今年最初の蝉の声。@レビュー in KYOTO Ⅲ
2009年7月25日 タカラヅカ 『宝塚巴里祭2009』が終わった直後、お誘いを受けていそいそと、OSKの『レビュー in KYOTO Ⅲ』へ行ってきました。
京都ですよ、南座ですよ。
南座なんてあたしゃ、『必殺仕事人』以来ですよ。(それって何十年前……)
OSK自体も久しぶりっすね。興味がないわけではなく、たんにもお、時間とお金が無くて追い切れないだけ。
つーことで、久しぶりに観てみると。
桜花昇ぼるって、誰。
名前が、変わってる……。
なんでまた……。
ちょっと、唖然としました。
初嶺まよ→初嶺麿代、以来の衝撃だわ。なんでそんな……と。
より昭和的というか大衆演劇的にしたかったのかな。桜花昇、ってきれいな名前だと思ってたんだけどなー。
日本物と洋モノのレビュー2本立て。
日本物は置いておいて(笑)、2幕目の洋モノレビューできゃーきゃーなキモチに。
なんかもー、次々差し出されるモノが「盛り沢山」で濃くて、すっげーたのしかったっす。
桜花さん、高世さん、桐生さん、この3人の並びをいいと思う。
つーのもだ、彼らひとりずつがピンで登場すると「ああ、いいなー」と思うんだ。
桜花さんがどーんと歌っていると、やっぱこの人いいよな、と思い、次に高世氏が出てくると、やっぱ高世さんの方が好きかも、と思い、桐生さんが出てくるとやっぱ鶴橋様LOVE、と思う。
どっちやねん! と、自分でつっこんでしまうくらい、出てくるたびに「この人の方が」と思うあたり、みんなステキなんだろうなあ。
ふつーに美人なのは桜花さんだよね?
高世氏は「ザ・男役」って顔立ち。てゆーか横顔すげえ。好きだわ、あのライン(笑)。
ショップに売っていた、高世氏のミニ写真集のかっこいいこと!
鶴橋様……もとい、桐生さんは不思議な顔立ちだなあ。素顔写真はモロ外人さんだが、舞台メイクをすると他にはない独特の顔になる。
トップスターのみ、どーん! という作りでないためか、彼らがとっかえひっかえ登場して踊りまくってくれるのはすげえお得感。
でもって、娘役の朝香さんと牧名さん。このふたりがまた、美しいし、かっこいいし。
つか、基本的に娘役も「かっこいい」気がする。
あれよあれよという間に終わってしまったのでよくわかってないんだが、2部のアラビアな場面で、美女をめぐって男たちが争う、のはよくあるパターンだけど、その男たちの後ろで、壮絶なキャットファイトが繰り広げられているのに、ツボった(笑)。
なんだありゃ。
アラビア~ンな王宮で、太守@桐生氏と愛人(妻?)@牧名さんがいて、旅人っぽい青年@桜花さんが美女@朝香さんと恋に落ち、この美女をめぐって太守と青年が戦うんだが……えーとふつー、争われる美女はナニもしないよね?
なのにこの美女、太守の愛人とがんがん戦ってるの。
ちょっと待て男たち、後ろを見ろ。女たちすげー顔して戦ってますがな、あんな女でいいの? こわいよアレ、強いよアレ、君たちがどうこうしなくても、あの女たちが自力で決着つけるんでは??
でもって、男をかばって女が刺される、のもお約束だが、なんかぜんぜん関係なく愛人が殺されて終わったよーな?
なんなんだこりゃ、すげー展開だなヲイ。
とまあ、びっくり物語だったんだが、さらにものすげーことに、これらの話は全部青年の、夢でしたというオチが。
夢オチって……?!!(白目)
あまりのことに笑いツボ入りました。いやその、予断を許さない展開です。
ジャズありーのスパニッシュありーのタンゴありーの、「かっこいい」ものなんでもかんでも、な感じがたのしい。
やっぱスーツと黒燕尾が好き。わくわくする。
人数が少ないこともあって、名前はわからなくても顔は「あ、さっきの子」とわかるようになる。過去に観た公演の記憶と照らし合わせて「あのときの子かぁ」と思ったり。
でもって、以前観たとき娘役だった人がなんか男役になっていたよーな気がするんですが。しかもすげーきれいなんですが。ヅカでは女→男はまずあり得ないんで、名前をしげしげ見てしまった……この名前、前はたしか女の子だったはず……。それとも、前見たときは性別分化前だったのかな。
1部の日本物は、ちょっと「どうしよう」と思うところがあり、たのしいんだけど、置いてゆかれた感あり。
やたらと「京都」連発して土地柄を出してみたり、夏だと訴えてみたり……は、『春のおどり』で「大阪」連発していたこともあり、お約束なのかも。
セミの鳴き声からはじまり、「真夏の桜」でくるくる回るのもアリだと思うけど。
子役たちの場面が長すぎて、大人の演じる子どもが苦手なわたしは「いつまで続くんだろう……」と遠い目になっちゃったり、鶴橋様がありえない角刈り姿で現れたり(似合うからすごいが)、幽霊の場面が変化のないままえんえん続いたり、ものすごい水着姿が登場したり……。
チェリーガールズという女の子5人組が何度も出てくるんだけど、銀ピカのミニスカ着物がなんか痛々しい……のはまあわたし的に許容範囲なんだが、振付が好みに合わなくて。
せっかく振袖なのに、袖を手に巻き付けたまま踊るので、振袖の意味ナシ。ミニスカなことからもわかるよーに、「着物」である意味はないのね。ふつーに洋服着ているのと同じ。だったらなんでこんな微妙な衣装で登場させるんだろう、と首をひねる。
せっかくの和モノレビューなのに、目に「美しい」場面が少ないような。美しさより、楽しさ優先なのかな? 解説の多さも粋ぢゃない気が……大衆的な世界観に必要なのかな。
いちばん好きだったのは民謡対決。ちゃんと生足でした。……いやその、前に観たとき、男たちはみんな着物の下にズボン履いてて「OSKって生足見せちゃいけないの?!(がーん)」となっていたので(笑)。
阿波踊りの人々、けっこー自由気ままに踊っていたよーな。個性の出る踊りなんだね。
ここの盆踊りな女性たちの着物の色合いが好き。
1部が終わったあとはわりと平静だったんだが、2部を観てどんどん昂揚していき、幕が下りたときはきゃーきゃーな気分に。
たーのーしーいー。
やっぱレビューはいいねえ。人生の潤いだねえ。
ナマ舞台は「人」の区別がつくようになればなお楽しい、のだと知っているだけに、よくわかっていないまま観ていることが口惜しい。
どこかに「視点」を作りたいんだが、今のところそこまでは至らず。あっち見てこっち見て、多情に過ごしているうちに終わっちゃった。
タカラヅカを観ているときは、いろいろ考え過ぎちゃうのかなあ。なまじ「人」の区別がつくので、あーでもないこーでもない、と思うのかもしれない。
なにもわからないままに観ると、波状攻撃受けているみたいに、ただもー翻弄されて終わる。
あー、たのしかった、と無邪気に。
京都ですよ、南座ですよ。
南座なんてあたしゃ、『必殺仕事人』以来ですよ。(それって何十年前……)
OSK自体も久しぶりっすね。興味がないわけではなく、たんにもお、時間とお金が無くて追い切れないだけ。
つーことで、久しぶりに観てみると。
桜花昇ぼるって、誰。
名前が、変わってる……。
なんでまた……。
ちょっと、唖然としました。
初嶺まよ→初嶺麿代、以来の衝撃だわ。なんでそんな……と。
より昭和的というか大衆演劇的にしたかったのかな。桜花昇、ってきれいな名前だと思ってたんだけどなー。
日本物と洋モノのレビュー2本立て。
日本物は置いておいて(笑)、2幕目の洋モノレビューできゃーきゃーなキモチに。
なんかもー、次々差し出されるモノが「盛り沢山」で濃くて、すっげーたのしかったっす。
桜花さん、高世さん、桐生さん、この3人の並びをいいと思う。
つーのもだ、彼らひとりずつがピンで登場すると「ああ、いいなー」と思うんだ。
桜花さんがどーんと歌っていると、やっぱこの人いいよな、と思い、次に高世氏が出てくると、やっぱ高世さんの方が好きかも、と思い、桐生さんが出てくるとやっぱ鶴橋様LOVE、と思う。
どっちやねん! と、自分でつっこんでしまうくらい、出てくるたびに「この人の方が」と思うあたり、みんなステキなんだろうなあ。
ふつーに美人なのは桜花さんだよね?
高世氏は「ザ・男役」って顔立ち。てゆーか横顔すげえ。好きだわ、あのライン(笑)。
ショップに売っていた、高世氏のミニ写真集のかっこいいこと!
鶴橋様……もとい、桐生さんは不思議な顔立ちだなあ。素顔写真はモロ外人さんだが、舞台メイクをすると他にはない独特の顔になる。
トップスターのみ、どーん! という作りでないためか、彼らがとっかえひっかえ登場して踊りまくってくれるのはすげえお得感。
でもって、娘役の朝香さんと牧名さん。このふたりがまた、美しいし、かっこいいし。
つか、基本的に娘役も「かっこいい」気がする。
あれよあれよという間に終わってしまったのでよくわかってないんだが、2部のアラビアな場面で、美女をめぐって男たちが争う、のはよくあるパターンだけど、その男たちの後ろで、壮絶なキャットファイトが繰り広げられているのに、ツボった(笑)。
なんだありゃ。
アラビア~ンな王宮で、太守@桐生氏と愛人(妻?)@牧名さんがいて、旅人っぽい青年@桜花さんが美女@朝香さんと恋に落ち、この美女をめぐって太守と青年が戦うんだが……えーとふつー、争われる美女はナニもしないよね?
なのにこの美女、太守の愛人とがんがん戦ってるの。
ちょっと待て男たち、後ろを見ろ。女たちすげー顔して戦ってますがな、あんな女でいいの? こわいよアレ、強いよアレ、君たちがどうこうしなくても、あの女たちが自力で決着つけるんでは??
でもって、男をかばって女が刺される、のもお約束だが、なんかぜんぜん関係なく愛人が殺されて終わったよーな?
なんなんだこりゃ、すげー展開だなヲイ。
とまあ、びっくり物語だったんだが、さらにものすげーことに、これらの話は全部青年の、夢でしたというオチが。
夢オチって……?!!(白目)
あまりのことに笑いツボ入りました。いやその、予断を許さない展開です。
ジャズありーのスパニッシュありーのタンゴありーの、「かっこいい」ものなんでもかんでも、な感じがたのしい。
やっぱスーツと黒燕尾が好き。わくわくする。
人数が少ないこともあって、名前はわからなくても顔は「あ、さっきの子」とわかるようになる。過去に観た公演の記憶と照らし合わせて「あのときの子かぁ」と思ったり。
でもって、以前観たとき娘役だった人がなんか男役になっていたよーな気がするんですが。しかもすげーきれいなんですが。ヅカでは女→男はまずあり得ないんで、名前をしげしげ見てしまった……この名前、前はたしか女の子だったはず……。それとも、前見たときは性別分化前だったのかな。
1部の日本物は、ちょっと「どうしよう」と思うところがあり、たのしいんだけど、置いてゆかれた感あり。
やたらと「京都」連発して土地柄を出してみたり、夏だと訴えてみたり……は、『春のおどり』で「大阪」連発していたこともあり、お約束なのかも。
セミの鳴き声からはじまり、「真夏の桜」でくるくる回るのもアリだと思うけど。
子役たちの場面が長すぎて、大人の演じる子どもが苦手なわたしは「いつまで続くんだろう……」と遠い目になっちゃったり、鶴橋様がありえない角刈り姿で現れたり(似合うからすごいが)、幽霊の場面が変化のないままえんえん続いたり、ものすごい水着姿が登場したり……。
チェリーガールズという女の子5人組が何度も出てくるんだけど、銀ピカのミニスカ着物がなんか痛々しい……のはまあわたし的に許容範囲なんだが、振付が好みに合わなくて。
せっかく振袖なのに、袖を手に巻き付けたまま踊るので、振袖の意味ナシ。ミニスカなことからもわかるよーに、「着物」である意味はないのね。ふつーに洋服着ているのと同じ。だったらなんでこんな微妙な衣装で登場させるんだろう、と首をひねる。
せっかくの和モノレビューなのに、目に「美しい」場面が少ないような。美しさより、楽しさ優先なのかな? 解説の多さも粋ぢゃない気が……大衆的な世界観に必要なのかな。
いちばん好きだったのは民謡対決。ちゃんと生足でした。……いやその、前に観たとき、男たちはみんな着物の下にズボン履いてて「OSKって生足見せちゃいけないの?!(がーん)」となっていたので(笑)。
阿波踊りの人々、けっこー自由気ままに踊っていたよーな。個性の出る踊りなんだね。
ここの盆踊りな女性たちの着物の色合いが好き。
1部が終わったあとはわりと平静だったんだが、2部を観てどんどん昂揚していき、幕が下りたときはきゃーきゃーな気分に。
たーのーしーいー。
やっぱレビューはいいねえ。人生の潤いだねえ。
ナマ舞台は「人」の区別がつくようになればなお楽しい、のだと知っているだけに、よくわかっていないまま観ていることが口惜しい。
どこかに「視点」を作りたいんだが、今のところそこまでは至らず。あっち見てこっち見て、多情に過ごしているうちに終わっちゃった。
タカラヅカを観ているときは、いろいろ考え過ぎちゃうのかなあ。なまじ「人」の区別がつくので、あーでもないこーでもない、と思うのかもしれない。
なにもわからないままに観ると、波状攻撃受けているみたいに、ただもー翻弄されて終わる。
あー、たのしかった、と無邪気に。
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