まあ、『忘れ雪』を「ピュア・ラヴストーリー」と評する劇団だから。@再会
2009年10月7日 タカラヅカ 『再会』という、ものすげー話がある。
売れない小説家ジェラール@れおんは、親からの仕送りゆえに女の子たちにちやほやされている男。……それってプレイボーイっていうの? 単に金目当ての女たちに食い物にされているバカ男でしかないんじゃないの? と、設定からつまずくが、大富豪の父親から「結婚して家を継がないと、仕送りは中止する」と通告される。
女たちにも親友にも借金まみれのジェラールは、仕方なく一旦実家へ帰ることになった。……仕送り受けててなお借金まみれ、周囲の人全員に金銭がらみでしか関係を築けていないって、どんだけ最低男なの? と、設定からつまずくが、とりあえず舞台は彼の故郷、モナコへ。
大ホテルの経営者である父の跡を継ぐ気になったジェラール。後妻の連れ子である弟に、後継者を譲るのは嫌だ、というだけの理由。……単に金目当て。
小説家になる夢とかホテル経営への意識とかなにもなく、ただ「義弟に財産を持って行かれるのは嫌だ」「金がない人生は嫌だ」というだけ。そんな男が主人公って……と、設定からつまずくが、とにかく金目当てのジェラールは、父の出す試練を受けることになった。
この試練がすごい。「サンドリーヌという女性を騙し、心もカラダも弄び、その後捨てる。その様子を小説にする」……いくらなんでもこれはないやろ。ひどすぎるやろ。人間としてありえないやろ。
「経営者は時に非情になることが必要」だからこんな条件なんだと父は言うが、「経営者として非情になること」が、なにゆえに「なんの罪もない女性を騙して弄んで捨てること」なのか。経営者としての非情さなら、仕事関係で非情さを試せばいい。仕事で非情になるのは生きる上で仕方ないこともあるが、わざわざ女性を騙して捨てることは必要性がまったくない。性別に関係なく、そんな事態とは一生無縁な人がほとんどのはずだ。
結婚詐欺師になる試練ならともかく、ホテル経営者となんの関係があるのか。と、設定からつまずくが、自分の欲のためだけに、ジェラールはこの条件を承諾。えええ、引き受けるってどんだけ最低なの、人間やめろ! この親にしてこの息子あり! と設定からつまずくがとにかくジェラールはサンドリーヌ@ねねちゃんを騙すために近づき、偽りの恋を仕掛ける。
ところでこの物語は「コメディ」で、「笑い」部分の大半は、「女を騙してえっちする」ことに関する笑いと、ヒロイン・サンドリーヌの外見を笑うことにある。
サンドリーヌは外見も性格も「男性から見た女性的な魅力」に乏しい女性で、外見さえまともになれば他に問題ないという描かれ方をしている。滑稽な言動も彼女が不細工な格好をしているときのみで、美しいドレス姿になれば立ち姿からして別人で、そこには性格的な問題もなくなり、笑い要素はほとんどなくなる。外見がすべて。女は所詮カオとカラダ。ブスは笑いものにしてヨシ。少年マンガでもよくある描かれ方。
服と化粧を整えたサンドリーヌは美しい女性で、ジェラールは彼女に惹かれていく。
外見さえまともになれば他に問題ない、むしろあの外見だったから男に相手にさせず、清純無垢だと良い方向へ考えられるよーになった。
そーやって男にとってのマイナスがプラスになったあとで、彼女が不倫・同棲歴有りの「ふしだらな女」だとわかる。
それでも彼女を悪く思えないと驚くジェラールは、自分は金で女を買う生活(前述の「金の切れ目が縁の切れ目」でしかない女性関係)だったくせに、恋愛感情ゆえにしていた不倫のことは「ふしだら」で「怒ったり責めたりして当然の犯罪」だと思っていることが判明。どの面下げてソレを言うのかと設定からつまずくが、あくまでも悪人はサンドリーヌでジェラールは「彼女の悪を知ってもキライになれない」と善人ぶる。
サンドリーヌに惹かれているジェラールは、父の命令で「えっちしてから捨てろ」を実行できずにもたもたしているが、なにしろ不倫経験有りで「ふしだら」なサンドリーヌは行動的だ。さあ、これからえっちするわよ、とホテルの部屋で意思表示。
女が処女でないことは罪だから責めていいが、ソレとは別腹、えっちに貪欲で積極的な女を、男は大好きだ。『青い鳥を捜して』で自分から宣言してベッドで脱ぐヒロインをわざわざ描く作家ですから、この「女が自分から」つーのが萌えポイントなんだろう。
で、女から意思表示させておきながら、それを受け入れておきながら、ジェラールはひとりで先に眠ってしまう……のはよくわからない。サンドリーヌが一服もったのかもしれないが、作品中で名言はされない。
サンドリーヌは作家志望の貧しい女の子で、ジェラール父に雇われていた。ジェラールに恋を仕掛けて捨てる役だったのだ。
……それはいいんだが問題は、ジェラールの親友たちもグルだったということだ。ナニも知らないのはジェラールのみ。だって彼にあるのは父親の金だけ、彼の周囲は金目当ての人間しかいない。親友たちも金のために平気でジェラールを騙して高みの見物でニラニラしていた……ってどうなのよ、そんな主人公、そんな親友、という設定からつまずくが、なにしろこれは「コメディ」なのでかまわないらしい。
ひとりだけナニも知らないジェラールは父の財産も得られずひとり都会でびんぼー生活。みじめに太鼓持ち人生。
そこへ羽振りの良くなった親友たち登場、ジェラールに種明かしをする。
「すべてお前のためにしたことだから」と騙していたことを正当化、金で雇われ金のために親友を騙し、金を儲けてウハウハ笑う親友は、「小説が売れて金持ちになったんだから許してくれるよな」と金がすべての世界観を語る。……もし小説が売れなかったら、友情を金で売っただけで終わっていたんだが、そんなことはまったく気にしていない。
またジェラールも、自分が騙されて書いた小説がベストセラーになったと知り、ころりと全部肯定する。もともとその程度の人間関係、それしかない人格、傷つくこともない……って、どんだけ最低な人しかいないの、と設定からつまずくが、「ボクたち親友! ルルル♪ラララ♪」と割れ鍋に綴じ蓋、最低人間ばかり平和につるんでモナコへ。
すべては父の策略で、ジェラールとサンドリーヌがデート中に感銘を受けた出来事はヤラセだったと判明。最低男の最低物語の中の、わずかばかりの「ちょっといい話」もただの嘘、じゃあマジでただ最低なだけでナニも残らないけどいいのソレで?! と、設定からつまずくが、「どんでん返し、すごいだろー(笑)」「すごいなあ、イシダせんせってばストーリーテラー♪」な盛り上がりを見せる舞台上。
騙されて書いた、その騙されっぷりを本人以外が書いた(1冊の本になるようまとめたのは別人、ジェラールはラストまで書いていない)、しかも共著でひとつの出来事をふたりの作家が書いているという小説がベストセラーになったからといって「オレって大作家! ホテル経営者にはならないよ、小説で食べていくから」と言い切るアホさはどうなの、アンタの実力でも実績でもなんでもないやん……と設定からつまずくが、ジェラールは夢を叶えて実は善人の後妻と義弟に家督を譲って家庭円満。
そこへサンドリーヌ登場。実は彼女は貧しい卑しい生まれの娘ではなく、大富豪の姫君だった!! ……貧しいから金のために泣く泣く、ではなく、お金なんかいくらでもあるのにわざわざ悪事に手を染めたの?! と、設定からつまずくが、「どんでん返し、すごいだろー(笑)」「すごいなあ、イシダせんせってばストーリーテラー♪」な盛り上がりを見せる舞台上。
サンドリーヌは「金のために女を抱いて捨てようとしている男を騙す」ことがミッションだったが、ジェラールは「なんの罪もない女を弄んで捨てる」ことがミッションだった。ふたりのやったことは同じように「金のために相手を騙す」ことだが、罪の重さがチガウ、つーか倫理的にちがいすぎる。なのに罪を責めるのはジェラールのみ、悪人はサンドリーヌ。
しかもサンドリーヌは不倫歴ありの「ふしだら」な女だ。大悪人だ。こんな女を、男はいくらでもなじっていい、責めていい。女も、悪いのは自分だけだと思っている。
傷物で嘘つきな大悪人だけど、寛大な男はそんな女を許して結婚してやることにした!! ジェラール人格者! 赦してもらってよかったねサンドリーヌ!!
とゆーことで、ハッピーエンド!!
……とゆーオチに設定からつまずくんだが、さらに駄目押しが付け加えられる。
ご丁寧に、「金の切れ目が縁の切れ目」だった相手をラストに再登場させ、「主人公が金持ちになったから態度を豹変、媚びへつらう」ところを「コメディ」として描く。ことさら滑稽に描き、笑わせる。
金がないときは強者に媚びへつらっていた主人公が、いざ上の立場になると豹変、弱い立場の者を足蹴にする様、をまた「コメディ」として描く。笑わせる。
どんだけ最低なん?!! と、また絶句させて幕。
……というなにもかもがすごすぎる話なんだが、ナニより怖いのは、この物語が、「かわいらしい、罪のないラブコメディ」だと世間的に認識されていることだ。
まともな人間は誰ひとり出てこないし、愛も誠実さもどこにもなく、あるのは金と権力への執着、すり寄りと媚びへつらい、騙して平気、傷つけて平気、徹底した男尊女卑、他人を傷つけ虐める様を笑う価値観。
これが「かわいらしいラブコメ」で、何度も再演される「名作」なのだ。
この事実が、いちばんこわい。
「宝塚歌劇団」に絶望する要因のひとつだ。
売れない小説家ジェラール@れおんは、親からの仕送りゆえに女の子たちにちやほやされている男。……それってプレイボーイっていうの? 単に金目当ての女たちに食い物にされているバカ男でしかないんじゃないの? と、設定からつまずくが、大富豪の父親から「結婚して家を継がないと、仕送りは中止する」と通告される。
女たちにも親友にも借金まみれのジェラールは、仕方なく一旦実家へ帰ることになった。……仕送り受けててなお借金まみれ、周囲の人全員に金銭がらみでしか関係を築けていないって、どんだけ最低男なの? と、設定からつまずくが、とりあえず舞台は彼の故郷、モナコへ。
大ホテルの経営者である父の跡を継ぐ気になったジェラール。後妻の連れ子である弟に、後継者を譲るのは嫌だ、というだけの理由。……単に金目当て。
小説家になる夢とかホテル経営への意識とかなにもなく、ただ「義弟に財産を持って行かれるのは嫌だ」「金がない人生は嫌だ」というだけ。そんな男が主人公って……と、設定からつまずくが、とにかく金目当てのジェラールは、父の出す試練を受けることになった。
この試練がすごい。「サンドリーヌという女性を騙し、心もカラダも弄び、その後捨てる。その様子を小説にする」……いくらなんでもこれはないやろ。ひどすぎるやろ。人間としてありえないやろ。
「経営者は時に非情になることが必要」だからこんな条件なんだと父は言うが、「経営者として非情になること」が、なにゆえに「なんの罪もない女性を騙して弄んで捨てること」なのか。経営者としての非情さなら、仕事関係で非情さを試せばいい。仕事で非情になるのは生きる上で仕方ないこともあるが、わざわざ女性を騙して捨てることは必要性がまったくない。性別に関係なく、そんな事態とは一生無縁な人がほとんどのはずだ。
結婚詐欺師になる試練ならともかく、ホテル経営者となんの関係があるのか。と、設定からつまずくが、自分の欲のためだけに、ジェラールはこの条件を承諾。えええ、引き受けるってどんだけ最低なの、人間やめろ! この親にしてこの息子あり! と設定からつまずくがとにかくジェラールはサンドリーヌ@ねねちゃんを騙すために近づき、偽りの恋を仕掛ける。
ところでこの物語は「コメディ」で、「笑い」部分の大半は、「女を騙してえっちする」ことに関する笑いと、ヒロイン・サンドリーヌの外見を笑うことにある。
サンドリーヌは外見も性格も「男性から見た女性的な魅力」に乏しい女性で、外見さえまともになれば他に問題ないという描かれ方をしている。滑稽な言動も彼女が不細工な格好をしているときのみで、美しいドレス姿になれば立ち姿からして別人で、そこには性格的な問題もなくなり、笑い要素はほとんどなくなる。外見がすべて。女は所詮カオとカラダ。ブスは笑いものにしてヨシ。少年マンガでもよくある描かれ方。
服と化粧を整えたサンドリーヌは美しい女性で、ジェラールは彼女に惹かれていく。
外見さえまともになれば他に問題ない、むしろあの外見だったから男に相手にさせず、清純無垢だと良い方向へ考えられるよーになった。
そーやって男にとってのマイナスがプラスになったあとで、彼女が不倫・同棲歴有りの「ふしだらな女」だとわかる。
それでも彼女を悪く思えないと驚くジェラールは、自分は金で女を買う生活(前述の「金の切れ目が縁の切れ目」でしかない女性関係)だったくせに、恋愛感情ゆえにしていた不倫のことは「ふしだら」で「怒ったり責めたりして当然の犯罪」だと思っていることが判明。どの面下げてソレを言うのかと設定からつまずくが、あくまでも悪人はサンドリーヌでジェラールは「彼女の悪を知ってもキライになれない」と善人ぶる。
サンドリーヌに惹かれているジェラールは、父の命令で「えっちしてから捨てろ」を実行できずにもたもたしているが、なにしろ不倫経験有りで「ふしだら」なサンドリーヌは行動的だ。さあ、これからえっちするわよ、とホテルの部屋で意思表示。
女が処女でないことは罪だから責めていいが、ソレとは別腹、えっちに貪欲で積極的な女を、男は大好きだ。『青い鳥を捜して』で自分から宣言してベッドで脱ぐヒロインをわざわざ描く作家ですから、この「女が自分から」つーのが萌えポイントなんだろう。
で、女から意思表示させておきながら、それを受け入れておきながら、ジェラールはひとりで先に眠ってしまう……のはよくわからない。サンドリーヌが一服もったのかもしれないが、作品中で名言はされない。
サンドリーヌは作家志望の貧しい女の子で、ジェラール父に雇われていた。ジェラールに恋を仕掛けて捨てる役だったのだ。
……それはいいんだが問題は、ジェラールの親友たちもグルだったということだ。ナニも知らないのはジェラールのみ。だって彼にあるのは父親の金だけ、彼の周囲は金目当ての人間しかいない。親友たちも金のために平気でジェラールを騙して高みの見物でニラニラしていた……ってどうなのよ、そんな主人公、そんな親友、という設定からつまずくが、なにしろこれは「コメディ」なのでかまわないらしい。
ひとりだけナニも知らないジェラールは父の財産も得られずひとり都会でびんぼー生活。みじめに太鼓持ち人生。
そこへ羽振りの良くなった親友たち登場、ジェラールに種明かしをする。
「すべてお前のためにしたことだから」と騙していたことを正当化、金で雇われ金のために親友を騙し、金を儲けてウハウハ笑う親友は、「小説が売れて金持ちになったんだから許してくれるよな」と金がすべての世界観を語る。……もし小説が売れなかったら、友情を金で売っただけで終わっていたんだが、そんなことはまったく気にしていない。
またジェラールも、自分が騙されて書いた小説がベストセラーになったと知り、ころりと全部肯定する。もともとその程度の人間関係、それしかない人格、傷つくこともない……って、どんだけ最低な人しかいないの、と設定からつまずくが、「ボクたち親友! ルルル♪ラララ♪」と割れ鍋に綴じ蓋、最低人間ばかり平和につるんでモナコへ。
すべては父の策略で、ジェラールとサンドリーヌがデート中に感銘を受けた出来事はヤラセだったと判明。最低男の最低物語の中の、わずかばかりの「ちょっといい話」もただの嘘、じゃあマジでただ最低なだけでナニも残らないけどいいのソレで?! と、設定からつまずくが、「どんでん返し、すごいだろー(笑)」「すごいなあ、イシダせんせってばストーリーテラー♪」な盛り上がりを見せる舞台上。
騙されて書いた、その騙されっぷりを本人以外が書いた(1冊の本になるようまとめたのは別人、ジェラールはラストまで書いていない)、しかも共著でひとつの出来事をふたりの作家が書いているという小説がベストセラーになったからといって「オレって大作家! ホテル経営者にはならないよ、小説で食べていくから」と言い切るアホさはどうなの、アンタの実力でも実績でもなんでもないやん……と設定からつまずくが、ジェラールは夢を叶えて実は善人の後妻と義弟に家督を譲って家庭円満。
そこへサンドリーヌ登場。実は彼女は貧しい卑しい生まれの娘ではなく、大富豪の姫君だった!! ……貧しいから金のために泣く泣く、ではなく、お金なんかいくらでもあるのにわざわざ悪事に手を染めたの?! と、設定からつまずくが、「どんでん返し、すごいだろー(笑)」「すごいなあ、イシダせんせってばストーリーテラー♪」な盛り上がりを見せる舞台上。
サンドリーヌは「金のために女を抱いて捨てようとしている男を騙す」ことがミッションだったが、ジェラールは「なんの罪もない女を弄んで捨てる」ことがミッションだった。ふたりのやったことは同じように「金のために相手を騙す」ことだが、罪の重さがチガウ、つーか倫理的にちがいすぎる。なのに罪を責めるのはジェラールのみ、悪人はサンドリーヌ。
しかもサンドリーヌは不倫歴ありの「ふしだら」な女だ。大悪人だ。こんな女を、男はいくらでもなじっていい、責めていい。女も、悪いのは自分だけだと思っている。
傷物で嘘つきな大悪人だけど、寛大な男はそんな女を許して結婚してやることにした!! ジェラール人格者! 赦してもらってよかったねサンドリーヌ!!
とゆーことで、ハッピーエンド!!
……とゆーオチに設定からつまずくんだが、さらに駄目押しが付け加えられる。
ご丁寧に、「金の切れ目が縁の切れ目」だった相手をラストに再登場させ、「主人公が金持ちになったから態度を豹変、媚びへつらう」ところを「コメディ」として描く。ことさら滑稽に描き、笑わせる。
金がないときは強者に媚びへつらっていた主人公が、いざ上の立場になると豹変、弱い立場の者を足蹴にする様、をまた「コメディ」として描く。笑わせる。
どんだけ最低なん?!! と、また絶句させて幕。
……というなにもかもがすごすぎる話なんだが、ナニより怖いのは、この物語が、「かわいらしい、罪のないラブコメディ」だと世間的に認識されていることだ。
まともな人間は誰ひとり出てこないし、愛も誠実さもどこにもなく、あるのは金と権力への執着、すり寄りと媚びへつらい、騙して平気、傷つけて平気、徹底した男尊女卑、他人を傷つけ虐める様を笑う価値観。
これが「かわいらしいラブコメ」で、何度も再演される「名作」なのだ。
この事実が、いちばんこわい。
「宝塚歌劇団」に絶望する要因のひとつだ。
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