メロドラマ☆ときどき、とりあえず海戦。@TRAFALGAR
2010年5月21日 タカラヅカ コメント (2) スポンサーの力って、偉大なんだ。
と、思った宙組初日。
『エル・アルコン』って、お金かかってたんだねええ。しみじみ。
同じ方法論で作られた舞台を、「予算は『エル・アルコン』の何分の1かです」という画面で見せられると、ちょっとしょぼんです……。
サイトーくんの新作『TRAFALGAR』。
勝手に『エル・アルコン』な盛り上がりを期待していたわたしは、勝手にいろいろ肩を落としました。
なんつーか……ふつー?
当時の歴史がよくわかりました、とか、あらすじはよくわかりました、的な。
わたしが観たかったのは、歴史だのあらすじなどがお行儀良く並んでいるものではなくて、ぶっこわれてるけどなんかすげーっ!なモノだったので。
こじんまりとまとまってるなあ。サイトーくんに常識なんかいらないのになあ。
えーと、フランス革命直後。同じ劇場で先日まで『スカーレット・ピンパーネル』やっていたので、その流れでも時系列は正しい(笑)。ああ、あのあとね、と。
イギリスVSフランス、ネルソン@ゆーひさんVSナポレオン@らんとむ。
戦争やってる傍ら、ネルソンは美女エマ@すみ花ちゃんと恋に落ちてさあ大変。だって双方家庭持ち。W不倫ですよ。恋愛パートはネルソンVSウィリアム@みっちゃん。あちこちで戦って、大変だなネルソン。
でもふたつの戦いは、トラファルガー海戦で片を付けられることになった。ウィリアムがこの戦争に勝ったらエマを自由にしてやると持ちかけてくれたから。
よーしっ、国を守って愛する女も手に入れちゃうぞ! ネルソンは勇壮に出撃して行きました、とな。
死亡フラグ立ちまくりなので、勝敗はともかく、ネルソンの生死がどうなるか語るまでもありませんが。
オープニングから映像使いまくり。新公はアレ、全部キャスト替えて流すんだよね?(ex.『エル・アルコン』新公)
えー、ネルソンさんって人なんですが。
サイトーくんってば、おーぞらゆーひになんの夢を見ているんだろう?
と、ちょっと首を傾げておりますが、ネルソンさんってのはよーするに母性本能くすぐりキャラでした。英雄なんだけど、不器用さんなの☆
人間小さっ!!なエピソード満載で、それはとても人間的なんだろーけど、ゆーひさんのアンドロイド的美貌でつづられるもんだから、落ち着きが悪いというか、わたしはどこに基点を置いて観ればいいのか終始とまどって終わりました。
たぶん、2回目からは「そーゆーもん」と思って観るので、大丈夫だと思う……。
いやともかく、ビジュアルはすごいです、さすがビジュアル王、ハズしません。
あんだけ美しくて英雄で、なのにあのセンシティヴでナイ~~ヴなヲトメンぶりは、ええっと。サイトーくんは彼にどんな夢を見て…………。
作劇のこじんまりさと、ゆーひさんにとまどいまくりましたが、他にいろいろ萌えがあったんで、ソレはそれで楽しかったっす。
なんつっても。
みっちゃん、かっけー!!
ポスター見る限り、愉快な髪型のヒゲオヤジぢゃないですか。またみっちゃんビジュアルに難アリのオヤジ役かぁ、と残念に思ってました。
そしたら。
なんだよなんだよ、かっこいいじゃん!
わたし的にポイント高いのは、彼が最初に登場したときに、エマ母@舞良サンが「あらイイ男♪」とみっちゃんを見て言うこと。
色男設定なんだ、とわかりやすい。
ポスターと同じ髪型だから、わたしには見た瞬間にイイ男かどうかはわからなかったんだけど、設定が色男ならきっと、みっちゃんは本気で色男を演じるはずだ。期待メーターがここで上がった。
そして。
甥の婚約者であるエマを金で買った助平オヤジ。妻を所有物扱い、モノ扱い、暴力、嘘とてんこ盛りな黒い役なんだが。
これがもー、かっこいいのなんのって。
最初のエマを上から目線で口説くところから、すごかった。ナニあのドSっぷり!
寛大なフリしながらもあちこちでエマの動向に目を光らせている、あの表情。
このたるたるした物語の中で、いちばんツボったのは実は、不倫カップルとその家族対決レストランですよ!!
ナニこのメロドラマっぷり! 昼ドラというよりは、夜10時からのドラマみたいですよ!(笑)
ネルソンとその妻@アリス、エマとウィリアムがひとつのテーブルに着く、あの空気。「このドロボウ猫」という目でエマを冷たくねめつけるアリス!(役名なんだっけ)アリスこわいよかっこいいよ!!
逃げ出すネルソンのチキンっぷり!! ヒロインかオマエは!(笑)←不倫モノの定番。
ここでもほくしょーさんが格好良すぎてさあ。やってることひどいんだけど、でもでもかっこいいのよ、あの黒さが、陰険さが!!
見たかったほくしょーさんが、ここに!
おバカな三枚目とか人の好い友だちで終わるキャラとか胴布団入れた愉快なオヤジとか、ましてや心の成長が10歳で止まった、顔にザクみたいな黒線つけた子役もどきでもなくて!
複雑な腹芸の出来る、大人の男ですよ。腹黒な色男みっちゃんこそ、わたしが見たかったみっちゃん!
……髪型がもう少し二枚目寄りだとなお良かったんだけど、見ているうちにアリだと思えるようになったし。
てゆーか、大劇場内のコーヒーラウンジの壁に、トップから3番手までの写真が飾ってあるじゃん。
あそこの「見つめる」ウィリアムさんが、マジ素敵っす。
言葉にするのは、冷酷な悪役めいた台詞ばかり。……でもほんとーはエマを愛してるんだよね、と四重唱でのみ表しているのがイイ。
「エマの幸せのために、わざと冷酷な夫のふりをしよう」と独白したりしないでくれて、ほんっとーに良かった。
くだらん説明台詞がなくても、みっちゃん見てたらわかるもん。ほんと、うまいわこの人。
ナポレオン@らんとむは、前回公演に引き続き、男としての度量を試されているなと。
「英雄」と呼ばれるに足るキャラクタであること。
ドラマがネルソン側中心だから、その外側にいるナポレオンはどうしても部外者になってしまう。
史実なんか無視して、もっとふたりが何度も出会っている設定とかにしちゃえば良かったのになー。
今主人公たちが大騒ぎしていることには無関係で、あちこちで「いますよ、忘れないでよね」と顔出す作りで、だけど立ち位置的にはファムファタールというか(笑)、「運命の相手」認識なので……。
どう存在感を出すか、どう空気を支配するか。
らんとむさんくらい派手なスター!様だからこそ、できることだと思う。
しかし、主人公の最期で多くの観客をびっくり……というか、唖然とさせなくてもええやん、サイトーくん。
「どこだオスカル?!」
「アンドレ?! 見えていないのかっ?!!!」
……ともちの腕の中の金髪のゆーひさん、というシチュエーションで、突然『ベルばら』ごっこやらんでもええやん……。
と、思った宙組初日。
『エル・アルコン』って、お金かかってたんだねええ。しみじみ。
同じ方法論で作られた舞台を、「予算は『エル・アルコン』の何分の1かです」という画面で見せられると、ちょっとしょぼんです……。
サイトーくんの新作『TRAFALGAR』。
勝手に『エル・アルコン』な盛り上がりを期待していたわたしは、勝手にいろいろ肩を落としました。
なんつーか……ふつー?
当時の歴史がよくわかりました、とか、あらすじはよくわかりました、的な。
わたしが観たかったのは、歴史だのあらすじなどがお行儀良く並んでいるものではなくて、ぶっこわれてるけどなんかすげーっ!なモノだったので。
こじんまりとまとまってるなあ。サイトーくんに常識なんかいらないのになあ。
えーと、フランス革命直後。同じ劇場で先日まで『スカーレット・ピンパーネル』やっていたので、その流れでも時系列は正しい(笑)。ああ、あのあとね、と。
イギリスVSフランス、ネルソン@ゆーひさんVSナポレオン@らんとむ。
戦争やってる傍ら、ネルソンは美女エマ@すみ花ちゃんと恋に落ちてさあ大変。だって双方家庭持ち。W不倫ですよ。恋愛パートはネルソンVSウィリアム@みっちゃん。あちこちで戦って、大変だなネルソン。
でもふたつの戦いは、トラファルガー海戦で片を付けられることになった。ウィリアムがこの戦争に勝ったらエマを自由にしてやると持ちかけてくれたから。
よーしっ、国を守って愛する女も手に入れちゃうぞ! ネルソンは勇壮に出撃して行きました、とな。
死亡フラグ立ちまくりなので、勝敗はともかく、ネルソンの生死がどうなるか語るまでもありませんが。
オープニングから映像使いまくり。新公はアレ、全部キャスト替えて流すんだよね?(ex.『エル・アルコン』新公)
えー、ネルソンさんって人なんですが。
サイトーくんってば、おーぞらゆーひになんの夢を見ているんだろう?
と、ちょっと首を傾げておりますが、ネルソンさんってのはよーするに母性本能くすぐりキャラでした。英雄なんだけど、不器用さんなの☆
人間小さっ!!なエピソード満載で、それはとても人間的なんだろーけど、ゆーひさんのアンドロイド的美貌でつづられるもんだから、落ち着きが悪いというか、わたしはどこに基点を置いて観ればいいのか終始とまどって終わりました。
たぶん、2回目からは「そーゆーもん」と思って観るので、大丈夫だと思う……。
いやともかく、ビジュアルはすごいです、さすがビジュアル王、ハズしません。
あんだけ美しくて英雄で、なのにあのセンシティヴでナイ~~ヴなヲトメンぶりは、ええっと。サイトーくんは彼にどんな夢を見て…………。
作劇のこじんまりさと、ゆーひさんにとまどいまくりましたが、他にいろいろ萌えがあったんで、ソレはそれで楽しかったっす。
なんつっても。
みっちゃん、かっけー!!
ポスター見る限り、愉快な髪型のヒゲオヤジぢゃないですか。またみっちゃんビジュアルに難アリのオヤジ役かぁ、と残念に思ってました。
そしたら。
なんだよなんだよ、かっこいいじゃん!
わたし的にポイント高いのは、彼が最初に登場したときに、エマ母@舞良サンが「あらイイ男♪」とみっちゃんを見て言うこと。
色男設定なんだ、とわかりやすい。
ポスターと同じ髪型だから、わたしには見た瞬間にイイ男かどうかはわからなかったんだけど、設定が色男ならきっと、みっちゃんは本気で色男を演じるはずだ。期待メーターがここで上がった。
そして。
甥の婚約者であるエマを金で買った助平オヤジ。妻を所有物扱い、モノ扱い、暴力、嘘とてんこ盛りな黒い役なんだが。
これがもー、かっこいいのなんのって。
最初のエマを上から目線で口説くところから、すごかった。ナニあのドSっぷり!
寛大なフリしながらもあちこちでエマの動向に目を光らせている、あの表情。
このたるたるした物語の中で、いちばんツボったのは実は、不倫カップルとその家族対決レストランですよ!!
ナニこのメロドラマっぷり! 昼ドラというよりは、夜10時からのドラマみたいですよ!(笑)
ネルソンとその妻@アリス、エマとウィリアムがひとつのテーブルに着く、あの空気。「このドロボウ猫」という目でエマを冷たくねめつけるアリス!(役名なんだっけ)アリスこわいよかっこいいよ!!
逃げ出すネルソンのチキンっぷり!! ヒロインかオマエは!(笑)←不倫モノの定番。
ここでもほくしょーさんが格好良すぎてさあ。やってることひどいんだけど、でもでもかっこいいのよ、あの黒さが、陰険さが!!
見たかったほくしょーさんが、ここに!
おバカな三枚目とか人の好い友だちで終わるキャラとか胴布団入れた愉快なオヤジとか、ましてや心の成長が10歳で止まった、顔にザクみたいな黒線つけた子役もどきでもなくて!
複雑な腹芸の出来る、大人の男ですよ。腹黒な色男みっちゃんこそ、わたしが見たかったみっちゃん!
……髪型がもう少し二枚目寄りだとなお良かったんだけど、見ているうちにアリだと思えるようになったし。
てゆーか、大劇場内のコーヒーラウンジの壁に、トップから3番手までの写真が飾ってあるじゃん。
あそこの「見つめる」ウィリアムさんが、マジ素敵っす。
言葉にするのは、冷酷な悪役めいた台詞ばかり。……でもほんとーはエマを愛してるんだよね、と四重唱でのみ表しているのがイイ。
「エマの幸せのために、わざと冷酷な夫のふりをしよう」と独白したりしないでくれて、ほんっとーに良かった。
くだらん説明台詞がなくても、みっちゃん見てたらわかるもん。ほんと、うまいわこの人。
ナポレオン@らんとむは、前回公演に引き続き、男としての度量を試されているなと。
「英雄」と呼ばれるに足るキャラクタであること。
ドラマがネルソン側中心だから、その外側にいるナポレオンはどうしても部外者になってしまう。
史実なんか無視して、もっとふたりが何度も出会っている設定とかにしちゃえば良かったのになー。
今主人公たちが大騒ぎしていることには無関係で、あちこちで「いますよ、忘れないでよね」と顔出す作りで、だけど立ち位置的にはファムファタールというか(笑)、「運命の相手」認識なので……。
どう存在感を出すか、どう空気を支配するか。
らんとむさんくらい派手なスター!様だからこそ、できることだと思う。
しかし、主人公の最期で多くの観客をびっくり……というか、唖然とさせなくてもええやん、サイトーくん。
「どこだオスカル?!」
「アンドレ?! 見えていないのかっ?!!!」
……ともちの腕の中の金髪のゆーひさん、というシチュエーションで、突然『ベルばら』ごっこやらんでもええやん……。
コメント
いやあ不倫レストランさいこーだったね(はあと)
本名と通称がいちいちあって、サイトーくんらしいなと(笑)。
昼ドラ不倫モノだと荒唐無稽にドロドロだけど、夜10時ドラマの不倫モノだと無駄にシリアスという……w