闇を抜けるから、光がまぶしい。@新人公演『ハプスブルクの宝剣』
2010年1月20日 タカラヅカ コメント (4) 本公演を観たとき、オープニングで笑いツボ入った部分がある。
舞台にいつまでたっても誰も出てこなくて、えんえんえんえん、主役ひとりが歌い踊っていたこと。
なんだコレ。すげーオープニングだなー。
ダンサーで、かつ歌えるトップスター、柚希礼音だからこそなんとかなってるっつーか。
や、オープニングくらいみんなに出番あげようよ、景子タン。
と、思って観ていた。
で、さらに思ったさ。
コレ、新公大変ぢゃないか?
うん。
すごーく、大変だった(笑)。
星組新人公演『ハプスブルクの宝剣』観劇。
たとえば、新公独り占めで4回も5回も主演したれおんくんが、その4回目や5回目でやるんなら、どーってことなかったと思うよ?
そこまでいかなくても、ずっと路線扱いされて新公や別ハコ公演で1場面芯をもらっていたり、本公演でも抜擢されてオイシイ扱い受けて育った人なら。
でもなあ、みやるり、そうじゃないし。
本公演ではもちろんぜんぜん役付かないし、新公その他でも路線扱いなかなかしてもらえてなかったし。
最近よーやく、役付き上がってきたけど。
前回の公演なんか、本公演・新公共に女役だし。
路線寄り、というポジショニングで下級生時代を過ごし、最後の最後に新公主演をGETした苦労人に、いきなりこのオープニングはナイだろ(笑)。
いやあ、大変でした。
なんにもナイ舞台で、たったひとりで歌い踊って、舞台を埋めるの。
歌も佇まいも、そりゃーもー大変!!なことになってました(笑)。
手に汗握った、そして笑った。
や、ごめん、バカにするとかじゃなくて、孤軍奮闘している様が愛しくてな。
すげーがんばってる、空回りまくって、つついただけで倒れちゃいそうだけど、みやるり、すげーがんばってるよー!
見えてくるのは、闘志。
出来ていようといまいと、空回りだろうとなんだろうと。
みやるりは、負けていない。
いや、負けるという選択肢が彼には最初からナイ。
立つ。
進む。
勝つ。
それしか、彼のアタマにはないんだ。
それが、すごーくよくわかる、超アグレッシヴな姿。
……うん、逃げ道なんか、どこにもないもの。
それが、大劇場の真ん中に立つということ。
選ばれたる者の壮絶な覚悟を漂わせて、みやるりが戦っていた。
あの広大な舞台で。
ああだから、新人公演ってのはたのしいんだ。
愛しいんだ。
芸だけ観るなら、出来上がった舞台をたのしみたいのなら、本公演がいいに決まっている。
だけどソレだけじゃない、「与えられる」だけの楽しさではない、こちらから「働きかける」ことで得られる感動が、新公にはある。
タカラジェンヌと宝塚歌劇団という、特殊なカンパニーを理解し、予備知識を得た上で楽しむということ。
成長過程である若者が、そのすべてを懸けて「より高みに」挑戦する姿をたのしむこと。
感動、すること。
ライトにも楽しめるし、ディープなヲタも楽しめる、懐の広さがあるんだ、タカラヅカには。
だからこそ、1世紀近く続いてきたんだろう。
とゆーことで、みやるり主演の新公『ハプスブルクの宝剣』、すげー楽しかったっす(笑)。
まず、開幕アナウンスから、力入りまくってて、ウケた(笑)。
ナニあの低音っ。
や、もともとみやるりは少女マンガな甘い顔立ちに「詐欺だ!」ってくらい、ドスコイ低音の持ち主ですが。
その深みのある男役声で、めっさ入り込んだ、陶酔した調子でアナウンスしてるのよ。
録音からコレって、どんだけ本気なんだ、美弥るりか!! と、人知れずウケる。
幕が上がったら上がったで、オープニングはアレだし。
この作品でもっとも難しい部分が最初に来ちゃってるし。ありゃビギナーには酷だわ~~。
お化粧もすげーがんばっていて、オンナノコっぽい素顔をダークにキメようと試行錯誤したのか、なんかエライコトになってるし。
ちょっとちょっと、どーしちゃったの? なんか描きすぎてないか、その顔? せっかくの美人が行き過ぎてファニーテイストよ?
ただでさえパーツがでかいのに、そんなに力入れて描き込んじゃうと……。
最初どーなることかとびびった研7、最後にして初主演のエリヤーフー@みやるり。
オープニングの空回りを経て、どんどん、エンジン掛かっていった。
変わりはじめる。
舞台の上で。
ああ、舞台ってほんと、イキモノなんだ。
ナニか目に見えない精霊がいて、それを捉えた役者は別の呼吸をはじめるんだ……。
決闘あたりから、みやるりはどーんと大きくなった。
あ、主役だ。
この子が、主役だ。
この舞台、この物語。
この子が空気を動かし、物語を動かしていくんだ。
それを、すとんと納得した。
あとはもお、怒濤の如く。
エリヤーフー@みやるりは、とてもあざやかだ。
その心の変化。悩み、つまずき、闇の葛藤とそれを突き抜けた光。
王者れおんが最初から最後まで骨太で挫折感が薄いことと対照的に。ひとりの男の人生が、やたらめったらメリハリついて語られる。
クライマックス、泣いちゃったんですが。
自分でもびびった。
思いもかけないカタルシス。
ドイツ語版聖典抱きしめて歌う姿に、涙腺決壊。
その後、約束の橋の上でアーデルハイト@わかばちゃんと再会するところでもボロボロ泣けた。
や、わたしだけでなく友人も泣いたと言っていたし、なにより、わたしの隣の人! ぜんぜん知らない人だが、しゃくりあげる勢いで泣いていて、ちとびびった。や、わたしも泣いてるから人のことは言えないが、それにしても泣きすぎだろうと(笑)。
そんだけ大泣きしていたのに、気が付いたらいなくなっていて、さらにびびった。……劇場の妖精さん? ほんとにいたよね、隣で泣いてたよね?(所詮立見ですから!)
あー、よかったわ、新公。
堪能した。
でもってわたし、みやるりのあのでかい目とでかい鼻が好きだなー、と、しみじみ思った。
そして、あの低い声が大好物だ。
新公初主演、オメデトウ。
舞台にいつまでたっても誰も出てこなくて、えんえんえんえん、主役ひとりが歌い踊っていたこと。
なんだコレ。すげーオープニングだなー。
ダンサーで、かつ歌えるトップスター、柚希礼音だからこそなんとかなってるっつーか。
や、オープニングくらいみんなに出番あげようよ、景子タン。
と、思って観ていた。
で、さらに思ったさ。
コレ、新公大変ぢゃないか?
うん。
すごーく、大変だった(笑)。
星組新人公演『ハプスブルクの宝剣』観劇。
たとえば、新公独り占めで4回も5回も主演したれおんくんが、その4回目や5回目でやるんなら、どーってことなかったと思うよ?
そこまでいかなくても、ずっと路線扱いされて新公や別ハコ公演で1場面芯をもらっていたり、本公演でも抜擢されてオイシイ扱い受けて育った人なら。
でもなあ、みやるり、そうじゃないし。
本公演ではもちろんぜんぜん役付かないし、新公その他でも路線扱いなかなかしてもらえてなかったし。
最近よーやく、役付き上がってきたけど。
前回の公演なんか、本公演・新公共に女役だし。
路線寄り、というポジショニングで下級生時代を過ごし、最後の最後に新公主演をGETした苦労人に、いきなりこのオープニングはナイだろ(笑)。
いやあ、大変でした。
なんにもナイ舞台で、たったひとりで歌い踊って、舞台を埋めるの。
歌も佇まいも、そりゃーもー大変!!なことになってました(笑)。
手に汗握った、そして笑った。
や、ごめん、バカにするとかじゃなくて、孤軍奮闘している様が愛しくてな。
すげーがんばってる、空回りまくって、つついただけで倒れちゃいそうだけど、みやるり、すげーがんばってるよー!
見えてくるのは、闘志。
出来ていようといまいと、空回りだろうとなんだろうと。
みやるりは、負けていない。
いや、負けるという選択肢が彼には最初からナイ。
立つ。
進む。
勝つ。
それしか、彼のアタマにはないんだ。
それが、すごーくよくわかる、超アグレッシヴな姿。
……うん、逃げ道なんか、どこにもないもの。
それが、大劇場の真ん中に立つということ。
選ばれたる者の壮絶な覚悟を漂わせて、みやるりが戦っていた。
あの広大な舞台で。
ああだから、新人公演ってのはたのしいんだ。
愛しいんだ。
芸だけ観るなら、出来上がった舞台をたのしみたいのなら、本公演がいいに決まっている。
だけどソレだけじゃない、「与えられる」だけの楽しさではない、こちらから「働きかける」ことで得られる感動が、新公にはある。
タカラジェンヌと宝塚歌劇団という、特殊なカンパニーを理解し、予備知識を得た上で楽しむということ。
成長過程である若者が、そのすべてを懸けて「より高みに」挑戦する姿をたのしむこと。
感動、すること。
ライトにも楽しめるし、ディープなヲタも楽しめる、懐の広さがあるんだ、タカラヅカには。
だからこそ、1世紀近く続いてきたんだろう。
とゆーことで、みやるり主演の新公『ハプスブルクの宝剣』、すげー楽しかったっす(笑)。
まず、開幕アナウンスから、力入りまくってて、ウケた(笑)。
ナニあの低音っ。
や、もともとみやるりは少女マンガな甘い顔立ちに「詐欺だ!」ってくらい、ドスコイ低音の持ち主ですが。
その深みのある男役声で、めっさ入り込んだ、陶酔した調子でアナウンスしてるのよ。
録音からコレって、どんだけ本気なんだ、美弥るりか!! と、人知れずウケる。
幕が上がったら上がったで、オープニングはアレだし。
この作品でもっとも難しい部分が最初に来ちゃってるし。ありゃビギナーには酷だわ~~。
お化粧もすげーがんばっていて、オンナノコっぽい素顔をダークにキメようと試行錯誤したのか、なんかエライコトになってるし。
ちょっとちょっと、どーしちゃったの? なんか描きすぎてないか、その顔? せっかくの美人が行き過ぎてファニーテイストよ?
ただでさえパーツがでかいのに、そんなに力入れて描き込んじゃうと……。
最初どーなることかとびびった研7、最後にして初主演のエリヤーフー@みやるり。
オープニングの空回りを経て、どんどん、エンジン掛かっていった。
変わりはじめる。
舞台の上で。
ああ、舞台ってほんと、イキモノなんだ。
ナニか目に見えない精霊がいて、それを捉えた役者は別の呼吸をはじめるんだ……。
決闘あたりから、みやるりはどーんと大きくなった。
あ、主役だ。
この子が、主役だ。
この舞台、この物語。
この子が空気を動かし、物語を動かしていくんだ。
それを、すとんと納得した。
あとはもお、怒濤の如く。
エリヤーフー@みやるりは、とてもあざやかだ。
その心の変化。悩み、つまずき、闇の葛藤とそれを突き抜けた光。
王者れおんが最初から最後まで骨太で挫折感が薄いことと対照的に。ひとりの男の人生が、やたらめったらメリハリついて語られる。
クライマックス、泣いちゃったんですが。
自分でもびびった。
思いもかけないカタルシス。
ドイツ語版聖典抱きしめて歌う姿に、涙腺決壊。
その後、約束の橋の上でアーデルハイト@わかばちゃんと再会するところでもボロボロ泣けた。
や、わたしだけでなく友人も泣いたと言っていたし、なにより、わたしの隣の人! ぜんぜん知らない人だが、しゃくりあげる勢いで泣いていて、ちとびびった。や、わたしも泣いてるから人のことは言えないが、それにしても泣きすぎだろうと(笑)。
そんだけ大泣きしていたのに、気が付いたらいなくなっていて、さらにびびった。……劇場の妖精さん? ほんとにいたよね、隣で泣いてたよね?(所詮立見ですから!)
あー、よかったわ、新公。
堪能した。
でもってわたし、みやるりのあのでかい目とでかい鼻が好きだなー、と、しみじみ思った。
そして、あの低い声が大好物だ。
新公初主演、オメデトウ。
コメント
>そして、あの低い声が大好物だ。
ほおら(にやり)
私の日記の検証をこちらでしてくださるなんて光栄ですわ(笑)
べべべべつに、みやるりとまっつ似てないしっ。そんなこと思う人、他に誰もいないしっ。(動揺)
……他に?
了解しましたっ(・∀・)ノ ここに1人いるんですねw
そんなことを指摘する人は、ジュンタンの他に誰もいないしっ。
……という意味です、はい(・∀・)ノ