彼は、裏切らない男。@ロシアン・ブルー
2009年8月3日 タカラヅカ ヲヅキがカッコイイ話をしよう。
こんな日が来るとは思わなかった。
いや、すでにテッド・ヒントン@『凍てついた明日』はものごっつーかっこ良かったが、本公演ではなにしろ阿呆なマフィア@『マリポーサの花』だの蟻の脳みそ@『ZORRO 仮面のメサイア』だったりしたからさー。
『ロシアン・ブルー』のユーリ・メドベージェフ@ヲヅキは、目を疑う二枚目ぶりです。
いついかなるときも、ひとりだけシリアス。二枚目。
悪役たちすら愉快に歌い踊るこの物語で、ただの一度も相好を崩すことがないユーリ先輩は貴重種です。レアです。
なにしろ愉快な物語なので、いくらひとりシリアスったって、彼が登場している場面は愉快な場面も多くて。
最初にラスボス@ハマコとその一味がラインダンスをはじめるときも、ユーリ先輩はひとりクールに脚を上げているし。
あの嫌そー……というより、俯瞰し、あきれている風情がたまりませんな。
すごい低体温に仕方なく混ざっている感じがステキ。
と、思っていたら、そのあと。
レビュー団の稽古場に、イリーナ@みなこにくっついて行ったときのユーリ先輩が、実はいちばん好きです(笑)。
舞台中央でなんやかんやともつれている大人数からひとり離れて、壁際に突っ立っているスーツの男。
あの場違い感。やることねー、という感じ。
表情変わらないし、動き少ないし。
ただ「いるだけ」なんだけど、最後までシリアスなキーパーソンだとわかった上で見ると、楽しくて仕方ない。
初日はほら、「いつかお笑いキャラに砕ける?」と思いつつ見ていたから、なんとも思ってなくても、2回目からは「ユーリってああいう人」ってわかって見るわけじゃん?
最後までひとりドシリアスな男だとわかっていると、そんな彼が愉快痛快なドタバタ芸人たちの喧噪に巻き込まれる姿は、すげープリチーですよ?!
芸人さんたちは、彼にあまり構わないの、最初。
もう少し興味を示すなりなんなりしてくれてもいいのに、つーくらい、空気。
それがよーやく、女の子に声を掛けられたり、それを「いらん」と意思表示したりして。
場がさらに盛り上がり、断り切れなくなったユーリは、やはりここでもラインダンスに混ざることに……!(笑)
なんでこいつらすぐにラインダンスなんだ……!
とゆー嘆息の見えるつまんなさそーな顔で、それでもちゃんとキラキラ付き山高帽持って、一緒に踊るんだよね。
このときのうざそーな、でもやるべきこと(ダンス)はちゃんとやってる「任務一途」な感じがステキ。
そーだよねー、諜報員だってことは知られてはならないから、場の成り行きでダンスもしなきゃねー(笑)。エーベルバッハ少佐だってチロリアンダンスを踊るんだもん、ユーリ先輩もラインダンスくらい踊らなきゃねー。
で、踊り終わったあとの、さらにうざそーな感じもまた、溜まりませんな。うはうは。
そして、「いい男」をいい男たらしめる要因のひとつに、「彼を愛している人間」の存在が必要です。
キャラの説明をするとき、本人に「オレはカッコイイ男だ」と言わせるより、他人の口から「あの人はほんとにカッコイイわぁ」「あこがれちゃう」と言わせる方がよりわかりやすく、説得力がある。
だから、ユーリの格好良さを表すためにも、彼に傾倒している別キャラを出す必要がある。どれほどたくさんの人に愛されているか、あるいは数ではなくどれほど強く深く愛されているか、を作中で表すことによって、「いい男」度が上がる。
つーことで、ユーリのことを愛している美青年将校@そらくん登場ですよ。
ナニがあったんだこのふたり、過去に?!
と、ワクテカさせる配置です。
ユーリは上官の不正を告発して軍を追われたらしいので、そのくだりでなんかあったんでしょうが。
美青年将校くんは結果的にユーリを見捨てることになっちゃったのかなー、と勝手に思ってます。
正しいことをしていたとしても、和を乱す者は結果として居場所をなくすんですよ。ひとりだけ悪事やいじめに荷担しないと、そのグループにはいられなくなるの。
自分を守るために正しい者を排除するのは、社会生活をする大人には必要な場合、仕方ない場合が、残念ながらある。
将校くんは、ずっとそのことを気に病んでいたんだろうなあ、と。
正しいことをした友人を助けられなかった、見捨ててしまった。そして自分は、安寧とした生活を守り続けている。
まあそんなことはともかくとして(描かれていないし)、問題はそらくんの、片想いっぷりですよ!
あの超美形くんが、ヲヅキに片恋してんですよ今回。(役名で言いましょう、誤解を受けます)
再会した将校くんの、ユーリへの想いの残しっぷりが愉快です。
そうか、こんな美形に惚れられているのか、求められているのか、それほどの男ってことだな、ユーリ!と。
まあ、ぶっちゃけそらくんが演技アレ過ぎるんで(笑)、想像で補う部分も大きいんですが(そらくんはビジュアル担当なんで演技力は問われません)、脚本に描かれているその役割はしかと受け止めました!
大野せんせの、こだわりホモがこんなところに(笑)。
『ヘイズ・コード』でも本編とも主役とも無関係なところにガチホモがいてウケまくりましたが、『ロシアン・ブルー』でもやってくれるのかー。お約束なのかー。
ポイントは、BLというよりさ○っぽい、ガタイのいい男が絡むあたりですかね(笑)。
攻スキーなわたしは、ヲヅキがほんとにいい攻男になってくれて、うれしくてなりません。
とまあ、いろんな意味で、ヲヅキがカッコイイという話です。はい。
こんな日が来るとは思わなかった。
いや、すでにテッド・ヒントン@『凍てついた明日』はものごっつーかっこ良かったが、本公演ではなにしろ阿呆なマフィア@『マリポーサの花』だの蟻の脳みそ@『ZORRO 仮面のメサイア』だったりしたからさー。
『ロシアン・ブルー』のユーリ・メドベージェフ@ヲヅキは、目を疑う二枚目ぶりです。
いついかなるときも、ひとりだけシリアス。二枚目。
悪役たちすら愉快に歌い踊るこの物語で、ただの一度も相好を崩すことがないユーリ先輩は貴重種です。レアです。
なにしろ愉快な物語なので、いくらひとりシリアスったって、彼が登場している場面は愉快な場面も多くて。
最初にラスボス@ハマコとその一味がラインダンスをはじめるときも、ユーリ先輩はひとりクールに脚を上げているし。
あの嫌そー……というより、俯瞰し、あきれている風情がたまりませんな。
すごい低体温に仕方なく混ざっている感じがステキ。
と、思っていたら、そのあと。
レビュー団の稽古場に、イリーナ@みなこにくっついて行ったときのユーリ先輩が、実はいちばん好きです(笑)。
舞台中央でなんやかんやともつれている大人数からひとり離れて、壁際に突っ立っているスーツの男。
あの場違い感。やることねー、という感じ。
表情変わらないし、動き少ないし。
ただ「いるだけ」なんだけど、最後までシリアスなキーパーソンだとわかった上で見ると、楽しくて仕方ない。
初日はほら、「いつかお笑いキャラに砕ける?」と思いつつ見ていたから、なんとも思ってなくても、2回目からは「ユーリってああいう人」ってわかって見るわけじゃん?
最後までひとりドシリアスな男だとわかっていると、そんな彼が愉快痛快なドタバタ芸人たちの喧噪に巻き込まれる姿は、すげープリチーですよ?!
芸人さんたちは、彼にあまり構わないの、最初。
もう少し興味を示すなりなんなりしてくれてもいいのに、つーくらい、空気。
それがよーやく、女の子に声を掛けられたり、それを「いらん」と意思表示したりして。
場がさらに盛り上がり、断り切れなくなったユーリは、やはりここでもラインダンスに混ざることに……!(笑)
なんでこいつらすぐにラインダンスなんだ……!
とゆー嘆息の見えるつまんなさそーな顔で、それでもちゃんとキラキラ付き山高帽持って、一緒に踊るんだよね。
このときのうざそーな、でもやるべきこと(ダンス)はちゃんとやってる「任務一途」な感じがステキ。
そーだよねー、諜報員だってことは知られてはならないから、場の成り行きでダンスもしなきゃねー(笑)。エーベルバッハ少佐だってチロリアンダンスを踊るんだもん、ユーリ先輩もラインダンスくらい踊らなきゃねー。
で、踊り終わったあとの、さらにうざそーな感じもまた、溜まりませんな。うはうは。
そして、「いい男」をいい男たらしめる要因のひとつに、「彼を愛している人間」の存在が必要です。
キャラの説明をするとき、本人に「オレはカッコイイ男だ」と言わせるより、他人の口から「あの人はほんとにカッコイイわぁ」「あこがれちゃう」と言わせる方がよりわかりやすく、説得力がある。
だから、ユーリの格好良さを表すためにも、彼に傾倒している別キャラを出す必要がある。どれほどたくさんの人に愛されているか、あるいは数ではなくどれほど強く深く愛されているか、を作中で表すことによって、「いい男」度が上がる。
つーことで、ユーリのことを愛している美青年将校@そらくん登場ですよ。
ナニがあったんだこのふたり、過去に?!
と、ワクテカさせる配置です。
ユーリは上官の不正を告発して軍を追われたらしいので、そのくだりでなんかあったんでしょうが。
美青年将校くんは結果的にユーリを見捨てることになっちゃったのかなー、と勝手に思ってます。
正しいことをしていたとしても、和を乱す者は結果として居場所をなくすんですよ。ひとりだけ悪事やいじめに荷担しないと、そのグループにはいられなくなるの。
自分を守るために正しい者を排除するのは、社会生活をする大人には必要な場合、仕方ない場合が、残念ながらある。
将校くんは、ずっとそのことを気に病んでいたんだろうなあ、と。
正しいことをした友人を助けられなかった、見捨ててしまった。そして自分は、安寧とした生活を守り続けている。
まあそんなことはともかくとして(描かれていないし)、問題はそらくんの、片想いっぷりですよ!
あの超美形くんが、ヲヅキに片恋してんですよ今回。(役名で言いましょう、誤解を受けます)
再会した将校くんの、ユーリへの想いの残しっぷりが愉快です。
そうか、こんな美形に惚れられているのか、求められているのか、それほどの男ってことだな、ユーリ!と。
まあ、ぶっちゃけそらくんが演技アレ過ぎるんで(笑)、想像で補う部分も大きいんですが(そらくんはビジュアル担当なんで演技力は問われません)、脚本に描かれているその役割はしかと受け止めました!
大野せんせの、こだわりホモがこんなところに(笑)。
『ヘイズ・コード』でも本編とも主役とも無関係なところにガチホモがいてウケまくりましたが、『ロシアン・ブルー』でもやってくれるのかー。お約束なのかー。
ポイントは、BLというよりさ○っぽい、ガタイのいい男が絡むあたりですかね(笑)。
攻スキーなわたしは、ヲヅキがほんとにいい攻男になってくれて、うれしくてなりません。
とまあ、いろんな意味で、ヲヅキがカッコイイという話です。はい。
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