愛の力信じて。@Ever green
2010年4月21日 タカラヅカ 桜乃彩音ミュージック・サロン『Ever green』にて、久しぶりの男役のだいもんは、とってもだいもんだった。
表情豊かに歌い踊り、客席を釣りまくる(笑)。
だいもんってずっと下級生のころから、客席をかまいまくる子だった。下手タケノコに坐っているときとか、うっかりだいもんに捕まると他を見られなくなるくらい、ずーーっとかまってくれるという。
あの大きな大劇場でソレなんだから、小さなMS会場では是非、さらに地引き網投げてくれよと期待していた(笑)。
でもほんとのとこ、たのしいのはそーゆー面ではなく、彼の活躍を見られることなんだな。
どんなに隅っこでも、本公演のショーに出ている以上、客席アピールは出来る。
されど、「女の子とドラマティックな恋をする」ことは、スターでないと出来ない。
タカラヅカはスターシステムのカンパニー、恋愛できるのはトップスターとその周辺だけ。脇はあくまでも脇で、恋愛まで描いてもらえない。
トウは立っているものの(笑)ヲトメである以上、わたしは恋愛モノが好きだ。
恋愛モノを見せてくれる、表現してくれる役者が好きだ。
そしてだいもんは、いろんなモノを豊かに、過剰なまでに表現してくれる役者さんだ。
彼の演じる「恋愛モノ」は、実にキモチイイ。
彩音ちゃんの出演作品メドレーで、だいもんが相手役を務める、そのたのしさってば。
「ルイーズ」@『エンター・ザ・レビュー』は相手役ではなく、コーラス部分を演じているだけだからかわいらしい止まりなんだけど、その次ですよ、「愛の力」@『落陽のパレルモ』!!
かわいらしいキャラクタから、一気に恋愛モードの男に変わるんですよ!! この変貌ぶりが、もおっ、もおっ! じたばた。
だいもんには完全なソロ場面はなく、いつも誰かと一緒に登場し、歌っている。
純粋に実力者であるから、彼の助力を得ることで相方はより美しく声を出すことが出来る。
がっちりとサポートしつつも、彼の歌声は非常に雄弁だ。このまま成長したら、コーラス要員では収まらない派手な個性になりそうだなと期待。……そう、期待。
だいもんを見ていると「舞台人だな」と思う。舞台に立つために生まれてきた子だなと。
持って生まれたきれいな顔立ち、押し出しと華。堅実な実力もそうだが、それ以上に、「表現したい」とあえいでいるよーな、本能。
この子は、舞台の上で生きるべきだ。
まっつとのハーモニーをはじめて聴いたけれど、その性質の合いっぷり、相性の良さにおどろいた。
なるほど、こんなところでも好みってのは一致するんだ。好きになるには理由がある、つか、個々に好みだと思っているモノを、並べてみたら似ていました、って至極とーぜんのことじゃないですか。わたし、このテの声、響きが好みなんだな、無意識に選別し、求めていたんだな。
その昔、まっつ×だいもんトークショーに行ったとき、わたしはまーーったく意識してなかったのに、一緒に行った友人たちがだいもんの横顔を見て「緑野がだいもんも好きな理由がわかった。まっつと鼻のカタチが同じ」と言っていたように。
わたしというひとりの人間が好ましく思っているのだから、ふたりには似た部分があるんだろう。
しかし。
まっつとだいもん、ふたりが並んで歌うのを見て、痛感する。
正反対の舞台人だと。
まっつはひたすらクールで硬質だ。もっとはじけてもいいのに、とじれったくなるくらい、訴えかけるものが小さい。自分の中での納得が最優先な、職人タイプというか。変化もわかりにくく、テンションも一定。
だいもんはとことんホットで柔軟だ。ぱっと発光して、他者へ訴えかける。双方向性というか、相手(観客)あってこその演技であり歌であるというか、いつも客席に向かって気を発散している。にぎやかな芸風で、じっとしていない。
……しみじみと、だいもんを好きだと思う。
そもそもわたし、だいもんみたいなタイプが好きなんだ。見ていて絶対面白いもん。
表現が派手なだけでなく、濃くてクドくて情念型の芝居をする子だし。感情移入して、引き込まれて、一緒に泣いたり笑ったりできるトランス系の役者。
まっつがお約束というか技術で演じている横で、なんてあでやかにキラキラとたのしそうに表現していることか。
目を離せないたのしさ。わくわく感。めまぐるしく変わる表情を見ているだけで、気が付いたら時間が過ぎていくというか。
技術というだけなら、実力というだけなら、現時点でまっつが上なのかもしれないけれど、この輝きの差というか目を引く表現欲の差は、切ないほどはっきりしているなと。
だいもんに活躍の場あるとうれしい。それに比例して彼は魅力を開花し、それに比例してわたしは彼に惹かれる。
与えられた場に応じて、どんどん大きくなるんだなあ。もっともっと彼に大きな場を与えてみてほしい。どこまで伸びるのか、輝くのか、たのしみでならない。
そして、歌い、演じているときはあんなにオトコマエなのに、トークになると一転してダメダメな子猫ちゃん、つーのがまた……なんなのよ、ギャップ萌えを狙ってるの?!
『虞美人』の子猫ちゃんもさすがのうまさと可愛さ(童姿はいろいろとアレだが・笑)で、実力派は伊達でないことを見せつけてくれているけれど。
やっぱりだいもんは男役だ。
男子としてキザっているときが、ものごっつー魅力的だ。あの糸引きそーなとこがいいのよーっ。じたばた。
彼の恋愛モードの曲は『パレルモ』1曲きりだったんだけど、なにしろ無駄にドラマティックな曲なので(笑)、スイッチ入った姿が素敵ですよ、お客さん!
ああ、オサ様の役をやってほしかった、新公で。
羽を持って生まれたからには、飛んで欲しい、力の限り。だいもんを見ていると、心からそう思うよ。
ところで、「ルイーズ」がアタマの中をぐるぐる回って仕方なかったんだが。
この歌、一人称と三人称を間違って脳内再生するとものすげーブラックな曲になるねー。
「♪愛しのルイーズ、みんなアナタを愛している」
「♪うれしいわ、みんなもワタシが好き。みんなの笑顔はワタシのモノ」
繰り返し脳内再生するうちに、「ワタシ」と「みんな」が入れ替わっちゃって……。
ブラック・メルヘンな感じが曲調に合っていて、それはソレでありかと思うんだが(笑)。
ピエロ@だいもんで、ぜひぜひアレキン@まっつ!を見たかったんだがなあ……(笑)。
あのまっつが色男モード全開に、泣きべそだいもんから、彩音ちゃんをかっさらっていくとこを見たかった……!
表情豊かに歌い踊り、客席を釣りまくる(笑)。
だいもんってずっと下級生のころから、客席をかまいまくる子だった。下手タケノコに坐っているときとか、うっかりだいもんに捕まると他を見られなくなるくらい、ずーーっとかまってくれるという。
あの大きな大劇場でソレなんだから、小さなMS会場では是非、さらに地引き網投げてくれよと期待していた(笑)。
でもほんとのとこ、たのしいのはそーゆー面ではなく、彼の活躍を見られることなんだな。
どんなに隅っこでも、本公演のショーに出ている以上、客席アピールは出来る。
されど、「女の子とドラマティックな恋をする」ことは、スターでないと出来ない。
タカラヅカはスターシステムのカンパニー、恋愛できるのはトップスターとその周辺だけ。脇はあくまでも脇で、恋愛まで描いてもらえない。
トウは立っているものの(笑)ヲトメである以上、わたしは恋愛モノが好きだ。
恋愛モノを見せてくれる、表現してくれる役者が好きだ。
そしてだいもんは、いろんなモノを豊かに、過剰なまでに表現してくれる役者さんだ。
彼の演じる「恋愛モノ」は、実にキモチイイ。
彩音ちゃんの出演作品メドレーで、だいもんが相手役を務める、そのたのしさってば。
「ルイーズ」@『エンター・ザ・レビュー』は相手役ではなく、コーラス部分を演じているだけだからかわいらしい止まりなんだけど、その次ですよ、「愛の力」@『落陽のパレルモ』!!
かわいらしいキャラクタから、一気に恋愛モードの男に変わるんですよ!! この変貌ぶりが、もおっ、もおっ! じたばた。
だいもんには完全なソロ場面はなく、いつも誰かと一緒に登場し、歌っている。
純粋に実力者であるから、彼の助力を得ることで相方はより美しく声を出すことが出来る。
がっちりとサポートしつつも、彼の歌声は非常に雄弁だ。このまま成長したら、コーラス要員では収まらない派手な個性になりそうだなと期待。……そう、期待。
だいもんを見ていると「舞台人だな」と思う。舞台に立つために生まれてきた子だなと。
持って生まれたきれいな顔立ち、押し出しと華。堅実な実力もそうだが、それ以上に、「表現したい」とあえいでいるよーな、本能。
この子は、舞台の上で生きるべきだ。
まっつとのハーモニーをはじめて聴いたけれど、その性質の合いっぷり、相性の良さにおどろいた。
なるほど、こんなところでも好みってのは一致するんだ。好きになるには理由がある、つか、個々に好みだと思っているモノを、並べてみたら似ていました、って至極とーぜんのことじゃないですか。わたし、このテの声、響きが好みなんだな、無意識に選別し、求めていたんだな。
その昔、まっつ×だいもんトークショーに行ったとき、わたしはまーーったく意識してなかったのに、一緒に行った友人たちがだいもんの横顔を見て「緑野がだいもんも好きな理由がわかった。まっつと鼻のカタチが同じ」と言っていたように。
わたしというひとりの人間が好ましく思っているのだから、ふたりには似た部分があるんだろう。
しかし。
まっつとだいもん、ふたりが並んで歌うのを見て、痛感する。
正反対の舞台人だと。
まっつはひたすらクールで硬質だ。もっとはじけてもいいのに、とじれったくなるくらい、訴えかけるものが小さい。自分の中での納得が最優先な、職人タイプというか。変化もわかりにくく、テンションも一定。
だいもんはとことんホットで柔軟だ。ぱっと発光して、他者へ訴えかける。双方向性というか、相手(観客)あってこその演技であり歌であるというか、いつも客席に向かって気を発散している。にぎやかな芸風で、じっとしていない。
……しみじみと、だいもんを好きだと思う。
そもそもわたし、だいもんみたいなタイプが好きなんだ。見ていて絶対面白いもん。
表現が派手なだけでなく、濃くてクドくて情念型の芝居をする子だし。感情移入して、引き込まれて、一緒に泣いたり笑ったりできるトランス系の役者。
まっつがお約束というか技術で演じている横で、なんてあでやかにキラキラとたのしそうに表現していることか。
目を離せないたのしさ。わくわく感。めまぐるしく変わる表情を見ているだけで、気が付いたら時間が過ぎていくというか。
技術というだけなら、実力というだけなら、現時点でまっつが上なのかもしれないけれど、この輝きの差というか目を引く表現欲の差は、切ないほどはっきりしているなと。
だいもんに活躍の場あるとうれしい。それに比例して彼は魅力を開花し、それに比例してわたしは彼に惹かれる。
与えられた場に応じて、どんどん大きくなるんだなあ。もっともっと彼に大きな場を与えてみてほしい。どこまで伸びるのか、輝くのか、たのしみでならない。
そして、歌い、演じているときはあんなにオトコマエなのに、トークになると一転してダメダメな子猫ちゃん、つーのがまた……なんなのよ、ギャップ萌えを狙ってるの?!
『虞美人』の子猫ちゃんもさすがのうまさと可愛さ(童姿はいろいろとアレだが・笑)で、実力派は伊達でないことを見せつけてくれているけれど。
やっぱりだいもんは男役だ。
男子としてキザっているときが、ものごっつー魅力的だ。あの糸引きそーなとこがいいのよーっ。じたばた。
彼の恋愛モードの曲は『パレルモ』1曲きりだったんだけど、なにしろ無駄にドラマティックな曲なので(笑)、スイッチ入った姿が素敵ですよ、お客さん!
ああ、オサ様の役をやってほしかった、新公で。
羽を持って生まれたからには、飛んで欲しい、力の限り。だいもんを見ていると、心からそう思うよ。
ところで、「ルイーズ」がアタマの中をぐるぐる回って仕方なかったんだが。
この歌、一人称と三人称を間違って脳内再生するとものすげーブラックな曲になるねー。
「♪愛しのルイーズ、みんなアナタを愛している」
「♪うれしいわ、みんなもワタシが好き。みんなの笑顔はワタシのモノ」
繰り返し脳内再生するうちに、「ワタシ」と「みんな」が入れ替わっちゃって……。
ブラック・メルヘンな感じが曲調に合っていて、それはソレでありかと思うんだが(笑)。
ピエロ@だいもんで、ぜひぜひアレキン@まっつ!を見たかったんだがなあ……(笑)。
あのまっつが色男モード全開に、泣きべそだいもんから、彩音ちゃんをかっさらっていくとこを見たかった……!
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