いろんな役、いろんなキャラクタ。@スカーレット・ピンパーネル
2010年5月16日 タカラヅカ 月組『スカーレット・ピンパーネル』、役替わりについて。
まさおショーヴランばかり見ていたので、みりおショーヴランは最後に1回すべり込みで見ました。他意はない、そんなスケジュールだったんだ。
ヒゲみりお、かっけー!!
すげーイケメン!! ナニあのイイオトコ!!
ヒゲをつけてなおおっさんにはならないあたりが、みりおくんの素晴らしいところですな。とても旬な麗しいおにーさんでした。
美形ってすごいな、なにやったって美しい。
ヒゲ=ワイルド、というのも短絡的かもしれないけれど、男らしい男に見えた。
直情的で一途で視野が狭くて、「友情・努力・勝利」が大好きで、「正義は勝つ」と心から信じている、純粋な男。
正しさや純粋さが焦げてしまったら、ただの暴力になるんだなあ、という。
とても単純なキャラに見えて、そこがツボでした。こーゆー男好き~(笑)。
役替わりというのは、最初から別の演技プランを提出しているの?
「ボクはこーゆーキャラでいきます」「んじゃかぶらないよーに、ボクはこのキャラで」と? あるいは演出家が決めているの? 「まさおは病的に、みりおは短絡的に」とか?
で、そのプラン通りに演出家はいちいちお稽古して、他の役者も合わせて演技しているの?
それとも、分け隔てなく「ショーヴラン」というテンプレなお稽古をやっただけなのに、あそこまでキャラは違ってくるモノなの?
まさおとみりお、ふたりのショーヴランはあまりに違いすぎて、愉快でした。
Wキャストや特出で、いろんな人がいろんな役をやるのを見たけれど、ここまでキャラクタがチガウのもめずらしいなと。
役者が変われば印象は変わるけど、キャラクタ設定自体違っているのでは? てくらいチガウことは、あまり記憶にない。
それくらいショーヴランが大きな役で、個性の差がはっきり出やすいんだろうけど。
まさおの病みっぷりが変だったのか……? あの人、変質者みたいデシタヨ?
普通の人 ← → 病んだ人
みりお れおん 麻尋 まさお
って感じかなあ。麻尋は狂ってたけど、病んではいなかったしな(笑)。この図式はあくまでも私感なので、意義はありまくると思いますが。
あ、ゆりやくんは、わたしにはよくわかんなかったのではずしてます。
この図に明暗の概念を加えると、
派手(爆発!)← →地味(内にこもる)
れおん 麻尋 みりお まさお
れおんはほんと「スター!」って感じで、みりおは「正統派」な感じ。
まさおはどこへ向かうのかわからん(笑)。
とにかく、どのショーヴランも魅力的なので、「ショーヴラン」という役自体がイイんだよなー。
いろんなショーヴランが見られてうれしい。楽しい。
んで今回の役替わりで、ある意味目覚めたのが、アルマンというキャラ。
初演のときはわたし、「ぴっかぴかの路線スター様がやる役にしては、しどころのない役だな」と思ってたんだけど。
役替わりだと、面白いねっ!(笑)
月組初日の段階で、「アルマンがおバカキャラじゃない!」と開眼していた。
初演では空気読めない足手まといおバカキャラだと思っていた。取り柄は顔だけという。(ソコがいじり甲斐があって、かわいかった)
しかしみりおくんのアルマンは、別におバカには見えなかった。知性があるように見えたんだ。
なんだよ、アルマンってふつーに美形の役じゃん! 好青年じゃん! と驚いた。
そして、最後にまさおアルマンを見て。
ナニ、あのネタキャラ?!
初演で「おバカなくせに、それを自覚していないバカ。一見涼しげな美形」だったのをさらに斜め上にパワーアップして、「見た目からダメダメな甘い美形」になってる?!
パリのあの暗い町並みにそぐわない、キラキラ縦ロールとおリボン姿。アルマンって、あの髪型で生活してんだよね、あ・の・パリで。イギリス紳士たちの間にまざってなお「パリの人って、こんなん?」なキラキラぶり。
あまりにスウィートな王子様っぷりに、彼がどんなヘタレたことをしてもさもありなん、なんの違和感もナイっ!
そうか、和くんは見た目とギャップがあったからおバカでとほほに見えたんだ。見た目はふつーにかっこよかったもの!
まさおは見た目からして浮いてるから問題ナシ!(笑)
アニメやゲームにいます、こんなキャラ。美形イロモノ。
いやはや。
秀逸なのは、なんつっても拷問されるアルマン。
鞭打たれ、倒れたあとに「……あっ」と声を漏らすのは、なんのプレイですかっ?!
狙ってやってるのか、素なのか。
何故ソコで悶える?! 観ているモノを悶えさせようという魂胆か?!
みりお×まさおはイイですなっ。
みりおショーは、まっすぐな人だと思うの。革命が歪んでしまったことで彼も歪んで暴走しているけれど、昔はほんとに純粋に夢を信じて走るひたむきな若者だったと思うのね。
んで、まさおアルマンは昔も今も変わらず、甘甘なおぼっちゃま。
まっすぐ健康な革命の闘士だったショーヴランと、キラキラ美少年アルマンの昔話が見たいです。姉の恋人だったんだから、一緒に食事したり、休みの日にピクニックに行ったりドライブに行ったり、したかもしれん。いやしたよなショーヴランはきっと家族を大切にすると思うのよ不遇な少年時代の反動で恋人の弟はオレの弟だよしキャッチボールなんかしちゃうぞショーヴラン兄さん強いだろうはははそうか尊敬してるかそうだろうそうだろういじめられたら言えよ兄さんが守ってやるそうか兄さん大好きか可愛いこと言うよなこいつ。
アルマンを鞭打つショーヴランのアタマの中に思い出がキラキラと浮かんで消えたとかなかったとか(笑)。
たのしいなヲイ。
まさおショーとみりおアルマンでも、みりお×まさおだよね?
強く正しいアルマンと、弱く病んでいるショーヴラン。アルマンは強いモノ、正しいモノの傲慢さで、ショーヴランのプライドを踏みにじり、憤慨する彼を見てこっそり笑うのねっ。ショーヴランを憐れみの目で見ちゃったりするのよね、それくらいするよね、みりおアルマンなら!! いや、やってくれ!
本気で楽しくなってきたので、このへんでやめときます(笑)。
まさみりがいいコンビなのかどうかわからないけれど、今回の公演ではなかなかどーして良い味が出ていました。
役替わりばかりで、役者への負担も大きいし、月組の落ち着きのなさ(役替わりがなかった公演って、ここ数年でトップ退団公演のみって?!)ゆえに劇団への疑問はあるにしろ。
ジェンヌたちはいつも、誠心誠意取り組んで、素晴らしいものを見せてくれる。
それを受け取り、素直に楽しんだ。
まさおショーヴランばかり見ていたので、みりおショーヴランは最後に1回すべり込みで見ました。他意はない、そんなスケジュールだったんだ。
ヒゲみりお、かっけー!!
すげーイケメン!! ナニあのイイオトコ!!
ヒゲをつけてなおおっさんにはならないあたりが、みりおくんの素晴らしいところですな。とても旬な麗しいおにーさんでした。
美形ってすごいな、なにやったって美しい。
ヒゲ=ワイルド、というのも短絡的かもしれないけれど、男らしい男に見えた。
直情的で一途で視野が狭くて、「友情・努力・勝利」が大好きで、「正義は勝つ」と心から信じている、純粋な男。
正しさや純粋さが焦げてしまったら、ただの暴力になるんだなあ、という。
とても単純なキャラに見えて、そこがツボでした。こーゆー男好き~(笑)。
役替わりというのは、最初から別の演技プランを提出しているの?
「ボクはこーゆーキャラでいきます」「んじゃかぶらないよーに、ボクはこのキャラで」と? あるいは演出家が決めているの? 「まさおは病的に、みりおは短絡的に」とか?
で、そのプラン通りに演出家はいちいちお稽古して、他の役者も合わせて演技しているの?
それとも、分け隔てなく「ショーヴラン」というテンプレなお稽古をやっただけなのに、あそこまでキャラは違ってくるモノなの?
まさおとみりお、ふたりのショーヴランはあまりに違いすぎて、愉快でした。
Wキャストや特出で、いろんな人がいろんな役をやるのを見たけれど、ここまでキャラクタがチガウのもめずらしいなと。
役者が変われば印象は変わるけど、キャラクタ設定自体違っているのでは? てくらいチガウことは、あまり記憶にない。
それくらいショーヴランが大きな役で、個性の差がはっきり出やすいんだろうけど。
まさおの病みっぷりが変だったのか……? あの人、変質者みたいデシタヨ?
普通の人 ← → 病んだ人
みりお れおん 麻尋 まさお
って感じかなあ。麻尋は狂ってたけど、病んではいなかったしな(笑)。この図式はあくまでも私感なので、意義はありまくると思いますが。
あ、ゆりやくんは、わたしにはよくわかんなかったのではずしてます。
この図に明暗の概念を加えると、
派手(爆発!)← →地味(内にこもる)
れおん 麻尋 みりお まさお
れおんはほんと「スター!」って感じで、みりおは「正統派」な感じ。
まさおはどこへ向かうのかわからん(笑)。
とにかく、どのショーヴランも魅力的なので、「ショーヴラン」という役自体がイイんだよなー。
いろんなショーヴランが見られてうれしい。楽しい。
んで今回の役替わりで、ある意味目覚めたのが、アルマンというキャラ。
初演のときはわたし、「ぴっかぴかの路線スター様がやる役にしては、しどころのない役だな」と思ってたんだけど。
役替わりだと、面白いねっ!(笑)
月組初日の段階で、「アルマンがおバカキャラじゃない!」と開眼していた。
初演では空気読めない足手まといおバカキャラだと思っていた。取り柄は顔だけという。(ソコがいじり甲斐があって、かわいかった)
しかしみりおくんのアルマンは、別におバカには見えなかった。知性があるように見えたんだ。
なんだよ、アルマンってふつーに美形の役じゃん! 好青年じゃん! と驚いた。
そして、最後にまさおアルマンを見て。
ナニ、あのネタキャラ?!
初演で「おバカなくせに、それを自覚していないバカ。一見涼しげな美形」だったのをさらに斜め上にパワーアップして、「見た目からダメダメな甘い美形」になってる?!
パリのあの暗い町並みにそぐわない、キラキラ縦ロールとおリボン姿。アルマンって、あの髪型で生活してんだよね、あ・の・パリで。イギリス紳士たちの間にまざってなお「パリの人って、こんなん?」なキラキラぶり。
あまりにスウィートな王子様っぷりに、彼がどんなヘタレたことをしてもさもありなん、なんの違和感もナイっ!
そうか、和くんは見た目とギャップがあったからおバカでとほほに見えたんだ。見た目はふつーにかっこよかったもの!
まさおは見た目からして浮いてるから問題ナシ!(笑)
アニメやゲームにいます、こんなキャラ。美形イロモノ。
いやはや。
秀逸なのは、なんつっても拷問されるアルマン。
鞭打たれ、倒れたあとに「……あっ」と声を漏らすのは、なんのプレイですかっ?!
狙ってやってるのか、素なのか。
何故ソコで悶える?! 観ているモノを悶えさせようという魂胆か?!
みりお×まさおはイイですなっ。
みりおショーは、まっすぐな人だと思うの。革命が歪んでしまったことで彼も歪んで暴走しているけれど、昔はほんとに純粋に夢を信じて走るひたむきな若者だったと思うのね。
んで、まさおアルマンは昔も今も変わらず、甘甘なおぼっちゃま。
まっすぐ健康な革命の闘士だったショーヴランと、キラキラ美少年アルマンの昔話が見たいです。姉の恋人だったんだから、一緒に食事したり、休みの日にピクニックに行ったりドライブに行ったり、したかもしれん。いやしたよなショーヴランはきっと家族を大切にすると思うのよ不遇な少年時代の反動で恋人の弟はオレの弟だよしキャッチボールなんかしちゃうぞショーヴラン兄さん強いだろうはははそうか尊敬してるかそうだろうそうだろういじめられたら言えよ兄さんが守ってやるそうか兄さん大好きか可愛いこと言うよなこいつ。
アルマンを鞭打つショーヴランのアタマの中に思い出がキラキラと浮かんで消えたとかなかったとか(笑)。
たのしいなヲイ。
まさおショーとみりおアルマンでも、みりお×まさおだよね?
強く正しいアルマンと、弱く病んでいるショーヴラン。アルマンは強いモノ、正しいモノの傲慢さで、ショーヴランのプライドを踏みにじり、憤慨する彼を見てこっそり笑うのねっ。ショーヴランを憐れみの目で見ちゃったりするのよね、それくらいするよね、みりおアルマンなら!! いや、やってくれ!
本気で楽しくなってきたので、このへんでやめときます(笑)。
まさみりがいいコンビなのかどうかわからないけれど、今回の公演ではなかなかどーして良い味が出ていました。
役替わりばかりで、役者への負担も大きいし、月組の落ち着きのなさ(役替わりがなかった公演って、ここ数年でトップ退団公演のみって?!)ゆえに劇団への疑問はあるにしろ。
ジェンヌたちはいつも、誠心誠意取り組んで、素晴らしいものを見せてくれる。
それを受け取り、素直に楽しんだ。
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