キミはナニかができる?@新人公演『虞美人』
2010年3月31日 タカラヅカ「華形みつるはやっぱイイよねえ」「うんうん、みつるはイイ!」
てな会話で、ふと自問する。
ちょっと待て、華形みつる? なんかチガウよーな?
仲間内でも「華形みつる」と書かれていてなんの疑問もなくコメントが続いたりするけど、チガウから。
× 華形みつる
○ 華形ひかる
愛称が浸透し過ぎて、芸名がわかんなくなるという(笑)。
それと同じ現象の起こっている若手くんがひとり。
「瀬戸あきらはやっぱイイよねえ」「うんうん、あきらはイイ!」
瀬戸あきら? あれ? そんな名前だっけ?
「芸名が思い出せない……」「瀬戸……なんだっけ? も、あきらで良くない?」
そんな会話をしていましたっけねえ、前回の新公のころ。
そもそも彼、なんであきらって愛称なんですか?
このブログではずっと瀬戸くん表記ですが、日常会話ではふつーにあきら呼び(呼び捨て)っす。なんか言いやすいよね、あきらって。
新人公演『虞美人』、劉邦@瀬戸くん。
キャスティングが発表になったときに、テンション上がりました。つーのも、2番手が回ってくるよーな人だとは思ってなくて(笑)。何故にあきら?と。90期ならネコちゃんとかアーサーとかの方が納得というか。
瀬戸くんにナニがある、ナニができる、というのはよくわかりません。見ていてなお、よくわからない。
ただ彼を見ると、「タカラヅカって、コレだよな」と思う。
なんつーんだ、ビジュアル上等! ハッタリ上等!っていうか。
前回の新公で、衛兵隊士のセンターとして瀬戸くんが登場したときの、客席の空気。
なんかかっこいい男が出てきた! という、感動。
劇団から特に宣伝されている子ではないので、多分多くの人たちがノーマークとしてまず舞台姿を見ることになっただろう、アルマン役。
誰アレ。なんか、カッコイイ。
うまいのかどうかよくわかんないけど、どーんと出てこられると、とりあえず目が行く。おっ、と思う。
「男役」としてのビジュアルが出来上がっていること。
ぷくぷく丸い、若い女の子たちの中で、瀬戸くんの武器ははっきりしている。とかく若手少年は「かわいこちゃん」に分類されがちなのに、瀬戸くんは「イケメン」への所属意識を持っているというか。
長身に小顔、男子としての体型。主演の鳳くんと並んでせり上がってくる合戦場面とか、少年体型の項羽に対し、頭身の差が顕著。単純にスタイルがいいというよりは、男子としてのバランスがきれい。うっわ、タカラヅカだー、このビジュアルっぷり。
演技は壮くんのコピーで、壮くんと同じバランスで衣装を着こなしていることと同様、意外に器用なんだと驚いた。
ときどき表情がオバチャンぽくなるというか、元の顔立ちが一歩間違えるとオバチャン系(ごめん)なこともあり、残念な部分もあるんだが、ビジュアル重視キャラクタとして存在していたかと。
持ち味がワイルド系で王子サマ系ではないんだよねえ。だから衛兵隊士はハマりまくっていたわけだし。たぶん、バリバリの武闘派を演じた方が、魅力を出しやすいのだと思う。劉邦はヘタレ面強調キャラなので、実はやりにくかったのではないかと思う。
2幕前半がまるっとカットされていたため、劉邦のテーマソング銀橋ソロがなく、かわりに絶望ソングが銀橋に変更されていた。
これはけっこー、瀬戸くんには痛い変更ポイントだったのではないかな。彼の得意とする野郎度でアピれるヒーローソングがカットで、苦手な弱っちい部分を見せ場にするしかないというのは。
しかも。
怒濤の2幕カット、それを幕前コントで解説という荒技を使った新人公演、ネコ&ミサキの夫婦漫才+お笑いトリオで騒然とした劇場に、いきなり登場して銀橋ソロ、絶望全開、って、なんのイジメ?!みたいな演出(笑)。
客席のあのビミョーな空気。
え、これってコントの続き? 笑っていいとこ? と、一瞬ぴよっとなったあと、「あ、シリアスな本筋がはじまったらしい」と理解し、居住まいを正す、あの感覚。
ヅカの観客って真面目だね。しみじみ思った。ヅカファンのそーゆーとこ好きだ(笑)。
ひどい演出なんだけど(笑)、それを茶化して笑ったりせず、親心で見守って、客席から援護射撃している。12人目のプレイヤーじゃないけど、客席のファンってのはサポーターなんだなあ。
演出で底上げされないどころか難易度めちゃ上げされていた劉邦の絶望銀橋、それでも瀬戸くんよくやった。
またここで登場する戚@姫花の異次元度がハンパない。
いきなり二次元キャラ来ました、萌えキャラ投入されました!
棒読みアニメ声にアニメキャラまんまの美少女。
彼女を見つめる劉邦の図に、「continue? 1・yes 2・no」のテロップが見えた。や、continueだ、yesだ。劉邦様今、すげー勢いでyes選択して決定ボタン連打したね?(笑)
姫花のあの現実感のなさ。突然天使が舞い降りてきたんだもの、わけわかんないままyes押して次ステージに行くでしょう、男としては。
みょーな説得力に充ち満ちてました。……にしても、幕前コントからぶっとばしまくってるなこの新公。
合戦ダンスは力入りすぎてるのか、すげー汗。漢らしさは得意分野だがんばれ。
物語が項羽中心にまとめてあるため、劉邦の見せ場はいろいろとカット、最後も項羽が絶命するところで幕、なので劉邦の主題歌ソロは無し。
愉快な韓信@ネコちゃんに詰め寄られ、強そうな張良@アーサーに苛められ……もとい、説得され、項羽を後ろから討つと決意するところまでが出番。
嘆き全開、汗も全開、とかく体当たり感に満ちた劉邦様。
そのあと四面楚歌で無言登場するけど、出番としてはその前の決断場面まででしょう。
突然の抜擢によく応えていたのではないかと。……や、ほんと、見てなおナニができる人なのかわからん(笑)。……花組時代の壮くんの新公を思い出す、というか、えーと(笑)。
それでも彼がそのイケメンっぷりを武器に今後も戦ってくれれば、一観客としてとてもうれしい。
てな会話で、ふと自問する。
ちょっと待て、華形みつる? なんかチガウよーな?
仲間内でも「華形みつる」と書かれていてなんの疑問もなくコメントが続いたりするけど、チガウから。
× 華形みつる
○ 華形ひかる
愛称が浸透し過ぎて、芸名がわかんなくなるという(笑)。
それと同じ現象の起こっている若手くんがひとり。
「瀬戸あきらはやっぱイイよねえ」「うんうん、あきらはイイ!」
瀬戸あきら? あれ? そんな名前だっけ?
「芸名が思い出せない……」「瀬戸……なんだっけ? も、あきらで良くない?」
そんな会話をしていましたっけねえ、前回の新公のころ。
そもそも彼、なんであきらって愛称なんですか?
このブログではずっと瀬戸くん表記ですが、日常会話ではふつーにあきら呼び(呼び捨て)っす。なんか言いやすいよね、あきらって。
新人公演『虞美人』、劉邦@瀬戸くん。
キャスティングが発表になったときに、テンション上がりました。つーのも、2番手が回ってくるよーな人だとは思ってなくて(笑)。何故にあきら?と。90期ならネコちゃんとかアーサーとかの方が納得というか。
瀬戸くんにナニがある、ナニができる、というのはよくわかりません。見ていてなお、よくわからない。
ただ彼を見ると、「タカラヅカって、コレだよな」と思う。
なんつーんだ、ビジュアル上等! ハッタリ上等!っていうか。
前回の新公で、衛兵隊士のセンターとして瀬戸くんが登場したときの、客席の空気。
なんかかっこいい男が出てきた! という、感動。
劇団から特に宣伝されている子ではないので、多分多くの人たちがノーマークとしてまず舞台姿を見ることになっただろう、アルマン役。
誰アレ。なんか、カッコイイ。
うまいのかどうかよくわかんないけど、どーんと出てこられると、とりあえず目が行く。おっ、と思う。
「男役」としてのビジュアルが出来上がっていること。
ぷくぷく丸い、若い女の子たちの中で、瀬戸くんの武器ははっきりしている。とかく若手少年は「かわいこちゃん」に分類されがちなのに、瀬戸くんは「イケメン」への所属意識を持っているというか。
長身に小顔、男子としての体型。主演の鳳くんと並んでせり上がってくる合戦場面とか、少年体型の項羽に対し、頭身の差が顕著。単純にスタイルがいいというよりは、男子としてのバランスがきれい。うっわ、タカラヅカだー、このビジュアルっぷり。
演技は壮くんのコピーで、壮くんと同じバランスで衣装を着こなしていることと同様、意外に器用なんだと驚いた。
ときどき表情がオバチャンぽくなるというか、元の顔立ちが一歩間違えるとオバチャン系(ごめん)なこともあり、残念な部分もあるんだが、ビジュアル重視キャラクタとして存在していたかと。
持ち味がワイルド系で王子サマ系ではないんだよねえ。だから衛兵隊士はハマりまくっていたわけだし。たぶん、バリバリの武闘派を演じた方が、魅力を出しやすいのだと思う。劉邦はヘタレ面強調キャラなので、実はやりにくかったのではないかと思う。
2幕前半がまるっとカットされていたため、劉邦のテーマソング銀橋ソロがなく、かわりに絶望ソングが銀橋に変更されていた。
これはけっこー、瀬戸くんには痛い変更ポイントだったのではないかな。彼の得意とする野郎度でアピれるヒーローソングがカットで、苦手な弱っちい部分を見せ場にするしかないというのは。
しかも。
怒濤の2幕カット、それを幕前コントで解説という荒技を使った新人公演、ネコ&ミサキの夫婦漫才+お笑いトリオで騒然とした劇場に、いきなり登場して銀橋ソロ、絶望全開、って、なんのイジメ?!みたいな演出(笑)。
客席のあのビミョーな空気。
え、これってコントの続き? 笑っていいとこ? と、一瞬ぴよっとなったあと、「あ、シリアスな本筋がはじまったらしい」と理解し、居住まいを正す、あの感覚。
ヅカの観客って真面目だね。しみじみ思った。ヅカファンのそーゆーとこ好きだ(笑)。
ひどい演出なんだけど(笑)、それを茶化して笑ったりせず、親心で見守って、客席から援護射撃している。12人目のプレイヤーじゃないけど、客席のファンってのはサポーターなんだなあ。
演出で底上げされないどころか難易度めちゃ上げされていた劉邦の絶望銀橋、それでも瀬戸くんよくやった。
またここで登場する戚@姫花の異次元度がハンパない。
いきなり二次元キャラ来ました、萌えキャラ投入されました!
棒読みアニメ声にアニメキャラまんまの美少女。
彼女を見つめる劉邦の図に、「continue? 1・yes 2・no」のテロップが見えた。や、continueだ、yesだ。劉邦様今、すげー勢いでyes選択して決定ボタン連打したね?(笑)
姫花のあの現実感のなさ。突然天使が舞い降りてきたんだもの、わけわかんないままyes押して次ステージに行くでしょう、男としては。
みょーな説得力に充ち満ちてました。……にしても、幕前コントからぶっとばしまくってるなこの新公。
合戦ダンスは力入りすぎてるのか、すげー汗。漢らしさは得意分野だがんばれ。
物語が項羽中心にまとめてあるため、劉邦の見せ場はいろいろとカット、最後も項羽が絶命するところで幕、なので劉邦の主題歌ソロは無し。
愉快な韓信@ネコちゃんに詰め寄られ、強そうな張良@アーサーに苛められ……もとい、説得され、項羽を後ろから討つと決意するところまでが出番。
嘆き全開、汗も全開、とかく体当たり感に満ちた劉邦様。
そのあと四面楚歌で無言登場するけど、出番としてはその前の決断場面まででしょう。
突然の抜擢によく応えていたのではないかと。……や、ほんと、見てなおナニができる人なのかわからん(笑)。……花組時代の壮くんの新公を思い出す、というか、えーと(笑)。
それでも彼がそのイケメンっぷりを武器に今後も戦ってくれれば、一観客としてとてもうれしい。
コメント