憐れまれるくらいなら、憎まれた方がいい。@太王四神記 Ver.II
2009年7月27日 タカラヅカ 1幕ラストで、マジ泣きしそーになった。
ホゲちゃま、可哀想過ぎる!!
『太王四神記 Ver.II』が、おもしろいです。
花組版とはまったく違った意味で、ときめきまくりっす。
初日を観たあと花組強化月間突入で、星組まで手が回らなかったのだけど、花組祭りが先に終了したので老体に鞭打って星組を観にムラへ。
千秋楽間もない『太王四神記 Ver.II』は、いろいろ変化しておりました。
花組版のホゲ@ゆーひくんは、「本来は王の器なのに、生まれのせいでその道を閉ざされた人」という悲しさがありました。アンドレがもっともオスカルに相応しいのに、平民だっつーだけで結婚できないよーなもんです。オスカルをレイプしよーとしたり毒殺しよーとしたりした、あの黒アンドレのまま突っ走ってしまったのが、花組版。
ところが星組版のホゲちゃま@かなめくんは、まあ素質はないわけでもナイんだけど、真の王タムドク@れおんの前ではただの小物でしかない、見てはならない夢を見た、可哀想な人。なまじふつーの人より優秀だった分、現実との折り合いが付かず破滅に走るしかないという。
アンドレも可哀想だけど、まだ救いはあるのね。だってオスカルに相応しいのはアンドレだって、観客にはわかってるんだもん。
でもホゲちゃまは、観客も本人も「君、器ぢゃないよ」とわかっているだけに、救いがないんですよ!!
1幕ラスト、真の王の目覚めの前で「私は生まれた、同じ星の下に」と歌う姿がもお、もお。
萌え~~っ!!
いまだかつて、おうきかなめでこれほど萌えたことがあっただろうか、いやナイ(反語表現)、ってくらい、萌えです。
『さすらいの果てに』のエドウィン中尉を超えました。あんときゃマジかっこいいだけだったけど、今回はそんな次元を超えている……!
ナニあの愛らしいイキモノ!
軽薄でイマドキなイケメンにーちゃんである、1幕前半。そっからどんどんへタレていく2幕。
ルドルフ@『エリザベート』のときはそのへタレっぷりに絶望したけれど、今回はチガウ。弱い人だと思ってヘタレているわけではなく、強くあろうとして武人であろうとして、その苦悩っぷりが結果としてヘタレまくっている、というホゲちゃまは好みど真ん中です。
マッカツで大暴れしているときのどーしよーもないキレっぶりとか、ステキ。
婚約発表のとき、キハ@ねねちゃんに袖にされるところも、ツボ過ぎる。ゆーひホゲ様みたくキスしよーとして、手を伸ばしたのにスッとスルーされるのな。あの「あ……」という、やり場のない手が素晴らしい。
こんだけ「いぢめ倒したい」、「もっと不幸になれ、もっと泣け」と思える男は貴重です。
ホゲちゃまが可哀想であればあるほど、見ていてハァハァしますな。
そして、彼に対しての、タムドク@れおんが、傲慢でステキなんです。
この対する、というのは、ホゲ相手に直接どうこう、というわけではなく、対比という意味ね。
ホゲちゃまが実際よりさらにさらに卑小な存在に見えてしまうのは、タムドクが偉大すぎるせいです。
王の器、神に選ばれた存在であるということを、ナチュラルに体現しているの。
別になにか特別にひどい言動をしているわけじゃないけど、タムドクは尊大なの。傲慢なの。王者であるがゆえの無神経さを持っているの。
こんな男が幼なじみで、終始比較されてたんじゃ、そりゃグレるわ。……と、すごく納得できる。
タムドク×ホゲで、じつはいちばん萌えるのは、テジャ城です。
セドルたちが殺されているのがわかり、しかもその犯人をタムドクだと言い張るホゲとその一味。
「誰も手を出すな、こいつはオレが」と言うホゲに対し、
「正気の沙汰とは思えない」
と言うタムドクの、見下しきった態度がたまりません!!
タムどんひでー! 他に言いようはないのか。そこまで言っちゃいますか。
や、同じ台詞をタムタム@まとぶんも言っていたんだけど、彼は別に侮蔑の意味で言ってないもの。苦悩の台詞だったもの。
タムどんが言うと、どうしてこうも容赦なく冷たいんだろう。わたしがホゲでも、この台詞聞いたらキレるわ。なまじ自分の方に劣等感や負い目があるだけに、上から「侮蔑」と、さらに「憐れみ」までにじませてこんなこと言われたら、もうブチ切れるしかない。
タムどんの容赦ない鬼畜っぷりと、ホゲちゃまの空回りぶりが楽しすぎる……。
よりわかりやすく「少年マンガ」的になったな。
まっすぐな主役より影のあるライバルが優秀だったりするのは、女性向けジャンルならでは。花組版はタムタムがアホの子でホゲがいい男だったので、女性向けヲタクコミック系だった。「月刊Gファンタジー」とかそのへん。
それが星組版では主役がとにかく男性的に強くて、ライバルの優男はどーあがいても主役には勝てない、少年マンガらしいキャラ立て。小学生男子が読んでも楽しい「少年ジャンプ」。
そして、それゆえに萌え度もアップした気がする。
ヲタク向けマンガではそうそう萌えないんだよね、作者が「萌え」を狙って描いているから、かえって萎えてしまう。
作者がなにも考えず、ただナチュラルに「男の友情っていいよな、戦いってのはこうあるべきだよなっ」とハァハァ描いているふつーの少年マンガにこそ、萌えは生じる。
よりシンプルに、男性的世界観であるからこそ、『太王四神記 Ver.II』はより萌える(笑)。
ホゲちゃまは死ぬ場面より、このテジャ城~1幕終了までがいちばん泣かせるわ……。
可哀想すぎる。
タムどんとの対比が、光と影っぷりが際立って、容赦ない。
2幕ですっかり出来上がってすさんでいるところも良いけれど、ホゲちゃま単品より冷酷タムどんと対峙している方が楽しい。
タムどんにもっともっとホゲちゃまをいぢめて欲しいです。
タムどんは強く正しい人なので、そんなつもりはまったくない善意とか誠意とかで、さらにさらにホゲちゃまを追いつめ、苦しめ、泣かせて欲しいです。
あー、なんか久しぶりにど真ん中キター。
ホゲちゃま、可哀想過ぎる!!
『太王四神記 Ver.II』が、おもしろいです。
花組版とはまったく違った意味で、ときめきまくりっす。
初日を観たあと花組強化月間突入で、星組まで手が回らなかったのだけど、花組祭りが先に終了したので老体に鞭打って星組を観にムラへ。
千秋楽間もない『太王四神記 Ver.II』は、いろいろ変化しておりました。
花組版のホゲ@ゆーひくんは、「本来は王の器なのに、生まれのせいでその道を閉ざされた人」という悲しさがありました。アンドレがもっともオスカルに相応しいのに、平民だっつーだけで結婚できないよーなもんです。オスカルをレイプしよーとしたり毒殺しよーとしたりした、あの黒アンドレのまま突っ走ってしまったのが、花組版。
ところが星組版のホゲちゃま@かなめくんは、まあ素質はないわけでもナイんだけど、真の王タムドク@れおんの前ではただの小物でしかない、見てはならない夢を見た、可哀想な人。なまじふつーの人より優秀だった分、現実との折り合いが付かず破滅に走るしかないという。
アンドレも可哀想だけど、まだ救いはあるのね。だってオスカルに相応しいのはアンドレだって、観客にはわかってるんだもん。
でもホゲちゃまは、観客も本人も「君、器ぢゃないよ」とわかっているだけに、救いがないんですよ!!
1幕ラスト、真の王の目覚めの前で「私は生まれた、同じ星の下に」と歌う姿がもお、もお。
萌え~~っ!!
いまだかつて、おうきかなめでこれほど萌えたことがあっただろうか、いやナイ(反語表現)、ってくらい、萌えです。
『さすらいの果てに』のエドウィン中尉を超えました。あんときゃマジかっこいいだけだったけど、今回はそんな次元を超えている……!
ナニあの愛らしいイキモノ!
軽薄でイマドキなイケメンにーちゃんである、1幕前半。そっからどんどんへタレていく2幕。
ルドルフ@『エリザベート』のときはそのへタレっぷりに絶望したけれど、今回はチガウ。弱い人だと思ってヘタレているわけではなく、強くあろうとして武人であろうとして、その苦悩っぷりが結果としてヘタレまくっている、というホゲちゃまは好みど真ん中です。
マッカツで大暴れしているときのどーしよーもないキレっぶりとか、ステキ。
婚約発表のとき、キハ@ねねちゃんに袖にされるところも、ツボ過ぎる。ゆーひホゲ様みたくキスしよーとして、手を伸ばしたのにスッとスルーされるのな。あの「あ……」という、やり場のない手が素晴らしい。
こんだけ「いぢめ倒したい」、「もっと不幸になれ、もっと泣け」と思える男は貴重です。
ホゲちゃまが可哀想であればあるほど、見ていてハァハァしますな。
そして、彼に対しての、タムドク@れおんが、傲慢でステキなんです。
この対する、というのは、ホゲ相手に直接どうこう、というわけではなく、対比という意味ね。
ホゲちゃまが実際よりさらにさらに卑小な存在に見えてしまうのは、タムドクが偉大すぎるせいです。
王の器、神に選ばれた存在であるということを、ナチュラルに体現しているの。
別になにか特別にひどい言動をしているわけじゃないけど、タムドクは尊大なの。傲慢なの。王者であるがゆえの無神経さを持っているの。
こんな男が幼なじみで、終始比較されてたんじゃ、そりゃグレるわ。……と、すごく納得できる。
タムドク×ホゲで、じつはいちばん萌えるのは、テジャ城です。
セドルたちが殺されているのがわかり、しかもその犯人をタムドクだと言い張るホゲとその一味。
「誰も手を出すな、こいつはオレが」と言うホゲに対し、
「正気の沙汰とは思えない」
と言うタムドクの、見下しきった態度がたまりません!!
タムどんひでー! 他に言いようはないのか。そこまで言っちゃいますか。
や、同じ台詞をタムタム@まとぶんも言っていたんだけど、彼は別に侮蔑の意味で言ってないもの。苦悩の台詞だったもの。
タムどんが言うと、どうしてこうも容赦なく冷たいんだろう。わたしがホゲでも、この台詞聞いたらキレるわ。なまじ自分の方に劣等感や負い目があるだけに、上から「侮蔑」と、さらに「憐れみ」までにじませてこんなこと言われたら、もうブチ切れるしかない。
タムどんの容赦ない鬼畜っぷりと、ホゲちゃまの空回りぶりが楽しすぎる……。
よりわかりやすく「少年マンガ」的になったな。
まっすぐな主役より影のあるライバルが優秀だったりするのは、女性向けジャンルならでは。花組版はタムタムがアホの子でホゲがいい男だったので、女性向けヲタクコミック系だった。「月刊Gファンタジー」とかそのへん。
それが星組版では主役がとにかく男性的に強くて、ライバルの優男はどーあがいても主役には勝てない、少年マンガらしいキャラ立て。小学生男子が読んでも楽しい「少年ジャンプ」。
そして、それゆえに萌え度もアップした気がする。
ヲタク向けマンガではそうそう萌えないんだよね、作者が「萌え」を狙って描いているから、かえって萎えてしまう。
作者がなにも考えず、ただナチュラルに「男の友情っていいよな、戦いってのはこうあるべきだよなっ」とハァハァ描いているふつーの少年マンガにこそ、萌えは生じる。
よりシンプルに、男性的世界観であるからこそ、『太王四神記 Ver.II』はより萌える(笑)。
ホゲちゃまは死ぬ場面より、このテジャ城~1幕終了までがいちばん泣かせるわ……。
可哀想すぎる。
タムどんとの対比が、光と影っぷりが際立って、容赦ない。
2幕ですっかり出来上がってすさんでいるところも良いけれど、ホゲちゃま単品より冷酷タムどんと対峙している方が楽しい。
タムどんにもっともっとホゲちゃまをいぢめて欲しいです。
タムどんは強く正しい人なので、そんなつもりはまったくない善意とか誠意とかで、さらにさらにホゲちゃまを追いつめ、苦しめ、泣かせて欲しいです。
あー、なんか久しぶりにど真ん中キター。
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