ヒーロー物の醍醐味として。@新人公演『スカーレット・ピンパーネル』
2010年5月11日 タカラヅカ 面白い物語こそ、いろんなキャストで観てみたい。
仲間内で名作や有名作の妄想配役で盛り上がったりすることがあるように、力のある物語は別キャストゆえに新公も楽しみになる。
つーことで、新人公演『スカーレット・ピンパーネル』、トウコ、ペニー、きりやんに続いて4人目のパーシー@たまきちくんは。
「ヒーロー!」でした。
ナニ、あの好青年!
堂々たる体躯。長身で肩幅や胸板もあり、さわやかな明るさを持つ美丈夫でした。
研3という学年からイメージすれば、もっとキラキラな少年、子どもっぽい、とか、若い、姿になるもんなんだが、たまきちくんに関してはそーゆー次元を超えている。
ふつーに青年。
や、前回の新公がナチュラルにおっさんすぎたせいで、青年に見えることがすごいというか(笑)。
残念ながらわたしには彼が美貌の人にはまったく見えないし(すまん)、ムーア@『ラスト プレイ』のいぶし銀っぷりから、彼の適所が「研3で新公主演」ということなのかどうか危惧していた。
が、こうして真ん中に立ってみるとふつーに「明るさ」のある人だった。
キラキラ、という形容よりも、明るい、が相応しい。
陽気ではなく、明るい。輝度よりは、明度がある。
他3人のパーシーよりも、いちばん真っ当に「冒険活劇のヒーロー」でした。
トウコパーシーはクセモノ感強いし(そこがイイ)、ベニーは頭脳はデュハースト頼みで本能疾走系だったし(そこがイイ)、きりやんは重みがあるし(そこがイイ)、より明快にヒーローやっているのはたまきちかなと。
余計な説明がいらないのだわ。
この人、いい人で、それで人助けやってんだわ。と。
とても魂が健康な人だから、澱みを見過ごせなくてがんばっちゃってるんだ。
心がやわらかい、愛されキャラ。
相棒のデュハースト@鳳月杏くんがおっさんキャラなこともあり、パーシーがみんなから愛でられているのがわかる。
結婚式の夜、マルグリット@りっちーが裏切っているかもしれないとデュハーストに進言されたときの揺れっぷりとか、彼女の反応を見るために、嘘の手紙を仕掛けると決めたときの傷つきっぷりとか。
なんて素直に気持ちを表に出す人なんだろう。
これだけやさしい素直な若者だから、ヒーローやってるんだ。
育ちのいい貴公子なんだ。
まっすぐな青年がまっすぐに、お約束のヒーローをやっている。
なんて明快なヒーロー物なの、『スカーレット・ピンパーネル』って(笑)。
たまきちくんは、最初見えた硬さがどんどん解け、とても素直に舞台に立っている……ライトを浴びているように見えた。
歌声もあとになるほどのびやかになっていく。おお、ふつーにうまい、歌えてるじゃん。つか、大物やなヲイ。
グラパンはきりやんよりはコミカルなトウコ寄りの作り。うん、いっそお笑いキャラに行く方が、役者経験の少ない彼には、パーシーとの差を明確に出来てやりやすいんだろう。演出家GJ、と思った。
で、長身の彼はグラパンのときはかなり腰を折って演技しているので、パーシーに戻るときにスッと身長が伸びるのが、なかなか素敵なインパクト。
そうそう、変装から真の姿への変化のギャップ、これがすごく「ヒーロー物」っぽい!(笑)
天知茂の明智小五郎が、変装を解く瞬間のときめきを思い出したわ!(古すぎ)
ムーア@『ラスト プレイ』はすごく良かったけど、『HAMLET!!』は若さと足りなさが目に付き、歌もそれほどうまいわけじゃない?と思ったりもしたし、『スカピン』本公演でやっているスカピン団の末っ子ハル役は目立たないっちゅーか埋もれてる感があるだけに、不安もあったんだが。
実際新公の板の上に主役として乗せてしまえば、やっぱりうまいし、舞台映えする。
オリジナルより新公がイイってのは、お手本があると強いってことなのかな。また、きりやんの指導がイイのかもしれんし。
それはなにしろまだ研3になったばかり、2年前に初舞台生としてロケットで足を上げていたよーな子だもの、これから経験を積めば落ち着いていくだろう。
あれだけ舞台映えする容姿と、早熟な芸風、なにより舞台度胸があるんだから、これから楽しみだ。
……ええ、新公初主演でテンパってぐだぐだになったり、泣き出したりしない挨拶、久しぶりに見たっ。
そっか、泣かないんだ……もお最近、泣き出すのがデフォかと思っていたよ……みんな泣くもんよ……。
なにしろヅカだから、挨拶でパニクったり泣いちゃったりするのは微笑ましいけど、泣かないで最後まで勤め上げるのもえらいよ、よくやったと感心したよ。
力のある作品だから、別キャストで観られる、それだけでもうれしいし楽しいことなんだけど。
星組に続いて月組も、力のある新人公演だった。
パーシーは自力で「真ん中」に立ち、「ヒーロー!」として舞台を、物語をまとめて見せた。
おもしろいなあ、ほんと。
観ることが出来て良かった。
仲間内で名作や有名作の妄想配役で盛り上がったりすることがあるように、力のある物語は別キャストゆえに新公も楽しみになる。
つーことで、新人公演『スカーレット・ピンパーネル』、トウコ、ペニー、きりやんに続いて4人目のパーシー@たまきちくんは。
「ヒーロー!」でした。
ナニ、あの好青年!
堂々たる体躯。長身で肩幅や胸板もあり、さわやかな明るさを持つ美丈夫でした。
研3という学年からイメージすれば、もっとキラキラな少年、子どもっぽい、とか、若い、姿になるもんなんだが、たまきちくんに関してはそーゆー次元を超えている。
ふつーに青年。
や、前回の新公がナチュラルにおっさんすぎたせいで、青年に見えることがすごいというか(笑)。
残念ながらわたしには彼が美貌の人にはまったく見えないし(すまん)、ムーア@『ラスト プレイ』のいぶし銀っぷりから、彼の適所が「研3で新公主演」ということなのかどうか危惧していた。
が、こうして真ん中に立ってみるとふつーに「明るさ」のある人だった。
キラキラ、という形容よりも、明るい、が相応しい。
陽気ではなく、明るい。輝度よりは、明度がある。
他3人のパーシーよりも、いちばん真っ当に「冒険活劇のヒーロー」でした。
トウコパーシーはクセモノ感強いし(そこがイイ)、ベニーは頭脳はデュハースト頼みで本能疾走系だったし(そこがイイ)、きりやんは重みがあるし(そこがイイ)、より明快にヒーローやっているのはたまきちかなと。
余計な説明がいらないのだわ。
この人、いい人で、それで人助けやってんだわ。と。
とても魂が健康な人だから、澱みを見過ごせなくてがんばっちゃってるんだ。
心がやわらかい、愛されキャラ。
相棒のデュハースト@鳳月杏くんがおっさんキャラなこともあり、パーシーがみんなから愛でられているのがわかる。
結婚式の夜、マルグリット@りっちーが裏切っているかもしれないとデュハーストに進言されたときの揺れっぷりとか、彼女の反応を見るために、嘘の手紙を仕掛けると決めたときの傷つきっぷりとか。
なんて素直に気持ちを表に出す人なんだろう。
これだけやさしい素直な若者だから、ヒーローやってるんだ。
育ちのいい貴公子なんだ。
まっすぐな青年がまっすぐに、お約束のヒーローをやっている。
なんて明快なヒーロー物なの、『スカーレット・ピンパーネル』って(笑)。
たまきちくんは、最初見えた硬さがどんどん解け、とても素直に舞台に立っている……ライトを浴びているように見えた。
歌声もあとになるほどのびやかになっていく。おお、ふつーにうまい、歌えてるじゃん。つか、大物やなヲイ。
グラパンはきりやんよりはコミカルなトウコ寄りの作り。うん、いっそお笑いキャラに行く方が、役者経験の少ない彼には、パーシーとの差を明確に出来てやりやすいんだろう。演出家GJ、と思った。
で、長身の彼はグラパンのときはかなり腰を折って演技しているので、パーシーに戻るときにスッと身長が伸びるのが、なかなか素敵なインパクト。
そうそう、変装から真の姿への変化のギャップ、これがすごく「ヒーロー物」っぽい!(笑)
天知茂の明智小五郎が、変装を解く瞬間のときめきを思い出したわ!(古すぎ)
ムーア@『ラスト プレイ』はすごく良かったけど、『HAMLET!!』は若さと足りなさが目に付き、歌もそれほどうまいわけじゃない?と思ったりもしたし、『スカピン』本公演でやっているスカピン団の末っ子ハル役は目立たないっちゅーか埋もれてる感があるだけに、不安もあったんだが。
実際新公の板の上に主役として乗せてしまえば、やっぱりうまいし、舞台映えする。
オリジナルより新公がイイってのは、お手本があると強いってことなのかな。また、きりやんの指導がイイのかもしれんし。
それはなにしろまだ研3になったばかり、2年前に初舞台生としてロケットで足を上げていたよーな子だもの、これから経験を積めば落ち着いていくだろう。
あれだけ舞台映えする容姿と、早熟な芸風、なにより舞台度胸があるんだから、これから楽しみだ。
……ええ、新公初主演でテンパってぐだぐだになったり、泣き出したりしない挨拶、久しぶりに見たっ。
そっか、泣かないんだ……もお最近、泣き出すのがデフォかと思っていたよ……みんな泣くもんよ……。
なにしろヅカだから、挨拶でパニクったり泣いちゃったりするのは微笑ましいけど、泣かないで最後まで勤め上げるのもえらいよ、よくやったと感心したよ。
力のある作品だから、別キャストで観られる、それだけでもうれしいし楽しいことなんだけど。
星組に続いて月組も、力のある新人公演だった。
パーシーは自力で「真ん中」に立ち、「ヒーロー!」として舞台を、物語をまとめて見せた。
おもしろいなあ、ほんと。
観ることが出来て良かった。
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