テルのヒロインっぷりに、ウケた。

 星組公演『ハプスブルクの宝剣』、原作未読、予備知識無し。

 急場しのぎのコンタクトレンズを入手して(笑)、いそいそ観劇。

 ストーリーは置くとして。
 と、に、か、く、かなめ姫の美しさと、ナニもしなさぶりに、ときめきまくる(笑)。

 なにもしないんですよ、あの人。波瀾万丈人生深刻激動まあ大変、な主人公エドゥアルト@れおんの横にいつの間にかいて、それが当たり前のように婉然と微笑んでいるだけの人。
 ほんとに、いつの間にか。いつ出会って、いつ親友になったんだか描かれていないので、エドゥアルト、ピ~ンチ!(そして定番、川に落ちる)のあと何事もなかったかのよーに平穏無事、主人公は死なないよね、そして美貌の王子様が横にいる、状態。
 皇帝崩御でテレーゼ@ねねちゃんが女帝となったあとはさらにもお、ただ、そこにいて美貌を添えるだけの存在。働くのは妻のねねちゃん! 戦うのも妻のねねちゃん! 婿なかなめくんはきれーなお衣装着て画面を彩るだけ!!

 ナニあのヒロインっぷり。
 あるのは美貌だけで、周囲のモノたちががんばって戦って、その存在を癒やしだの支えだのにしている、って。

 ふつー、「なにもしないけど、きれいな衣装を着て舞台にいる」のは、歴史物ヒロインのお約束。
 舞台だけじゃない、テレビドラマでも映画でも、むさ苦しい重い画面のそこここに、「花」として登場するだけの役割、「きれいどころもいますよ」と言い訳する存在。

 いやあ、おもしろいですねえ、そんな準トップな役。他の組ではちょっと考えられないので(笑)、今の星組で、かなめくんでこの役、この役割ってのは、正しいよな。

 ……正直もう少しなんとかならなかったのかと、演出家に物申したい気はしますが、まあかなめくんだからいいのかな。

 
 とゆー『ハプスブルクの宝剣』。
 どんな話なのか、いまいちよくわかっていません。
 や、ストーリーはわかる。

 ユダヤ教の教典をみんなが読めるドイツ語訳にし、「いいことした!」と意気揚々故郷へ凱旋したエリヤーフー@れおんは、「神の言葉を改竄した犯罪者」と仲間たちからフルボッコ。フランツ@かなめくんだのオイゲンさん@ヒロさんだのに拾われ、ユダヤ人であることを隠し、エドゥアルトと名前を変えてオーストリア宮廷デビュー。女帝テレーゼといい感じ(笑)になったりしつつも、ユダヤ人である彼はほんとのとこ居場所がない。いつまで続く魂の旅路、エドゥアルトの明日はどっちだ?!
 
 って、エドくんひとり黒尽くめ、深刻一直線。いつも彼ひとり主役、彼ひとり大変。
 彼とは無関係だけど、テレーゼちゃんも即位後は大変。
 フランツくんはその一歩外側で大変な人たちにエールを送っている……フランツくんはナニもしてないけど、言うだけはタダだ! 彼は人生応援団、どっちかっつーとチアリーダー、ポンポン振る方が似合ってる。がんばれ、ありがとう! エドくんになんか「キミこそがハプスブルクの宝剣だ!」って、だからナニ?!な、あさってな言葉を送ったりして、客席をぽかーんとさせてますよ!(笑)

 あまりにものすごい役なので、ツボを直撃しました。
 彼がやってることって、子ども作ってるだけかよ?! ……いやいや、お世継ぎは大事ですとも!
 いじって楽しむ系の二次創作ができる……というか、ほんと萌えキャラだな、凰稀かなめ。

 景子タン、『堕天使の涙』の引き続き、かなめくんの美貌を正しく使ってますなあ……。できれば美貌以外も使って欲しいんだけどなあ。

 フランツくんのことをトロ@『トロ・ステーション』の偉人伝風にひとことでまとめるならば、「言うだけはタダ、の美貌の人」ですかね!(親指)

 
 いやその。
 かなめくんをはじめとして、みんな美しい公演でございました。星組、ビジュアル最高だ。コスプレまかせろだ。
 ちえねねテルの3人の並びが大好きです。なんつーかこー、わくわくする人たちだわ。

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