マメを失う日が来るなんて、考えていなかった。

2009/07/23

花組 退団者のお知らせ


下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

(花組)
日向 燦
紫陽レネ
聖花まい
嶺乃一真

   2009年11月22日(花組東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団


 新聞の切り抜きを整理していて、マメの「私がタカラヅカに入った理由」(スポニチ07/07/12)をなつかしく読み返していたのが、一昨日のことだ。

 若手によるこの連載エッセイは、まあその、通常おもしろいと呼べるものではなく、ファン以外にはどーでもいい内容と文章であるものなのに、マメの回はマジにおもしろくて感心したものだった。
 お笑い芸人を目指していた女の子が、タカラヅカへと方向転換したことを、ユーモアたっぷりに綴ってあった。
 載っている写真も岩井くん@『舞姫』のものすげー表情のものだし、「ヨシモトの若手芸人」と書かれていても違和感がなさそうな、素晴らしい記事だった。

 最初からお笑い路線を目指していて、そして今この芸風である。その事実は、わたしをとても安心させてくれた。

 トップスターや、路線スターとしてのジェンヌ人生を夢見て入団したのに、結果として脇のおかしな役ばかりやらされているのだったら、いつかその扱いに絶望して退団してしまうかもしれない。
 舞台での扱いが良くない人たちは、みんな遅かれ早かれ劇団を見限ってしまう。
 その価値観や決断の是非は置くとして、役付きやポジションによって卒業時期は左右されるのだと思う。

 だからマメの入団動機を読んで、ほっとした。
 今のマメのポジションは、マメ的に本意であるのだろう。納得できているのならば、きっとこのまま長く劇団にいてくれるはず。

 そしてそれを裏付けるように、舞台で「きれいでない役」をマメはたのしそーに演じ続けてくれた。

 安心していた。
 だから。

 マメを失う日が来るなんて、考えていなかった。

 
 コメディ的な役を演じるマメは、実のところそれほど好きでもなかった、と思う。
 
 マメがいなくなってしまう、と思ってわたしがまず考えたのは、ダーリンとしてのマメに、もう会えなくなるのだ、ということだ。

 わたしがマメを好きなのは、三枚目役なんかじゃない。
 耽美で野蛮な、美形のマメだ。

 ショーで見せる、黒い顔。
 闇と毒を持った、危険な男。
 嗤いながら獲物の肉を咬み裂き、鮮血と共に咀嚼しそうな野蛮な美しさだ。

 そんなマメを見るのが、どれほど好きか。
 それは間違いなくときめきで、かっこいいジェンヌさん、を眺めるよりは、「ダーリン」を見つめる側に近かった。

 好きジェンヌはヤマほどいるが、LIKEとLOVEがある。どんだけ好きでも、恋愛メーターはゼロ値のまま、たんに好きだという人もいっぱいいるんだ。

 マメは、恋愛メーターが反応する男だった。

 まかりまちがったら、マジで恋するかもしれない、危険位置にいる男だった。

 や、ぶっちゃけ、まっつがいなかったら、どーなっていたかわかんない、とゆー位置にいる、数人の男たちのひとりだ。(数人いる。誰か当ててくれ・笑)

 恋愛値が高い人より、別の意味で好きな人のことを力入れて語りがちだけどさ、わたし。
 だって安心できるもん。LIKEな男を語るのは、無邪気でいられるっていうか、自分の深いところに向き合わなくてもいいっていうか、自分のきれいな罪のない部分だけで浮かれていられるから。
 でも、恋ってそうはいかないでしょ?
 本命まっつのことは本腰入れて語るけど、それ以外の恋愛ハート入った男のことは、そうそう語れないというか(笑)。

 それでもマメは好きだ。マメが好きだ。特別に好きだ。
 普段彼のことをそうそう語らなくても、ショーでの彼を見て内心「はうっ」と胸を押さえている。突き刺さるんだ、ときめくんだ。いちいち書かないけどさっ。
 だって日常だし、いつものことだし、とーぜんだし、この「当たり前」は、いつまでもいつまでも、続くんだから。

 マメはここにいるんだから。
 ずっといるんだから。

 わたしを、「はうっ」とさせ続けてくれるんだから。

 いちいち、言うまでもない。

 
 そう、信じていた。
 信じていた、のに。

 
 ↓ 自分的メモ。
http://koalatta.blog48.fc2.com/blog-entry-230.html
http://koalatta.blog48.fc2.com/blog-entry-666.html
 今は普段の彼もふつーにハンサムな男に見えているので、外見についていろいろ言い訳している(言い訳だよな、このくどくどしさったら・笑)のが違和感。
 マメってハンサムじゃん?(真顔)

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