未来のために、今を記すわけだな。@第96期宝塚音楽学校文化祭
2010年2月22日 タカラヅカ 『第96期宝塚音楽学校文化祭』で、いちばん気になったのは、お芝居の主役のひとりだ。
わたしが観た回は、文化祭初日初回。
芝居は、O・ヘンリの『警官と賛美歌』『賢者の贈り物』『最後の一葉』をひとつの時間軸にぶち込んだ作品なので、主役は3人。
そのうちの『賢者の贈り物』の主役、夫へのプレゼントを買うために大切な髪を売ってしまう妻役の子だ。
夫役の子が素敵にヘタレっつーかぜんぜんうまくなかったんだが(笑)、それでも妻ひとりでいじらしい演技をしていた。
感情移入して胸が痛かったよ。思い詰めた表情が真摯で。
声もきれいだし、雄弁だし……ってこの子、幕開きで「清く正しく美しく」独唱した歌ウマさんなんだね。
芝居はどうしても、女の子たちが有利。
男の子たちはねえ……声も姿も大変なことに。衣装着るだけでも、あんなに難しいことなんだねええ。
わかっているけど、ほんと女子校の文化祭まんまになっちゃうんだよなあ。
うまいのかどうかはよくわかんなかったけれど、『警官と賛美歌』の脇役、主役の相棒みたいな浮浪者役の男の子は、かわいかった。
かわいいキャラで通せる役なので、男役スキルが足りていなくても気にならなかった。
プログラムの素顔写真でいちばん好みだったので(笑)、舞台でどんな顔になるのか注目していたんだが、思っていたよりずっとかわいこちゃんだった。爬虫類系になるかと思っていたのに。(そーゆー好みですか)
谷せんせGJ!と思うのは、芝居の配役表に役名の他、役柄名が添えてあること。ソーピー(浮浪者)とかね。そして、記載順序も役の比重が高い順番だった。
つまり、主役がいちばん上に来て、台詞も出番もろくにない端役は末尾に記載される。……え、当たり前って? いいえ、当たり前じゃないの、だってハリーは!!
正塚せんせだったら、役柄名はナシよ? ただの役名だけ羅列だよ? 作中で名前もほとんど出てこないから、どの役名がどんな役柄なのかプログラム見てもわかんないし、舞台見てもわかんないのよ?
そして、役の比重とは関係なく、生徒の名前のあいうえお順で記載されるのよ? 誰が主役なのかすら、プログラム見てもわかんないし、舞台見てもわかんないのよ?
それに比べて、谷せんせ優しいなあ(笑)。
おかげで、記憶力なくて人の顔がわかんないわたしですら、「あのいじらしい妻役の子は**さんね」「**くんって、舞台ではあんな顔になんのかー、ほー」とか思って見られたんだわ。
もっとも、芝居で注目した子たちも、次のダンス・コンサートになると見失っておりましたが。
ダメじゃん、わたしの海馬。
他に気になった子たちは。
日舞ソロの男の子が、ものすげー「昭和」っぷりだった。
どこのハマコさんが現れたのかと。はっきりした顔立ちにクドい芸風、そして体型。
歌はハマコぢゃなかったのが残念。芝居は見られなかった。
クラシック・ヴォーカルも務め、芝居では『最後の一葉』で主役を務めた女の子は、実に堂々たるスターっぷりでした。ポピュラー・ヴォーカルではフィナーレのオブリガートも務めるし。
芝居も安定した巧さだった。……でも、あまり好みの芝居ではなかったんだよなあ、うまいけど感情移入する系ではなかった、わたしには。
華やかな美形男子がいて、ポピュラー・ヴォーカルでトリオ登場したときから、なんか客席から注目されてるっぽかった。
歌も声も微妙っつーかヘタレていたんだが、なにしろほら、アイドル系だから(笑)。このタイプは歌がアレだとお約束でもあるんだろうか。ちなみに芝居もうまくなかったっす。
どうやらダンサーだったらしく、最後のタンス・コンサートでは特別ポジションで踊りまくっていた。……1回ぺたんとしりもちついてたけど。が、がんばれ(笑)。
ポピュラー・ヴォーカルのトリを務める歌ウマ男子くんは、個性的な顔立ちで、ポンコツ海馬のわたしでもおぼえられた。
芝居は悪くないけど、なにしろまだ性別分化してないっす。かろうじて少年かなあ、大人の医者には見えなかった。
歌声がわりと好みだったのは「かわらぬ思い」デュエットの片方の子。また、「ONE HEART」を歌った少年も素直な良い声だと思ったけれど……ふたりとも、芝居になるとふつーにオンナノコが喋ってる、って感じになっちゃうのは何故。
特に傘泥棒紳士くん、立ち姿からもー大変!な感じっすよ(笑)。画商くんは顔芸激しいな、アグレッシヴだなー(笑)。
「あの最後の一葉が落ちたとき、私も死ぬの……」のウザい妄想娘(笑)、そんな役なのに、ちゃんと儚げでかわいかった。きれいな子だわー。
最後の一葉を描いてやる画家くん、プログラム写真と顔がぜんぜんちがっていてびびった。わたしの目が悪いのか? 化粧するとあーゆー顔になるのか。芝居がなければマジわかんねー。
男子の中ではいちばん芝居が好みだった気がする。うまいというほど他の子と差別化されているわけじゃないと思うが……なんか、気になった。で、顔もおぼえられたらしく、ダンスでもどこにいるのかわかった。(が、ダンスの善し悪しはマジわからん・笑)
毎度のことだが、文化祭では注目できても、あの大きな大劇場に立つと見失ってしまう。
次に出会えるのは、新公やバウで役が付いたりするよーになってからだ。文化祭の記憶を引っ張り出して、あああのときの子か、と思う。
わたしの海馬では、個別認識は難しい。
いつかまた、魅力的な舞台人になって再会する、そのときを楽しみに文化祭を観ているようなものだ。
また、舞台に立ち続ければその人個人のキャラクタも出てくる。
舞台技術だけでなく内面も磨いて、良い舞台人になって欲しい。
わたしが観た回は、文化祭初日初回。
芝居は、O・ヘンリの『警官と賛美歌』『賢者の贈り物』『最後の一葉』をひとつの時間軸にぶち込んだ作品なので、主役は3人。
そのうちの『賢者の贈り物』の主役、夫へのプレゼントを買うために大切な髪を売ってしまう妻役の子だ。
夫役の子が素敵にヘタレっつーかぜんぜんうまくなかったんだが(笑)、それでも妻ひとりでいじらしい演技をしていた。
感情移入して胸が痛かったよ。思い詰めた表情が真摯で。
声もきれいだし、雄弁だし……ってこの子、幕開きで「清く正しく美しく」独唱した歌ウマさんなんだね。
芝居はどうしても、女の子たちが有利。
男の子たちはねえ……声も姿も大変なことに。衣装着るだけでも、あんなに難しいことなんだねええ。
わかっているけど、ほんと女子校の文化祭まんまになっちゃうんだよなあ。
うまいのかどうかはよくわかんなかったけれど、『警官と賛美歌』の脇役、主役の相棒みたいな浮浪者役の男の子は、かわいかった。
かわいいキャラで通せる役なので、男役スキルが足りていなくても気にならなかった。
プログラムの素顔写真でいちばん好みだったので(笑)、舞台でどんな顔になるのか注目していたんだが、思っていたよりずっとかわいこちゃんだった。爬虫類系になるかと思っていたのに。(そーゆー好みですか)
谷せんせGJ!と思うのは、芝居の配役表に役名の他、役柄名が添えてあること。ソーピー(浮浪者)とかね。そして、記載順序も役の比重が高い順番だった。
つまり、主役がいちばん上に来て、台詞も出番もろくにない端役は末尾に記載される。……え、当たり前って? いいえ、当たり前じゃないの、だってハリーは!!
正塚せんせだったら、役柄名はナシよ? ただの役名だけ羅列だよ? 作中で名前もほとんど出てこないから、どの役名がどんな役柄なのかプログラム見てもわかんないし、舞台見てもわかんないのよ?
そして、役の比重とは関係なく、生徒の名前のあいうえお順で記載されるのよ? 誰が主役なのかすら、プログラム見てもわかんないし、舞台見てもわかんないのよ?
それに比べて、谷せんせ優しいなあ(笑)。
おかげで、記憶力なくて人の顔がわかんないわたしですら、「あのいじらしい妻役の子は**さんね」「**くんって、舞台ではあんな顔になんのかー、ほー」とか思って見られたんだわ。
もっとも、芝居で注目した子たちも、次のダンス・コンサートになると見失っておりましたが。
ダメじゃん、わたしの海馬。
他に気になった子たちは。
日舞ソロの男の子が、ものすげー「昭和」っぷりだった。
どこのハマコさんが現れたのかと。はっきりした顔立ちにクドい芸風、そして体型。
歌はハマコぢゃなかったのが残念。芝居は見られなかった。
クラシック・ヴォーカルも務め、芝居では『最後の一葉』で主役を務めた女の子は、実に堂々たるスターっぷりでした。ポピュラー・ヴォーカルではフィナーレのオブリガートも務めるし。
芝居も安定した巧さだった。……でも、あまり好みの芝居ではなかったんだよなあ、うまいけど感情移入する系ではなかった、わたしには。
華やかな美形男子がいて、ポピュラー・ヴォーカルでトリオ登場したときから、なんか客席から注目されてるっぽかった。
歌も声も微妙っつーかヘタレていたんだが、なにしろほら、アイドル系だから(笑)。このタイプは歌がアレだとお約束でもあるんだろうか。ちなみに芝居もうまくなかったっす。
どうやらダンサーだったらしく、最後のタンス・コンサートでは特別ポジションで踊りまくっていた。……1回ぺたんとしりもちついてたけど。が、がんばれ(笑)。
ポピュラー・ヴォーカルのトリを務める歌ウマ男子くんは、個性的な顔立ちで、ポンコツ海馬のわたしでもおぼえられた。
芝居は悪くないけど、なにしろまだ性別分化してないっす。かろうじて少年かなあ、大人の医者には見えなかった。
歌声がわりと好みだったのは「かわらぬ思い」デュエットの片方の子。また、「ONE HEART」を歌った少年も素直な良い声だと思ったけれど……ふたりとも、芝居になるとふつーにオンナノコが喋ってる、って感じになっちゃうのは何故。
特に傘泥棒紳士くん、立ち姿からもー大変!な感じっすよ(笑)。画商くんは顔芸激しいな、アグレッシヴだなー(笑)。
「あの最後の一葉が落ちたとき、私も死ぬの……」のウザい妄想娘(笑)、そんな役なのに、ちゃんと儚げでかわいかった。きれいな子だわー。
最後の一葉を描いてやる画家くん、プログラム写真と顔がぜんぜんちがっていてびびった。わたしの目が悪いのか? 化粧するとあーゆー顔になるのか。芝居がなければマジわかんねー。
男子の中ではいちばん芝居が好みだった気がする。うまいというほど他の子と差別化されているわけじゃないと思うが……なんか、気になった。で、顔もおぼえられたらしく、ダンスでもどこにいるのかわかった。(が、ダンスの善し悪しはマジわからん・笑)
毎度のことだが、文化祭では注目できても、あの大きな大劇場に立つと見失ってしまう。
次に出会えるのは、新公やバウで役が付いたりするよーになってからだ。文化祭の記憶を引っ張り出して、あああのときの子か、と思う。
わたしの海馬では、個別認識は難しい。
いつかまた、魅力的な舞台人になって再会する、そのときを楽しみに文化祭を観ているようなものだ。
また、舞台に立ち続ければその人個人のキャラクタも出てくる。
舞台技術だけでなく内面も磨いて、良い舞台人になって欲しい。
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