わかんないことがありすぎるんですが、『BUND/NEON 上海』
 誰か教えて下さい。

 
 2年前から、エドガー・トラヴァース@よっちは、阿片をはじめる。が、妻のミシェル@れみは気づいていない。すでに夫婦仲は冷めていた模様。

 エドガーが阿片中毒になったのは、パパから譲り受けた会社をうまく経営できないから。こわい重役たちがいっぱいいて、ぼんぼん社長なんか大事にしてくれない。そのプレッシャーから阿片に手を出す。

 そのさらに前、エドガーのパパが生きていたころにトラヴァース家へ嫁いできたミシェルは、どうやら政略結婚っぽい。冷たい扱いを受けるなか、優しくしてくれたのはエドガーだけ……なのに彼を愛することはなかったのか、エドガーどんだけ魅力ナイ設定なん。

 トラヴァースとフレミング(ミシェルの実家)は仕事上のつきあい。そこでミシェルがここまで頑強に心を閉ざすほどの政略結婚ってのは、どういうことか。

 人質?

 フレミングがトラヴァースを裏切らないために差し出された人身御供か、財政破綻した家を建て直すために金で買われていったか。
 そのあたりしか思いつかない。
 ふたつの家が対等ならば、ミシェルだけがこんなにつらい結婚をする必要はないもの。なにしろ現在の彼女は両親も妹も憎んでいるんだ、彼女の意志に反して人生を決められたんだろう。

 人身御供なら誰にも愛されない存在で、冷たく扱われていたのもわかる。
 が、もしも金で買われたなら、誰かトラヴァースの家の者が熱烈に彼女を欲したことになる。借金の肩代わりをしてもイイと思うほど、彼女を欲しがる者……そしてソレは、無力なエドガーではない。

 エドガーのパパがミシェルを欲したのかもしれない、と、妄想する。
 体面的に息子の嫁として迎えたけれど、実質は当主の愛人扱いだったのかも、と。
 それなら、エドガーひとりが優しかった、といっても、ミシェルが生涯エドガーに心を開かず、妻に愛されないまま、父の影を超えることが出来ずにもがくエドガーが阿片に溺れるのもわかるんだが。
 

 で、このあたりの時系列で疑問がある。

 ミシェルとクリストファーは、いつどこで知り合ったのか?

 『BUND/NEON 上海』の時点で、ふたりは知り合い状態である。エドガーが「昔話でもすれば」と言うくらいに、旧知の仲らしい。
 クリストファー@まぁくんは、ミシェルの上海での暮らしぶりを知らなかったようだし、彼自身上海に来るのは久しぶりのようだ。
 つまり、彼らが出会っていたのはミシェルが結婚する前、家族と共にロンドンにいた頃、ということになる。

 でもミシェルの妹、シンシア@姫花とクリストファーの出会いを、ミシェルは知らない。クリスがわざわざ「こーやって俺たちは出会った」と語って聞かせるくらい、ミシェルには未知の世界。

 ミシェル独身時代にクリスと出会い、クリスはシンシアの存在を知らず、ミシェルが上海へ嫁入りしたあとに、彼女の妹とは知らずシンシアと出会って婚約した。……てこと?
 政略結婚で悲しい日々のミシェルのもとへ、「ボクたち婚約しましたー♪」って報告が来たの? えええ、あたしの友だちだったクリスと、妹が婚約?! なんで? どーして? あたし紹介してないのに、どっからそんな話に?!(白目)……てこと?

 これでミシェルが実はクリスを好きだった……とか、実は昔ふたりはつきあっていた……てな設定があれば、いろいろ辻褄が合う(シンシアを憎む理由、結婚生活がうまくいかない・エドガーに心を開かない理由)んだけど、そんな設定、なさそうだし。
 もしもふたりの過去に色恋ネタがあったなら、絶対会話に出るでしょ。

 ただの顔見知り程度に思えるんだけど、パーティで再会したふたりの会話。
 「妹の婚約者」「婚約者の姉」というだけの関係にしか見えなかった……。
 
 
 そして、1年前。
 ロンドンにてフレミング一家が殺害される。

 スコットランドヤードの捜査官でシンシアの婚約者であるクリストファーは、上海にいるミシェルに「ロンドンに来てくれ」と言う。
 呼んだのは、殺害に至る前かな。一家は誘拐された上、殺されたらしい。誘拐の時点で呼んだのかもな。
 捜査上の協力が欲しかったのかもしれないし、友人だから呼びやすかったのかもしれないし。

 だけどミシェルは来なかった。

 彼女は行こうとした。が、夫のエドガーが行かせなかったらしい。
 ふつーなら妻の家族が死んだんだから、葬式他に顔を出させて当然なのに、それを許さなかった。あのヘタレよっちが。チガウ、エドガーが(笑)。

 多分このことが、夫婦の仲を完全に裂いたんだろう。もともとうまくいってないのに(2年前から寝室は別だったと推察・笑)、家族の葬式にも出席させてくれないんじゃ、家庭内離婚も当然だわ。

 エドガーは言う。「行かせなかったのは、君を愛していたからだ」。

 エドガーは知っていた。フレミング一家が殺害されること、そして、その犯人が誰なのか。
 だからミシェルを行かせなかった。もし彼女がロンドンへ行けば、一緒に殺されていただろうから。
 あのよっちが、頑としてゆずらなかったんだ、どんだけの覚悟!!(よっちじゃないです、エドガーです)

 とゆーことで。

 結局どうなのよ、あのロンドンの事件って。

 フレミング一家を誘拐の上殺害したのは、上海マフィア・青幇。ボス杜月笙@ふみかの命を受けた、劉@だいもんたち。

 わざわざ誘拐したってことは、なにか目的があったはず。
 無事に返して欲しくば~~しろ、と、なにかしら要求を突きつけられたはず。

 誰に?

 エドガーの会社は青幇と組んで阿片密輸をやっていたっぽい。上海窓口がトラヴァース、ロンドン窓口がフレミング。
 そしてロンドンのスコットランドヤードもまた、密輸に荷担している。

 それってどこの『アデュー・マルセイユ』……!

 ところどころ小池作品っぽい筋立てなのは置いておいて(笑)、この流れで行くとシンシアを殺したのは、実はエドガーなんじゃないの?ってことになりますが。

 青幇が脅した相手がエドガーならば、間接的とはいえ、フレミング一家殺害に関与したことになりますよ。
 トラヴァースがなにかしたことによって青幇が怒り、要求が叶えられなかったからとフレミングを殺した場合は。

 だとしたら、エドガーが阿片に救いを求めた理由も、より強く納得できますね!!(笑)
 やーん、よっちなのに、すべての元凶だなんて!!
 じつは、影の主役?!(笑)

 エドガー素敵。すげーツボなキャラだ。よっちかわいー。(関係ありません)

 
 いやその、ほんとにそこまで大きな役なら、あんな簡単な最期だとは思ってません(笑)。
 真相は別にあると思いますが。

 それがなんなのかわかんねーし。

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