何回観ても、パリスがヅラである必要性が理解できない。

 『相棒』の感想あれこれ、続き。

 ヒロイン・パリス@彩音ちゃん。
 なんでヅラ? 金髪がイイなら、染めればいいのに。

 というところからはじまって、ヒロインには謎が多すぎる。て、それはつまり、脚本への謎なわけだが。
 アルコール依存症とかヘビースモーカーとかゆー設定も、ぜんぜん活かされてないし。

 でもこのドラマシティで彩音ちゃんが蓮っ葉系のスターを演じていると、なつかしくてふと胸が痛くなる。
 彼女のトップ・プレお披露目だった『Appartement Cinema』を、なんの関係もないのに思い出しちゃったりするからだ。
 あの作品もいろいろいろいろコワレてたけど(笑)、キャラクタはそれぞれダイスキだったなー。(と、年寄りはすぐに昔語りをする)

 夢オチのミステリなんつーモノは勘弁だし、原作がどうあれ、毎週放映の何百話あるドラマのなかの1本ならアリなネタでも、1作しかない舞台でわざわざソレをやる無神経さは論外だが、それはさておき、ブラック彩音が素敵すぎる。 

 ガスマスクをして「リトル・インディアン」を歌うパリスが素晴らしい。
 夢オチでさえなければ、どんなに良かったろう。

 ところで、バスローブの下にワンピースを着込んでいるのがすごく残念なんだが、なんとかならなかったんだろうか(笑)。
 着ぶくれていて変だし、ときどき下の衣装が見えるし……。

 
 パリスの夫、ノーマン@みわっちは、とにかく大変っつーか損な役回りだが、それでも力技で持って行ってるなと。
 登場シーンは素敵。あの昼メロ感たっぷりのタンゴはみわさんでなきゃ!(笑)

 最後、声なく泣き崩れるみわさんもいいなあ……。

 
 キャロル@あまちゃきは、設定が謎すぎてこわい。
 ロンドンの回想シーンって何年前? パリスは自分のことを「少女」って言ってるぞ? そのときすでに、捜査官のキャロルがいるっつーのがもお……。

 何年も前からパリスを見張っていたの? なんのために? たしかにパリス(リンゼイ)は臓器移植されたっつーことで、それを罪だと思う狂信者に狙われていたかもしれないが、そのとき彼女はまだ無名のピアノ弾きだよなあ?
 国際テロ組織……と言ったそのクチで「詐欺集団」とランクを落として「どっちやねん?!」なトホホなグループ(だって教祖があんな金目当てな小物丸出し)だと見せつけておいてさー。
 そんなショボいグループを追って、レシピエントだっつーだけで何年もパリスに張り付いてたの? それこそ、禁煙運動家が喫煙者を殺害するかもしれないと、ただの喫煙者をストーカーするくらい、わけわかんない行動なんですが。

 パリスより10歳くらい年上の設定なの? キャロルって?
 もうナニもかも「ありえない!」って感じ。

 あまちゃきはかわいいし、不倫タンゴ(笑)のキレの良さは素敵なんだが。

 
 その謎の教祖様@えりさんは……ドロンジョ様キターー!!
 あの胡散臭さと美声がたまりませんな。

 いやその、彼女の場合、それ以外の若い女の子たちにまざってるモブの方がすごいっちゃーすごいんだが……(笑)。

 でもって、悪玉トリオ……どっちがボヤッキーでどっちがトンズラーかわかんないけど、アーサーとネコちゃんという、歌える人たちで固めているのがヨイなと。

 つか、アーサー、格好良すぎ。

 めちゃ二枚目なんですが、耽美なんですが。
 わたしの目にそう映っているだけですか? カルト儀式場面はアーサーぴん取りゆえに他がほとんど見られません……うわーん、かっこいいよお。

 あの黒い笑いがイイの。アーサーですっげー悪役見たいなー。いつか見られるかなー、と夢がふくらむ黒さ(笑)。
 でもって彼、えりさんの恋人なの? 最後肩抱いてますが。

 学年差いくつよ?!
 すげーすげーすげー。

 他もあちこちいろーんな役、いろーな衣装(コスプレ・笑)で出ていて、見るのが忙しいな。

 
 名前のある役のついていない人たちこそ、いろーんなところで活躍中。
 コスプレしまくりで、見るの大変。
 みんながイキイキしていて、それもステキ。
  
 
 アダルト組、小野田@はっちさん、内村@星原先輩、三浦@王子も、うまいよなあ、やっぱ。

 つか、はっちさんの再現度の高さがまたすごいっつーか。あのマフィア顔で一徳喋りしてるのがもお……。
 まとぶんの水谷豊より、ある意味異次元空間な気がした……。

 王子はフケ役やってなお美形だからいいよなー。あの老眼鏡な角度に萌える(笑)。

 萌えといえば星原先輩、「萌え~~♪」ポーズはなかなか羞恥プレイなような……。

 
 たまきさん@一花ちゃんは出番少ないのなー。
 でもあのしっとり感はさすが。つか、あんなに「きゅん」と可愛いのは、どうなのか(笑)。

 そして、ナニ気にモブで子役やってたりするし……変幻自在だわ。

 ショーの位置がいつもと違って、ここでも世代交代があるのかというのは、寂しかったりもするんだけど……仕方ないのか……。

 
 フィナーレのデュエットダンスはすばらしい。
 今までも、トップと2番手が絡むダンスはヅカ史上いろいろあったけれど、コレは新しい(笑)。

 壮くんのしれっとした美貌が冴えまくってる。
 壮くんってほんとファンタジーなヒトだ。

 
 わくわくする場面・演出もいっぱいあるんだよな、『相棒』。
 残念なところが多すぎるだけで、たのしいことは、楽しいんだと思う。

 わたしは苦手過ぎるので(いつものようには)リピートできなかったけれど、せっかくの有名作品とのコラボなので、たくさんの人に観てもらえたらいいなと思う。

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