさんと男女パート逆転するキメポーズは、まっつが全開で顔芸していて、らしくなくて、笑える。
 なにをしても、しれっとしているまっつ(笑)。

 まとぶんのアドリブはいつも微妙だと思う。本公演でも思ってたけど。
 全ツでは「幽霊さん**からついてきたの?」……**に前回の公演地名が入る。……あのー、地方の一般のお客さんは、このカンパニーが前回どこで興行しているかなんて知らないし、興味もないと思うんだが。で、知らないとぜんぜんなに言ってるのかわからないし、笑えもしないと思うんだが……。
 

 コーヒールンバは、3人だった水玉ブラウスの男たちが、ふたりになっていた。壮くんが抜けただけ。

 中詰め、海馬の宮殿の祭り、まっつの衣装の色が変わっていた。
 白の手ビレ尾ビレスーツなのは同じだけど、中のフリルシャツが濃いピンク。デコバンドの羽も濃いピンク。
 幽霊船のシャツと同じ色ですよ。
 黄色より絶対こっちの方がイイ。引き締め色の方が、まっつに合ってる。

 途中ちらりとある、花組が誇る美女たちのダルマが圧巻。いちか、れみ、きらり、もうひとりは姫花だっけ? 4人並ぶともお、眼福。

 まっつパートは変わらずまっつ、みつるパートはだいもん。てゆーかだいもん、残像が見えるくらい、あちこちにいる気がする?
 でもって壮くんパートにめおくんが入っているので、部分的にみわまつよりめおくんが上になっていたり(笑)。

 真珠のソロはみわっち。……えーと、壮くんと同じ衣装? ……別でもよかったのになあ。
 くどくどに目線トバしまくって、ウインクキメてキザるみわさんがツボ。いい場面だこれ(笑)。

 全ツ名物の、人数少ないけど上級生も混ざった豪華な面子のロケット。
 今回はまさかのまぁくんがいます。すげえ脚。細っ、長っ。
 しかしせっかくのまぁくんのおみ足よりも、隣でアピりまくっているみちるタンに目が行く件。
 でもってだいもん、ここにもいるのか。ロケットがオカマちゃんだと、「立派になったね」と思うモノだ。うん、だいもんくんも立派だ。

 
 全ツのお約束、トップスターの客席降り。
 「花組の真飛聖でございます」と自己紹介付きなのはイイ。わかりやすくてイイ。
 今回チケ取りがんばらなかったのであきらめていたが、My楽の昼公演でまさかの「まとぶんお触り席」GET(笑)、握手してもらえてうれしい。

 とにかくたくさんの人にサービスしまくるまとぶさんがステキ。

 
 名場面である「引き潮」は、ゆーひ×いちか、まっつ×ゆゆ、だいもん×姫花の3つのカップル。
 ここでもゆーひ×いちか、この黄金バランス・カップル。てゆーか、ここにもだいもんいるのか。ついさっきロケットで脚出してなかったか?

 「引き潮」は、難しい場面だと思う。
 演じている人たちのこととは別に、「記録に残す」ことが。
 なにもない広い舞台を、3組のカップルが縦横無尽に走り回る。
 ひと組のカップルに焦点を合わせて記録することはできるだろうけど、なにしろ走り回っているのでひとつのフレームに収まりにくい。動きを追うだけでかなりカメラを振り回すことになるし、そんな撮り方をしてこの場面の魅力が伝わるとも思えない。
 3組のカップルが織りなす物語が、波のように一瞬形を作っては消えていく繰り返しなので、全体を追いつつ個々にも注目する必要がある。
 全体を映すには画面ががらんとしていて絵としてはつまらないし、個を映すとなんのことやらわからなくなる。

 人間の目は不思議だ。同時にいろんなモノを視、複数の情報を同時に処理している。
 劇場で、ナマで観ることでしか伝わらない場面だと思う。

 オペラでまっつだけを追ったこともあるけれど、そうすると、好きな人を見ていられてたのしいのだけど、「引き潮」という場面を楽しむことが出来なくなる。個を見るだけではダメなんだ、と他のどんな作品より痛感した場面だ。
 それはこの場面の主役であるゆーひくんでも同じこと。主役だから比重は高いが、彼ひとり見ていてもダメなんだ。
 主役ひとりだけ見ていて成り立たない場面ってのは、「映像」でその魅力を伝えにくいと思う。

 と、どーせDVD購入する気もないくせに、気を回して気を揉んでみる(笑)。

 
 半端に続く。 

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