舞台は役者たちのもの。@外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-
2009年11月23日 タカラヅカ 東宝楽。
友人のドリーさんとパクちゃんは、「ブイエ将軍が酒場でオスカルの身分をバラすのだけがわからない」とゆーてました。
何回も観ることで、あのものすごい『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』にも耐性を付け、出演者のがんばりを愛でられるよーになったツワモノをもってしても、ブイエ将軍@星原先輩の行動が理解できないと。
善人として描かれている今回のブイエ将軍。オスカル@みわっちのことを見守っているよーなことを言ってみたり、アンドレ@まとぶんの過ち選択を叱りとばし「聞かなかったことにしよう」とスルーする人格者でありながら何故、最初の登場時にオスカルを陥れるのか?
女衒酒場……ぢゃねえ、マリーズ@彩音ちゃんの働いている酒場で、貴族に反感を持つ男たちに捧げるかのよーに、オスカルの身分をばらし、自分の身分は秘密にしてひとりで逃げる。オスカルがあそこで嬲り殺されるのを期待しているとしか思えない。
あの場面は、たしかに謎。
わたしも、初日に見たときにアゴを落とした。
が。
わかるよ今のわたし、ブイエ将軍の行動の謎。
3回しか観ていない『ベルばら』の3回目はムラ楽で、しかもSS席だった。この公演中、最良の席。
舞台に近い席だったから、聞こえたんだ。
「今晩はえらく荒れているじゃないか、美しき近衛隊士くん?」と、オスカルの正体をバラしたあと、意外な出会いにびっくりしているオスカルに、
「シッ、早くここを出るんだ」
と、ささやいてるんだ、マイク無しで!
世間知らずのおバカなオスカルをたしなめ、守ろうとしているのよ、あそこのブイエ将軍。
「早くここを出るんだ」と付け加えることで、その直前の台詞もダークじゃなくなる。貴族のお嬢様のくせに治安の悪い場所で飲んだくれているアホさを皮肉っただけで、多少の悪意はあるとしても「オスカルが嬲り殺されればラッキー」という邪悪な衝動ではなく、年長者の親切心で言っているのだとわかる。
ただ、おつむが若干お花畑なオスカル様は言葉の意味が理解できず、ぼーっとしているから、その後あんなことになるわけだな。
「アレって、そんなこと言ってんのか!」
「ナニか言ってるとは思ってたけど、聞き取れたことなかった!」
そーなんですよ、びっくりですわねー。
「千秋楽にして、謎が解けた」
や、わたしも謎が解けたのはムラ楽だし、そっから東宝楽まで観劇予定なかったし、同じ同じ(笑)。
とまあ、出演者が総力を挙げて、植爺脚本のキ○ガイさをカバーしているわけですよ!
星原先輩までが、アドリブで台詞付け加えたりして、キャラの人格を守ろうとしているんですよ!!
星原先輩の自発的意志でやっていることなのは、マイクを切られていることでもわかりますな。本来はそんな台詞ナイんですよ。植爺には、あの場でブイエ将軍がオスカルにあんな声を掛けることの意味が理解できていないの。
はい、ついに『ベルばら』4回目を観劇しました、東宝楽。花組っ子たちのアツいアツい演技を眺めてきました……つかみんな泣き過ぎだ(笑)。
狂った脚本、狂った演出、それでも出演者たちは健気に心をつないで演技していました。
東宝版を観て、いちばん感動したことは、カロンヌ伯爵夫人@さおたさん、かっけー!!でした(笑)。
や、変更点があったことは聞いたよーな気がしていたが、なにしろもうすっかり忘却の彼方。『ベルばら』自体存在も忘れ気味で、ショーしかわたしの海馬に残ってなかったもんで、油断して観ていたらなんかアントワネット親衛隊の台詞が変わっていて、しかも親衛隊長のカロンヌの奥様がもー、すげー格好いいんですよ。
ナニあの毅然としたオトコマエな大人の女性。絶対貴婦人たちに人気あるだろ、あの人。アントワネット様のシンパなのは建前で、「カロンヌの奥様萌え」でそばに侍っている貴婦人やお嬢様もいると見た(笑)。
長身できりりとした風情、削げた頬のラインがストイックさを強調。きらきら系ではないものの、落ち着いた美しさがあるし。
いやあ、この役が男役でキャリアばっちりのさおたさんがやっている意味が、よーっくわかったよ。
ここまでかっこいい女性がかしずいているなら、王妃様の株も上がろうってもんさ。
……植爺は多分ナニも考えてないと思うけど。
出演者が底上げしてるんだよなあ、ほんと。
フェルゼン@めおくんの大芝居っていうか、ある種異次元入った演技も磨きが掛かっていて素敵だった(笑)。
まともにやっちゃうと植爺フェルゼンってほんと最悪なだけだから。めおくんぐらいかっとばしてくれるとキモチイイ。
そりゃこの男にナニ言っても無駄だ、人の話なんか聞いちゃいねえよ! と思わせてくれるのがイイ!
まとぶんと壮くんはなにしろ植爺歌舞伎スキルの高い人たちだから安心して見ていられるし、みわっちは全身全霊でソレに食らいついていく役者スピリッツの持ち主だし、ラストスパートのエンジンの掛かりっぷりはもお、すごかったっす。
衛兵隊も見事な号泣っぷりだし、酒場のみんなもはじけてたし。
革命は鳥肌モノの迫力だし。
休演者騒動もあったことだし、全員で舞台の上で一途に役を生きている姿に感動しました。
タカラヅカってすごいね。タカラジェンヌってずこいね。
されど心は『EXCITER!!』を心待ちにしている(笑)。
友人のドリーさんとパクちゃんは、「ブイエ将軍が酒場でオスカルの身分をバラすのだけがわからない」とゆーてました。
何回も観ることで、あのものすごい『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』にも耐性を付け、出演者のがんばりを愛でられるよーになったツワモノをもってしても、ブイエ将軍@星原先輩の行動が理解できないと。
善人として描かれている今回のブイエ将軍。オスカル@みわっちのことを見守っているよーなことを言ってみたり、アンドレ@まとぶんの過ち選択を叱りとばし「聞かなかったことにしよう」とスルーする人格者でありながら何故、最初の登場時にオスカルを陥れるのか?
女衒酒場……ぢゃねえ、マリーズ@彩音ちゃんの働いている酒場で、貴族に反感を持つ男たちに捧げるかのよーに、オスカルの身分をばらし、自分の身分は秘密にしてひとりで逃げる。オスカルがあそこで嬲り殺されるのを期待しているとしか思えない。
あの場面は、たしかに謎。
わたしも、初日に見たときにアゴを落とした。
が。
わかるよ今のわたし、ブイエ将軍の行動の謎。
3回しか観ていない『ベルばら』の3回目はムラ楽で、しかもSS席だった。この公演中、最良の席。
舞台に近い席だったから、聞こえたんだ。
「今晩はえらく荒れているじゃないか、美しき近衛隊士くん?」と、オスカルの正体をバラしたあと、意外な出会いにびっくりしているオスカルに、
「シッ、早くここを出るんだ」
と、ささやいてるんだ、マイク無しで!
世間知らずのおバカなオスカルをたしなめ、守ろうとしているのよ、あそこのブイエ将軍。
「早くここを出るんだ」と付け加えることで、その直前の台詞もダークじゃなくなる。貴族のお嬢様のくせに治安の悪い場所で飲んだくれているアホさを皮肉っただけで、多少の悪意はあるとしても「オスカルが嬲り殺されればラッキー」という邪悪な衝動ではなく、年長者の親切心で言っているのだとわかる。
ただ、おつむが若干お花畑なオスカル様は言葉の意味が理解できず、ぼーっとしているから、その後あんなことになるわけだな。
「アレって、そんなこと言ってんのか!」
「ナニか言ってるとは思ってたけど、聞き取れたことなかった!」
そーなんですよ、びっくりですわねー。
「千秋楽にして、謎が解けた」
や、わたしも謎が解けたのはムラ楽だし、そっから東宝楽まで観劇予定なかったし、同じ同じ(笑)。
とまあ、出演者が総力を挙げて、植爺脚本のキ○ガイさをカバーしているわけですよ!
星原先輩までが、アドリブで台詞付け加えたりして、キャラの人格を守ろうとしているんですよ!!
星原先輩の自発的意志でやっていることなのは、マイクを切られていることでもわかりますな。本来はそんな台詞ナイんですよ。植爺には、あの場でブイエ将軍がオスカルにあんな声を掛けることの意味が理解できていないの。
はい、ついに『ベルばら』4回目を観劇しました、東宝楽。花組っ子たちのアツいアツい演技を眺めてきました……つかみんな泣き過ぎだ(笑)。
狂った脚本、狂った演出、それでも出演者たちは健気に心をつないで演技していました。
東宝版を観て、いちばん感動したことは、カロンヌ伯爵夫人@さおたさん、かっけー!!でした(笑)。
や、変更点があったことは聞いたよーな気がしていたが、なにしろもうすっかり忘却の彼方。『ベルばら』自体存在も忘れ気味で、ショーしかわたしの海馬に残ってなかったもんで、油断して観ていたらなんかアントワネット親衛隊の台詞が変わっていて、しかも親衛隊長のカロンヌの奥様がもー、すげー格好いいんですよ。
ナニあの毅然としたオトコマエな大人の女性。絶対貴婦人たちに人気あるだろ、あの人。アントワネット様のシンパなのは建前で、「カロンヌの奥様萌え」でそばに侍っている貴婦人やお嬢様もいると見た(笑)。
長身できりりとした風情、削げた頬のラインがストイックさを強調。きらきら系ではないものの、落ち着いた美しさがあるし。
いやあ、この役が男役でキャリアばっちりのさおたさんがやっている意味が、よーっくわかったよ。
ここまでかっこいい女性がかしずいているなら、王妃様の株も上がろうってもんさ。
……植爺は多分ナニも考えてないと思うけど。
出演者が底上げしてるんだよなあ、ほんと。
フェルゼン@めおくんの大芝居っていうか、ある種異次元入った演技も磨きが掛かっていて素敵だった(笑)。
まともにやっちゃうと植爺フェルゼンってほんと最悪なだけだから。めおくんぐらいかっとばしてくれるとキモチイイ。
そりゃこの男にナニ言っても無駄だ、人の話なんか聞いちゃいねえよ! と思わせてくれるのがイイ!
まとぶんと壮くんはなにしろ植爺歌舞伎スキルの高い人たちだから安心して見ていられるし、みわっちは全身全霊でソレに食らいついていく役者スピリッツの持ち主だし、ラストスパートのエンジンの掛かりっぷりはもお、すごかったっす。
衛兵隊も見事な号泣っぷりだし、酒場のみんなもはじけてたし。
革命は鳥肌モノの迫力だし。
休演者騒動もあったことだし、全員で舞台の上で一途に役を生きている姿に感動しました。
タカラヅカってすごいね。タカラジェンヌってずこいね。
されど心は『EXCITER!!』を心待ちにしている(笑)。
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