周回遅れで感想を書いているので、今さら感漂っているんだが、いちおーどの日欄にナニを書くかは決めてあるワケなので。

 「第1回宝塚歌劇検定」って、ナニ?!

 トウコちゃんコンサート会場の梅芸でチラシを手にして、びびりましたの。
 や、なんかそのよーなタイトルのことを劇団がやるってことは、公式で見たよーな気がしていたけれど、詳細までは確認してなかったのね、興味もなかったし。

 でも改めてチラシを見て。

 なんじゃこりゃあ?! と。

 ヅカにどんだけ詳しいかを競うテスト?
 まあそういうものがあってもいいとは思う。劇団とファンとがなにかしら双方向性に関わり合うのも、広告・戦略の一環としてアリかなと。

「宝塚歌劇検定について」

宝塚歌劇は95年に及ぶ伝統を受け継ぎながらつねに新たチャレンジを心がけて歩んでまいりました。
このたび、宝塚歌劇を愛してくださるお客様に宝塚歌劇をもっと楽しんでいただき、新たな魅力を発見していただく「宝塚歌劇検定」を企画いたしました。
宝塚歌劇の歴史から、作品、生徒やスタッフ、舞台製作の過程といった「宝塚歌劇」全体を幅広い観点で捉えていただけるチャンスです。
検定試験に対応している「公式ガイドブック」で楽しく学びながら、ぜひ検定試験に挑戦してください。
宝塚歌劇検定委員会

 昭和時代には、一般人が参加するクイズ番組がテレビにたくさんあり、そこで「宝塚歌劇」がテーマになることもあった。
 衣装の写真を見て作品名を答えたり、イントロだけ聴いて曲名や作品名を答えたり、ふつーの女性たちがすげー「通!」な形相で早押し回答してたなあ。子ども心に「すげえなヲイ」と思って見ていた。

 今の時代、クイズ番組も芸能人がリアクションを披露するだけのバラエティ番組と成り果てたので、かつてあった一般参加型バラエティの意味を歌劇団が担うのもいいかもしれない。

 とは、思ったんだ。「検定」をやるって聞いたときは。

 びびったのは、その値段。

「第1回受験要項」

試験日: 2010年3月28日(日)
受験料: 3級/4,800円(税込)
2級/5,800円(税込)
2・3級併願/9,800円(税込)
受付期間: 2010年1月8日(金)
~2010年2月20日(土)
主催: 宝塚歌劇検定委員会
監修: 宝塚歌劇団

 試験受けるのに、5千円~1万円(大雑把)かかるのっ?!!

 ナニその本気な値段!!
 てっきり無料か数百円の世界だと思って聞いてたんだ、わたし。
 だって広告でしょ、宣伝の一環でしょ、客から金取るとは思ってなかったんだもん。

 世の検定や資格試験もそりゃそれなりの受験料がかかる。しかしそれらは、実生活でメリットがあるから受験者がいて、それなりのお金も必要だと割り切って払うわけで。

 宝塚検定で級を取ったからといって、なんのメリットがあるのか。
 わざわざ勉強して、安くないお金を払って、ナニか得られるモノがあるのだろうか。

 つーことは、賞品がすごくイイのだろうか。

「第1回合格特典」

第1回開催記念として、受験者全員にオリジナルクリアファイルを進呈いたします。(試験会場にて)
[1級] ●合格認定証
●宝塚大劇場SS席観劇チケット(1枚)
※1級受験は次回から実施いたします。
[2級] ●合格認定証
●お好きな生徒1名の直筆サイン入り色紙
(1枚)
●STACIAクーポン1,000円
[3級] ●合格認定証
●お好きな組の2010 Handy Takarazuka Otome(1冊)

 ぽかーん……。

 5千円出して、5百円のハンディおとめ?

 お金で買えない、この検定を突破した人にしか得られないモノってわけじゃなくて、そのへんで売ってる、小銭で買えるモノ?

 2級でようやくジェンヌのサインだけど、こう言っちゃなんだがテレビ芸能人と違ってタカラヅカって、サインを得られる機会はすごく多くて。トップスター周辺は貸切公演で毎回何十枚単位のサイン色紙配ってるし、それ以外のスターもお茶会に行けばサイン入り写真売ってるし……検定に合格するだけの知識のある人なら、好きなスターのサインなんか数十枚単位ですでに持ってるんじゃないの?

 1万円以上出して2回以上も時間取られて試験受けて1級合格して、よーやくSSチケット1枚……しかも宝塚大劇場(SSの数が多く、価値が東宝より低い)って……しかも、わざわざ書いてないってことは、最前列ではナイんだろう、センターでもナイんだろう、旅行社の「SS限定プラン」が「7列目21番」とかで、たしかにSSだけどこんな席ならSの方がはるかにマシ、と肩を落とすあのノリなんじゃないかという臭いプンプン……。

 つまり、ディープなファンにとって、賞品はなんの価値も魅力もない。

 SSチケットを買う機会のない(友会に入っていない)、ジェンヌのサインを持っていない(お茶会や会の存在を知らない)、ハンディおとめを持っていない(グッズの存在を知らない・買う機会がない)ような、まったくの初心者相手の試験?

 そんな「タカラヅカはじめて観ました~~」な人に、「2. 宝塚グラフ(現・GRAPH)誌の創刊号の値段は?  【1】10銭 【2】20銭 【3】30銭 【4】50銭 」とか答えさせるんだ?(想定問題1~3級で、わたしがわかんなかったのはコレだけ、つーことで)

 ディープなヅカファンが鼻で笑って参加しないのは想定内、初心者をにぎやかすためにやる、という企画意図?
 今のヅカにハマリたての人って、そんなにお金持ちなのか……。チケットを買える値段出して、試験受けられるくらい?

 たくさんの人が参加してくれるといいね。いちお、ニュースとかにはなるんだろうし。それを期待してやるんだものね。

 わたしが劇団の中の人なら、せめて1級の賞品は、ヅカヲタでも欲しくなるよーなモノにして、ビギナーとヲタ、両方から金を搾り取るよーに企画するけどな。

 (引用はすべて公式サイトからです)

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