悪役はオイシイ。お笑い役はオイシイ。@ラスト プレイ
2009年10月20日 タカラヅカ 悪役チームでいちばん目を惹いたのは、わたし的にベレッタ@一色氏だ。
……仕方ないやん、一色氏スキーなんだもん。彼のあのみょーな枯れた色気を愛でているんだよ。
コメディだとは思わないから、ふつーにシリアスな役だと思って見ていたよ。えらくもったいつけてるなあとは思ったけど。
わたしは一色氏をあまり芝居のうまい人とは思ってなくて、だからまあ、せっかくのクール系二枚目役をやったらやりすぎておかしな感じになっているのかなと自己解決して見ていた。
変な力みはあるけど、黒尽くめの殺し屋、かっこいー。
お笑いだと思ってなかったし、悪役チームが芸人チームだなんて思ってなかったんだから。
2度目の登場では、もったいつけてるどころかただの変な人になっていて、どーやら「笑っていい人」だとわかる。
あー……二枚目役だと思ったのに……ただのお笑い役だったのか……。
や、お笑い役っていうのはオイシイ役でもあるので、お客様に笑っていただくってことは、その分記憶に残る可能性があるわけで、「あの殺し屋の人、変だったねー(笑)」と観劇後に言ってもらえたら万々歳なんだってわかるけど。
いやあ、一色氏演じる「空気読まない殺し屋」って、なんとも言えん、独特の味がありますねえええ。
成功しているのかどうか、わたしにはわかんないけど。
とりあえず顔が好みだから、すべて許す。
あの顔でかっこつけられたり変な溜めで喋られたり、もーソレだけでたのしいっす。
好きだなあ、一色氏。
物語の流れ的にも設定的にも、最初ドシリアスで登場した悪役チーム。なのにクライマックスはお笑いで、オチもお笑いという誠意のない展開になる『ラスト プレイ』。
最初にヴィクトール@そのかが人質にされ、ムーア@きりやんが助けに行く段階で登場してもよさそーなもんなのに、話だけで出てこなかった。
その後アリステア@あさこの記憶喪失話がえんえん続くので、さらに登場は遅くて。
もりえくんは、いつ出てくるんだろう? と、首を傾げた。
待てど暮らせど出てこない。
ひょっとして見逃していたのか、役ついてなくて街の男とかコロスとかで帽子被って踊るだけの人だったのかと、マジで不安に思ったくらいだ。
医者その1@マギー、医者その2@みりおが登場し、このランクでこの役と出番? んじゃいったいもりえはどーなってんの?
……シンジケートのボスとして登場したときは、ほっとしたよ。
役付いてんじゃん! しかも、かなり大きな役じゃん!! と。
……大きくなかったね。
ただのアホでただのお笑いだって、知らなかったんだもん。
でも、それはとどのつまりアテ書きだったのかもしれない。
わたしはシリアスに展開するべきところを「バカばっかりでーす♪」とお笑いに逃げてオトしてどっか~~んって、ドリフのコントみたいにぐちゃぐちゃにして笑って終了、というのは好きじゃない。逃げるな、楽なことをするな、真面目にやれ、と思う。
が、それはアテ書きの結果というのもあるんだろうか?
というのも、「マフィアのボスです」ともったいつけて登場したローレンス@もりえくんが、どーにもこーにも、頼りなかったからだ。
えーと、この人が、ボス?
いや、シンジケートのボスは不明で、この地域を任されている男、つーことだからラスボスではなくて章末に登場する中ボスなんだろうけど、ラスボスと対決する予定のない物語の場合は、組織の中では幹部止まりでも、物語的にはラスボス扱いなんでしょ?
ラスボスにしては、貫禄なさ過ぎでしょ? つか、なんかひょろいおにーちゃんだし。もっと貫禄のある、大人の男であるべきじゃないの?
もりえくんはなまじスタイルが良くて、スマートな二枚目の風情を持っている。
しかも、顔が童顔。
それでもったいつけた大人の胡散臭い男の演技をしているので、ひ弱さ増大。
どうせなら、「ハタチそこそこの若造だけど、このへんのボスなんだぜ。若いだけに考えナシだからナニするかわかんなくてコワイぜ」とやってくれれば良かったのになー。
見た目と芝居が合ってない気がして、視覚情報に混乱が生じた。
だけどここはタカラヅカなので、全部好意的に解釈する。
もりえくん、大人の役なんだー。がんばってるなあ。ボスに見えないけど、ボスなんだな、がんばれー。
見る側ががんばって「ボスに見てあげないと」と思っていたら。
……ただのアホキャラでした。
第一印象は、正しかったのか。
貫禄がないのも似合ってないのも、もったいつけて「ボスです」という喋り方をしているのが違和感でも、最後にドリフ的お笑いどっかーんになるなら、それらは全部正しかったの??
いやしかしなんかチガウ気がする……。
もりえくんが目指したモノと、この展開はチガウのでは? マサツカは、ナニを思ってこんな演出にしているんだろう??
いっそ、もっとわかりやすく胡散臭いキャラにするとかすればよかったのに。
ヒゲつけて、ことさらに大物な仕草をさせて。
マサツカの美学に反するのかな、役を演じる底上げのために外見をいじるのって。
でもヒゲのもりえの方がセクシーでかっこいいのに~~。外見からわかりやすくした方が、観客もすんなり入っていけるのに~~。
もりえくんはがんばっているんだけど、この演出の半端さには首を傾げるばかり。
まあなんにせよ、地団駄を踏むもりえは、この作品の見どころのひとつである。きっぱり。
とりあえずかわいいから、いいんだよなきっと。
お笑い役っていうのはオイシイ役でもあるので、お客様に笑っていただくってことは以下略。
でもほんとのとこ、シリアスにかっこいいことで、「オイシイ」と思える役を書いて欲しいなあ、座付き作家様。
……仕方ないやん、一色氏スキーなんだもん。彼のあのみょーな枯れた色気を愛でているんだよ。
コメディだとは思わないから、ふつーにシリアスな役だと思って見ていたよ。えらくもったいつけてるなあとは思ったけど。
わたしは一色氏をあまり芝居のうまい人とは思ってなくて、だからまあ、せっかくのクール系二枚目役をやったらやりすぎておかしな感じになっているのかなと自己解決して見ていた。
変な力みはあるけど、黒尽くめの殺し屋、かっこいー。
お笑いだと思ってなかったし、悪役チームが芸人チームだなんて思ってなかったんだから。
2度目の登場では、もったいつけてるどころかただの変な人になっていて、どーやら「笑っていい人」だとわかる。
あー……二枚目役だと思ったのに……ただのお笑い役だったのか……。
や、お笑い役っていうのはオイシイ役でもあるので、お客様に笑っていただくってことは、その分記憶に残る可能性があるわけで、「あの殺し屋の人、変だったねー(笑)」と観劇後に言ってもらえたら万々歳なんだってわかるけど。
いやあ、一色氏演じる「空気読まない殺し屋」って、なんとも言えん、独特の味がありますねえええ。
成功しているのかどうか、わたしにはわかんないけど。
とりあえず顔が好みだから、すべて許す。
あの顔でかっこつけられたり変な溜めで喋られたり、もーソレだけでたのしいっす。
好きだなあ、一色氏。
物語の流れ的にも設定的にも、最初ドシリアスで登場した悪役チーム。なのにクライマックスはお笑いで、オチもお笑いという誠意のない展開になる『ラスト プレイ』。
最初にヴィクトール@そのかが人質にされ、ムーア@きりやんが助けに行く段階で登場してもよさそーなもんなのに、話だけで出てこなかった。
その後アリステア@あさこの記憶喪失話がえんえん続くので、さらに登場は遅くて。
もりえくんは、いつ出てくるんだろう? と、首を傾げた。
待てど暮らせど出てこない。
ひょっとして見逃していたのか、役ついてなくて街の男とかコロスとかで帽子被って踊るだけの人だったのかと、マジで不安に思ったくらいだ。
医者その1@マギー、医者その2@みりおが登場し、このランクでこの役と出番? んじゃいったいもりえはどーなってんの?
……シンジケートのボスとして登場したときは、ほっとしたよ。
役付いてんじゃん! しかも、かなり大きな役じゃん!! と。
……大きくなかったね。
ただのアホでただのお笑いだって、知らなかったんだもん。
でも、それはとどのつまりアテ書きだったのかもしれない。
わたしはシリアスに展開するべきところを「バカばっかりでーす♪」とお笑いに逃げてオトしてどっか~~んって、ドリフのコントみたいにぐちゃぐちゃにして笑って終了、というのは好きじゃない。逃げるな、楽なことをするな、真面目にやれ、と思う。
が、それはアテ書きの結果というのもあるんだろうか?
というのも、「マフィアのボスです」ともったいつけて登場したローレンス@もりえくんが、どーにもこーにも、頼りなかったからだ。
えーと、この人が、ボス?
いや、シンジケートのボスは不明で、この地域を任されている男、つーことだからラスボスではなくて章末に登場する中ボスなんだろうけど、ラスボスと対決する予定のない物語の場合は、組織の中では幹部止まりでも、物語的にはラスボス扱いなんでしょ?
ラスボスにしては、貫禄なさ過ぎでしょ? つか、なんかひょろいおにーちゃんだし。もっと貫禄のある、大人の男であるべきじゃないの?
もりえくんはなまじスタイルが良くて、スマートな二枚目の風情を持っている。
しかも、顔が童顔。
それでもったいつけた大人の胡散臭い男の演技をしているので、ひ弱さ増大。
どうせなら、「ハタチそこそこの若造だけど、このへんのボスなんだぜ。若いだけに考えナシだからナニするかわかんなくてコワイぜ」とやってくれれば良かったのになー。
見た目と芝居が合ってない気がして、視覚情報に混乱が生じた。
だけどここはタカラヅカなので、全部好意的に解釈する。
もりえくん、大人の役なんだー。がんばってるなあ。ボスに見えないけど、ボスなんだな、がんばれー。
見る側ががんばって「ボスに見てあげないと」と思っていたら。
……ただのアホキャラでした。
第一印象は、正しかったのか。
貫禄がないのも似合ってないのも、もったいつけて「ボスです」という喋り方をしているのが違和感でも、最後にドリフ的お笑いどっかーんになるなら、それらは全部正しかったの??
いやしかしなんかチガウ気がする……。
もりえくんが目指したモノと、この展開はチガウのでは? マサツカは、ナニを思ってこんな演出にしているんだろう??
いっそ、もっとわかりやすく胡散臭いキャラにするとかすればよかったのに。
ヒゲつけて、ことさらに大物な仕草をさせて。
マサツカの美学に反するのかな、役を演じる底上げのために外見をいじるのって。
でもヒゲのもりえの方がセクシーでかっこいいのに~~。外見からわかりやすくした方が、観客もすんなり入っていけるのに~~。
もりえくんはがんばっているんだけど、この演出の半端さには首を傾げるばかり。
まあなんにせよ、地団駄を踏むもりえは、この作品の見どころのひとつである。きっぱり。
とりあえずかわいいから、いいんだよなきっと。
お笑い役っていうのはオイシイ役でもあるので、お客様に笑っていただくってことは以下略。
でもほんとのとこ、シリアスにかっこいいことで、「オイシイ」と思える役を書いて欲しいなあ、座付き作家様。
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